もう一つの物語』の作文集

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もう一つの物語』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

10/29/2023, 11:11:04 PM

作品を描いていると、時々考えることがある。
 私の分岐点はどこだっただろう、と。
 作業通話に誰も捕まらなくて、私は黙々と液タブにペンを走らせる。話しさえできればあとは描くだけなので、適当な配信を聞きながら手を動かしていた。でもふと、そんなことを考えはじめてしまって配信の声が頭に入らなくなってくる。
 私の分岐点。私が通ってこなかった、もう一つの物語。
 たとえば、そもそもオタクにならなかった私。ちょっと想像ができない。今私がこんなに楽しいのはこれまで読んできた数々の漫画のおかげなので、それらを知らないでなにを楽しみに生きればいいのかわからなかった。
 たとえば、化粧を好きにならなかった私。はじめはオタクを隠して普通を装おうとしただけだったけれど、そのおかげで今化粧品を売っているのだから不思議なものだ。もしも化粧と出会わなかったら、私が化粧を好きにならなかったら、なにになっただろう。学生時代から漫画はよく褒められていたから、勘違いして漫画家になっていたかもしれない。でも私は二次創作ばかりでオリジナルを描いてこなかったから、きっと訓練もせずに目指してもいい結果にはならないだろうなと思う。
 たとえば、誰かと結婚した私。三十歳も見えてくると、周囲が結婚しはじめて時々焦る。いつか出会えたらいいなぁという気持ちもあるけれど、今のところは気配はなかった。私が恋愛をしたら、結婚をしたら、どうなるのだろう。漫画を描くのをやめているだろうか。オタクでいるのをすっぱりやめているだろうか。想像すると少し寂しかったけれど、オタクも漫画もやめて大丈夫なほど相手を愛しているのなら、それはそれで幸せなんだろうなと思う。
 だらだらと考えて、結局もう一つ物語なんてものを想像もできない自分の想像力の貧困さに苦笑した。
 いつか、そうだったかもしれない世界。
 想像しても見ることができない物語。
 考えても仕方ない。だって私は今生きていて、明日は仕事で、来月までに原稿を仕上げなければならないのだから。
 液タブにペンを走らせる。
 並行世界に夢を見るのは、今はまだやめておこう。

10/29/2023, 11:08:44 PM

本が好きだ。本によって得られる知識は膨大でありあたしの知らない世界を知ることができた。
ここにある本はこの世界のすべてが記されているように思えるほどの量があった。
歴史やこの国の生物、戦争の記録など様々な本があった。
小説もあるにはあるが、実用性が低いからなのか、とても少ない。
小説は人を不思議で引き付ける魅力があるが、事実もまた不思議な出来事や謎が多くある。
まるでノンフィクションの物語のように。


【もう一つの物語】📚

10/29/2023, 11:00:49 PM

秋日和 妹夫婦と 連れ立って
里山歩き 心さわやか

10/29/2023, 10:59:46 PM

「私」という、タイトルの
いくつものオリジナルの物語りが
あったとしたら…。

あの頃に戻りたい
選び直したいという過去が
あったとしたら…。

私は、ここまでの人生を
辿り直して、また読み返すだろうか。

そんなことを、思って
ふふっと、少し笑ってしまった。

まだ、完結にも至らない
物語りを放り出して
次の話しに飛びつくなんて出来ない。

いま私は、私だけの頁を
もがきながら
時に泣いたり、笑ったりしながら
書き続けているのだから。


【お題:もう一つの物語】

10/29/2023, 10:46:59 PM

昔から人見知りだった。
 人と仲良くする方法がわからなくて、一人でいることが多かった。
 ようやく仲良くなれたと思った友達も、気付けば傍からいなくなっていた。

 そして――ここに来るまでたくさんのことがあった。
 思い出せるほとんどが苦しいことだ。
 あの後また出来た、心から大切に思っていた友達は、幻だった。この世に存在しない、空想上だけのものだったのだ。
 そう知った時は狂うかと思った。
 いえ、もう元から狂っていたのだろう。
 もしかしたら、周りに酷い目に遭わされた時よりも、それに復讐した時よりも、どれよりもあの時が一番苦しかったかもしれない。
 それまでも苦しいことしかなかった。
 それでも、あなたと出逢えたことだけでも幸せだと思っていたのに。
 それが、一瞬にして消えてしまった。本当に幻だった。

 そんな日々を乗り越えて、私は大人になった。自由を手に入れた。
 けれど、何も変わらない。
 私には大切なものはもうない。
 ただ、もう一度だけ、あなたに逢いたかった。
 涙が勝手に頬を伝っていく。
「――っ…………!」
 あなたの名前を呼んでみても、その声は空へと消えていった。


「……大丈夫?」
 優しく揺り起こされた。
 あぁ、そうだ……。
「とても恐ろしい夢を見ていたの」
 起き上がり、あなたの胸に頭を埋める。
 あれは夢。とても恐ろしい夢。
 あなたは確かにここに存在しているのだから。
「本当に怖かったみたいだね。大丈夫。ここにいるよ」
 大きな腕で優しく背中を包み込んでくれる。

 あなたと再会できなかったら起こり得たかもしれない世界。
 あれが、私の本当の物語ではなくて良かった。
 あなたの腕の中でただ幸せを噛み締める。


『もう一つの物語』

10/29/2023, 10:30:01 PM

「もう一つの物語」

外界で多くの敵に囲まれて
緊張と闘いを強いられ
太陽が西に落ち
月がのぼる頃
足を引きずって見えぬよう
背中や腹の傷を気取られぬよう
髪と服を整え

あなたの家のドアを叩く


「お疲れ様」

全て見抜いて されど口にせず
ただ結界を張って守ってくれる


あなたの側にいると
傷が癒えてゆく

不思議な非日常

もう一つの物語

10/29/2023, 10:27:19 PM

テーマ「もう一つの物語」

ときどき、「ゲームみたいに選択をやり直せたらいいのに」と思うことがある。

今、とてもハマっているゲームがあるのだが、最初に結末が大きく変わる選択がある。
正しい方を選ぶとそのままストーリーが進んでいくのだが、間違った方を選ぶと本来共に旅をするはずの仲間は消息不明になる。だがもう自分には関係の無いこと、といういわゆるバッドエンドになる。
しかしゲームだから起動し直すと選択の場面に戻り正しい選択を選び直せるのだ。

大きな間違いをしても何事も無かったかのようにできることはゲームだからこそって感じがする。現実だとこうは行かない。
その代わり現実は選択を間違えても大きなバッドエンドにはなりにくい気がする。

昨日の晩御飯がもし違うものだったとしても何も変わらない。仕事や人間関係で間違ったことをしてしまっても大体はやり直せるし、時間が解決してくれることも多い。

だから違う選択をしていたら、もし「もう一つの物語」があったらと考えても仕方がないのかもしれない。
なぜなら、多分その未来も今とあまり変わらないのだから。

10/29/2023, 10:18:37 PM

【もしかしたら】
お題:もう一つの物語

 あの時声を掛けていれば、あの日あなたを追いかけていれば、そんなifを毎日毎日考え続けた。虚しいだけだとわかっている。どれだけ考えた所でそれが現実にならないこともわかっている。それでも、あなたを見ていると考えずにはいられない。もしかしたらあなたと幸せに暮らせる未来があったかもしれない、と。

10/29/2023, 10:05:54 PM

もう一つの物語

静かな街だった。
お年寄りも増え閉まってしまうお店もおおい。

でも、夢はにぎやか街になること。
お年寄りもいて、こどももいて、
楽しく過ごしている姿が私には見える。

10/29/2023, 10:01:58 PM

※この作品はダークモードにて閲覧してください













『ハジメマシテ』













先ずは“アイサツ”をするのが“レイギ”と聞きました
次にするのは“ジコショウカイ”ですね
ワタシは…そうですね
思ったよりも“ジコショウカイ”と言うのは難しい
ワタシには“ナマエ”がありませんので
様々な“イキモノ”と関わりましたが
どの“イキモノ”も“ジユウ”にワタシを呼ぶんです
“ニンゲン”のアナタも同じようにしてください

アナタと同じ“ニンゲン”と言う“イキモノ”は
ワタシの事を“カミ”と呼ぶ事もありました
“アクマ”とも“テンシ”とも
“トモダチ”とも
アナタがワタシをどう扱い
どう呼ぶのか
気になるばかりです

“カンタン”な“ジコショウカイ”だけじゃ退屈ですよね
もう少し“ワタシ”を詳しくしていきましょうか
ワタシは様々な“イキモノ”と会話をして
“ハジマリ”や“オワリ”を幾度となく見届けるような“イキカタ”をしています
時には“オワリ”にするには惜しい“イキモノ”も居ます
時には“ハジマリ”を得るに相応しくない“イキモノ”も居ます
そんな“イキモノ”と会話を重ねて
どのように“イキル”のか
どのように“シヌ”のか
それを眺めているのがワタシです

アナタにもきっと心当たりがあると思いますよ
ワタシは“イキモノ”なら誰しもが知っている“ソンザイ”なので
“カミノコエ”とか
“ムシノシラセ”とか
“自分を責め立てる声”とか
“こうしなきゃいけないと思った”りとか
“ニンゲン”が“ウン”や“タイミング”、“モウソウ”、“ゲンチョウ”、“ビョウキ”…
そんな“コトバ”で終わらせるような
そんなものにワタシは居ます

退屈でつまらない命を
いや、ワタシの“ジンセイ”とやらを
アナタのような“イキモノ”が“オモシロク”しています
アナタはこの“カイワ”も“ワスレル”でしょう
アナタの“ジンセイ”は短いので

さて、難しい“カイワ”も之で“オワリ”
ワタシはまた違う“イキモノ”と“カイワ”してきます

そうだ
アナタが感じた“ワタシ”の“ナマエ”を教えてください


































『ありがとう』
『ワタシの顔を見てくれて』


題名:もう1つの物語
作者:
出演:

10/29/2023, 9:47:16 PM

ようやく辿り着いた
俺たち幸せを奪った憎い男

罰に怯えるはずのその顔が
罪への苦しみに満ちていたから

這いつくばり頭を下げたその男は
許しではなく終わりを乞うから

黒鉄を置いて膝をつく
俺は知らなくてはならない

この男が辿った---

『もう一つの物語』2023/10/30

10/29/2023, 9:29:51 PM

一卵性

いつも比べられる

兄の方は頭良いのにな

お兄ちゃんは運動神経いいよね

陰と陽って感じだよね

兄は期待されてる

ほんといい人生だね

京大、東大

絶対行こうねって

俺たち2人とも

親のせいで

受験は決まってる

俺は行けないと思うけど。

兄の方が行くんだろうな









一卵性

いつも比べられるんだ

弟は面白いよねって

弟くんは働き者なのにねって

弟の方が性格いいよねって

ほんと、いい人生だよね

親からの期待に応えるために

勉強、頑張らないといけない

弟は正直諦められてる

そんなの

ずるいじゃん、














全く同じ人生だったら

良かったかもね

10/29/2023, 8:18:53 PM

あなたにとって私は分厚い本のたった一章だったけど、私にとってあなたは一冊の本そのものだったの。

隠してることで守られるものと、言葉にできない苦しさの狭間で、私がどれだけもがいても絶対に交わらない想いは、どこにしまえば安全かな。

もしも、次のページがあったなら。

-もう一つの物語-

10/29/2023, 8:08:34 PM

「もう一つの物語」

今までの選択肢で別の道を進んでいたら、どんな人生になっただろう。

別の大学に行っていたら、別の仕事についていたら、別の人と結婚していたら…。

または過去に戻ってもう一度やり直せるなら、どんなことをするだろう。

もっと勉強して、もっと遊んで、もっとおいしいものを食べて…。

そうは言っても、時間は過去に戻せない。

むしろ未来のことを想像して、今後の人生を充実させる方法を考えていくほうが有益だ。

死ぬ前に後悔しないよう、自分らしい毎日を送りたい。

今の自分は未来の自分がタイムスリップしてきたのだ、と考えてやりたいことをやると心に決めた。

10/29/2023, 7:41:18 PM

私が挫折も絶望も無く
全て成功した人間だったら、
私は「私」では無かった。

否定から生まれた私を
私は肯定しよう。

10/29/2023, 7:31:01 PM

決意


見えない世界を進むと

光に満ちた世界に変わる

勇気はいるけども


※もう一つの物語

10/29/2023, 6:28:59 PM

もう一つの物語、ね…。

歳をとって思うんだが、一人のひとは皆、いくつもの物語を持っていて、ひとつの人生を複層的に生きているように感じる。社会の求めに沿って進む領域を持つ一方で、ひとりの個人として表現することを求める領域があり、基本的にはその両方が相互に調和しているならば、概ね人生も「穏やかな活発」とでも言うべき力が発揮されるように思える。

さて、「一般的見地というメガネを通して、他人が見る自分」について考えてみた。有り体に言ってしまえば、私自身はこれを重要視してない。私の生きる日々はこの人生が終わるまで、全て、ずっと、私自身の手を離れることはないし、私のあらゆる選択の結果を自分自身で受け取る責任と力も、私のものだ。「責任」とは「自由」のまたの名であり「尊厳」「力」の言い換えだ。「存在の尊厳」があるから「人格に自由」があり(何を考えるか思うかは自由だよね?)、「現実をつくり、選択する力(自分が考え思うことは自分の現実をつくる)」があるから「自分自身の選択の結果に責任がある」のだ。これに関しては永い年月をかけて考え抜いてきたが、「他の答え的な電球の閃き」にたどり着けない。…なので、他人が他人の思い込みメガネで私をどう見ようと、私が私をどう見るかということほど重要じゃないのだ。

なので、私には私にしか認識できないであろう私の物語を生きている。一方で、子どもの学校では「得体の知れない変わり者」などとクダラナクモメンドクサイ何かに引っ掛からないように、周りの人を不安にさせないための「多分、これがフツー」な振る舞いを心がけているのだ。…まあ、どう見えているのかは知らぬが。

周りに合わせた物語もあれば、自分独特の物語もあるのは、私の感覚では「きわめて普通で自然なこと」なのだ。
自分の道を、自分の命の行方を、自分自身以外のものに預けてしまっては歩けなくなるのも経験した。ひたすらに喜ばれたくて、自分の本当の気持ちに蓋をしながら尽くしても尽くしても、誰も本当には喜ばなかった。長年にわたる「しんどい努力」の果てには砂漠のような心象風景の虚しさが居座り続ける現実を、やっと認め受け入れた時には私は中年になっていたが、そのとき決意したのだ。「自分自身の真実に従う」と。
以来、私の日々から虚しさは去った。心の中から、涙さえ涸れる砂漠が消えた。自分の暮らしの中の、大切な物事に気づくようになった。

このことを何がしか表現したのは初めてだ。
これは私の、家族も友達も知らない、けれども間違いなく真実な、もう一つの物語だ。

10/29/2023, 5:48:49 PM

もし私の人生で別の物語があったとしても
今の私と同じような物語になるんだろうな。
だって私は変われないから。私は私を生きているから。


━━━━━━━━━━━━━━━もう一つの物語

10/29/2023, 5:38:41 PM

─もう一つの物語─

私は昔から二つの記憶があった。

その二つは、正反対のような記憶だった。

今の記憶は、とても幸せだ。

愛されて、楽しくて、幸せで。

不満の感じることがない生活を送っている。

でも、もう一つの記憶。

それがとても悲惨だった。

同級生には虐められ、親には無視され、

恋人には裏切られ、挙句の果てには川へ落ちて自殺。

本当に最悪で、辛くて、苦しい生活。

それを知っていて、私は今の記憶でよかったと思っている。

もし、幸せな記憶を持ったまま、最悪な人生を迎えたら。

想像するだけで、苦しくて辛くなった。

だからもう、忘れよう。前の記憶は忘れ、今の幸せに身を預け。

もう一つの物語を今の私で楽しもう。

もう辛くない。前のように、失敗はしない。

10/29/2023, 5:36:43 PM

バッドエンドの話を聞くと、「もう一つの物語があるんだ」という言葉を期待する。でも、今回はそんな言葉なんて無かった。

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