『何気ないふり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
何気ないふり
何でも器用にこなしながらも、何気ないふりだけは苦手な子でした。
必死に誤魔化すけれど、何かが起こったことが一目で分かってしまう。
…でも、わたしは、そんなあの子が大好きなんです。
何気ないふりって聞いて、
思い浮かんだのは
親友の彼女が浮気していて驚いたが
何気ないふりをして通り過ぎた。
とか、文章的に使い方合ってるのか
わからないけど
たぶん、こういう感じで使うのかなと思う。
で、何気ないふりをして過ごすって
意外にすごいことだなって思った。
だって、自分自身
めちゃくちゃこの状況に陥ったら
かなり動揺してガン見してしまう自信がある。
実際に
いつも怖い上司がいるけど
たまたま、プライベートでその人とすれ違ってしまった。
その時、その上司が
恋人といてその隣でスキップをしながら
ラブラブで歩いていたからだ。
その時に、いつも怖い上司にも
こんな面があるのかと…
見てはいけないものを見てしまったかもしれないと
とてつもなく動揺してしまい、その場ですぐに対面しないよう違う道を選び歩いた。
だから、物語の登場人物達は
かなり強い心を持っているんだなと
かなり感心してしまうし、
何気ないふりってかなり難しいことなんじゃないかと自分は思ってしまう。
一定のリズムを刻む
メトロノームのように
矛盾した感情が
私の心の中を行ったり来たりするだけで
決して私の心の内は
誰にも知られることはないけれど
それはよいことなのだろうか
規則正しく刻まれるリズムは
私を迷路の奥へ奥へと追いやっていく
先が見通せない道のまんなかに
私の心だけ置き去りにしたままで
妹が死んで初めて迎えた朝。
ラジオが交通情報を読み上げる。渋滞や事故が頻発しているらしい。雨だ。
母はいつも通りコーヒーを沸かし
味噌汁を炊き
ウインナーを齧っている。
鼻を啜る音が鬱陶しい。肩を震わせるな。
父がドタドタと部屋から出てきてトイレに駆け込み、またドタドタ出てきて3歩ごとにえづく。
数珠は?持った。
鍵は?持った。車で行くの?
うん。え、危ないからタクシーにしようよ。
まあ、そうか。
私はバイト先に忌引きとしばらく休む旨の連絡を入れて、なんとなくコンビニに歩く。
こういう時は足の付け根に力を込めていないとふわっと空に飛んでいきそうになるので気をつけなくてはいけない。
胸に迫り上がる塊を必死で飲み込みながらいつもみたいに、ヘパリーゼとキャベジンを3円の袋と共に買った。
喪服に着替えて家を出る。
棺桶に綺麗に収まった妹が別人みたいだ。
花とか手向けられて死ぬタイプじゃないだろ。お前はそんなにメルヘンな奴ではなかっただろ。お前のせいで好きな男と夜通し酒で暴れることもできなくなりそうなんですけど。
顔の横にちょっと雑にコンビニ袋を置く。
すみません、ビンとかはダメなんです...
あ、はい、すいません、じゃああの、全然大丈夫です。
ちょっと笑って回収。
右腕の小さい重みが、未練みたいに思えて無性に腹が立った。
母も父も何も言わなかった。
俺を否定する暴論を
まるで当然のように語る
付け焼きの正義を
まるで当然のように振るう
その平然とした態度
多数派の背に立つその目
どっちだよ
悪魔はどっちだよ
悪いのはどっちだよ
俺を壊したのはどっちだよ
俺を見捨てたのはどっちだよ
その平然とした笑顔
その平然とした発言
その目が その顔が 嫌い
だから
何気ないふりで
口を強く 強く噛み締めて
いの形で強く強く
「 」
何気ないふり
#67 つまらない大人
何気ないふり
上手くなったら
つまらない大人に
なってしまった。
お題「何気ないふり」
何気ないふり。いつもいつだって死にたい気持ちを抱えながらなんでもない風に生きている。
もうなにをするにも価値を見いだせずにやる気がしない。受動的な娯楽を惰性で続けているだけだ。
働いて食べて風呂入って寝て働いて、その繰り返し。毎日感情が死んでいく。
やらなければならないこととやりたいことがたくさんあるのに暇な毎日。なにもやる気がしないからそれらを放棄して生きるだけの日々。
空しさだけが積み重なっていく。今からでも努力しなければならない。だけど頑張ってなんの意味がある。
生きる意味は自分の中にある。だけど気力がわかない、体が動かない。努力が続かない。空しさに人生を支配されている。
🌿何気ないふり🌿
悲しみは痛みに似て
胸を締めつける…
もう何年も経っているのに
未だ癒えることがない
心の痛み…
みんな
何気ないふりしていても
ひとつ
ふたつ
痛みを抱えてる
時代が変わり続けでも
どんなに進化しても
人の心の痛みは変わらない…
✨✨🩵✨✨
教室中が固唾を飲んでいるようだった。
普段は授業中の先生からの質問にも難なく答えるルナが今日に限って苦戦しているようなのだ。
(どうした、これくらい楽勝だろう…)
俺は戸惑っているように見える彼女を助けたくて今すぐにでも質問に答えたかったが、ゴクリと唾を飲んで我慢した。俺の頭の中では次の考えがぐるぐると回っていた。
俺が先生の質問に何でもないように答え、
(なぜヨシキが答える?さては、あいつ…)
と教室中に思われる危険を含みながらもルナからの好感度を上げたいという欲求が頭を満たしているのだ。なによりこの教室の雰囲気を変えたい、先生にできないなら俺がやってやる。そうするなら慎重に言葉を選び、答える声のトーンも冷静さがなければならない。
依然、教室には沈黙が降りている。先生はヒントを出したいのだろうが、戸惑っているように見えた。そこで俺は大袈裟に芝居がけて、咳払いをした。教室中の注目が、ルナから俺に集まる。立ち上がり口をOのかたちにして答えようとした瞬間、教室の扉が開いき、アツキが入ってきた。
「すいません、遅刻しました。」
教室の隅々まで届くその声に、俺はガックリとうなだれ、涙をこらえようとして、ぎゅっと瞳を閉じた。
ずっと、何気ないふりをしていてほしい。
私は、些細な事でいつも気を遣ってしまって、それがまた一周回って周りにも気を遣わせてしまうから。
そもそも、私が気を遣う要因がなければいい。
私も、何気ないふりなんてお手の物なの。
だから、何もなかったように、ケロッといつもの態度でいるふりをしてほしい。
それが嘘だと分かっているから、意味はないかもしれないけれど。
「何気ないふり」
【実況者グループ解散】
【俳優死亡】
【漫画打ち切り】
「あ、へーそうなんだ」
何気ないふりしてるけど悲しい。
解散した実況者グループの動画はいつも見てたし、
友達と動画を見た感想を話すのが楽しかった。
亡くなった俳優さんが出てるドラマはリアタイでも、
録画でもずっと見てたし、主演になったら嬉しかった。
打ち切られた漫画は友達に布教するほど大好きだったし、自分でグッズを作ったりした。
【チャンネル登録者100万人達成!】
【あの俳優が主演男優賞受賞!】
【漫画アニメ化決定!】
とか嬉しいお知らせだけ聞きたかった。
高校時代、片想いしてた女の子が
先輩と手をつないでいるのを見た。
次の日、平静を装ってても
授業は上の空
マラソンはひとりだけコースアウト
今でいう、お豆腐メンタルだったのかな?
大好きな君が、なんだか元気がないような気がした。
ただいま、と帰ってくるなりソファに突っ伏し動かない君に、おかえりなさい、とフサフサの身体を擦り寄せる。
たいていのばあい、これでご機嫌になる君が今日は無反応。
滅多にしない頭突きも披露するが、これまた無視。さすがにしんぱいだ。
ゴロゴロと喉をならして、背中にゆっくりと乗っかって、ふみふみとマッサージをする。
そして、どうしたのと鳴けば、ようやく君は少しだけ笑ってくれた。よかった。
背中から退くと、上体を起こした君が優しい手つきで下顎をワシャワシャと掻いてくれる。
お返しに手の甲をなめる、ちょっとへんな味がするけど。
そのまま、ソファでコロンコロンと寝返りを打ちながら、両前足の指を広げ、しかし爪は出さないように肉球を見せつける。
この状態で指先だけをクイッとする、君が一番よろこぶ仕草。
これをすると顔面がだいぶ、おかしなことになっているけど、たぶん君は気づいてないだろう。
ネコってタイヘンなのさ。
テーマ「何気ないふり」
「特別なんて求めない。
大切な人の手を握り、スイートピーの香りを感じ
春の暖かな風に包まれる。
こんなに幸せなことはない。」
心に空いた穴を埋めるように
僕は自分に呪いをかけた
何気ないふり、それができたらどれほど良かったのだろう。
迷惑をかけたくないから相談しなかったのに結局ばれてしまった。
学校で、仕事で、人間関係で、色々なところで失敗を繰り返してきた。
私はいらない子?
私は何のために生まれたの?
そんな疑問を毎日自分に呪いのように問いかける。
そして、今日もまた私は仮面の下を見せずに笑うんだ。
#何気ないふり
何気ないふり
何気ないふりして、
本当は辛いんでしょ
ふと、頭を一度撫でられた。
振り返ると同時に、身体が一回り大きな彼に包まれる。
「どうしたの?」
「ん、充電中」
このところ仕事が忙しかったし、恋人として支えになれるなら本望だ。労るように背中をさする。さらに抱き寄せられて少しびっくりしたけれど、愛おしさももっと増した。
普段から褒めるときや慰めるときなど、頭を撫でてもらう行為は日常茶飯事みたいなものだから、最初は全く気づかなかった。
こうやって甘えてくるときは、必ず一度だけ。
改めて意識してみると、普段と違ってちょっと遠慮がちというか、伺うような素振りがある。
(突然こんなことしてごめん、って思ってるのかもね)
真面目な上に10歳年上だから、しっかりしなくちゃという気持ちが強いのかもしれない。
全然気にしなくていいし、もっと頼ってくれてかまわないのに、と口で伝えるのは簡単だが、きっと彼は頑張ってしまうだろう。
だから、少しずつ少しずつ、自然と寄りかかれるようにしていくんだ。
(あなたは私をとても大事だって言ってくれたけど、私もなんだからね)
お題:何気ないふり
【何気ないふり】
抜けるような青天の下に桜の花が満開に咲き誇る川沿いの道は、多くの花見客で賑わっていた。
例年であれば、ここまでごった返すことはないのだけれど、どうやら今年はテレビの情報番組か何かで、花見の穴場スポットとしてこの場所が紹介されたらしい。こんなに人が押し寄せてしまったら、もうそれは穴場でも何でもないのではないだろうか。なんて、至極くだらないことを頭の片隅で思った。
私たちにとってこの道は、春になると桜が綺麗な、ただの最寄り駅までの経路に過ぎない。そして残念ながら、ちょうど良い迂回路が他にない以上は、桜を目当てに訪れたわけでもないのにこの人混みへと諦めて突入するしかなかった。
一つ年下のくせに生意気にも少しだけ上にある君の顔を、ちらりと仰ぎ見る。人混みが大嫌いな君は案の定、眉間に深いしわを寄せていた。なるべく自然な動作で、そっと君の手を握る。
「行こう。はぐれないでね」
君が人に流されてしまわないように。ちゃんと二人で無事に駅まで辿り着けるように。全部全部君のためで、何でもないことなんだよって顔をして、重ねた手に少しだけ力を込めた。
どきんどきんと跳ねる私の心音が、どうか君に届いていませんように。触れ合った指先に集まった熱が、どうか君まで伝わっていませんように。
君の手を引いて人波をかき分けながら、ひっそりとそう祈る私の頭上に、桜の花びらがひとひら舞い落ちた。
#16 何気ないふり
何かされても大人の対応
シャントしてる姿がなんとも
素敵
立ち振る舞い
そうなったら格好いいのに
当分なれそうにないなぁ
#何気ないふり
仕事の先輩
骨折して3か月後仕事に復帰した
相変わらず足が痛いようで
何気ないふりをしていてもなんとなくわかる
座って仕事していいと言っても、聞く耳もたない
立って作業している
態度に出さないで笑顔で仕事する姿勢は尊敬しているけど
今は無理しなくていいのにな。