M氏:創作:短編小説

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『ハジメマシテ』













先ずは“アイサツ”をするのが“レイギ”と聞きました
次にするのは“ジコショウカイ”ですね
ワタシは…そうですね
思ったよりも“ジコショウカイ”と言うのは難しい
ワタシには“ナマエ”がありませんので
様々な“イキモノ”と関わりましたが
どの“イキモノ”も“ジユウ”にワタシを呼ぶんです
“ニンゲン”のアナタも同じようにしてください

アナタと同じ“ニンゲン”と言う“イキモノ”は
ワタシの事を“カミ”と呼ぶ事もありました
“アクマ”とも“テンシ”とも
“トモダチ”とも
アナタがワタシをどう扱い
どう呼ぶのか
気になるばかりです

“カンタン”な“ジコショウカイ”だけじゃ退屈ですよね
もう少し“ワタシ”を詳しくしていきましょうか
ワタシは様々な“イキモノ”と会話をして
“ハジマリ”や“オワリ”を幾度となく見届けるような“イキカタ”をしています
時には“オワリ”にするには惜しい“イキモノ”も居ます
時には“ハジマリ”を得るに相応しくない“イキモノ”も居ます
そんな“イキモノ”と会話を重ねて
どのように“イキル”のか
どのように“シヌ”のか
それを眺めているのがワタシです

アナタにもきっと心当たりがあると思いますよ
ワタシは“イキモノ”なら誰しもが知っている“ソンザイ”なので
“カミノコエ”とか
“ムシノシラセ”とか
“自分を責め立てる声”とか
“こうしなきゃいけないと思った”りとか
“ニンゲン”が“ウン”や“タイミング”、“モウソウ”、“ゲンチョウ”、“ビョウキ”…
そんな“コトバ”で終わらせるような
そんなものにワタシは居ます

退屈でつまらない命を
いや、ワタシの“ジンセイ”とやらを
アナタのような“イキモノ”が“オモシロク”しています
アナタはこの“カイワ”も“ワスレル”でしょう
アナタの“ジンセイ”は短いので

さて、難しい“カイワ”も之で“オワリ”
ワタシはまた違う“イキモノ”と“カイワ”してきます

そうだ
アナタが感じた“ワタシ”の“ナマエ”を教えてください


































『ありがとう』
『ワタシの顔を見てくれて』


題名:もう1つの物語
作者:
出演:

10/29/2023, 10:01:58 PM