『すれ違い』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
あなたはだれ?
こえがだせないの?
そうなんだ
わたしはこのいえにすんでるの
あなたのいえもそっくりね
ゆかもてんじょうもそっくり
おようふくもそっくり
でも
てはちがうみたい
ほら
わたしはみぎ
あなたはひだり
あとわたしのほうがきれい
あなたのおようふくよごれているわ
よごれがうごくの
まほうみたいね
もうごはんのじかん
またあいにくるね
さびしくないように
おきにいりのぬいぐるみをおいてあげる
あなたもおいてくれるの?
ありがとう
じゃあね
またあした
〜あとがき〜
ある動物は鏡に写る自分を“自分と認識出来ない”そうです
もし人間も自分を認識出来なかったらこうなるのかしらね
古ぼけた鏡に映る自分を同じ服を着た誰かと思い込む…的な
すれ違い
彼はとても優しい目をしていた、けれどとても寂しかった。
一番近くにいても抱き締め合っても凍りついてしまうほど寂しかった。
黙ったまま時間だけ流れて、背中合わせの心感じて気になるけど言葉に出せば消えてしまいそうで黙っている、とりとめもない心をどうすればいいの、水割りをもう一杯「おかわり頂戴」彼女はそう呟いて顔を私に向けた。
彼はとても愛しいと囁いてくれる、けれどとても寂しい帰ってゆくのを知っているから。
今だけ抱き寄せて、だけどとても寂しい
確かめたいけど一人になるのが怖い
心はいつも背中合わせすれ違いね、「やめちまいなよ、そんなの」黙って聞いていた私の背後から声がした、「さっきから、酒が不味くなるんだよ」彼女は振り返って彼を睨んだ。
優しい言葉をくれる人より彼女に必要なのはこういう人なのかも知れない私も振り返って彼を見たけど彼女が彼を見つめる眼差しとは全く違っていた。
同情憐憫の眼差しと被害者意識の眼差しと呆れた男の眼差し、すれ違いの眼差しが交差する午前零時の道頓堀のスナック時は1980年代の終わりここから三人の恋愛劇場第二幕が幕開けするとは、この時は誰も知る由もなかった(笑)
令和6年10月19日
心幸
すれ違うひと
街の片隅で交差する人々
人々が、買い物の時などすれ違う
そして、すれ違う違う意味は、
お互い仲良かった人が、
ひょんなことからすれ違う
それもすれ違い。
「すれ違い」
最近、すれ違いになってたら話が進まなくて
今も悩み中だったろうなー、という事があった。
偶然が重なって話がどんどん進んだ。
まだまだ先だと思ってだけど、来週には結末を迎える。
たぶん5回ぐらいすれ違いにならなくてよかった。
この町の風懐かしいな
潮の香り緑の香り
ふとした出来事が重なって
届かないほど離れていたね
今も思い出すのは
少し寂しそうなあの横顔
うろこ雲の空を見あげながら
少しだけ歩いてみる
ラララ〜ラララすれ違いのシンフォニー
僕らが奏でた哀しき音色さ
ラララ〜ラララどこまでも遠く
果てない世界に君を想いながら
近くの小学校で運動会だった
元気のよい声がしていたが
10時半くらいから雨が本降り
とうとう切り上げたよう
道ですれ違った親子づれは
濡れながら急いで帰って行った
もう少し
お天気がもってくれたらと残念
天気予報はどうだったんだろう
初めて覚えた気持ちの名前も分からぬまま、彼女に別れを告げられた日のことは、記憶が朧げになりつつあった。
そのことが僕に街を徘徊させる原因になっていた。
忘れたくないことほど忘れてしまう。ただはっきりと覚えているのは彼女のもみあげから見えた新しくて小さなほくろだけだった。
木とすれ違いざまに何かの花と土の混ざった香りがした。
でも僕には何の花の香りなのか、聞ける相手はもう居なかった。遠くから、かすかに、アパートの扉が開いて閉まる音が聞こえた。
すれ違いとは
1度すれ違ってしまうとなかなか元には戻ならい
そんな大好きだった子とすれ違いをした私
もう戻れない
もう仲も戻せない
さて…どうしようか…
とある日の夜 私は『彼に』 「こんばんは 」と 一通の
LINEを送信した。
忙しいのだろうか中々既読にならない 私は
連絡の来ない携帯をベッドに置いてお風呂に行った。
あの後何時間か過ぎてもうそろそろ日付が変わる時間だ
『彼』から 連絡が来ていた。 こんばんは と書かれた
可愛らしいスタンプ たった一つだけ。 明日の学校 楽しみ
だね と 私は送信した。 中々寝れずTwitter (現X) を見て
いたら『彼』が浮上していた。 連絡を返さずそっちには
浮上しているのかと 私は少し寂しく思って今日は寝て
しまおうと思って無理矢理瞼を閉じて眠りについた。
朝 起床した後『彼』からは連絡が来ていた
「今日のお昼 友達と食べるからごめん」 と 私はそれに
「了解!」 と 返して 既読スルーで終わった。 学校でも
『彼』は 私と必要最低限の会話しかせず友達と一緒に
居た。小さな胸の苦しみがあって 私は 学校を早退した
そうして『彼』のLINEに 「今日はごめん…体調が優れ
なくて早退しちゃった… 」と送信した。 10分後に『彼』
から 「え!?大丈夫!? 今学校終わったからお見舞い
行くね! 」と 私はそれだけで嬉しかった その後『彼』が
来た。 他愛無い会話をして良い感じになった時 私は
言った 「昨日 すれ違っていて…寂しかった、お昼も…」
と 伝えたら『彼』が 私を思いっきり抱き締めて
「ごめん… ○○ 前回体調凄く悪かった時あっただろ?
その時にはどうしたら良いかネットの記事だけじゃ
不安で友達に聞いてたんだ 不安にさせて ごめん 」
私はその言葉だけで
胸の苦しみが消えた。
私の住んでいるところは田舎で知り合いと出会うことも多い。買い物に行くと出会うことはざらにある。よく行くスーパーがある。母親とカートを転がして晩御飯のメニューを考えながら品物をカゴに入れる。レジでお金を支払って、品物をマイバッグに詰めて、さぁ、帰ろう。歩き出すととある人とすれ違った。あれ?あの人、小学校の時の先生?よく見るとやっぱり2年間お世話になった先生だ。堅物であまり笑わなかった先生が、穏やかな笑みを浮かべて奥さんと買い物をしていた。あぁ、お元気そうで良かった。何も言わずに知らないふりをしてそのまま立ち去った。えっ、すれ違いってこういう事じゃない?
4年前の今頃は、きっと大好きだったあの子とすれ違いを起こしていた。
まあ、わたしが勝手にあの子には釣り合わないと思って離れていっただけなんだけど。
傷ついたかな?わたしは、あのときたくさん色んなことを考えてた。
そのおかげで、今もたくさんたくさん考えられてるよ。
我が儘に付き合わせてしまったのだから、幸せになっていてほしいなあ。
こんなところで見かけるとは思わなかった。
どうも思わないようになったと思っていたのに、少なからず、動揺した。
あちらは気づいているだろうか。
気づいていたとしても、口を利くつもりはないけれど。
神経を張り巡らせて、目線をさりげなくそらして、素知らぬ顔ですれ違った。
呼び止められなかったので、上手く行ったはずだ。
当たり前だ。
すれ違った私たちの人生は交わることはないのだから。
初めからねじれの位置だった。
私がAを選んだ時は、あちらはBを選ぶ。
どんな時もそんな調子で、意見が一致することはなかなか無かった。
それでも私とあなたが友人だったのは、互いに友人であろうとしたからだ。
共通の友人を持っていた私たちは、無意識のうちに、友人でいたがった。
それが終わったのは、長い学生期間を終えて、私たちが自由になったからだ。
大人になって、もっと仲良くなれるはず。
そう期待したことも確かにあった。
でも私たちは違いすぎた。
意見が合わなすぎた。
どちらから喧嘩になったかはもう覚えていない。
しかし、たった一度の言い合いで、私たちの友人期間は終わった。
後悔はしていない。
むしろ清々した。
しかし、そんな自分の所感に罪悪感を感じる程度には、私にとって、あなたは大切な友人だった。
だから、すれ違いに動揺したのだ。
この、酷い心根を見抜かれはしないかと。
もうどうでも良いはずなのに。
私たちは最初からずっとすれ違っていて、あるべき関係に戻っただけなのだ、と。
断じてしまえる私の薄情さに気づいてほしくなくて。
…あなたの方が薄情だったので、なおさら。
振り向かずに、スピードを落とさずに。
私は前だけを向いて、毅然と歩く。
あなたになんて、最初から気づいていなかったのだ…と。
駅のホームを出る。
秋の日差しが、燦々と降っている。
私は大股で、目的地へ向かった。
季節と季節がすれ違うように、気づけば愛は静かに薄れていく。
君が春の花を見つめるとき、すでに秋が訪れ足音も遠ざかる。
君が夜明けに窓に立つとき、夕暮れの鐘が悲しく耳に響いていた。
それでも愛した軌跡の影は美しく残されている。
「すれ違い」
「すれ違い」
ここは魔法使いが全てを支配する世界。
彼らは神に近づこうとあるものを作りました。
それは───。
「ようやく完成したね!これで我々は飛躍的に天へと近づける!さすがは我ら魔法使い!」
「持つ者も持たざる者も、これでひとつになれる!」
「この魔法システム『Babel』を使えば、きっと皆幸せになれるだろう!」
魔法システム『Babel』は、魔法使いの善意によって創り上げられたものです。すべての人を繋ぎ、共有し、近づける。
そうすることによって、世界平和が実現できると彼らは信じ、『Babel』を世界に解き放ちました。
はじめはよかった。
興味を持った魔法使いと人々が、日常の些細なことを微笑ましく分かち合っていました。
それはそれは、幸せそうでした。
このまま皆で神になれる日もそう遠くないと思わせるほどに。
しかし現実は違いました。
人々はひとつになろうとすればするほど、ばらばらになっていく。美しい虹を架けるのではなく、混ざって醜い色の欠片を作る。
歪み合い、罵り合い、必要のない分断と苦しみを生み出す。
無限にある正しさをひとつにまとめようとして、歪んだ争いが生まれ続ける。落とし所のない、争いが。
魔法使い達はとても悲しみました。
平和だった世界が、平和のために作ったBabelのせいで壊れていく様子を、ただただ見つめることしかできませんでした。
こうなるのが分かっていたら、最初からこんなものを作らなかった、きっと彼らはそう思っていることでしょう。
ですが、これは神からの罰ではありません。
なぜなら、神たる私は何もしていないからです。
見なくてもいいものが見られるようになることは、果たして本当に幸せを運ぶのでしょうか?
私ですら、分かりません。
─── すれ違い ───
昔はすれ違うものだった
現代では絶妙にすれ違わず同時にいたり
風邪ひくよ
いろんな人と出会った
すれ違うだけの人もいっぱいいた
すれ違って振り返って
しばらく一緒にいる人もいた
いろんな人と出会って
今の自分がいる
まだまだ発展途上で
のびしろしかないけど
前を向いてようと思う
だって
戻ることはできないから
それなら前を向いて
一歩でも進んでいきたい
次にすれ違う誰かに会いにいくために
もっと自分の好きな自分になる
「すれ違い」
物理的なすれ違い、心のすれ違い
どちらも経験がある。ずっとこの場所にいればよかった。いや、今言った言葉はそう言う意味じゃなかったのに。物理的なすれ違いはスマホで連絡を取ればなんとかなる。しかし心のすれ違いは難しい。対面の会話なら相手の様子を見てその場で訂正できるがメール上では相手がどういう意味で受け取ったか見えない。これが原因で不仲になる、、なんてこともある。
まあすれ違いにいいことはそんなにないってことだ。
どこかに向かう人の波
行きたい場所、会いたい人、過ごしたい時間がそれぞれあって
うねりながら出口や抜け道をめざす
触れ合う袖も短くなった現代で
多少の縁にも
気づくことのない すれ違い
会いたいと思わなければ
だれにも逢えない すれ違い
…ふいに、ぶつかる肩。かち合う視線。
もう少しだけ、まなこの奥をのぞかせて。
あなたと私に どんな因縁があったとしても
ようやく触れあった 人生だから。
…『すれ違い』
好きな人とすれ違うとき
嬉しくて笑顔が隠せない
でも同時に。想いを伝えられなくて、
切ない気持ちになる。
嬉しいハズなのに
どうしてこんなにも悲しいのだろうか
題 すれ違い
あ・・・
私は図書館で一人の青年とすれ違った
カッコイイ・・・去っていった青年を振り返る
爽やかな青いシャツに白いインナー、ジーンズを履いて、髪の毛も綺麗な黒髪・・・って
あれって河下くんじゃない?!
学校では地味な感じで前髪下ろしてたのに、今すれ違った河下くんは、髪の毛もきちんと整えてて、服装もピシッとしてて、とてもカッコよくて学校の河下くんのイメージと大分違った。
私は本を抱えながらしばらく河下くんが小さくなっていくのを見つめていた。
声をかければよかったかなって思ったけど、あまりに印象が違ってて、ぽかんと見送ることしかできなかったんだ。
次の日、いつものように地味な格好で登校してくる河下くんを見て、私は遠くの机からどうしてあんなに印象違うんだろうなと思った。
髪の毛だけなのかな?あ、メガネもかけてるし、それも違うかも。
わざわざメガネかけないほうがいいし、髪も整えてくればいいのに、と思いながらぼーっと机に肘をついて見ていた。
でも、なんでかな、声をかけられなかった。
それに、教室で見る河下くんの姿も、いつもよりカッコよく見えてしまったんだ。
「河下くん」
次の休日、図書館で河下くんを見かけた私は思い切って声をかけた。
もしかして会えるかも、と午前中から勉強していたことは河下くんには秘密だ。
「あれ?仁科さん」
河下くんはビックリした顔で私を振り返る。
「偶然だね」
ニコッと笑いかけると、視線をそらされた。
・・・あれ?
「あ、その本、魔法学校の本、私も読んだよ」
「本当?この本好きな人周りにいないんだ」
私の言葉を聞くと、河下くんは笑顔で魔法学校の3巻の表紙を見せる。
「そっかぁ、ファンタジーブーム、ちょっと前に終わったからね。私は全巻読んで、今度は上級魔法学校の本読んでるよ。続編なんだけど面白いよ」
「そうなんだ、これ読み終わったら次は読みたいと思ってる。マリーンが好きなんだよね」
「わかる、私が好きなキャラはね・・・」
いつの間にか近くのベンチに座って2人で話し込んでいた。
魔法学校シリーズは最近私のマイブームだから、話の話題は尽きない。
さっきはぎこちなかった河下くんも、打ち解けてくれたみたいで嬉しかった。
「河下くんとこんな話が出来るなんて!学校では大人しいでしょ?話したことなかったよね?」
「うん、人と関わるの苦手で、あまり目立たないようにしてたんだ」
「あ、だからメガネと髪の毛違うの?」
それと、さっき目を逸らしたのもそのせいかな?
「そう、家にいると姉ちゃんに出かけるなら髪整えてコンタクトにしろって言われる」
「なるほどね」
私はそんなふうに言われてしぶしぶ髪を整えてる河下くんを想像してフフッと笑った。
「似合ってるよ」
そして、河下くんにそう言った。
本心だ。実際にかっこよくて見かけた初日振り返ってしまったんだから。
「ありがとう」
河下くんは照れながら、でも素直にお礼を言った。
「仁科さんと本の話出来てよかったよ」
「また話そうよ!図書館来るでしょ?私もまだ続編借りたいし、魔法系の本が好きならまだオススメの本紹介したいし!」
「本当!?それは心強いよ。魔法系読みたいんだけど、どれがいいのか分からなくて、次に読む本とか迷ってたから」
「まかせて」
と、私は胸をたたく。
「お任せします」
おどけたように言う河下くんの言葉に2人で笑う。
「もっと早く話しかければよかったな」
そう言うと、河下くんも頷いた。
「そうだね、でも、これから沢山話そうよ」
と言ってくれる。
その優しいまなざしに、私はドキッとした。
カッコイイ河下くんにいまさらながら気づいてしまった。
「う、うん」
今度は私がぎこちなくなってしまう。
そわな私を不思議そうに見る河下くん。
これからの日常に期待とときめきの予感を感じながら、私は言葉を続ける。
「これからよろしくね、河下くん」