/たそがれ/
河川敷の原っぱに横になってみた。漫画とかではよく見る光景だけど、実際のところこの場所でくつろいでいる人はそんなに見かけない。単純に、汚れてしまうからだ。
だけど今日の俺は、髪に、服に、土が付着することを気にもしなかったから関係の無いことだった。むしろ、こうしていたかったような気がする。
オレンジ色を帯びた雲達を眺めながら考える。
ハッキリとはしないけど、何故か俺は俺の事が嫌いだった。自分を傷つけたいのに、実行が出来ない。
そうして逃げ込んでここに来て、髪や服を汚した。なんというか、全体的に小さい人間なのかもしれない。
たそがれ時はもう終わる。夕暮れは暖かい。眩しくて嫌になるのに、どこか安心している自分がいるのも分かって、どうすれば良いか分からなかった。ただ、今ここに来たのは紛れもない自分の選択だった。
10/1/2023, 12:39:04 PM