たそがれ』の作文集

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たそがれ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

10/1/2023, 1:07:21 PM

僕の部屋は、西側にちょっとした森があ あるんだ

だから、背の高い木々に隠れて夕陽も夕焼けも見えない

たまに西の空全体がサーモンピンクに染まったときは、森のむこうはもっとあざやかなんだろうなって思って見てる

そうこうしているうちに、いつの間にかたそがれどきになって、部屋が薄闇に包まれて行く

少しさみしい一日の終わり

10/1/2023, 1:06:51 PM

たそがれ


ある友達が嫌いだ
相手を傷つける前に距離を置きたい
だけどそれが出来ない
いつも自分で溜め込んでイライラする
趣味も上手くできない満足しない
寝れない
相手は昔の俺を見ているかのような性格で、見てると気持ち悪い
吐き気がする頭痛もする
リアルでも会えるしネットでも繋がっている
1週間のうちの会話のほとんどが少しの会話と相談、質問、愚痴
ノリも分からない楽しい時はほんの一瞬だけ
ネットも繋がりは一つでは無い
いつものグループラインでも皆と話している俺もそこで話してるあなた名前の通知を見る度に吐き気がする
なんでこいつをここに入れたんだろうか
前から思ってたここのグループに入れたくないって
友達はそれを知らないからそこに入りたいと言ったこいつを入れた
それからというものの俺との個チャでは愚痴を吐き皆には心配かけたくないからと毎日何回も相談してくるがその内容は自分なんか存在していいの?だとか私ってこの世に必要?とか私さ顔がブスだから私の事嫌い?と言ったようなものばかり
付き合ってない好きでもないやつからの毎日鬱陶しいくらいの愛情確認
最近はそれの頻度も増えてきて自分の体調にも影響を受けてきている
たまに2人で出かけようと言われ行って少しの間携帯をみているだけで「私とのお出かけつまんないの?」「そんなもの見ないで!没収するよ」
こんなことを言われる俺を恋人かなんかだとでも思っているのか
ぶっちゃけるとだるいしキモイ
...もう会いたくない
どこかに消えてしまいたい

そんな事を考えながら外を見ているとあいつが来た
「ちょっと〜そんなとこで黄昏てどうしたのw?こっちで一緒に遊ぼ!」

(フィクションです)

10/1/2023, 1:05:45 PM

濡れた髪を払いながら、オレンジ色に染まった道路を歩いていく。
通り雨が降ったにも関わらず、空はそんなことなかったかのように晴れ晴れしていた。

「さっきの雨、本当になんだったんだろ…」

自身の体を濡らした雨に、少し苛立ちながら曲がり角を曲がる。

(そういえば、沢海君。大丈夫かな)

友達の沢海君
クラスの人気者で、いわゆる陽キャと呼ばれる人間だ。
僕みたいな陰気な人間とは、話してもくれないと思っていたけれど、今では一緒に遊ぶ仲だ。
だが今日、そんな沢海君が、少し曇った顔をしていた。
いつもは、迷いとかそんなものが存在しないような人間なのに。

(なんか、悩んでることでもあるのかな…
まぁ、明日聞けばいっか。)

自問自答をしながら、神社の横を通る。
その時

キュン!!

「うわっ!」

急に何かの鳴き声が聞こえ、思わず尻もちをついてしまう。
びっくりして、思わず声が出てしまった。
声が聞こえた、後ろを振り返るとそこには、
白い狐がちょこんと座っていた。

「え、え!?狐!?」

狐が出るほど田舎ではない筈なのだが、当たり前のようにその狐は座っていた。

「嘘…どうしよう、野生?でも、この辺に住めるような森とか無いし… 誰かが飼ってるとか?」

僕が尻もちをついた状態のまま、頭をかき混ぜて考えていると、狐がまた可愛く鳴いた。

「あ、可愛い… 実物の狐とか初めて見るな」

狐と目を合わせようと姿勢を低くする
まだ誰にも触れられていない雪のような白色で、赤色の目をしている。

「白い狐っているんだ…凄い」

僕が珍しそうに狐をまじまじみていると、その狐がにんまりと笑った。

「え」

口が人間のようになり、口角をあげる。
白かった毛並みは墨汁の色に染まり、体がドロドロと溶けていく。
元の姿が狐とわからないほどドロドロになり、スライムのようになる。
そしてそれは、段々と人のような形を作り始める。
子供が白いクレヨンで描いたような顔が、不気味に笑っていた。

僕は身動きが出来なかった
怖くて怖くて堪らないのに、叫び声をあげて逃げ出したいのに、体に釘を打ち込まれたように動けない。
目の前の化け物が、ドロドロの手で僕を掴もうとする。
もうダメだ 走馬灯が見え始めたその時

目の前の化け物が綺麗に真っ二つになった

切られたところから体が燃えていき、苦しそうな呻き声をあげる。
そして、全てが燃え、怪物はいなくなった。

突然の出来事すぎて、頭も声も壊れた僕の目の前から、刀を持った20代ぐらいの女性が歩いてくる。
桜色のボブカットで、灰色のスーツを着ている。
右手には刀を持っており、持ち手はさっきの化け物のような黒色だが、対をなすように刀身が無い。

「君、大丈夫?」
「あっ…えっと、だい、じょうぶ…です」
「いや、大丈夫じゃないでしょ。腰、抜けてるし。」

呆れながら、僕に左手を出してくる。
その左手を借りて、ようやく立ち上がる。

「あ、あの…助けてくれたんですよね?
ありがとうございます!」

怖い先輩ぐらいにしかしたことのない、深いお辞儀をした。

「あーいいよ そーゆー仕事だから」
「仕事?」

一体何の仕事だったら、こんなことをするんだろう。

「ていうか、やっぱり薄明時はいっぱい出てくるなー
こりゃあ被害も出るわ。」

女性はぶつぶつと独り言を呟く

「あ、あのーこれっていったい…」
「あー…そこらへん後で教えてあげるから…よいしょっと!」
「うわ!?」

女性が刀を空中に投げると、刀が消える。
刀が無くなり、フリーになった手で僕をお姫様だっこで持ち上げる。

「な、なんですか急に!」
「ほれ、後ろ見ろ後ろ」
「え?」

後ろを振り向くと、さっきのような化け物がぞろぞろと近づいて来ていた。

「い、いっぱい来てる!!」
「そういうことだから、取り敢えず逃げるぞー」

女性は僕を抱えながら、走り出す。

「ちょっと!お姉さん!本当にこれ、どういうことですか!?」
「走りながら説明出来ると思ぅ?」
「た、確かに…」
「あと、お姉さんじゃない。」
「私の名前は優花 君の名前は?」

戸惑いながら、僕は答える。

「僕は、優人。草薙優人です」

黄昏時のこの瞬間から、僕の物語が始まったんだ。
空想の世界にありそうな、ありきたりな物語が、本当に現実になってしまうなんて、この時は思いもしなかった。

お題『たそがれ』

10/1/2023, 1:04:02 PM

【たそがれ】
たそがれ時君はいつも僕に会いに来てまたねっと言って帰って行く

僕はいつも君を家まで送るけどその間君は僕をひと目も見ない。



だけど嬉しかった


君が初めて僕に話しかけてくれたとき

復讐に囚われて醜い怨霊になっていた僕に笑って話かけてくれて


僕の話を聞いてくれて

それだけで僕は救われた気がしたんだ


今日で君は立派な大人だ今日が終われば僕に話しかける時間もなかなか出来なくなるだろう


だから

僕は君を殺す


この歪んだ世界に優しい君を放り出すことはできないから・・・

せめて社会への期待や希望はそのまま持っていて欲しいから



君は君のまま純粋な生を楽しんでいる君でいてほしいから



だから僕は君に嫌われたって良い





殺さないといけないんだ

僕が・・・・!

10/1/2023, 1:02:42 PM

《たそがれ》

「たそがれ」って。
誰そ?彼?って事やったんちゃうかなぁ。

あの人、誰?って。



どこがで聴いたような。
何で知ったかもわからないけれど。

向こうに誰か居るのはわかるけれど
誰だか判りづらい

くらいの時間帯の事やったんちゃう?

しらんけど。



頭の中、たそがれてるな。

10/1/2023, 1:00:36 PM

#たそがれ

【創作BL 】旭と日野1

「こりゃ明日も晴れだな」
中学から通学に使っているのにちっとも油を注さないもんだから、日野のチャリはこぐたびにぎいぎいうるさい。
それなのにしっかり聞き取れる、芯のある日野の声が旭は好きだった。
「夕焼けスゲー」
「だな。真っ赤じゃん」
もうすぐ、また明日って別れる交差点だ。
また明日、朝練で。
そう言って別れ、また半日後にはそこで顔を合わせる。いつものことだ。
それなのに、旭の喉の奥で引っかかった言葉が「またあした」の五文字を言わせてくれない。
交差点で止まり、口を真一文字に結んだ旭の常にない様子に日野がいぶかり自転車を停めた。
いま、聞かなければ。きっと、このまま帰っても旭は眠れないまま夜を明かしてしまう。
じわ、と山の端に溶ける太陽の輪郭に目を焼かれ、涙が滲む。泣きたいわけじゃないのに。
「なあ、昼に築山に告られたん、どう答えた?」
なんとか口にしたものの、声が震えているのが旭自身にもわかった。途端にきゅっと寄った日野の眉間が、ちゃんと聞こえていたんだと教えてくれる。

10/1/2023, 12:58:18 PM

たそがれ。
私の一番好きな言葉。
今日は、その言葉が良く似合う日。
人生のたそがれ。

10/1/2023, 12:53:17 PM

夕焼け小焼けで日が暮れて。
田舎町は定刻になるとサイレンが響いた。
昼は昼の、夕暮時には夕暮の。

ブランコに座って、伸びた自分の影を見つめた。

帰っていく子供達の声。家路を急ぐ足音。自転車の車輪。
どんどん遠くなって、太陽は空へ溶けて星を迎えに行く。
何となく漕いだ勢いでふわりと着地した僕は、ぼんやりゆっくり帰路に着いた。

昔迎えに来てくれた手のぬくもりを思い出しながら。


「たそがれ」

10/1/2023, 12:53:11 PM

黄昏時は幽霊や妖怪に会いやすい時間だという。
それを聞いてからというもの、夕暮れ時はずっと君を探している。
僕たちを置いてむこうに行ってしまった君。
もしかしたら会えるかもしれないという希望を胸に、ずっと探している。
でも君の影すらも見当たらない。
そういえば、君は隠れるのが得意だったね。
僕がどれだけ探しても、見つからない。
そうやって、こちらが諦めた頃に僕を呼ぶんだ。
にゃあ
声のした方を向く。
そこには猫がいた。
今回のかくれんぼも君の勝ちだね。
そう言うと、君は夕日の中へ去っていく。
二本の尻尾をご機嫌に揺らしながら。

10/1/2023, 12:47:35 PM

たそがれ

物思いに耽る。たそがれる。

人の考え込んでる顔が好き。

人間らしいね。

10/1/2023, 12:45:18 PM

夕暮れの空を見つめて
ボーっとする一時
きれいだなぁ
ずっとこうしていたいな
こんな一時に
心が洗われていくような気がします

たそがれ時
のんびりね
ゆっくりね
こんな時間も
人生に必要なのかな


【たそがれ】#6

10/1/2023, 12:45:03 PM

【たそがれ】

夕焼け空よりも日没直後の薄暗さが好き、と以前彼女は言っていた。何故と問い掛けても彼女は「秘密」と寂し気に微笑むだけで、俺に教えてはくれなかった。

今も丁度いつかの様に日が沈んで、水平線に微かに残るオレンジ色の空が徐々に濃紺の夜で覆われていく。
そんな西の空を彼女は黙って俺の隣で眺めているが、ふとその横顔に浮かぶ翳りが気になった。
彼女は時々そんな表情をする事があるのだ。

「寒くないか?」

そんな時でもこうして、物判りの良い上司の顔で彼女の側に居ながら、結局俺はいつも自分の気持ちを持て余している。

「……はい。大丈夫です」

他に何と声を掛けて良いのか判らず、俺はもう一度、日没後の空が好きな理由を尋ねてみる事にした。また秘密だとはぐらかされるだろうかと思ったが、彼女は少し逡巡した後、独り言の様な小さな声で呟いた。

「理由は3つあります。だけど、1つだけなら良いですよ」
「1つだけか。なら一番の理由が聞きたい」

彼女は俯きながら、涙を隠してくれるからですと答えた。

「なるほどな。でも、それなら夜の闇の方が都合良い気がするんだが」
「涙って、街灯や車のライトで結構光るんですよ。だから、灯りが点く前の暗さが良いんです」

俯いたまま、彼女はこちらを見ようとしない。
今まさに彼女が泣いているのではないか? そんな気がして俺が恐る恐る声を掛けようとした時―――

「済みません、変な事言って」

努めて明るい声で言うと、彼女は顔を上げた。
俺の心配は幸い杞憂だったが、薄闇のせいか彼女の表情が無理した泣き笑いの様で、痛々しく見えてしまう。

「別にいい、気にするな。そろそろデスクに戻ろう、霧が出てきた」
「霧……」

何かに気付いたように、彼女が瞠目する。

「ん? 俺何か変な事言ったか?」
「あ、いえ! ただ―――」

霧なら涙だけじゃなくて色々なものが隠れますよね。
消え入る様な声で、だが確かに彼女はそう呟いたのだ。

「そうだなあ……確かに」

同意はしたものの、普段朗らかで基本的にはポジティブ思考の彼女らしくない発言に、俺は驚いていた。

「けどそれじゃ、見たいものも隠れちゃうから駄目ですね」

彼女に何があったのか、俺には判らない。
力なく、でも懸命に堪えて強がる彼女を見ると、俺は何とも言えない切ない気持ちに苛まれた。

泣いてどうなるものではなくとも、気持ちを切り替える意味で泣く事が有効な場合もあるだろうに。
こんな時、わっと泣いて誰かに甘える事の出来ない彼女が焦れったい。


側に居るのに甘え先になれない自分も。


********************

※俺=2023/7/9 お題【街の明かり】の『課長』

10/1/2023, 12:44:32 PM

【たそがれ】

 日がゆっくりと沈み始める。夕焼けは徐々に夜空へと移り変わり、昼と夜の境界が淡くぼんやりとしていた。
 太陽がその身を隠すと、それに合わせるようにひょっこりと姿を現す者たちがいる。
 逢魔時が始まるのだ。人間らは黄昏時とも呼ぶらしい。

 どんからどんから、しゃんしゃんしゃん。
 どんからどんから、しゃんしゃんしゃん。

 ほら、賑やかな音が聞こえてきた。
 そいつらは何も二、三匹で現れるわけではない。百鬼夜行、おどろおどろしい異形たちの行進だ。
 鼓や三味線、琵琶の付喪神たちは自ら音を奏でている。
 その一歩後ろをがらがらと進むのは、どでかい顔が貼りついた牛車の妖怪。そいつの中から何者かが声を出し、どでかい顔と何かを話していた。

「おぅい朧車、もう少し早くできんかぇ」
「なにを言う取りますか。轢いちまったらとんでもねぇ」
「そうかいそうかい。であれば、あっしはゆったり外の景色でも見ていようか」
「おお、おお、それは良いご身分ですなぁ」
「なんとでも言っておけ」

 会話が終わったのか、朧車と呼ばれた牛車の物見から、ぎょろりとした二つの目玉が外界を覗く。そこには、目玉の他に真っ赤な複眼が備わっていた。そいつはまたも牛車の中に姿を隠すと、今度は朧車の背中についた簾を上げ、その全身を晒した。
 そいつは、妖艶な雰囲気を纏った美しい女だった。人間の四肢の他に背面から四本の、毛の生えた昆虫のような脚が生えており、蜘蛛を彷彿とさせる。その脚は節をうねうねとさせ、まるで別の生き物かのように蠢いていた。

「絡新婦(じょろうぐも)や。後ろの景色はどうですかな」
「行列のケツはどこにあるやら。果てしなく遠くにも灯りが見えるぞ」
「かっかっか。さすがは百鬼夜行、愉快ですなぁ」

 どんからどんから、しゃんしゃんしゃん。
 どんからどんから、しゃんしゃんしゃん。

 賑やかな御囃子を奏でる異形の行列は、今日もまた、この国のどこかの通りを練り歩くのだった。

10/1/2023, 12:44:30 PM

〘たそがれ〙
かわたれも漢字があると嬉しかろう暁明はどう? 曙暁はどう?

10/1/2023, 12:40:40 PM

黄昏時、それはーーな時間。

「さーて、今日もお仕事頑張りますか!」
「頼むから無理はしすぎないでくれよ…」
黄昏時に幽世と現世を彷徨う魂たちを正しいところに導くのが俺たちの仕事。迷える魂がいればその魂を悪い方へ連れて行こうという輩もいる。そんな奴らから迷える彼らを守るのも仕事のうちだ。

「…守〜?なんで今日は制服できてんだ?あぶねーから隊服で来いって言ってるよな」
「ごめーん隼さん!今日ガッコが長引いちゃって着替える時間なかったんだよね!」
「嘘つけお前!どうせ寝坊して忘れてただけだろ!」
「……。(なんでバレんの)」

ーーこんな軽いやり取りができることが嬉しい。

隼さんと俺が出会ったのはまさに俺が悪い魂にあっちに連れてかれそうになっていた時。
現世の人間と幽世の魂を引き離すには力がいる。それも特別な力、大きな力。大きな力を使うということはそれなりのリスクを負うということ。
それが、記憶。隊員は小さな記憶のかけらを消費して人間と魂を引き離す引力を召喚する。
隼さんが俺を見つけてくれたのが運悪く俺が幽世に連れていかれる直前で、彼は力を召喚するために多くのかけらを使いすぎた。

彼は半年分の記憶を失った。失う記憶は選択できない。新しい記憶から失うのではなく、無作為に記憶のかけらを失う。大切な記憶だろうが、何気ない記憶だろうが。関係なく。
悲劇、彼は数週間前に結婚したばかりだった。家族との大切な、本当に大切な約束の記憶のかけらを消費してしまった。
俺のせいで。命の恩人の人生を俺が壊してしまった。
彼が、また取りこぼしてしまわないように、彼と同じ思いをしてしまう人を作らないために、俺は今日も精一杯仕事に励むのだ。
「今日も俺が迷い人をお守りするぞ!」
「ったく、俺もいるっつぅのに…。」

10/1/2023, 12:39:04 PM

/たそがれ/

河川敷の原っぱに横になってみた。漫画とかではよく見る光景だけど、実際のところこの場所でくつろいでいる人はそんなに見かけない。単純に、汚れてしまうからだ。
だけど今日の俺は、髪に、服に、土が付着することを気にもしなかったから関係の無いことだった。むしろ、こうしていたかったような気がする。

オレンジ色を帯びた雲達を眺めながら考える。
ハッキリとはしないけど、何故か俺は俺の事が嫌いだった。自分を傷つけたいのに、実行が出来ない。
そうして逃げ込んでここに来て、髪や服を汚した。なんというか、全体的に小さい人間なのかもしれない。

たそがれ時はもう終わる。夕暮れは暖かい。眩しくて嫌になるのに、どこか安心している自分がいるのも分かって、どうすれば良いか分からなかった。ただ、今ここに来たのは紛れもない自分の選択だった。

10/1/2023, 12:36:45 PM

たそがれ
「きれいだね」
そう言った君は、どんな顔をしていたんだっけ?
黄昏時の踏切。遮断機を挟んで。
誰そ彼の君は、笑っていたようだった。

もうその顔も忘れてしまった君に、もう一度会いたい。
あの踏切で、黄昏時の中、君を待っていた。

10/1/2023, 12:36:30 PM

憶えていたいこと。
忘れたかったこと。
夕暮れ時、夜と昼の境が曖昧になる時間。
黄昏のなかに溶けていきたいと、
自分の存在さえも曖昧だと、
あたしはそう思います。
夜は寂しい。
昼はどうにも眩しいですね。
息をするのは得意ですが、
生きることは苦手です。
寂しさも、後悔も、愛も、あたしには分かりません。
浮遊して、曖昧になって、
そうしてあたしは生き抜いていくの。
さようなら、
誰そ彼のあなた。

10/1/2023, 12:36:04 PM

夕焼けに照らされたあいつの姿が

今にも崩れ去りそうなくらい、儚く、脆いものに見えたから

俺は繋いだあいつの手を強く握りしめたんだ

#たそがれ
75作目

10/1/2023, 12:35:01 PM

たそがれどきは逢魔が時
道化が腰を折りその正体突き付ける
貴女は願望が生み出す夢幻
存在怪うく極めて危険

たそがれどきは逢魔が時
幼く柔かな声が応える
いずれ必要が無くなるまで今少し
ほんの少しだけ見逃して

道化は夢幻を喰らうつもりが心奪われ
約束を交わしてしまう

いずれかのその日に 同じ時間同じこの場所で
今一度貴女と私はお話ししましょう

その日にはどうか私のこの手を取ってください
共に幻想の間を渡り行く旅へ出ましょう

黄昏時は逢魔が時に
道化と夢幻は約束に従って結ばれる
2つの結びから真紘が生じ
間の旅は継がれ続いている

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