『たった1つの希望』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
希望HOPE
名前という力を持ち、
希望を見せ続けたあの方は
HOPEさん。
どうかご無理なさらず、幸せでいてください。
たった一つの希望
希望。昔は憧れてた。
上位互換もいない。たった一つの希望になれたらって思ってた。
でも、私みたいな凡人は希望の踏み台にならないと。
そんな人生も楽しく思えてきた。
多分あの子のおかげ。
あの子はたった一つの希望?違う。
あの子の上位互換だって沢山いる。
でも私から見たらたった一つの希望。
そうか。こんなんでいいんだ。
みんなの希望になんてならなくていいのか。
誰か1人にとっての希望でもいいのか。
その1人がいなくても自分がいる。
思ったより簡単だね。
「あなただけが、最後の、たった一つの希望なの」
そう言って、ご主人様はボクを抱き抱える。そして、頭を優しく撫でてくれた。だけど、その手は弱々しかった。
「ミー……」
「あら……慰めてくれてるの?ありがとうね、クロ」
また、ボクの頭を撫でてくれた。だけど、無理やり笑顔を作っていることくらい分かるよ。ボクは、何度人間になりたいと思ったことか。人間になることができるのなら、ご主人様を支えることが出来るのに。もっと役に立てるのに。でも、ボクは所詮ネコ。唯一のできることは、ご主人様を癒すこと。ただそれだけだった。
「ミャー……」
そっとご主人様の頬に肉球を添える。どこか冷たいような気がした。すると、ご主人様はボクの手に、自分の手を重ねてきた。
「クロ……私、もっと生きたいのに……っ」
そう小さな声で呟くと、ボクの肉球が濡れるのを感じた。
――涙だ。
ボクは優しくご主人様の頬を舐める。ご主人様の手が震えている。大丈夫だよ、ボクがいるから。そう言いたかった。そんな声もかけてあげられなくて、ボクも悲しくなってくる。
「ごめんね、クロ。涙、拭いてくれてありがとう」
なんて、そんなか弱い声で感謝を伝えられても、素直に喜べないよ……
なんて、不安げに見つめながら、ボクはそっとご主人様の胸に寄り添った。少しでも安心できるように。そして、また前のような、輝かしい笑顔をもう一度見せて欲しいと、願いながら。
〜たった1つの希望〜
〜たった1つの希望〜
煙草だけが私にとって
たった1つの希望
そんな時期があった。
さよなら赤マルボロ
喉にガツーンとくるね
さよならセブンスター
メンソールが特に吸いやすかったね。
さよならハイライト
ヤニクラするほど濃かったね。
さよならショートホープ
小さくて可愛かったね
さよならラッキーストライク
パチンコスロットのゲン担ぎで吸ったけど
全然当たらなかったね。
さよならわかば、ゴールデンバット、エコー
安くてエグいほど濃かったね。
大好きだよ。
さよならアメリカンスピリッツ
長いしお得だったね。
さよならポールモール
次元大介になった気分になれたね。
さようなら
さようなら
禁煙した今ではもう
全部臭い。
くっさいわぁ。
「希望……きぼう、ね」
「うん、何か1年くらい、すがってられそうなやつ」
「何故よりによって、私なんかに聞こうと、」
「宇曽野主任が『あいつは初恋の相手に4回心をズタズタにされたけど毎回3日で戻ってきた』って」
「なんだその地味に半分本当なウソ野ジョーク」
年度末。この、限りなくブラックに近いグレー企業との付き合いも、早いもので数年。
達成目標とは名ばかりの、ノルマの量も増えてきて、いよいよ転職の可否が脳内会議に上がり始めた頃。
そういえば、誰よりこの職場に向いてなさそうな先輩は、はたして何を1年のモチベに設定してるのかと。
私もそれを心に持てば、もう少し頑張れるのかなと。
ふと、気になって、聞いてみた。
「希望、1年……」
唇の下に、思慮の親指と人差し指をあてて、
「……うん」
長考の後、恒例の「私の意見など役に立たないので置いといて一般論を話します」の顔と抑揚でいわく、
「ストレス解消できるものを見つけたらどうかな」
「……が建前で、ホントは?」
「ん?」
「何か別に自論有るんでしょ。そっちは?」
「……んん……」
「たった一つの希望」
君が私に言った言葉
周りの誰もが私を責める中
頑張ってるよって唯一私を認めてくれた
会えなくてもそれが生きる希望になった
どれだけ辛くても頑張ってこれた
たった一つの希望だった
静寂と暗闇で包まれた私を照らす光だった
君がいなくなるまでは。
もしかしたら
卒業して、貴方がいなくなってしまった。
下校中にいつも、『もしかしたら、今、彼は家に帰ろうとしているのかもしれない』と思ってしまう。
『このまま右に曲がれば彼に会えるかもしれない』頭の中の自分がささやく。
わずかな希望が心を揺さぶる。
右の道を選ぶ。
だけど、貴方はいない。
わかってはいたが、がっかりしてしまう。
少しの希望。
会えるだけでいい。
貴方を一目でもいいから――
私は今日も家とは反対の右の道に行く。
たった一つの希望にかけて。
<たった一つの希望>
『たった1つの希望』
笑っている人が好き
幸せそうな人が好き
その人達を見て思うんだ
自分も何時か笑えるんじゃないかって
自分も何時か幸せになれるんじゃないかって
笑っている人を羨む必要なんてない
幸せそうな人を憎む必要なんてない
その人達は未来への希望なんだ
誰も笑えない世界なんて
どれだけ頑張っても希望を見いだせないよ
この世界には幸せがあるんだって
それが分かっているからこそ
僕達は生きていけるんだ
貴方は私のたった1つの希望よと頬寄せていた大樹にははるか昔から根を張り固く結びついた大地があってそこに私が入り込む隙間は無くて幼なじみという言葉が大嫌い
お題「たった1つの希望」
《たった1つの希望》
それを手にしたら全てが上手くいくというのに。
手が届かない。
どうしてもそれが欲しくて、
何をしてでも手に入れたいと願っているのに。
手にする方法すら知らない。
どうしたら、手に入れることができるんだろう。
どうしたら、僕の願いが叶うんだろう。
まだ、わからない。
僕だけの希望は、まだ見つからない。
私はその日も結局ふつーに家に帰ってゴロゴロして、
テレビをグルっと体をひねりつつ見ていたり、
知り合いと連絡を取りあって居たりしたんだけども、
ただ、どーにもこーにもな陰鬱さと鬱陶しさが胸の中にあったんだ。
やっぱりそーゆーのはどうにもならないしで
煙草でも吸おうかと思いもしたが、お外はヒヤヒヤだし、中で吸ったらそれこそ後の過去が足を引っ張る。
んっーと、とかなんやら考えてる内に
ムカムカしてきて、居てもたってもいられなくって。
その辺のアウターを片腕だけ通して、もう片方の手でぽっけを弄り倒してライターと煙草を掴んで、足元を見ながらのんのんと歩を進めた。
ゆっくりとカーテンを開けた。のんびりと。
外に出るために窓を開けた。ヒヤヒヤとしている。
空けた。あるいは退廃的に。退廃な私
希望を見た。嘘じゃない。
ねむるこの街にみんなの希望が集まってる。
ふわふわ、ゆらゆら、ゆっくりと。
酷く静かな夜だった。
1寸先まで見えるのに、その先に行った音は帰ってこない、手元で燃える小さな優しさは、私とキスをする度に小さくなっていった。
混ざりあった優しさと退廃的な私は白かった。
優しさはほろ苦く、ほころぶ様にホロホロと眠り、
安心感は少しづつ薄くなっていく。
退廃的な私を上へと連れていく。
存外、煙草はおおく、手元にあった。まだ私を慰めてくれる様に揺らいでいた。一緒に向き合おう。
眠る町は水面の様だった。
ただゆっくりと時間が流れていく感覚を感じる。ぐっとまだ生きていける時間が増える。
私は少し安心する。優しさもユラユラと笑っている。
眠る町の住人を急かすたった一つの希望は
水面には映らない。
どこか退廃的な誰かが優しさに包まれて、モクモクと
雲になり、きっとその雲は水面に映れないから。
その奥にあるものも当然。見えなくなる。
眠る街にまだ彼らは眠る。
私はまたこの夜と燃える炎の優しさにキスをする。
ねむる町は海のような優しさに包まれる。
みんなを導く光は届きはしない。たった一つの希望。
今は、今くらいはいいだろう。
たった一つの希望がなくても、もっと大事なものと。
彼らはねむる。彼らをゆっくりにする優しさと。
だからこうして、外に出た私は思ったんだ。
そんなに悔しそうにしなくてもいいだろう。
うさぎさん。
たった一つの希望
たった1つの希望
…てなんだろう?
私は、なんの為に戦ってるんだ?
富の為でもない、名声が欲しいでもない
ただ、ただ…この世界の平和を保つ為に
みんなの笑顔を守る為に…
戦っているんだ。
私だって怖い…手や足が震える事もある。
それでも
怖い悪とも戦って、自分の体に傷がつこうとも
多くの人の安心した生活と笑顔を取り戻す為に
私は、耐える。弱音なんて吐くな!
歯を食いしばり、1歩ずつ前に足を動かせ!
1つの希望になる為に…
私はヒーローでい続ける。。
真っ暗だった
何も見えない
ずっと前へと歩いて・・・
どこへ行けばいいのかもわからず歩き続けて・・・
もう、足があがらない程歩き続けて・・・
とうとうその場しゃがみ込んでしまう。
────寂しい
────苦しい
────助けて
そのまま暗闇にのまれそうになったその時
『────!』
なにかが聴こえた気がした。
顔を上げて辺りを見回す。
『────────!!』
また聴こえた。
最後の力を振り絞って声の方へと歩き始めた。
少し歩くと一点の光が見えた。
『────!!!』
あぁ、君の声だ。
呼んでいる。
泣いている。
光が徐々に強く、大きくなっていく
暖かい、力が湧いてくる。
逢いたい
早く逢って、君の涙を拭ってあげたい。
今行くから・・・泣かないで・・・
重い足を引摺りつつ歩き続けた。
たった一つの・・・希望に向かって
たった1つの希望が
私の光になった
目の前が闇に包まれ
絶望な日々に苛まれ
私が私じゃないように感じ
塞ぎ込み
信じれなくて
何もかもが嫌になる
そんな夜を過ぎるのをただ待つだけ
そんな疲弊した私を
貴方だけは見つけてくれた
何度も傷つけ遠ざけたのに
貴方は傍に居てくれた
そんな途方もない貴方の優しさに
いつしか闇の中で一筋の光になった
優しい温もりの朝陽のように
私を導いてくれた
たった1つ
もし叶うことなら
貴方という光を
失わないように
私にとって希望の貴方に
私も貴方の光になりたい
貴方にとって私も希望でありたい
たった1つの希望
それは海に出て、十日後のことだった。澄みきった青は曇天に隠れ、嵐が波を荒れさせる。
舵が取れなくなった船は波にさらわれて、行き先も知らずに進んでいく。
神の怒りに触れたような嵐の中、数日が過ぎて、ようやく青空と太陽が見えた。
進んでいる内に現在地がわからなくなり、さらにはコンパスも壊れてしまった。このまま海の上をさまよい、帰れなくなるのでは、いやそれよりも食料が尽きる方が先か、と不安が頭をよぎった、その時だった。
夕暮れの空に一等明るく光る星があった。それを見て、船乗りだった父の言葉を思い出す。
「いいか、もし海の上で現在地がわからなくなったら、空を見ろ。星は己の居場所を教えてくれる希望の光だ」
その言葉を信じ、記憶を総動員させて現在地を導きだす。夜空に光るその星はまさしくたった1つの希望だった。
【たった一つの希望】
昨日の夜、母が死んだ。正確には、村人に生きたまま焼き殺された。
この殺伐とした村は半年に一度、神に命を捧げる。と生きた人間をそのまま焼き殺す残酷か伝統があった。この金が無く、全てがスラム街の様なこの村で生きて早15年。うちにその『焼き殺される供仏』の順番が回ってきたのだ。最初、家族内で会議をした時は私が行くと言ったものの、まだ若いんだからと兄に止められ、酒に溺れた父は話に興味無し。そんなどうしようもない中、母が行くと決断をした。
私は泣いて辞めてと言った。けど母は頑固な性格故、決断を変える事は無かった。
母の最後の言葉を私は覚えてる。『強く行きなさい』私はその言葉と共に母から暖かくも切ない抱擁を受けた。
母が焼き殺されてから2ヶ月は経っただろうか、父が以前よりも酒に溺れている。最近は前までは無かった暴力が耐えない。
それは兄も同じで、私が殴られて、倒れたら次は兄。兄が倒れたら次は私。私と兄はずっと交互に殴られ続けていた。
殴られ終わったと思えば次は家事や畑仕事、出稼ぎをしろと駆り出される。
人は2ヶ月でこんなにも変わると言う事を初めて知った。
そんな生活が続いて早2年。私達兄弟はもう限界を越えようとしていた。否、逆に2年もよく持ち堪えたと思う
今は兄とこの家を出よう。と計画を練っていた。
父の起床時間や就寝時間を全て調べ、何処で何をどうすればこの家から、この村から出れるのかをずっと話している。
昼は殴られ蹴られ働かされ、夜は脱出計画を練る。最初は苦しく、正に地獄だった。だが、兄が居る。兄が居るおかげで私は今ここを脱出しようと思えている。兄は私にとって、希望であり仲間。きっと兄もそう思っているだろう。
今はもう深夜の4時、兄も私ももう眠くなる頃。この脱出計画はいつ決行されるのだろう。
私と兄は希望と不安を胸にして、また殴られ蹴られる朝を静かに寝て待つ。
また、明日が来るなら
その光を頼りに
その明日を幾つも積み重ねて
嘘や裏切りという
沼に足をとられても
私は、欲しい。だから進む。
自分の為に。
【お題:たった一つの希望】
お題「たった1つの希望」
誰にも僕の声は届かない
暗くて狭い
おまけにこの場所の温度が低いせいか、体の震えが止まらない。
「いつになったら出られるんだ」
10メートルはあるであろう穴の底で膝に顔を埋め男が嘆いた。
もう2日はたったのではないだろうか、時間を知るすべが地上の明かりで判断するしかないため正確な時間は分からない
初めは脱出方法しか考えてなかったが、今は空腹や不安で頭がいっぱいだ。
幅は2メートルくらいあり、土も掘ったら崩れそうだ。
雨が降ってきた
「穴に水が溜まれば上に上がれるんじゃないか?」
しかし待てど待てども雨水は土に吸収されていく
期待はすぐに水に流されていった。
期待するだけ無駄だ。何か奇跡が起こらない限り僕が助かるはずは無い。
僕の思考は完全に停止している。
ただこの寒さと空腹に耐えるだけ。
幸い雨が降って来た。飲み水を確保出来たのでそれだけは天気に感謝した。
「誰かきてくれ」
ここは立ち入り禁止区域だ
誰かがくるはずもない
しかし、連絡手段も脱出手段も無い僕にはそれがたった1つの希望だった。
「うう…寒い」
雨は強くなっていく
体温の下がり方も尋常じゃない
自分の体は自分でよく分かる。
意識が薄くなってきた。
何も考えられない
「誰、か」
顔に何か当たった
「なん、だ?」
目を開けると目の前にロープが垂らされてる
上を見上げると何人かの人影がある
耳に意識すると雨音に混じって何やら人の声が聞こえる
「しっかりしろ!今助ける!」
僕は最後の力を振り絞りローブ引き付け、それを体に括り付けた
引き上げられてる感覚を感じ、僕は安堵した。
「手で穴を掘るのに夢中でこんなに深く掘るなんて、僕はなんてドジなんだ。」
雨音にかき消された男の声は誰にも届かない
完
たった一つの希望
いつか必ず人は死ぬ。
終わりが見えないことは何よりも耐え難い苦痛だからね。
私には子供のようにケラケラと笑う親友がいる
子供のような会話をして子供のように笑い合う毎日が私は大好きだ
だが、そんな毎日ももうすぐ終わりを告げる
寂しいけれど、もう会えないわけじゃない
また会った時には思い出話でもして子供のように笑おうね
君にはやっぱり向日葵が似合うよ