ところにより雨』の作文集

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ところにより雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

3/25/2023, 9:13:01 AM

いやぁ、今日は楽しかったな

家に帰ってきたお父さんとも一緒に出かけられたし
久々に家族4人揃って楽しかった

家に帰ってきて私はキャプカットという編集アプリで遊んでたんだけど

編集で新しいことがまた出来るようになって
お母さんに見せに行ったんだ

『 お母さん見て』

と言ったら

『 なんでそんなくらい言い方なの?もっと元気よく喋りなさいよ。
朝、リビングに降りてきた時の”おはよう”もいつも暗いし。』

と言われれた。
あいにくこの日は自分の体調が悪く、凄く体はだるかった

これを知ってるはずなのに、そんなこと言うんだ

楽しかったはずなのに。

そういえば今日出かけてる時も言われたな

『 体調が悪いなら早く言いなさいよ。』
『 それも言わないとか、あんたがそれだけ”我儘”ってことだからね』

私は、久しぶりに家族4人揃って出かけられるからみんな楽しみにしてると思って

遠慮してたんだけどな。

素直に言えば良かったのかな

わかんないな
もう
#ところにより雨

3/25/2023, 9:06:33 AM

「ところにより雨」という予報だったけれど、「俺のところだけ雨」の間違いじゃないか。俺以外、誰も傘さしてないんだけど。

3/25/2023, 8:53:18 AM

#1 【晴れ、ところにより雨。】

「今日のお天気は晴れ、ところにより雨です。」
テレビからお天気キャスターのお姉さんの声がした。

3/25/2023, 8:42:45 AM

No.39『別れの情景』
散文/掌編小説/恋愛

 もう少しだけ一緒にいたかった。先輩がいなくなった部室は、どこか寂しげで。先輩が引退したのは随分と前になるけれど、まだこの学校に籍を置いている、それだけで、どこか安心していたのかも知れなかった。
「いよいよ、かあ」
 今日は先輩の卒業式。卒業してしまえば、もう二度と学校では会えなくて。卒業後に都会へと行ってしまう先輩。学校でどころか、本当に二度と会えなくなるかも知れなくて。

 そう思うと涙が出た。先輩の前では泣かないと決めていたのに。
「泣くなよ」
 そう言われると、余計に泣きたくなる。
「泣いてませんよ。きっと局地的に雨が降っているんです」
 そう言って見上げた空は、泣きたくなるほど青かった。

お題:ところにより雨

3/25/2023, 8:36:48 AM

私は小説家である。自分で言うのもなんだが、それなりに有名だ。ここまで登りつめるのに幾多の紆余曲折があり、年月もずいぶんと要した。だというのに、近頃現れた新人が、容易く私の隣に並び、その地位を危うくしたのだ。私には思いつきもしない奇抜な物語を書いてみせる。加えて彼は、己の作風を体現したかのような派手な装いを好んでいた。ああ、これが時代の流れか。私の書く物語は些か古臭い。私は若者についていけない。現代の風潮が肌に合わない。そろそろ筆の折り時かと思った。
 そんな時、私の作品に文句をつけているブログ記事がふと目に止まった。しかしながら、こんなことは日常茶飯事である。私はいつも通りスルーを決め込もうとしたのだが、書いた人物の名を見て思わずコメントをしていた。あの新人だった。私は彼よりずっと大人であるから、とても理性的に反論をしてやった。それに新人がまた反論し、私はそれに更に反論する。いつの間にか、文字で殴り合っていた。どうやら彼は、私の作品を細かに読み込んでいるらしい。そう思わせる指摘ばかりで、正直どの発言も反論に苦労した。

 いつしか、私たちの喧嘩はファンの間では有名になり、セットとして扱われることが増えた。まったく不名誉だ。私はあんな品のない作品は書かない。よくもここまで下品な内容を書けたものだ。その日、私は喧嘩の最後を「君は神を冒涜しすぎです。いつか天罰が下って、雷に撃たれて死にますよ」なんて言葉で締めくくった。私は無神論者だ。もちろん冗談である。
 その翌日のことだった。新人が落雷で落命したニュースがテレビから流れたのは。私を預言者だの神だのと騒ぎ立てる輩もいたが、馬鹿か。私がそんな大層なもののはずがなかろう。私はしがない作家なのだ。それしか取り柄のない、ただの老いぼれだ。


「先生、原稿の進捗はいかがですか?」
「ああ、もう少しで出来上がるよ」
 私は万年筆を原稿用紙に走らせ、ラストスパートをかける。そんな私の集中を乱そうとしているのか、はたまたこの程度で私の集中は途切れまいと信じているのか、編集は無遠慮に話しかけてくる。
「新人作家さんのこと、残念でしたね。先生とずいぶん仲が良かったのに」
「は?君の目は節穴かね?どこをどう見たらそう見えるんだ」
「だって、いつも雑誌で対談してたじゃないですか「あれは仕事だからに決まっているだろう!私は大人なんだ、仕事に私情は挟まんよ」
「そうですか。しかし、事故とはいえ、20代は若すぎますよ」
「ああ、そうだな。まるで流星のようにひどいやつだった。願いを唱える間も与えちゃくれない」
「そういえば、先生。前から気になってたんですが、ずいぶん変わった万年筆を使ってますね」
編集が、私の握っているやたら華美な万年筆を見た。
「ああ、これは貰い物だよ。頗る使いにくい。これでなければ、もっと早く原稿をあげられるというのに」
「なら、どうして使ってるんですか」
「…さて、どうしてだろうね」
 本棚に丁寧に並べられた本たちが、私をありもしない瞳で見つめている気がした。

 私は編集に出来上がった原稿を渡した。
「あとは新作の打ち合わせだったね、さっそく始めようか」
「いえ、先生」
「どうした?」
「困ったことに、私今日は傘を忘れてしまいまして」
「傘?」
「予報によると本日は“ところにより雨”です。今にも降り出しそうなので、大事な原稿を濡らしてしまう前に社に戻りますね。打ち合わせはまた後日」
「…そうか。では、気をつけて」
 編集がバタバタと階段を下りていく。まったく忙しない奴だ。私は全開になった窓から外を眺めた。雲ひとつない晴天が寂れた街を見下ろしている。抜けるような青を見上げた私の頬を、生ぬるい雨が伝った。








「あー、もしもし?次の作品のことなのだがね。死んだ作家が天国でも作家をしている話はどうだろう?」

3/25/2023, 8:33:26 AM

🍀ところにより雨

私の今日の心の天気は晴れところにより雨でございます。

24日に久しぶりに学校に行くことができ、すごく幸せな時間を過ごすことが出来ました。今日その嬉しさや幸せの余韻に浸りつつ、一人暮らしに向けてやらなければいけないことに追われております。

24日の出来事は片時も忘れないでしょう。
それはそれはとても喜ばしい一日だったのだから。

3/25/2023, 8:29:13 AM

よこなぐりの雨を旅館の窓から睨めつけて、ため息を一つ。

ずっと前から、具体的に言うと183日前から楽しみにして、綿密なる計画を立てて指折り数えて本当に楽しみにしていた旅行なのに。
 あいにくの雨。ありえないくらい土砂降り。
時折、吹きつけてくる風に薄い窓ガラスがピシピシと鳴る。
山の天気は変わりやすいと云うが、山々を削る薄墨色の雲を見る限り、暫くは止みそうにない。
 怨みがましく畳の上を這って座椅子に戻れば、読んでいた文庫本を閉じて君がクスクスと笑った。
しょうがないよ、と差し出された菓子を不貞腐れながらモシャモシャとかじる。

 再び本を読みだした君の膝を枕にし、唸り声のような風雨をBGMにして、壁掛け時計の振り子が左右にゆらゆら揺れるのをぼんやりと眺めた。



 肩を揺すられ、ハッと目が覚める。
旅館の白い布団から這い出て、そのままヨタヨタと窓辺へ。
キラキラと光る湖面が目にうつる。

安堵の溜息一つ、傍らで怪訝そうに立ち尽くす君に、おはようのハグをした。

テーマ「ところにより雨」

3/25/2023, 8:18:44 AM

ところにより雨


雨打たれる感覚
心地よい。
この感覚が
急に閉ざされた。
私の心を
助けてくれるのは。

3/25/2023, 8:06:11 AM

あなたの町に降る雨が
どんな音をしているか
ぼんやり想像してる間に
わたしの窓でも雨粒が
ぽつりぽつりと歌いだす
静かな午後のにちようび
春のまんなかなたね梅雨
浅く眠って夢をみて
さくらの花の散る頃に
あなたに会えるその頃に


#ところにより雨

3/25/2023, 7:59:38 AM

ところにより雨

晴れ女になりたかったけど
あなたはあまりに遠すぎて
寂しくて寂しくて
会いたくて会いたくて
つい口走ってしまった
寂しいって

寂しい気持ちは
SOS(ヘルプ)を求めてる
我慢していた気持ちの糸が
切れたかのように
泣いてしまった

晴れ女になれなかった

うん そう笑えなくなっていた

この雨止みますか?
この雨止ませて下さいますか?

差し伸ばす手はあなたを求めてる

ところにより雨

そしてのち曇り

そして晴れになりますように

あなたの手探してる
今も待っている

2023年 58

3/25/2023, 7:43:33 AM

あなたといる私の心は
間違いなく晴れています
しかし、1人でいる私の心は
間違いなく雨が降っていました

3/25/2023, 7:38:50 AM

「あ、雨…」
 と、落ちてきた滴を拾い集める。今日の気温は18℃。寒いこの地域のこの季節にはまだ、少し暑くい。集めた水滴はすぐに私の温度に溶けてしまう…。でも、なんだか手が冷たい。雨の冷たさが私にツとしみこんでくる…。
 「寒いな…」
 訳もないのに、声に出してみる。誰も答えてはくれないけど、なんとなく…ね。

 “あー!虹だー”
 明るい声が周囲に響く。道行く人が思わず微笑んでいる。
 “トトト…”
 幼稚園くらいの女の子が黄色いかっぱを揺らして走って行く。そして、精一杯手を伸ばした。
 「もう、そんなに手を伸ばしたって届かないよ」
 女の子のお母さんが優しく女の子に声をかけた。すると、女の子は、ぷう、とかわいらしくまん丸くほおを膨らまして、
 「えー!お母さんの嘘つき!届くよ!なのかがもっと大きくなったら絶対届くもん!今は無理だけど、だからなのかはやく大きくなるもん!」
 といった。
 「え~、そうなの?そしたら、なの、その虹、お母さんにも分けてくれる? 」
 と、女の子のお母さんはいたずらっぽく笑っている。 
 「うん!!!なのか、お母さんだけじゃなく皆にあげるの!だって皆が幸せなのがいいもん!」
 「そっか、ありがとう」
と、女の子をなでながら二人歩いて行く。

 「ふふ…」
 さて、私も行こうかなー。

3/25/2023, 7:32:54 AM

「ところにより雨」

そう聞く度に、あぁまたかと思う。

ついこの間、久々に会う約束をしたからである。

あのひとに会うときは、必ず傘がいる。

あのひとの周辺ではいつも雨が降る。

雨雲があのひとについているのか、あのひとが雨雲を連れているのかは分からない。

ただ言えることは、部分的な雨が降る時は、あのひとの存在が濃くなってきているということだ。

私が今いる地域の付近が、もうそこまで濡れている。

3/25/2023, 7:21:24 AM

天気図を見てるとズルいと思うことがある。
 こっちは、暑いのに他の所が涼しい。
 こっちが寒いのにあっちは温かい。
 自分の所が良いこともある。
 それぞれなのに。
 いつからか一番、理想なのを探してる。
 
 隣の芝生は青い。
 嫉妬は醜いものなのに。

3/25/2023, 7:20:47 AM

卒業式が終わった後に部活の代表として先輩に会いに行くと、「最後は泣かない!」と自信満々で宣言していたはずの顔は既に涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっていた。しんみりするどころか思わず笑ってしまった私の前で、ずびずびと鼻を啜る先輩は悔しそうにしている。

「式が終わる前には泣き止みたかったのにぃぃ……」
「まあ無理でしょ」
「ひど! ……でも仕方ないじゃん、いろいろ思い出しちゃったんだもん」

 とめどなくぽろぽろと涙を溢して、先輩は小さく呟いた。お別れくらいは笑顔でという気持ちもわからなくはないが、涙もろい彼女がこうならないはずがないのはみんな知っていたことで。むしろ最後まで変わらない姿に安心感を覚えながら、後ろ手に隠していたミニブーケをその泣きっ面の目前に差し出した。

「な、なにこれ」
「後輩一同からプレゼントです。改めて、ご卒業おめでとうございます」
「そんなの聞いてない! やだ、また泣いちゃうじゃん……!」
「いいじゃないですか、たくさん泣けば。朝のテレビで気象予報士さんも言ってましたよ?」
「……気象予報士さん?」
「本日は快晴、ですがところにより雨でしょうって。泣いてるのは先輩だけじゃないし……まあそんなに土砂降りになってる人は他にいないけど」
「あんたいっつも一言多いんですけど?! なんなのよもー!」

 サプライズのミニブーケを受け取ってブーストがかかった先輩は、もはや嵐のようにわんわんと声を上げて泣いた。その様子を見て私は声を上げて笑いつつ……実は一緒に雨を降らせてしまったのを、今はまだ、先輩だけが知らないままでいる。

3/25/2023, 6:59:57 AM

目の前の光景を

ただぼんやりと眺める

仲良く手を繋ぎ街を行くのは

クラスメイトの男女

今日の天気はデート日和の晴天

だけど

ボクの天気はどんより曇天

ところにより雨となるだろう

さよなら

ボクの初恋

3/25/2023, 6:38:38 AM

体調が悪く落ち着かない。追い討ちをかけるように夢見だって、目覚めは「最悪…」の一言に限る。
 下腹部は重くて、ズキリと鈍痛がしては顔をしかめた。痛いし、ぐるぐるして気持ち悪い。顔を洗いに行くと青い顔をした私とご対面。ずるずる体を引きずって薬を探して見るも使いきっていた。ソファに座って騙し騙しにお湯を飲む。

 彼とベッドで寝ていたはずだけど、仕事が入ってしまったのか何処にも見当たらなくて、置き手紙のひとつもない。急ぎの件だろうなと1人納得させて、痛くない痛くない、と。まじないのように唱えている。
 痛みは引かないし居て欲しかったなと心身ともに弱った状態では自分のご機嫌とりもできなかった。

「心細いよ…」
 天気は晴れ、だけど俯いた私は雨模様。
 ぽたぽたと降り始めて『ところにより雨』だった。

 鍵の回る音がした。向かってくる足音が騒がしい。体に響くから静かにして欲しいんだけど…
「あぁ、やっぱり。真っ青な顔して…!」
「え…?」
 買い物袋を持った彼が私の目の前にいる。どうして。
「辛かっただろ、もう大丈夫」
「な、んで…仕事じゃ…?」
「仕事?薬を買いに行っただけだよ。こんなに泣いて寂しかった?」
 素直に頷いて「何も言わずにごめんね」と彼から薬を受け取って飲み込んだ。膝の上に乗せられて背後からそっと包み込まれていく。彼の大きく無骨な手に撫でられてお腹も背中もじんわりと、外から中へ温かくなっていった。

3/25/2023, 6:35:52 AM

ところにより雨

 自分の住んでるところは埼玉県の所沢市で、先輩の住んでるところは埼玉県の春日部。

 天気予報を確認してから家を出ようとしたのに、スマホの充電をし忘れていたようで充電が無い。

「あっちゃーやっちゃったー」

 部屋でそう呟くと、仕方ないので充電バッテリーを持ち出すことにした。

 これがあれば充電は出来るので困らないが、天気が調べられないことに気付き慌ててテレビを付ける。

 丁度お天気予報が流れていたので確認していると、埼玉県はところにより雨ということが分かったので、折りたたみ傘をバックに入れようとしたのに何処にも無い。

 仕方ないので玄関前にある傘を持ち出そうとしたけど、何処に置き忘れてきたのかビニール傘無いため、何も持たずに出掛けることにした。

 幸い、今は曇りで雨は降っていない、途中で買えば大丈夫だろうと思い、駅まで行くと電車に乗り込む。

 文化祭の実行委員をしていて、私が必要な物を買い出ししたりと、休みの人の分まで動いていたら、同じく実行委員をしていた先輩がご褒美に美味しいものをご馳走してくれると言うので、今日は先輩の住んでるところまで出掛けることになったのだ。

 本当なら、もう少し余裕を持って出掛けるべきだったのに、先輩に好意を抱いている私は、デートでも無いのに服装を決めることや、髪型、化粧に時間がかかり、出遅れてしまい、本来なら寄り道して傘を買う予定が出来ない。

 とりあえず遅刻は行けないと思いながら約束の駅迄向かうったものの、十分程遅れてしまっていた。

「すみません、遅くなりました」
「大丈夫だよ、僕も今来たところだから」

 駅の改札口で待っていた先輩は優しい口調でそう言った。
 
 いつも実行委員の時の集合時刻では、集合する時間より早く来て待っている先輩だったから、多分、今日も早く着いていたことだろう。

 それなのに、私には今来たと言ってくれる先輩。

 優しいなと思いながら、外に出ると外は結構な雨が降っていた。

「す、すみません、途中で傘を買おうと思ってたのに⋯⋯忘れてました」
「イイよ、大丈夫、それなら僕の傘に入りな」

 そう言って、先輩は手に持っていた傘を広げると中に入れてくれ⋯⋯。

⋯⋯こ、これってアイアイ傘⋯⋯せ、先輩と⋯⋯。

 緊張して心臓がバクバクなる音が聞こえてくる。

 案外人通りが多いので通行人とすれ違う度に、恥ずかしさが襲う。

 学校付近じゃ無くて良かったと思いつつ、先輩をチラリと見ると、先輩の頬が少し赤くなっているように感じた。

 季節は春、三月の終業式後の日曜日で、昨日は晴れていて夏かと思う程だったのに、今日は十度も下がり寒いせいだろうか?  それとも⋯⋯。

 ところにより雨の予報のお陰で、お店までの道のり恋人気分を味わえたのははちょっと嬉しい気分だった。

 一つ上の先輩⋯⋯新学年から先輩は三年生で、私は二年生となる。

 先輩お勧めのお店に着くと、店内で、それも個室で二人で食べる⋯⋯雑談しながら、笑いあって⋯⋯。

「ご馳走様でした、美味しかったです」
「良かった、喜んで貰えて」

 帰り道は雨が止み、アイアイ傘は出来なかったけど、先輩と二人並んで歩けるだけで幸せな私。

「あのさ、僕は三年でもまた文化祭の実行委員やろうと思ってるんだけど、良かったらまた一緒にやらない?」
「は、はい⋯⋯喜んで⋯⋯えへへ」

 先輩に誘われて、嬉しくて仕方のない私。
 
 もう実行委員はやりたくないって思ったけど、大好きな先輩もやるなら絶対やろうって思えた。

 後一年、先輩が卒業する迄に自分の思いを伝えて告白しようと決心しながら、駅で別れる時のこと。

 改札口を通ろうとしたら、腕を引っ張られて、先輩に引き寄せられるがまま、先輩の腕の中へ。

「あ、あのさ、ちょっとだけこうさせて」
「はい」

 先輩の心臓のバクバクする音が聞こえてくる。

「その、実行委員で一緒になった時からずっと好きです」
「えっ!?」
「もし、良かったら僕と付き合ってください」
「は、はい、喜んで」

 それは突然の告だった。

 まさか先輩も私の事好きだったとは⋯⋯。

 こうして、私が告白しようと決意したのに、早くもカレカノになった私達、これからはアイアイ傘も恥ずかしくないね。 えへへ。

 帰り際、人目のつかないところでキスをしてもらい、私は家路に向かった。

 この恋が長く続きますように!!

――三日月――

3/25/2023, 6:02:58 AM

便利な世の中になった。
雨雲レーダーを見れば、いつ雨が降るのか
分単位で分かるんだってさ。
もう天気に困らされることはなくなったのかもね。

でも。
朝の天気予報で「傘を持ってお出かけくださいね」と
お天気お姉さんが気遣ってくれるのも、
賭けのつもりでわざと傘を持たずに家を出るのも、
なんだかんだ楽しみなんだ。悪いね。

今日の予報は「ところにより雨」。
おみくじだ。降らなければラッキー。
祈りつつ行くよ。

#ところにより雨

3/25/2023, 5:52:19 AM

終業時間となり、身支度をして会社を出る。
 今日の天気予報は朝から夜まで晴れ——の筈だった。

ザ————————……

 ……だったのだが、雨が降っていた。
 






ところにより雨







 思い出せば、天気予報でそんな事を言っていた気がしないでもない。
 傘は持って来ていない。頼みの綱の折り畳み傘も、別の鞄に入れた気もする。……やはり入っていなかった。
 全くついていない。
 今日は仕事でミスして怒られて、取り返しのつくミスではあるが、それにより持ち帰りの仕事もできた。デートの約束もあったのに、彼女は急な残業になったと連絡も来ていた。
 ところにより、というより、俺に雨が降っているような気がした。自意識過剰、と誰かに言われそうだから誰にも言わないけれど。
 家に帰って仕事をして、終わったら本でも読もう。

 ————目が覚めた。
 仕事をする、しかも怒られる夢を見るなんてどうかしている。
 デートは今日だ。
 付けたまま寝ていたらしいテレビで天気予報がやっている。

「**地方は今日1日を通して晴れですが、夕方から夜にかけて、ところにより雨でしょう」

 正夢だったのか——いいやまさか、そんなわけがない。寝ている間に聞こえた音が夢に影響すると聞いたことがある。
 雨が降らない事を祈り、折り畳み傘を鞄に入れておく。
 スーツに着替えて朝食を食べ、家を出る前、テレビを消そうとしたその時に見えた星座占いのラッキーアイテムは、奇しくも「折り畳み傘」だった。

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