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やわらかな光

逆光。その人があまりにもやわらかな光に包まれているので、私は死んでしまうのではないかと思った。
とうに夜。日は沈んで、街は眠り、ようやく呼吸できるのに、電灯の光すらも私たちに牙を剥く。
逆光。真綿で首を絞められるような世界で、その人の輪郭を信じていた。

10/16/2023, 4:09:50 PM