(男性記者が気の強い女社長に雑誌に載せるインタビューを行っている)
―『あなたにとって“やわらかな光”とはなんですか?』
「変な質問ね?」
―『なんでもいいんです。抽象的なものでも実際にあるものでも。』
「そうね。私にとって光っていうのは他人からの評価よ。」
―『評価?例えばどういうものがありますか?』
「何かで表彰されたり、仕事で商談がうまくいき契約がとれたり、人の心を動かせた時貰えるもの。」
「でも、“やわらかな光”はまた別ね。」
―『と言うと?』
「娘の笑顔。」
―『そうですか。娘さんは確か3歳になられますね?』
「ええ。今まで自分のために生きてきた私が今は娘のために働いてる。」
「どんなに疲れてても嫌なことがあっても、娘の笑顔が見れればそんなこと忘れるし、明日をまた生きようとまで思える。」
「こんなにやわらかくて強い光は他にないわ。」
―『素敵なお話ですね。ありがとうございます。』
10/16/2023, 5:16:15 PM