『こんな夢を見た』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「....変な夢だったな、、」
「ん?どしたのー?」
「なんか変な夢見たんよね、、」
「えー?笑 どんな夢よ笑」
「んー、ハッキリは覚えてない、、けど、、うーん、、」
「何なに?笑 覚えてない感じ?笑」
「ごめんー、笑 そうみたい笑」
なんで見た夢をすぐ忘れるんだろう、
寝ている間、複数の夢を見るから?
人間の大半は起きる前に見た最後の夢しか覚えていないらしい
今日見た夢が楽しい・嬉しいとかならいいね、
暗い夢はあんまり見たくないな、
こんな夢を見た
目の前から大切な人が消えてしまう夢を見た。
彼女は申し訳なさそうにしながらも微笑んでいて、光に包まれ消えてしまうのだ。
夢から覚めると隣ですやすやと寝ている大切な人…妖精ちゃんが、いつもと同じようにそこに居た。大丈夫、ちゃんとここにいる。
蹴飛ばされた布団を元に戻すと、僕はまた目を閉じた。
こんな夢を見た
僕が見たのは例えばこんな『夢』だった。
みんなのスーパーヒーローになった。わるものをやっつけた。
かけっこで1番になった。日本で1位の天才だった。
好きな人と一緒にいた。大切な人が隣にいた。
いてほしかった。
世界を変える存在になりたかった。誰かにとっての一番になりたかった。
空は飛べなかった。魔法は使えなかった。僕は特別じゃなかった。運命もなかった。気付けば一人だった。
『夢』を見なくなった。
ただ眠って起きる、その間の時間は真っ黒で、起きている時間だって頭の中は真っ黒で。
いつからこうなのか、思い出そうとしても真っ黒で、見えるのは結局遠い昔の夢ばかりだ。
今日はもう眠ろう。真っ黒な時間に落ちよう。
眠ることを「夢を結ぶ」とも言うそうで。結ぼうにも、頭の中に黒色しかないのなら、どうしたって見える夢は黒色だけれど。
それでも結ばれる『夢』が少しでも残ってくれているのなら、その結び目は黒の中で彩りとなるだろうか。
黒色の中に沈みながら、僕は『夢』の残り香がゆったりと結ばれていくのを眺めている。
きっと、そんな夢を見る。
おやすみなさい。
もう2人の関係は終わってしまったはずなのに、あの頃の夢を未だに見る。この前は、初めて2人で出かけたあの日の記憶を、夢の中で辿っていた。元気にしてますか。何年時が経とうと、違う誰かと恋に落ちても、あなたのことは一生忘れられる気がしません。あなたも、そうですか?
悪夢ではない夢を見たときだけ夢日記をつけている。
最近だと父のバンド仲間の男が祖母(父の母)と結婚するという報告を受ける夢を見た。父には伝えるつもりはないらしい。
現実で見る夢はむなしさを感じて嫌になるが、夜見る夢は好きだ。無秩序で最初から最後まで「ない」話なのがいい。現実の父はバンド活動に関わったこともないし祖母は亡くなって久しい。バンド仲間の男はラッパーと聞いて思い浮かべるような風貌をしていた。そんな知り合いはいない。
二度寝の誘惑と面白かった夢の記録。夢うつつでなんとかスマホに残したメモは、時折解読不能になるのが玉に瑕だ。
夢十夜だ、と手を叩いた。
中学だったか、高校だったか、確かに聞いたことがある出だしであった。
十話あるうちのどれが好きかい、と問われて、少し黙り混んだ。
たったが十話だ。何処ぞの国の千夜費やす物語でもあるまいに。
私が覚えているのはたった一話。一夜目の話。
女と墓の美しさしか覚えていない。
<こんな夢を見た>
母は、いつも玄関に背を向けていた。
外へ行く時、それと帰ってきた時だけ、扉を開ける私を見るけれど。母の椅子はいつも玄関に背を向けていた。
私を叱る時、いつもその扉は閉まっていた。
チャイムの音なんて聞いたこともなかった。
だから、母が手を挙げたまま倒れていくのを、私は避けることしか出来なかった。
大丈夫かなと赤く染まった手を伸ばしたのは、私と同じくらいの女の子だった。
女の子の後ろで扉は開いていて、その向こうには不思議な銀色の小屋みたいなものが見えた。
女の子は、母を、不思議な、複雑そうな色で見下ろしていた。
私はあなたのお母さんだよ。と、女の子は言った。
私のお母さんを、たった今刺した人が言った。
過去から来たんだよ。と、女の子は言った。
私のお母さんと、確かによく似てはいた。
患っていた致命的な病理の名は知らなかった。
母が女の子であった時代から患う病だった。
娘に罹患する前に対処しなければならなかった。
けれど生きている限りその方法は無かった。
「だから私は未来の私を殺すことにしたの」
「未来で何を起こしたって、私の"今"にタイムパラドックスは起きないから」
「それに、この事件が原因で時空間移動は利用禁止されるから。誰にもこれを変えられないわ」
母は、いつも玄関に背を向けていた。
過去の自分が殺しに来ることを知っていて。
<タイムマシーン>
12日目【こんな夢を見た】
仕事で私に嫉妬して、引きずり下ろしてきた男性陣が、勢ぞろいで出てきた。全員、別々の仕事で出会っているから、彼ら同士は知り合いではない。
全員に共通するのは、やたら「漢」を強調し、自分ができる男だとアピールしまくる。そして、屁理屈で相手を説きふせるのがクセで、勝ち誇っている。
見事にモラハラ軍団だ。彼らの辞書に「謙虚」の二文字はない。
仲良く出てきて、モラ男同士、気が合うのだろか?血まみれになりそうなんだけど。
とにかく、私は関わりたくなかったから、気配を消していた。幸い気づかれなかったけど。
こんな夢を見た朝は、気分がよろしくない。
だから今日はレディファーストな、私をいつも褒め称える旦那様と、美味しい和紅茶を飲みながら、ホットケーキで朝ご飯しよう。
こんな夢を見た
あんまり夢は見ないんですよー。
見ても変な内容だし、時間が経つと忘れちゃうようなものなんです。
でも、よくサルが出てくるのは、私の住んでいる地域が田舎でサルが出るからなんですかね?
こんな夢を見た
吉鶴くんと伊福部さんとハガキ職人の人とマダミス行った。
吉鶴くんと私がいい感じだった。
お題『こんな夢を見た』
今朝、見た夢の話だ。しかしデジャブの様な···過去にも見た事のある様な、そんな夢。正直体験談なので、オチらしいオチは無いのだが、小説のネタにはなると思った。
主役はダメ人間でまともに働かず、金遣いも荒い荒くれ者の男だった。しかし、ある日『瓶詰めの少女』に会って人生は変わった。会って、とは言ったものの正直落ちていたと言うか転がっていたというか···しかも子供が入るサイズだ。相当怪しんでいたのが事実だ。
荒くれ者は、少女を瓶から出そうとするとラベルが貼ってあることに気付く。それは誕生日なのか、はたまた消費期限なのか。何も分からないが、とうに過ぎているものだった。少女を外へと出すと記憶が無いようで、男のことを父と呼び育つこととなった。少女には予言のような力が宿っており、男はそれを利用してギャンブルで金を稼ぐようになった。とは言ったもののギャンブラーと言う程ではなく、生活費を稼ぐ程度。荒くれ者なことには変わらなかった。少女も父親である男のことを「だらしない」「格好悪い」「頼りない」と、さほど信用している様子ではなかった。しかし二人は間違いなく依存しあって生きていた。
ある日、二人に試練がやってきた。何故か部屋に設置されていた『押すと何が起こるかわからないボタン』を来客が押してしまったのだ。過去にも押されたことがあり、その時の回想では押した瞬間外から銃撃の嵐に襲われたのだ。今回は恐る恐る様子を見ていたのだが···
そこで目が覚めてしまった。もっと夢を見ていたかった。最近面白い小説が書けていなかったのでネタとしては面白そうと感じていた。瓶詰めと言うと、一昔前にそんなソシャゲアプリのキャラがいたのを思い出したが、サイズ的に子供が普通に入る大きさの瓶、しかも蓋ができるタイプなので、明らかに非現実的だ。
大人になると、多忙なせいか夢を見なくなる。いや、見たとしても記憶に残らないのだ。目が覚めた時には忘れている事が多いらしい。それなのに未だに鮮明に覚えている夢なのだから、きっと印象的な夢だったのだろう。
印象に残ってる夢は
不審者にお店のヤクルトを思いっきりぶん投げた夢(?)
階段の下から大量のムッシッシが出てきた夢(やだわ)
学校を遅刻して諦めてる夢(これは3回見た。リアルすぎで怖い)
もう起きて支度してる夢(本当に怖い)
日常で行っているお店がめちゃくちゃでかくなったり違うお店にあるはずの専門店が入ってたり閉店してた夢(失礼すぎる夢)
起きるとすぐ忘れるのに
何故か覚えている夢ってあるよね
ヤクルト夢はずっと覚えてる...。
【こんな夢を見た】kogi
こんな夢を見た
『夢の警鐘』
主人公:女子高生
夢とは不思議なもの、見ても目を覚ましてしばらくすれば忘れてしまう。
それなのになぜ見るのだろう、摩訶不思議。
私はそんな忘れてしまう夢を忘れないように毎朝ノートに書き留めている。
そしてある日の夜変わった夢を見た。
全く知らない真っ暗な街を歩いているだけの夢を見た。
夢というのは自分の今までの経験を元に見るものだと思っていたから全く知らない街を歩いているのが不思議だった。
でもただそれだけなのでその日はいつものように夢をノートにまとめて学校へ行った。
そして次の日の夜も似たような夢を見た。
だがしかし、昨日と違うのは歩いている場所だ。
私の知っている街、そう私の住んでいる街だ、しかも朝の明るい時間帯だ。
謎に思ったが今日もいつものように夢をノートにまとめて学校へ行った。
そして次の日の夜も似たような夢を見た。
今日は私のいつも通っている通学路だ。
昨日までと違うのは朝の通学、通勤の時間ということもあって人通りがそこそこある。
今日もいつものように夢をノートにまとめて学校へ行った。
そして次の日の夜も似たような夢を見た。
朝の通学路を歩いている、そして前に歩いている女子高生にどんどん近づいていく、息が荒くなっていく。
腕時計を見ると2月21日8時32分となっていた。
だんだん足が速くなっていきみるみると女子高生との間が狭くなっていく。
そしてついには女子高生の背中に包丁を刺した。
こちらを振り向いた女子高生の顔を見て恐怖を覚えた。
それは、、、私だった。
私は朝起きたら汗で布団が濡れていた。
これはただの夢だと言い聞かせた。
そして今日の日付、1月14日と書いていつものように夢をノートにまとめた。
それからしばらく夢を見ないまま1ヶ月以上が経ち、この変わった夢のこともいつしか忘れていた。
そんな時、朝起きて久しぶりに夢ノートを開くとそこには以前書いた1月14日の内容を見て夢のことを思い出した。
そして今日の日付を見て鳥肌が立った、なんと2月21日8時5分となっていた。
夢の通りだと今日このあと私は背中を刺されるかもしれないと思うと怖くなり、学校へは行けなくなった。
結局今日は学校に行かずずっと家にいた。
そして夜、テレビでニュースを見てゾワッとした。
近所で殺人未遂で逮捕された男の人がいたとのニュースがやっていた。
何にゾワッとしたかというとその男の人がつけていた腕時計が夢で見たものと同じものだったのだ。
もし今日朝から学校に行っていれば死んでいたかもしれない、そんなことを思いながらも温かいココアを飲んで気持ちを落ち着かせた
最初に言ったように夢はなんのために見るのか不思議だったがこの日わかった。
死ぬ未来を防ぐためだ。
そして今まで夢をノートに書いていて良かったと思った、だからこれからもこの習慣を続けることにした。
おしまい。
毎日何か、意味ある夢を見ている、と思う。普段の就寝中もそうだし、仕事の昼休みに寝ている時にも見ているはずだ。なんなら、仕事中の昼寝の方が、何やら面白い夢を見ているようにも思う。
しかし、起きるとそれを忘れてしまっている。嫌なことが多い現実で、それを忘れられる夢はとても貴重で、それが現実でなくてもせめて覚えておきたいとだけは思うのだが、どうしても忘れてしまう。
銀の月の周りを洗濯物が泳ぐ。あれがきみの住む街なんだって。
おもちゃのロケットがびゅうびゅう飛び回って銀の月を目指しては落ちていく。届かない。
遠すぎるから? ううん、近すぎるから。
さざなみがよせては返すのをこの手のひらは感じているのに、目に見えるのは風だけだ。
抜け殻のきみのシャツが笑う。僕も抜け殻になれたらきみの街まで行けますか?
半径五千キロメートルの憎しみと悲しみを点にしたら泡ぽこみたいな笑いがこぼれて宙へ立ち上る。
そうか、ここは水の中なのか。きみの抜け殻はロケットに絡め取られてどこかへ飛んでいってしまって、僕は慌てて紙飛行機を飛ばす。
飛ばした手が流線型になって僕の手が、腕が、飛行機になる。僕の右手は僕をどこかへ連れていく。
きみの抜け殻のところかい? 違うかも。でも、もしかしたらそうかも。分からないね。
僕の魂が、どこかへ飛んでいってしまったら、ハンモックみたいにさ、優しく受け止めてくれないかな。
助けてほしいの? ううん、そうじゃない。ただ自由に泳いでみたいだけなんだ。
【お題:こんな夢を見た】
「普段 何してんの? 何? 恥ずかしいの(笑)?」
(はい、恥ずかしいです…あっでもせっかく話しかけてくれてるのに、何か答えなきゃ!こんなチャンスないんだから。 あぁ、緊張で声が出ない…
メイクしてないや… ボサボサヘアー。
ヨレヨレTシャツ…
はあー、自分のバカヤローー!)
って、キムタクの前に座りモジモジしてる夢を見たよ
いやぁ~、ドキドキして起きちゃった(笑)
#こんな夢を見た
私はとある変わった食材を扱う
レストランに来ております。
「まずは前菜の"踊り食い"でございます」
お皿の中では小さな??達が泳いでいます。
私は一匹箸で摘み、醤油に漬ければ、
それはキーキーと鳴き声を上げました。
口に入れると中で暴れ回るような不思議な食感で、
歯を立てればぷちゅりと生暖かい液体が
飛び出してきました。
「次は??のポワソン"活けづくり"でございます」
小さなシェフが出てきて、??の体を刃物で裂き、
見事な活けつくりが完成しました。
新鮮な食材ならではのコリコリとした歯応えと、
少し臭みのある野性的な味わいは
何度でも食べたくなる魅力があります。
「次は??のソルベ"えぐり出し"でございます」
私は??の目玉をぎざぎざスプーンでくり抜きました。
ぷるんとした食感と濃厚でクリーミーで味わいは、
舌の上でとろけるようで、
一瞬にして口いっぱいに広がります。
「次はメインディッシュの"ひき肉"でございます」
私は皿に乗せられた??と目が合いました。
そこで目が覚めたのです。
何とも不思議な夢を見ました。
お題「こんな夢を見た」
【こんな夢を見た】
私は小学生の時2回引っ越しをした
だから友達がたくさんいた
そしてある日こんな夢を見た
その友達が何人が集まって
1つの学校で授業を普通に受ける夢
不思議だった
顔も名前も知らなかった私の友達たちが
最初から友達だったみたいに話していた
夢の中ではそれが普通だと思っていて
起きてからおかしいことに気づく
夢はすごいと思う
頭の中まで変えてしまう
そして、どうせ引っ越して分かれてしまうなら
引っ越さずに1つの学校に何人が集まって
別れないほうがいい
夢の中にいたかった
そう思ってしまった
本当に夢の力はすごくて不思議だと思った
〝こんな夢を見た〟
公園のベンチに唯一人、ぼうっと空を眺める。
今日はまだ子どもたちも来ていない。
程良い静寂が私を包み込んでいる。
そんな憩いの中で、
こちらに向かって誰かが歩いて来た。
見知らぬ女子高生は、ずけずけと私の隣に座る。
ベンチはまだあるというのに、隣に来るとは…。
席を立とうとしたその時、
何故か女子高生が話しかけて来た。
「あの、ちょっといいですか?」
「…私、ですか?」
「はい!ちょっと止まっててくださいね」
彼女が私の顔をのぞき込んでくる。
すると、少し満足げな顔をして聞いてきた。
「…今日ってどんな夢を見たか覚えてます?」
「すいません、よく覚えてないんですけど」
「そうですか。
実はですね、その、私、今日こんな夢を見たんですよ。この公園で、あなたとお茶する夢。
よくは覚えてないんですけど、
楽しかったな〜っていうのだけ覚えてて、
それでここに来てみたら、あなたがいたんです。
良かったら、お話できないかな、なんて。」
夢のことでこんなにグイグイ来るとは、驚きだ。
珍しい物見たさもあって、OKしてみる。
話してみると、以外に話もあって、なかなか楽しい。
素敵な夢もあるものだ。
はあ!と肺から全ての息を吐き出す。
そして瞑っていた目を開ける。枕に任せた頭は
汗ビッショリで、前髪が額に張り付いて気持ち悪い
私は枕に頭に乗せたまま、カーテンの隙間から
差し込んだ月の光で、
白い天井に薄い藍色の細長い長方形を見た。
先輩……。まだ、怒っているんですね。
思わず、言葉を漏らす。
私の憧れの先輩。佐々波 奏海。
佐々波先輩は水泳部の先輩で、いつも先輩は、
とても美しいフォームでプールの端から端へ、
泳いで見せた。多くの後輩に慕われ……、
というのは私の観点。
実際は、先輩がいない時に、私を含む後輩達は
休憩時間に、
両側に並んで立つロッカーに挟まれた、真ん中に
ある、青色のプラスチック製の椅子に
バスタオルで水気を拭き取られ
身体に貼り付いた水着を着用したまま彼女達と共に座り、水泳帽を脱ぐと、私以外の彼女達は
居ない先輩に意味の無い悪態をついて、
佐々波先輩をなじってこちらに笑顔を向ける。
私は、白い歯を見せて笑い、先輩の過去の彼氏や
恋愛観、先輩の営みについての妄想などを甲高い笑い声、引き笑いなどで飾り付ける彼女達の側に座りながら笑顔で時々俯きながら、一緒に笑って寄り添うフリをして、やり過ごす。
彼女達の側で何も楽しくない笑顔を浮かべて、座り
彼女達が喉奥から息と一緒に吐き出される見えない悪臭、現実の彼女達の水着の匂い、身振り手振り、時々身体を小躍りさせたりする身体の動き、全てが私の五感の奥に入り込もうとしてきて、
微細な震えと縮こまろうとする身体。
楽しむ彼女達に気づかれないように開こうとする脚を開き過ぎないよう適度に開き、肩は落とさず、上げがちに、柔らかく。
そんな複雑な心境で、私は一人、
佐々波先輩を思う。この気持ちは何だろう。愛?
幸い、その中に友人の陽瀬は毎回いなかったけど、
部活の度、更衣室の中は悪意の込められた声が響くだから嫌でも彼女達の顔は覚えてしまう。
5人中、3人は同じクラスで、授業中に三人の何れかの顔を不意に見る。
すると部活中の様子が重なり、
苦さのあるモヤモヤが頭の中で急速に広がる。
そして、「たち」が悪いのが、この三人は自分に
対して余り悪い印象を持っていないのだろう。
三人の誰とも喧嘩も無く、
笑顔で雑談で話してしまっている。
三人の内の一人と。
三人と自分一人の場合も。
話していて、彼女達の誰かが白い歯を見せて笑っているのを見ていると、その笑顔は顔に貼り付いた肌色の厚めのビニールの様な不自然さが目につく。
部活を終えた後は彼女達に何だか汚された感じがする。部活前の授業をこなした倦怠感も相まって、
自然と肩を落としながら、黄昏時の暗い帰路に着く
そうして流されるが如く、あの日がやって来た。
忘れられない日。佐々波先輩がプールに
浮かんでいた日。あの時は部活の時間だった。
いつもの様に基礎練習から始まり、佐々波先輩が
美しいフォームでプールの端から端へ泳ぐシルエットを目に焼き付ける。私の隣で彼女達も先輩の動きに目を惹きつけられていたが、表情は芳しく無い。
そして私の番。佐々波先輩の様に、美しく、速い
バタフライはまだ出来ないけども、必死に水を掻く
折り返し、飛び込み口で身体を引き上げる。
彼女達に褒められたが、瞳の奥の暗さは相変わらずだ。そんな心境を漏らさない様
作り笑いで彼女に合わせる。彼女達の一人が顧問に呼ばれ呼ばれた彼女が飛び込み口に立ち、飛び込んだ。残った2人も私を残し、飛び込み口の近くで立って待機する。2人がプールサイドの近くで待機するのを見届けた後、練習に使っているプールの最奥
置かれた更衣室と同じく、青色プラスチック製の座面、アルミの脚の椅子に座る佐々波先輩に目を逃す
佐々波先輩は座りながら、黒い水泳帽を脱ぐと、
自らの脇に置き、セミロングの髪をバスタオルで挟み込む様に拭いていた。佐々波先輩の黒い競技用水着から伸びる脚は贅肉が少なく、スラリとした
綺麗なシルエット。身長も私より高く、170cm代
腕は私の腕と比べると若干筋肉質だけど、水泳に長く関わっているんだし、筋肉質なのはあまり気にならない。指導の際はあの腕で支えてくれたりして、
頼もしい上に男前だ。嗚呼、佐々波先輩……。
こんな夢を見た、黒澤映画にあったような…
いくつか印象深い夢を見たことはある。見た当時は何が何やらわからない流れの夢が、年月が経ってから何の象徴だったかわかるものとか。
いちばん大事にしている夢は自分の中にしまっとく。
6歳から12歳まで毎晩見た夢は酷いものだから書かない。
夢は無意識の療法だとも聞く。確かに、アレがアレでソレをアレしてしれっとアレをアレした夢を見て以来、彼奴らに余計な苦手感を持たなくなった。
大きな飛行機事故の夢を、実際に起こってしまう3日前に見てしまったこともある…この夢には顛末があったが、やっぱり軽く述べることもする気にはならない。
なんだか楽しげなものが無いな。本日はこれにて。