『ブランコ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『ブランコ』
小さい頃のブランコはまるで空を飛んでるようだった。
大人になった今では、長くなった足を地面につけないように、足を浮かせることに必死になっている。
あの頃は、どれだけ気持ちよく、高く漕ぐかだったのに。
いつからだろう。空の青さよりも、靴のつま先が泥で汚れないかばかりを気にするようになったのは。
錆びついた鎖がきしむ音を聞きながら、私は小さく体を丸める。それはまるで、社会という枠からはみ出さないように、周囲と歩調を合わせるために自分を押し殺している、普段の私の姿そのものだ。
高く漕げば漕ぐほど、視界が開けて風が気持ちよかったあの感覚。頂点に達した瞬間の、重力から解放されるような浮遊感。かつてはそこにあったはずの純粋なスリルは、いつの間にか「落ちたら危ない」「服が汚れる」という、つまらないリスク管理に取って代わられてしまった。
地面を擦らないように必死に足を上げている今の私は、本当にこの時間を楽しめているのだろうか。
私はふと、強張らせていた足の力を抜いてみた。
ザッ、と乾いた音がして、スニーカーの底が砂を噛む。少し舞い上がった埃と、足裏に伝わる確かな摩擦の感触。
減速してゆくブランコのリズムに身を委ねながら、私は苦笑する。地面に足がついたって、靴が少し汚れたって、どうということはないのだ。
空を飛ぶような万能感はもう戻らないかもしれない。けれど、地面を蹴って自分の力で揺れることの心地よさを、大人の私は知っている。
もう少しだけ、この揺れに身を任せてみようと思う。次は、縮こまった足をほんの少しだけ、空の方へ伸ばしてみるつもりだ。
心もとない椅子に座り地上を蹴る。
ふわりと前に進むと、重力に押されて元に戻って行く。
その重力は少しづつ力を失いゆっくりと静止する。
またゆっくりと地を蹴ってぼんやりと空を眺めた。
重力に合わせて空が動く。
少し目が回りそうだけど、嫌な気持ちを忘れさせてくれた。
あの人に惹かれていく気持ちも、この目眩と共に忘れられたらいいのに。
おわり
六二六、ブランコ
ブランコ
ジャングルジム
シーソー
鉄棒
うんてい
砂場
子供の頃の公園は
遊具がいっぱいあって
近場の遊園地みたいだった
今の公園はぽつんとベンチがあるだけのところも多くなった
楽しかった公園はどこへ行ったのだろう
「ブランコ」
公園の端っこで、古びたブランコが小さく軋んでいる。
近所の子どもたちが、冬の乾いた空気を蹴り飛ばすように高く、もっと高く、空へと漕ぎ出していく。その無邪気な笑い声は、まるで誰にも捕まえられない光の粒のようだ。
足元では、愛犬のクロが不思議そうに首をかしげている。揺れる座面を追いかけようとして、結局、私の膝に冷たい鼻先を押し当ててきた。
「行かないよ」と小さく呟く。
遠くへ行きたいような、ずっとここにいたいような。
ブランコの弧を描くリズムに、揺れ動く自分の心象を重ねてみる。戻ってくることがわかっているから、私たちはあんなに遠くまで足を投げ出せるのかもしれない。
〚ブランコ〛
夢の世界に連れられたみたいに。
なにもない世界で2人きり。
ゆらゆらと揺れて、いつまでも。
ブランコ
公園で少女は1人、ぼんやりと、楽しそうにブランコをこぐ子供達を見ていた。
「ねぇ、なにしてるの?」急に、声を掛けられた。
「ブランコ空いてるよ。乗らないの?」いつの間にか、ブランコが空いていたらしい。
「乗らない。」少女は答えた。
「なんで?楽しいのに」と、不思議そうに言った。
「私もブランコに乗りたいけど、怖いの。ブランコを思いっきりこいだら、落ちそうで怖いの。」
少女は少し声を震わせて答えた。
「じゃあ、うちが支えてるよ!ブランコ乗れないのは絶対人生損してるもん!行くよ!」
その少女は返答を待たず、半ば強引に手を引きました。「そういえば、あなたの名前は?うちは咲!」
「えっと、ゆなだよ」
「ゆなね、よろしくゆな!」「えっと、よろしく」
「ブランコは手をしっかり持って、ちゃんと座ってたら、落ちないよ!」「さあ、乗って!」咲はゆなをブランコに乗せ、こぎ方を説明しました。「でも、ほんとに落ちないの?大丈夫なの?」ゆなは不安そうに言いました。「大丈夫だって!行くよー!1、2、3!」咲がゆなのブランコをゆっくりと押した。「わっ!」ゆなは初めは怖がっていたものの、しばらくすると、楽しそうにブランコに乗っていました。「前に行くたび、空が近くなる!」弾んだ声でゆなが言った「でしょ!ブランコって楽しいでしょ」「うん!楽しい!」2人は楽しそうに話をしました。
ブランコに乗ったことのある人も多いだろう。
公園でブランコに乗る子の様子を見てみよう。
ねぇ…お願い、誰か…
そんな事を言う事はない。
口には出さない。
これでいい、孤独にさえ、耐えていれば…
私には好きな花があった。
キンセンカ、という花である。
可愛い色合いで私は好き。
だから、今日も独りで眺めてる。
私には孤独が丁度いい。
気持ち良い。
みんなに…とって迷惑なんだよ。
僕は…
親には罵倒され
学校ではいじられ
友達もいない
変人みたい。
おかしいの…?
僕は普通だよ?
だって…だって…
周りがおかしいの
僕は普通に過ごしてるし
悪いことなんてしてない。
いいの?
居なくなれば?
幸せになれる?
《孤独の子》なんてくだらない
孤独なんかじゃない
僕には花があるもん、
ねぇ、みんな
後悔しない?
僕が居なくなっても
二度と戻れなくても…
ねぇ?返事をして?
ねぇ、それでも…過ごすの?
キンセンカの花言葉は…?
《孤独の子》~完~
#2 ブランコ
「ブランコ」 #265
蹴る。浮く。押す。浮く。
地に足がつかない不安が
一瞬だけ、私を天に誘う。
土の固さを感じたときに
少しだけ、安堵を覚える。
この不安と安堵の反復が
あなたとの――みたいで。
一定のテンポに留められ
この型から抜け出せない。
今も、これまでと同様に
同じ数の言葉を繰り返す。
このループから出れた時
あなたにこの気持ちを告げるわ。
よっと、
大好き。
どこまでも
飛んでいけると熱帯びて
鎖溶かす狂気目覚める
(260201 ブランコ)
ギコギコ言うし、鎖は鉄臭いし。
それでも何故か分からないけど、
すごく楽しかった。
視界が青空いっぱいになって、風が通り抜けて。
今はもう埃ばかり被っていて
見る影も無かった。
あぁ、昔みたいに遊べたらなって横目で流すだけ。
*ブランコ*
久しぶりの更新💦
可愛い下着で会いに行くの
念のためね
見せる気はないよ
まだ触れさせない
当時の自分は、アレの何が面白かったのだろうか…
辺りから聞こえる排気音よりも高く、気にしないようにしても、一際耳に入ってくる笑い声に視線を向ければ、無邪気に走り回る子に、少し錆びついているのか揺れと共に軋むアレの音。
昼前のマンション近くにある少し小さな公園。
そこは未だに、そろそろ帰ろうと声を掛ける親と、まだ遊びたいとはしゃぐ子どもの陣地になっていた。
片手にぶら下げたコンビニ袋を持つ自分。
少し頭を冷やしたくて外に出たが、頭は寒さで冷えたものの、目的地を前に立ち往生である。
歩ける距離で1人で座るには、ここくらいしか無いのだが、どうしたものか…
帰宅しようにも、部屋では未だにぐるぐると唸りを上げているかの様な“ライオン”が居るのだ。
もう少し時間を置いてからでないと、こちらの身が危険である。
かと言って、ここでこれ以上立ち止まっていると、完全に通報されてしまう案件である。
悩む間にも、目の前で起こり始めた、輪になりヒソヒソとこちらに視線を向ける陣地の厄介な部隊が……
いやはや。自分は無罪です。冤罪です。
そう心の中で突っ込みつつ、急ぎ回れ右。その場を足早に去るしかない。
去り際。また耳に届く軋みに、冒頭の疑問が脳裏に過った。
過ぎると同時に、未だにぐるぐると言っているであろう君と、ぐるぐると思い出す過去の記憶。
何が楽しかったかなんて思い出せないが、普段無表情か怒りの顔しか見せない君が、数少ない笑顔を見せてくれたのは、そう言えばアレに2人で乗っていた時もあったな…と。
お題 ブランコ
もっと書こうと思えば書けたんですけど、疲れてきたのでここで切ります。
まだまだ寒さが続きますが、体調にお気をつけて
読んでくださった皆様に、幸多き日を願って
おやすみなさい
《ブランコ》
幼い頃は
ブランコを高くこいで
遠くに行ける…
なんて想像して
楽しかった
ブランコを見ると
楽しかった童心を
思い出す
時間的に遅くなりました。ごめんなさい。
今日のお題って、子供の頃に公園にあるブランコに乗って遊んでいた事を思い出しました。ブランコに乗ると空の向こうに行ける気がして一生懸命にこいでました。後、調子に乗ってブランコから落ちてしまったり。何故、あんなにもブランコに乗って遊んでいたのか。今思うと、ちょっと不思議です(笑)。
私は文豪になりたいね。
なれると思うかい、君は。
僕は無理だと思うよ。
ああ、夢は語るものだって?
叶えるかどうかは別として?
ならいいんじゃないかい。
語るだけならさ。
私にもし生まれつきの才があれば。
“ブランコ”これ一つで。
感動的な物語を創れたのだろうか。
青春の逸話を語れたのだろうか。
さあ?
僕はブランコが揺れることしか分からない。
揺れて、戻って、また押されて。
それしか知らないよ。
君もそうだろ。
まあ明日も
ここに戻ってくるさ。
確かに、君の言う通りだ。
社会人になってから毎日が疲労の積み重ね
疲労という積もった雪の上を自分という雪玉が転がる。どんどん積み重なっていき、ついには大きな雪だるまとなる。僕にはその雪を溶かしてくれる人がいない。帰って来たら「おかえり」という人も、「行ってらっしゃい」と言ってくれる人もいない。疲れておぼつかない凍えた指先でカバンの中をまさぐり、鍵を見つけて玄関を開ける。暗い冷えた玄関を軽い靴の音が響く。履き慣れないはずだった革靴も今は色褪せている。ネクタイを緩めて服をハンガーにかける。
そういえば買い物まだだった。
軽く服を来てスニーカーを履いて出かけた。夜風に凍えてスーパーに行ったが閉まっていた。
そりゃあそうか。こんな時間にやっているわけがない
コンビニで軽く買い物をして道端にあった自販機で缶コーヒーを買った。ビニール袋を片手にぶら下げながらコーヒーであったまった口から白い芳ばしい息をはく。
普段通る公園の道もどこか懐かしく感じる。気まぐれで公園に足を踏み入れた。芝生を踏む感触が懐しい。子供の頃に遊んだ遊具は錆びていてペンキが剥げていた。滑り台こそ滑りはしなかったが懐かしさを感じた。新しくなっていた遊具もあった。順番に触りながら思い出に浸っていた。ブランコのは人気があるせいか、チェーンは錆びていなかた。たくさんの人が握るからピカピカなんだろう。えらく低い座る板。ひんやりと少し湿っている。深く腰をかけた。夜風に当たりながらブランコを軋ませながら。不思議と暖かさになる成分はその空間になかったが、暖かいものが込み上げてきた。
あの時は気ままだったな。腕白坊主で多動で。でも楽しかった。こんな姿見られたらガッカリさせるよな。もっとしっかりしないとな。
ジクジクと目尻は熱くなり、鼻腔が痛くなった。足で地面を蹴った。ブランコが反動で揺れる。何も考えなくてもただ発散するために動けばいい。なんて簡単で素晴らしい遊具なんだ。気づいた時には子供になっていた自分がいた。無邪気に只この瞬間を楽しんでいる子供の時の自分に。前後に振れるたびにチェーンが軋む。気づけば涙は乾いてなくなっていた。
行こう。昔の自分に顔向け出来るようになるために。
‘がんばれよ俺’
そう聞こえた気がした。せっかく冷めた目尻がほんのり熱くなる。
“頑張るわ‘俺’”
コンビニのレジ袋にコーヒーの空き缶を入れて芝生を踏み締める。大きな一歩を踏み出した。
森の中、宝石の湖の反射が眩しい。
「小さいとき以来乗ってないや、ブランコ」
「なんで?」
「なんでって…遊んでる暇ないから。それに、こんないい年してるのにブランコなんて」
「なんで?」
「…え?」
「子供に戻れるのに、なんで?」
そよ風しか話さなかった。
少女はブランコを降りた
「もう充分だし、今日はいいや。
おねーさんに譲るよ。」
ゆっくり揺れてみた。気持ちいい。昔は一思いに強く漕いでたけど、
「今は、このぐらいが丁度いいや。」
あの少女、なんか見覚えあるな…
『ブランコ』
失意の中につま先だけ
口角を下げて
目を閉じて
耳を澄まして
ゆらゆら揺れて
ゆらりゆらり、また絶望をぬけて。
君は得意げ
口角が少しだけ上がった
目尻は垂れ下がった
身体が喜ぶ
それはそれで
脳が拒んだ
背中を押されたような感覚になったからって
君はまた絶望に向かう。
だから
また
君の後ろを
守るようにね。
題:ブランコ
小さい頃
ぎーこ ぎーこと
遊んだなぁ
遊園地では
空中をまわる
ブランコの遊具に
恐怖しか記憶にない
あのとき
「泣き叫ぶ」の意味を
理解したなぁ
楽しさ 怖さ
どちらの記憶も
忘れられないなぁ
"ブランコ"
競い合い飛ばした靴の回収に
手間取っていて肩は貸すから