『やわらかな光』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『お腹』
膨らんだ大きなお腹は希望だ 暗い道が照らされる
お腹の不思議な力だ 羽より重たく フライパンより軽い お腹が行進していくよ いつのまにやら 柔らかい光がお腹に宿る
朝のやわらかな陽光を
グラスに注いで
一気に飲み干す
少しずつ 少しずつ
優しい気持ちが戻ってくる
尖った気持ちが消えていく
心が傷んだ時の
わたしの特効薬
# やわらかな光 (305)
カーテンの隙間から射し込む、朝のやわらかな光で目が覚めた。
ぼんやりした頭で横を向くと、肩に君の頭がもたれかかっていた。
あぁ、そうか。
昨夜は君と二人で飲んで、ソファに座ったまま気付かぬうちに寝てしまったのか。
週末の仕事帰り。「明日休みだし、今からうちで飲もーよ!」と、こちらのことをなんとも思ってないからこそ、気軽に誘ってくる君。
おいおい、一応俺だって男なんだ。襲われたって文句は言えないぞ。とは思うものの、君のことを大切に想っているから、絶対にそんなことはしないのだが。そして君も、そんなことはしないって俺を信頼してくれているからこそ、こうして誘ってくれているのだろうが。
それが、嬉しくて、でも、少し寂しい。
そうして結局二人で君の家で飲んで、こうして何事もなく平和に朝を迎えたのだ。
君はまだ眠っている。幸せそうな顔をして、一体どんな夢を見ているのだろう。
この射し込んでくるやわらかな光のような、明るく、そして優しく俺を照らす君の存在。
もたれかかる右側の温もりが心地良くて、まだしばらくこのままの関係でいいかと、俺もまた幸せな気持ちで再び目を閉じた。
『やわらかな光』
ボクに見せてくれないか
キミの心に潜んだ暗闇を
ボクを信じてくれないか
キミの全てを抱くことを
少しずつ溶かしていこう
ゆっくりと進んでいこう
月の光が差し込むように
闇夜の道を照らすように
キミがキミを思い出す時
ボク達はひとつになろう
小さく瞬いた星がひとつ
心の色を優しく照らして
心の灯を激しく揺らして
『やわらかな光』
自然
カーテンの隙間から差し込む
太陽からの光
直接的に目覚め
間接的に眠る
昔に思いを馳せる
※やわらかな光
やわらかな光
樹々の間から差し込むやわらかな光。平日の午前中。本当なら仕事で慌ただしい時間。
私は壊れてしまった。100時間を超える残業。時間に追われる毎日。疲労と挫折。
そして、マンションの屋上から飛び降りた。植え込みに落ち、一命は取り留めた。
都心から離れた病院。ここで、私は癒されていく。両足、複雑骨折で歩けるようにはならないと思うが、心は穏やかになっていく。
逃げれば良かったんだ、あの地獄から。逃げる勇気がなかった。
やわらかな光。
少し休もう。何も考えずに、、、。
朝の光で目覚めるのは、社会競走のスターターピストルの音が頭に鳴り響くような気がして苦手だ。
だから朝日が昇る前に生活を始める。自分だけフライングしてルール無視の1日を踏みしめられる気がする。
数年前は、日がこのまま昇らないでくれと自殺願望に似た何かを願いながらベッドで怯えていた。
朝日に怯えず強くなれたのは、窓際のベッドでおかしな寝相で寝ている彼女のおかげだ。
「どうやったらそんな体勢になれるんだよ」ツッコミを入れながらコーヒーを淹れる。
今日もコーヒーが苦いことを確認してから視線を寝相に戻す。
今日も日が昇る。
窓から差し込む光は、寝顔に反射してやわらかくなって僕の目に届けられる。
今日も生きていこうと活力が湧く光。
残酷な1日の始まりを寝ているだけで美しいものに変えてしまう魔法に惚れ惚れする。
あしたも日が昇る前に起きようと決意する。
雨上がりの渓谷で、メルルの回復魔法の柔らかい光が辺りを照らしていた。
ヒムのひび割れた腕を治している。
「ポップやマァムのとは違うな」
メルルが目線だけ上げてきた。可愛い眉が寄せられている。ヒムの腕はむくむくとスライムのように治っていった。
「ポップさんやマァムさんに治して欲しかったらそうしてください」
「なんか怒ってる?」
「怒ってます」
「なんでだよ」
なんでだと言ってからなんとなく分かった。別の人の名前を出したのが悪かったのか。
「違います!無茶しないで欲しかったんです!」
こちらの心を読んだように叫ぶ。もしくは本当に読んだのか…
「しない訳にいくか。何のためにオレが居るんだよ」
傍には落石が転がっていた。メルルに当たっていたら命はなかった。彼女を庇うようにヒムが飛び出したのだ。
ヒムは泣き出した彼女に戸惑う。目の前で命を投げ出されたようで恐ろしかったのだ。治療の光が止む。
「もっと次からは別ルート行こうな」
「はい」
涙を恥じて目元を拭う彼女はもうてきぱきと散らばる荷物を片付け始めていた。
お題『やわらかな光』
蛍は
侘び寂びを感じさせてくる
繊細でやわらかな光の持ち主だ
きっと源氏物語の時代から
変わってないのだろう
もしかして、蛍はみんな長寿??
(そんな事はない)
そうだったら面白い!
次に赤ちゃん!
決して、赤ちゃん自身が光っている
わけではないが、私は赤ちゃんが
視界に入るとどうしても見てしまう。
単なる癖なのかもしれないが、気に
なってしまう。ここは、赤ちゃんが
私にやわらかな光を放っていること
にしたい!お願いします
まー
初投稿です。
※言語力向上のために不定期でできたらいいかなと考えます。読みにくいのは許してください。
前日に睡眠をとっていなかったせいか、酷く瞼は重いかった状態で月曜日の憂鬱な朝を迎えた。最近の朝は肌寒い。
今日の講義は1限からで気分が上がることなく授業が終わった。早く帰りたい。授業が終わった後、今朝、人生で初めて買った電子タバコを吸った。親に内緒で。バレたら怒られるよなと思いつつも買ってしまった。結構後悔してる。吸った後も大学で昼を食べ、早く帰りたかったのに、気づいたら16時を回っていた。今日は21時からバイトで家に着くのは日付を跨いだ1時だ。正直嫌。大学から家に着いたのが17時でまだ時間があったから、仮眠を取った。
起きたらバイトが始まる21時だった。しまった。やってしまった。なんとか親に送ってもらいバイトには15分遅れた。ありがとうそしてごめんなさい。バイトも上手くいかなかった。なんか月曜日は毎回ハプニングが起きる。誰かに代わって欲しいのに終電を気にしなくていいのは自分を入れて小学以来の親友の2人だけ。全然仕事は終わらなかったけれど、仕事量が多いからしょうがないよね。
信号を無視してる人をチラチラ見ながら、スマホをいじって、最近ハマっているモンハンnowをしながら帰路に着いた。タバコ吸いたかったけど、家に忘れた。最悪。こういう心が疲れた時のタバコ美味しいそうだな…と。家に着き、残りのご飯を食べることにした。電子レンジのボワボワしてる橙色の光を見てると優しさで温めてくれそうだなとふと考えてしまった。冷めた気分の人間も電子レンジのようにやわらかな光で温めてくれるそんな都合のいいものを見つけたい
(男性記者が気の強い女社長に雑誌に載せるインタビューを行っている)
―『あなたにとって“やわらかな光”とはなんですか?』
「変な質問ね?」
―『なんでもいいんです。抽象的なものでも実際にあるものでも。』
「そうね。私にとって光っていうのは他人からの評価よ。」
―『評価?例えばどういうものがありますか?』
「何かで表彰されたり、仕事で商談がうまくいき契約がとれたり、人の心を動かせた時貰えるもの。」
「でも、“やわらかな光”はまた別ね。」
―『と言うと?』
「娘の笑顔。」
―『そうですか。娘さんは確か3歳になられますね?』
「ええ。今まで自分のために生きてきた私が今は娘のために働いてる。」
「どんなに疲れてても嫌なことがあっても、娘の笑顔が見れればそんなこと忘れるし、明日をまた生きようとまで思える。」
「こんなにやわらかくて強い光は他にないわ。」
―『素敵なお話ですね。ありがとうございます。』
ミーハーが多くて嫌いって言ってたロッキンも
普通に行ったし
全然 高橋藍の方がイケメンだし
行きまくってた旅行もそろそろ飽きてきた頃
新しいスウェットが届くことも
クリスマスまでに可愛くなる計画も
灰色のナイキ買いたいなってZOZOTOWN見るのも
全部ぜんぶ楽しみ
免許取ってドライブ旅行したいな
キリングミーは難易度高いけど
ナイトタイマーは聴けるから
※ポケモン剣盾二次創作・マクワとセキタンザン(タンドン)
※幼少期の話
冷たい風がびゅうと洞窟の外を吹き抜けていった。
穴の外から漏れる光は次第に弱まり、薄暗い洞窟の中がずっと暗くなり始めた。湿っぽい香りが強まって、それは雪や雨を連想させた。
小さな洞穴の奥の岩壁に凭れて本を読んでいたボブヘアの少年は、母親に買ってもらったアローラのロコンやキュウコンが描かれた栞を挟んで開いていたページを閉じ、敷いてあったピクニックシートの上に置いた。
それから身をかがめて入口まで出ると、空を見上げる。顔を覗かせた瞬間、ぽたりと冷たいものが頬にぶつかり、それから落ちていった。大粒の雨がぽつぽつぽつと降り始め、あっという間に周囲を飲み込むように降り注いでいく。雲は分厚く、空は重たい暗がりの顔をしていた。
穴の周りは緩やかな斜面になっているが、境界線を区切るように白い雪で覆われている。
これがもし雨で流れてしまったり、凍ってしまったら、帰れなくなるかもしれない。マクワは不穏な予想を立てるが、激しい雨の中、山道を下っていく気持ちにもなれなかった。
真っ白な丸い頭を引っ込めると、再び先座っていた場所へと戻ろうとした。外の灯りが閉ざされて、いよいよ洞穴の中はよくよく目を凝らさないとわからない程の暗闇になり始めている。
マクワは光を付けぬまま、再び身をかがめ、時折掌で地面にある岩の凸凹を感じながら来た道を再び戻ろうとした。しかし奥の壁の下の方だけがうっすらと赤い色に染まっている。
思わず尻もちをつきそうになったが、じっと見れば小さなシルエットが浮かび上がっているのがわかった。
その赤い光はゆっくりと大きくなったり、小さくなったり大きさを変えながらゆらゆらと揺れている。
光を追うようにように進めば、壁に向かって眠っていたタンドンがそこにいた。真っ赤な目は瞼を閉じていても淡い光を放っていた。
「……静かだと思ったら……眠っていたのですね」
マクワはそっとその頭に手を伸ばし、石炭の出っ張りを撫でた。ごつごつして、少しだけ砂っぽくて不揃いの凸凹だらけだが、撫でるとほんのりと温かさが伝わってくる。皮膚の温かさとは違う、彼の身体の奥底に灯ったものが漏れ出た柔い熱だった。
「温かい……」
一度手を引っ込め、前のめりになっていた重心を後ろに置き、身体を安定させると、今度は両手で彼を包み込んだ。それからなんとか重さに負けぬよう上に持ち上げる。まだ幼いマクワにとって、タンドンの質量は随分と重力に近かった。
そしてやっと抱きかかえると壁に持たれるように座りなおす。ふう、と大きく息を吐いた。
「ああ、やっぱり温かいな……」
掌の一部だけで感じていた温度が、身体全体に伝わって心地がいい。思っていたよりも洞窟の中は冷え込んでいたようだ。
タンドンはまだのんびりと寝息を立てていた。ふとマクワは目を閉じてみる。じんわりと染み入るような温かさが、記憶を呼び覚ます。
それは妹が生まれた数か月後、嫌な夢を見て起きてしまった真夜中のことだった。自分の部屋でひとりで寝るのが怖くなって、どうしようもなかったマクワは隣の部屋の母親の寝室に向かった。
冷え冷えとした廊下を抜け、閉め切った扉を小さくノックして、こわごわと開く。中を覗いてみると、もとは自分のものだったらしいものの、最近どんと母の部屋に鎮座したベビーベッドがある。近づけば妹がすやすやと眠っていた。
母はベッドでぐうぐう眠っていたけれど、小さな手で揺らせばあの深い海のような目を開き、大丈夫だよ、と安心する声とともに少年をベッドに入れてくれた。
おかげで朝までぐっすり眠ることが出来たのだった。その温度に少しだけ似ているような気がした。
「もう妹もいるのに……うわ?!」
赤い光が直接目に入り、思わずマクワは目を瞑った。タンドンが目を覚まし、じっと自分の顔を見つめていた。
「ああごめんなさい……。その……きみがあったかくて」
タンドンはふたたびぱちぱちと瞬きをすると少しだけ身体をマクワに寄せ、再び目を閉じて、頭を下げた。目を焼くような赤い光は弱まったが、自分のベストの腹部を光らせていた。
「……きれいだ」
まるでひとの腹を燃やすような温度と色は、マクワの灰簾石の瞳を輝かせた。仄かに揺れ動く暖かでやわらかい光は、強い引力で少年の心を惹きつける。
このきらめきは、まだ誰も知らないきらめきのたまごだ。
今よりうんとはるか未来のいつか、光は強い炎に変わって誰もを驚かせ、楽しませることが出来るだろう。
どんな相手にも立ち向かい、リーグのポケモン勝負にだってすべて勝ててしまう可能性さえ秘めている。彼の燃え立つ炎は、巨大な岩の身体は、容易く砕かれはしない。
それだけじゃない。
こうやって凍える誰かを温めることだってできる。それももっとたくさんのひとだ。
果てしない心の灯は燃え上がり、どこまでも無限を描いていく。
スタジアムの切り揃えられた芝生の上、眩いスポットライトの下。
たくさんの観客がマクワたちを見る。応援する。歓声を上げる。
彼の隣に立ち、ふさわしい格好をして、ふさわしいポーズを決める。
彼の大きさにも負けない成長した立派な自分の姿がここにあった。
ふとマクワは目を開く。水っぽい香りが鼻についた。洞窟の中を川になってちょろちょろと流れていく音がしていた。ざらつく岩壁が背中に当たる感触があり、自分の腕の中で眠るタンドンがいる。そこは薄暗い洞窟の中だった。いつの間にか夢を見ていたらしい。ぽとり、ぽとりと洞窟の入り口で水滴が落ちていて、明るい光が差し込んでいるのが見えた。
母親の今日の試合が終わる夜には、母親の待つスタジアムへ行ってジムリーダーになるための訓練をしなければいけないが、まだもう少しだけ時間はあった。
またあの凍えるようなこおりの夜がやってくるまでの、ほんの僅かな自分の時間だ。なるべく自分のために使っていたかった。
「……この夢が……本当になればいいのにな」
少年は石炭の上に祈りをのせると、再び抱きかかえるようにして瞳を閉じるのだった。
やわらかな光
逆光。その人があまりにもやわらかな光に包まれているので、私は死んでしまうのではないかと思った。
とうに夜。日は沈んで、街は眠り、ようやく呼吸できるのに、電灯の光すらも私たちに牙を剥く。
逆光。真綿で首を絞められるような世界で、その人の輪郭を信じていた。
あと 何日生きられるだろうか――。
闇夜ひとり 命を静かに燃やす。
うっすらと汗ばむ身体 ひんやりとした夜風が心地よい。
「蛍を捕まえたの」
小さな両手をそっと籠のように合わせ そう微笑む君。
指の隙間から漏れ出る光は 淡い愛の色だった。
ひと夏が終わるのを待たずして 君は死んだ。
君との最後の記憶は
あの蛍が君の手の中で息絶えたこと。
誰にも愛を伝えることのないまま
命の灯火が消えてしまった あの蛍と
幼くして 流行り病に身体を蝕まれた君が重なる。
あれから十数年。
これは天命か 僕も君と同じ流行り病に冒された。
口元の血を袂(たもと)で拭いながら
あの蛍の墓の前でしゃがみこむ。
自分が蛍を死なせてしまったと
涙を滲ませ 君が弔った墓。
こうしている間にも 刻一刻と
己の命が削られているのが分かる。
血が染み込んだ袂に 蛍一匹。
とうに季節外れとなった 孤独の蛍に同情する。
「無意味だと言うのに お前は」
穏やかに点滅を繰り返す彼に 思わずぽつりと嘆いた。
ふいに込み上げてきた 激しく大きな咳。
蛍が 飛び立つ。
朦朧とし、ぼやける視界に映る あのやわらかな光は
何年の時を経ようとも 変わらず愛の色。
2023/10/16【やわらかな光】
⚠小説みたいのではありません。主がSmileUpの事について話しているだけです。不愉快に思う方、本当に飛ばしていただいても大丈夫です本当にごめんなさい
あと、最近小説を書いてなくてすいません。インフルAからのBからのコロナで死んでいました。すいません
やわらかな光
今日から、SmileUpのことを知っていますか?
入りがおかしくてごめんなさい笑
ジャニーズ事務所が、SmileUpと、言う名前に変わりました。
私はジャニオタなので、結構寂しく思っていますが皆様どうですか?いや、きょーみねー、とか、共感共感なんて思ってくれる人もいるでしょう
私はそれが嬉しいので何を思ってくれても大丈夫です笑
いつか、ジャニーズって何?なんて聞かれる日が来るのでしょうか、
そう思うととてもつらいですね💦
私はまだ、未成年です。
でも、やはり、辛いこと悔しいことたくさん経験しています。でも、ジャニーズという存在で元気になれていました。今日推しのSnow Manの、佐久間さんのブログを読んでいました。その時、ジャニーズありがとう、と、書かれていてもう、ボロ泣きですよね笑
ジャニーさん61年間も、ジャニーズを続けてくれてありがとうございました。あなたがやったことは許されない事かもしれないのがたくさんありますが、ほんとにありがとうございました。これから
SmileUpよろしくおねがいします。
SmileUpに
やわらかな光がさしますように
ここで、言ってしまいごめんなさい。
でも、今日のテーマで書きたいと思ってしまいました。
本当にごめんなさい
今日お仕事の人学校の人お疲れさまでした。
ゆっくり休んでくださいね。おやすみなさい
私が幼い頃に作った風鈴が、今年も網戸の前で軽やかな音を立てている。
夏は繁忙期で、態々実家に帰ることは滅多にない。この音を聞くのも随分久しぶりだった。
「この風鈴、まだ使ってたんだ。」
「ほら、お父さん好きだったでしょう?」
たしかに父は、この歪な風鈴が大層お気に入りだった。不格好なそれがこれ見よがしに吊るされるのは子供ながらに恥ずかしく、毎年窓際にぶら下がるそれを見つけては、家中に隠していたっけ。
どういう訳か、翌年になれば必ず風の当たる窓に戻ってくるのだけど。
ちりり、ちりり。夏の終わりにしては清涼な音が、静かな居間に溶けた。
実家にいた頃はこれに懐疑的だった。懲りもせず窓を開ける父に、そんなものより扇風機でもつけなよ、なんて、何度言ったか分からない。
陽の光が硝子を通して、ぼんやりとした斑点を作る。手作りらしいそれがくるくる回るのは、今見ればそう悪くもなかった。
「じゃあ、そろそろ帰るね。」
「あら、もう帰るの?」
「うん。手も合わせたし。折角だからお墓参りもしてくるよ。」
そう、と簡単に相槌を打った母は、土産があると慌ただしく部屋を出ていった。そんなに急がなくとも、もう飛び出したりはしないのに。
「じゃあね、お父さん。」
「立派になりましたね。」
凸凹な硝子に陽の光が屈折して、小さな光が部屋を飛び回る。それが居間の端の仏壇に当たるのを見て、女はあら、と窓枠を確認した。
ほんの少し位置を変えた風鈴は、相変わらずやわらかな光を纏っている。
『やわらかな光』
お題:やわらかな光
私が普段浴びている光はLEDライトやスマホのブルーライトだ。外の自然な光よりも多く浴びていると思う。だからなのか普通だったら暖かく心地よく感じるであろう自然の光がとても強く当たり目が痛くなる。私はブルーライトよりも自然な光に当たるべきなんだろうな。そうしたらあんなに目を痛めることは無いだろう。ちゃんとやわらかな光に当たりたい。
3:00
『やわらかな光』
私は早番の日の朝が好き。
特にこの季節の朝が好き。
出勤して最初に会うのは、意中の人。
「おはよう」やわらかい声でそう言ってくれた。
それだけで、私の心はやわらかい光に包まれていく。
朝、目が覚めた
やわらかい光が目に飛び込む
今日は天気がいいからもう少し寝てしまおう
朝、目が覚めた
また1日が始まってしまった
いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ
きょうはこのままねてしまおう。