『二人ぼっち』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
朝起きて、今日はせわしいことがないから、のんびり顔を洗う。
近眼なので鏡に近づいて、たまには自分の顔をよく見てみる。
…!
純白の毛が鼻から一本のぞいている。
白髪?鼻毛の白髪?スゲー!え、いつから生えてんの?
ここまで伸びるまで気づかないなんて、ビックリだ。
鼻の中は黒毛ばかりで居心地悪かったろうに
よくぞ成長したもんだ。一人ぼっちでよく頑張った。
まあ、しかし見つけてしまった以上放置するわけにはいかない。
まだ鼻から出てきてはいないが抜かしてもらおう。
てやっ!!
・・・へっくしょい!
ん?…!
デジャブというやつか。
純白の毛が鼻から一本のぞいている。
いや、まあ二本あったんだな。白鼻毛。
そうか一人ぼっちではなかったのか。
ともに成長してきたんだな。悪い、悪い。
てやっ!!
・・・もうないな。
純白の二本の亡骸を一緒にティッシュに丸めて葬った。
(二人ぼっち)
ふたりぼっち
学校に行く理由 あなた
部活をする理由 あなた
おしゃれする理由 あなた
もう私の体はほとんどあなたにあげてるというのに
あなたの目には私が映ってない。
それなら私は世界にあなたと私だけでいい
ひとりぼっちのあなたにわたしがいれば。
ふたりぼっちだね
二人ぼっち
荒廃したこの世界で君と二人だけの世界
二人ぼっちの世界
一つ良い事があるとすれば一人ぼっちでは
無い世界だと言う事 一人きりでは無い
世界だと言う事
君と二人でこの世界を回り
君と二人で食事を取り
君と二人でお風呂に入り
君と二人で就寝する
この世界でたった二人きり
でも君が居ればどんなに寂しくがらんどうの世界でも 私は生きて行ける
君もそうだったら良いなあと願いながら
今日も貴方と私二人だけの日常が
始まる。....。
ひとりぼっちよりも
皆んなと居たい。
だけど皆んなといるよりも
あなたとふたりぼっちがいい。
お題:二人ぼっち
タイトル:二人ぼっち
でも、ひとりぼっちじゃない。
『二人ぼっち』
ステージライトが煌めいている。
彼の瞳には僕が映り、僕の瞳には彼が映っている。
マイクを通して二つの歌声が重なり合い、混じり合う。
数万人の観客も、スタッフもダンサーも気配を消して。
今この時は、二人ぼっち。
ふたりぼっち、と聞くといつか流行った歌を思い出す。当時もよくわからなかったけれど、今もよく考えてみないと、いまいちピンと来ない。
語源を「ひとりぼっち」で探してみたら、「独り法師」なのだそうだ。どの宗派にも属さず或いは離脱して、ひとりでいる僧侶。これだけ見るぶんには現代で言う「ひとりぼっち」の寂寥感や孤独感は薄い気もする。そういえば、以前はたまに、街の中に虚無僧が歩いているのを見かけた。あれは修業のひとつだそうだ。
「ふたりぼっち」で単純に浮かぶ印象は……うーん、寂しいものだ。夕暮れのなかにこどもふたり、寄る辺も心細いような不安感。ただの迷子ならおうちへ帰るためのつなぎをしてあげれば解決だが、それも大丈夫なのか心配になってしまう昨今…というような、なんだかモヤモヤしてしまう感じ。ふたりぼっち反対。
昔、実家の向かい側のアパートには、お母さんと小さなきょうだいが暮らしていた。お仕事か所用か、夜に出かけている日も多かったようで、何度か下の子が暗い中お母さんを探しに外へ出て、上の子が追って来て連れ帰ることがあった。一度だけ、強い雨降りの夜遅くに、下の子が傘も持たず靴も履かず(本当に小さな幼児だったからだろう)、道に出ていた。それを見つけたうちの母が大判バスタオルでその子を包み、抱っこしながら家の外で子どもたちのお母さんが帰って来るのを待った。ほどなくお母さんが帰って来て、頭を下げ下げ、子どもたちと家に戻って行った。念のため言い添えるが、このお母さんは子どもたちに優しい、常識的でコミュ力のある人である。
とにかく、小さな人たちの「ふたりぼっち」は、見ていて不安感がある。心配感を通り越して不安感なのだ。
『二人ぼっち』
夜7時、お隣のおばあちゃんが慌ててやって来て
お母さんと深刻な顔で話し出した。暫くして
「優花、ちょっと来て」と呼ばれた。
「お隣のおじいちゃんの具合が悪くてね、これから
お母さんが車で病院まで連れて行くから、お父さんが帰って来るまで真衣と留守番をお願いね」
保育園の妹と二人ぼっちになった。
いつも喧嘩ばかりしているがこの時ばかりは
それどころでは無い。心配顔の妹に大丈夫だよ
と言う私も本当は不安だ。外に強い風が吹く。
家がきしむ。それだけの事なのに、何か恐ろしさを感じて肩寄せあった。
「あらあら‥」
リビングで座りながらひとつの毛布にくるまるって
寝るふたりの姿を見て、お父さんとお母さんは
よく頑張ったねと小さく声を掛けた。
「雨だ」
彼女の声につられて私も窓を向く。
彼女の木管楽器のような声が、窓ガラスに柔らかくぶつかって反射する。
降り始めた雨がガラスに水玉模様をつくっていた。
図書室には私たちしかいなくて、この細やかなお喋りを咎める人は誰もいない。
「私、傘持ってきてないや」
と続けた彼女に、私は今朝のニュースで気象予報士が言っていた内容を脳内に反芻する。
「午後から降水確率70%だったよ。天気予報見てないの」
と手元のノートに視線を落としながら言うと、
「見たよ。見た上で30%のほうに賭けてんの」
と彼女は子供のように笑った。
はあ、とわざとらしく吐いた溜息に、感情がのってしまわぬように気をつける。
「今日、折りたたみ傘だからいれてあげないよ」
と、言いながら、参考書をめくる。もう内容は入ってこない。
強くなった雨音が図書室ごと世界から孤立させていく。
「じゃあさ」
彼女の喉から新しい音が奏でられ、私は思わず顔をあげると、そのまま細められた瞳に射抜かれる。
「いっしょに濡れてふたりで風邪引くか、雨がやむまでふたりでここにいるか、どっちがいい」
心臓の音と雨音が加速していく。
3/22 二人ぼっち
空想上の世界
君と二人だけの深夜2時
酔いから覚めないで
「二人ぼっち」
一人で机に突っ伏している私に、誰かが話しかける。
「ねえ、あなた、ぼっち?」
(何だよ。いきなり失礼な奴だな。)
「…そうだけど。何?君も同じぼっち?」
不機嫌そうに聞くと、笑いながら答えが返ってくる。
「アハハハ!そうだよ!私もぼっちなんだ!ねえ、私たち、二人ぼっちにならない?」
冗談混じりに誘われたが、何だか頷いてしまった。そうすると、すぐに返事が来て、何もわからないうちに、私たちは二人ぼっちになった。
「じゃあ、これから私たちは二人ぼっちって事で!」
名前も知らない君と、私たちは二人ぼっちだ。
でも、実は君の名前はずっと昔から、知っているんだ。
だって、「二人ぼっち」の君は、7年前、私の目の前で事故に遭った、「あかね」なんだから。
「二人ぼっち」になったのは、10年前のあの日、あかねは名も知らない私に、「二人ぼっち」になろうと話しかけてきた。
私はもちろん断ったが、知らないうちに、あかねと話すうちに、私たちは知らず知らずのうちに「二人ぼっち」になっていたのだ。
あかね、君は私にまた、「二人ぼっち」になってほしいの?だったら、私はよろこんで「二人ぼっち」になるよ。「二人ぼっち」は、死んでも尚、離れる事はないから。
オニロ。
「可愛く描いてよね」
彼女の言葉に私は曖昧に笑った。
放課後の美術室にはスケッチブックの画用紙と鉛筆が擦れる音だけが響いている。椅子に座り窓の外を眺める彼女と彼女を具に観察しデッサンを進める私の間に会話はない。
そうして数十分が経った頃___デッサンはもう仕上げの段階に入っている___彼女がぽつりと言った。
「どうして私だったの?」
「え?」
「デッサンのモデル、どうして私に頼んだの?」
それは至極当然の問いだった。デッサンのモデルを依頼した時、即答で快諾したものだから事情や何やらを説明するのをすっかり忘れていたのを私は思い出した。
私は答えに迷ってしまった。本当の理由をそのまま伝えてしまったらきっと彼女は困るだろうと思った。なかなか言葉の出ない私に彼女は仕方ないという顔で「まあ、いいや」と言った。
私を見つめていた目が再び窓の外を向いた。首を動かしたと同時にさらりと揺れる長い黒髪。痛みなどひとつもない艶のある柔らかな絹。
私が彼女にモデルを依頼した理由は、この髪だ。
美しいものを形に残すことが私が絵を描く最たる理由である。私は彼女の髪を美しいと思った。
なのに。
彼女は明日、髪を切るのだと言った。教室で友人にそう告げる彼女の言葉に私は耳を疑った。あんなに綺麗な髪なのに!しかし彼女に髪を切るななどと、言えるはずもない。
風に揺れるあの美しい黒髪をどうにかして形に残したかった。悩みに悩んでデッサンのモデルという体でなけなしの勇気をもって私は彼女に談判したのだ。
ぴたりと筆が止まる。自分の思う通りの出来になった。止んだ音に彼女が「終わった?」と聞いた。私は小さく頷き、使った鉛筆やらを仕舞い始める。
その時、一際強い風が吹いた。換気のために開けていた窓から吹く風に彼女の髪が靡いた。
降り注ぐ太陽の光がキラキラと反射してそこだけ映画のワンシーンのように輝いて見えた。
運動部の掛け声も最終下校を伝えるチャイムも何もかもが遠くで聞こえる。今、世界で彼女と私しかいない錯覚に陥ってどうしてだか無性に泣きたくなるのだ。
静寂を打ち破り彼女は私に言った。
「ねぇ、可愛く描いてくれた?」
夢が醒める前に
「やったー!!!!春休みだー!!」
家へ帰って即こうなる。誰もいない部屋で俺は叫んだ。
横にあったプラモデルが「うるせぇ」と睨んでいる気がした。
ようやく、終業式が終わった。学校という名目からは逃げられないが、とりあえず今年度は終わった。よくやった俺。
新学年まで期間はそこそこある。無論夏休みより短いが。
とにかく、あの学校から一時的に解放された。最強になった気分だ。長ったらしい先生の話も、ライブで使うスピーカー並の声を出すクラスメイトの声も、しばらく聞かなくて済む。
自分が最強になった気分だ。
せっかくの休みだ。俺は引き出しの奥にしまっていた大きい箱を取り出す。
ずっと組み立てて見たいと思っていた新しいプラモデルだ。作りが複雑で、いつもの10倍くらい集中力が必要になりそうだと思って、作らなかったのだ。
疲れている中じゃ、手元が狂ってしまいそうで。
それから、机の上に置いてある本にも手を伸ばす。
本自体はそこまで分厚くないが、自分が読むにはかなり大変な文章が書かれている。
内容じゃなくて、文字の大きさ。
好きだった漫画の番外編が、小説で出版されたのだ。ずっと気になっていて、まだ1ページも手につけていない。
そういや、この漫画に出てきたパンケーキが家の近くのカフェに似たようなのものがあった。ぜひそれも食べてみたい。
新学期の文房具も買わなくちゃいけないしな。それ買うついでに食べてこようかな。
……あ、あの漫画にでてきた武器、かなりかっこいいから自分で作ってみようかな?
やりたいことが次々と浮き出てくる。またそうやって追い詰めて、大変になるのは自分なのだが。
だが、こうやって簡単に思い付いたものほどすぐに飽きてしまう。飽き性な俺の悪い所だ。
……なら、善は急げってことだよな?
やりたいことが思いついている間に、無関心になってしまう前に、飽きてしまう前に
「夢が醒める前に」今やれるべきことをやろう。
……とりあえず部屋片付けるか。
墓地にお墓参りに行こう( ´∀`)
意味が違うわ~ってかあε=(ノ・∀・)ツ
お題は二人ぼっちじゃあ~ってかあε=(ノ・∀・)ツ
私はその時あったことを忘れない。
ある日のこと。
私は自分に自信があった。お願いすれば大抵の願いは叶ったし、男も私に夢中になっていた。
だから今回も同じようにお願いすればすぐに聞いてくれると思っていた。
息抜きに散歩に出た先にいた彼の整った顔立ちに目がいき、彼と一緒に過ごそうと思い声をかけた。
私の声気付かず通り過ぎる彼に焦り、腕を掴み漸く彼を振り向かせた。
そこで彼は自分に声をかけていたのだと気づきぱちくりと目を瞬いた。思ったより幼い反応に少し驚きつつ一緒に共にしてほしいと声をかけた。
いつもなら大抵の男性は、意図を読み了承し一緒に店に入る流れだが、彼は意図を理解できず困惑した顔で私を見た。
彼は連れがいるのでと断り、私の手をやさしく外し離れようとしていたので追いすがろうとした。
ら、彼の後ろから彼の名であろう少女?少年の声がし、彼は振り返った。
彼の連れであろう、私よりも美しい少女?少年は一瞬私を鋭い目で見てきた。
身をすくませた私に興味をなくした少女?少年は彼の腕を掴み無邪気に笑いながら、離れていった。
彼も仕方ないと言いながらも柔らかい笑みを浮かべ一緒に離れていく。
あまりにも二人だけの世界に、この日初めての敗北と新たな胸の高まりに私は混乱した。
二人ぼっちという言葉があることを初めて知った。
一人でも理解者がいてくれれば、それはもう孤独ではないんじゃないかとも思うけど、一人ぼっちとは別の寂しさがあるのも確か。謎の耽美さを感じるのも確か。
二人ぼっち
大草原に寝転がってみる。
綺麗な桃色の茜空は何故か鼻がツンとするような思いをさせる。
横にいる彼女を見つめる。
「もう誰もいないんだね」
彼女が呟いた。
優しく手を握ってやる。
もうじきこの世界も終わるだろう。未来は発展しすぎた。そして滅亡するのだ。
お母さんもお父さんもみんな死んじゃったと嘆く彼女。その姿は愛らしい。
遠くでサイレンが聞こえる。
最期に僕たちはキスをした。
火がこの大草原を焼き尽くす。
(最期にきみとふたりだけで、僕はー)
うれしかった、という前に、僕の意識は途絶えた。
二人ぼっち
黄昏 息を 呑んで
もうすぐ くれる
線路 通りが 鳴っている
君と 二人ぼっち 星空が もうすぐ
街を 包んで
君となら ずっと 二人で
体の どこかを 流れる 体温の
君となら ずっと 二人で
生まれる 前から 不思議な 関係の
どこか 遠くで
君と 出逢ってた 君が いる 世界が
こんなにも 好きだから
朝方 見つめ あっては
急いで 着替えて
駅の ホームへと 走ってく
君と 二人ぼっち 帰りまで お互い
声が 遠くで
君となら ずっと 遠くで
街角 何処かで 響いて 聞こえてる
君となら ずっと 二人で
つぶやく 声まで 遠くで 聞こえてる
いつか 何処かで
君の そばにいて 君と いる 世界を
歩いてた 気がするから
もっと もっと 呼吸の そこに 君が 笑ってる
もっと もっと 感覚 大事にして きみと
二人ぼっち 離れていても
深海に 息を 潜めた
真夜中の 星は 何を 祈っているの?
月光に あなたを 重ねる
いつか 消えてく 儚い 存在が
それでも 太陽が 満ちるまで
何かの 意味が あるのだろう
音階が 伝わる 心の 奥に
二人ぼっち 君と 空を 見る
今 希望は 朝の 方へ
今 悲しみは 捨てて
深い 霧を 祓って
この先 輝く 明日を 願う 星に
例えば 夢を 見ている
浅くて 眠り つけない 夜の長さに
月影に 囁く 声さえ
いつか 消えてく 星たち 輝いて
それでも 太陽が 満ちるまで
何かを ずっと 待つのだろう
運命が 必ず 迎えに 来てる
二人ぼっち 君と 空を 見上げる
ふたりぼっちの檻の中
外に出るのはわたしだと
刃を振り翳す
二人ぼっち
あなたと二人ぼっち
あなたにはわたししかいなくて
わたしにはあなたしかいなくて
なにも知らないままなら
ずっと幸せなはずだった