『こんな夢を見た』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
300字小説
夢の世界には
目覚めると俺は違う世界にいた。鉄の馬車が走り、鉄の鳥が飛び、電気とやらで掃除も洗濯も料理も簡単に出来る世界だったが、軽く宙に浮いたり、手に火精や水精を呼ぶ魔法を使ってみせるだけで、テレビ局とやらに引っ張りだこになった。そんなある日
『まだ寿命が残っていたのに異世界転生させちゃたの。ごめんね』
女神様とやらが現れて、暴れ馬に跳ねられた俺は施療院のベッドで目覚めた。
「……意識のない間、こんな不思議な夢を見たんだ」
今日も冒険者として、地味な依頼をこなし、報酬を稼ぐ。
「夢では楽に暮らせたんでしょ。目覚めてイヤにならない?」
女剣士の問いにニヤリと笑う。
「そうでもないさ。あの夢にはお前が出てこなかったからな」
お題「こんな夢を見た」
【179,お題:こんな夢を見た】
こんな夢を見た
夢の中のボクは今のボクより目線が低くて子供の姿だった。
見慣れない街の中に立っていて、ボク以外にも子供が2人
「○○○○!!△△△~!△?」
「×××!?○○○○~?」
「□□□...○○?×××ー!」
「○○○!×××××~!」
ボクを見てしきりに口を動かしているけど、ボクの耳には一音も届いていない
何度も口を動かして首をかしげて伝わっていないと分かると、ふいに2人とも悲しそうな顔をした
それから2人とも並んで歩きだす、ボクはどうすれば良いか分からなかったから
静かにその背中を見送っていると、2人が振り返ってパーにした手を何かを掻くように動かした
付いてこいのジェスチャーだろうか?2人は招き猫のように手を動かしている
進もうと思って一歩踏み出そうとした
確かに足は動かしたはずだ、動かしたはずなのに
何故か異様に視線が低い。
慌てて2人が駆け戻ってくる、やけにローアングルな視点に初めて自分が倒れていることに気付いた
大きくて重い何かに押さえつけられているような、絡め取られているような感覚
不快感はなかったが、特段いい気分でもなかった。這いずって進もうとすればするほど何故か遠ざかっていく
2人が手を伸ばしてボクの腕を掴もうとした、手伝ってくれるのかと僕も手を伸ばした
だがその手は空気を掴むようにすり抜けて、2人が驚きと悲しさが入り交じったような目でボクを見た
2人はもう一度手を伸ばしてくれた、でもボクはもう手を伸ばそうと思えなかった
腕の肘から先が、そこだけ存在が失くなってしまったかのように消えている
手のひらも失くなってるから地面を這いずることも上手く出来ず
大きくて重たい何かに引きずられて、徐々に徐々に2人が小さくなっていく
視界が酷く歪んだ、涙ではない。目に映る世界そのものがトリックアートのように歪曲して
もとの形が分からないほどぐちゃぐちゃに変形して、色も白黒からカラフルになったり目まぐるしく変化した。
2人の姿はもう見えない、ただ最後に声が聞こえた
男のものとも女のものとも付かない声で「諦めないで」と一言
その言葉の意味もよく分からないまま、ボクは目覚めた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
「どうした、居眠りか」
「いえ、少しボーッとしていただけです。」
「しっかりしてくれよ?今回の勝利はお前に掛かってんだぞ」
「分かっています。」
夢のことなんて差程重要なことじゃない、銃を握った手が冷たい
今は今のことだけ考えれば良い、ボクは前だけ見据えて静かに目を瞑った。
最近見た夢は、大型犬がめっちゃ懐いてきてうれしかったっていうもの
去年飼っていた猫を亡くして寂しいからそんな夢を見たのかなって思ったけど、夢占いでは、犬がなれているのは友達といい関係がキープできるっていう意味らしい
おかしいなあ
いい関係をキープするも何も、友達なんていないんだけど
毎日の 眠りの時間 待ちわびる
まさに連ドラ 不思議な睡夢
#こんな夢を見た
こんな夢を見た ただ何もない空間にひとり佇む少年がいた、彼を見た瞬間ワタシは恋という感情に囚われました。どう足掻いても実ることない恋に一生を囚われたのです。
夢のような過去
私は彼と過ごしていた。
毎日、毎日、日を重ねるごとに仲が深まっていって。
嬉しかったな。
楽しかったな。
それなのに、今はもう会えすらしない存在。
そうなってしまうと関係も、記憶も、どんどん薄くなる。
薄くなって、なって、なって、やがて忘れることになるだろう。
まあ、私は覚えておくけど。
今思えばあの頃はなかなか思い出せない夢のようだった。
こんな夢を見た
正夢
「昨日さ〜笑 めっちゃ変な夢見たんだよね〜笑」
とある話が続かなくなった時、友達がそう言ってきたのだ。
「へ〜笑 どんな夢だったの?」
「おっさんがさ〜笑 あの、笑 かつらを飛ばされてる夢、笑」
正直ちゃんと聞いていなきゃ聞こえないぐらい笑っていて、僕もその笑いにつられてしまった。
友達はずっと楽しそうに知らないおっさんがかつらを飛ばされてる夢について話していたのだ。
「僕もね〜昨日夢見たんだよね〜笑」
「え〜!そうなん!?どんな夢見たん〜?笑」
「お前が死ぬ夢。」
ある日、こんな夢をみた。
きみがどこかへ行ってしまう夢。
「ねぇ、昨日ね。きみがどこかに行ってしまう夢をみたんだ」
「えぇ!なんでそんな夢を見たの!?わたしはずっとあなたの隣にいるよ!!」
「そっか。ずっと僕の隣で笑っててね」
「もちろん!!だいすきだよ!」
なんて笑いながら言っていたきみ。
そんな話をした1週間後。
僕の前から姿を消したよね。
あの日の夢が現実になってしまった今。
あなたの隣には誰がいますか。
あなたは幸せですか?
『こんな夢をみた』
こんな夢を見た
随分昔まだ若かった頃、便利な街のマンションで暮らしてたことがあった。知り合いから借りてて、割と安く住めてたな。都会に住むってこんな感じと思えた。
その後は都会から離れ、長閑な街で暮らしてきた。わたしにはこっちが合ってた。
夢を見た。あのマンションに行こうとしてもたどり着けない。苦しくて怖い夢だった。目覚めて、ぐったり。そして考えた‥どうしてたどりつけないの?と。そう言えばマンションで暮らしてた頃は、辛い時期だったなぁ。忙しくて毎日疲れてたし。
夢でもあそこの暮らしには戻りたくなかったのかも、と思った。
ーこんな夢を見たー
見上げればどこまでもひろがる青い空
タタッと駆けて
ピョンと跳ねる
とたんに物凄い勢いで
身体が宙に浮かび上がる
一気に何十メートルも
そこでぼくは手を大きく羽ばたく
するとそこからさらに高く
上昇する
羽ばたけば羽ばたくだけ
どこまでもどこまでも
ぼくは青い空の中を
自由に飛び
滑空する
新しい力を手に入れたんだ
空を飛ぶのがこんなにも気持ちが良くて
こんなにも自由だなんて
もっと上昇したくて
もっともっと羽ばたく
あぁこんな力があったら
どんなに楽しいだろう
いつも思う
今日の夢がお題かぁー!
今日は、彼氏と同棲している夢を見たけど、
これは、まさ夢?なのかなー?
1度同棲してたけど!
また同棲開始できちゃったり!!!
私はどれだけの時間、落ち続けているのだろう、
どこまでも止まらずに落ちている。
地に足のつかない浮遊感。
今どこにいるかも分からない暗闇。
微睡んだような視界の中、ただいつまでもおちていく。
前も後ろも分からなくなって、すべてが絡まって、
光も暗闇もぜんぶ混ざって、
感情も理性もぜんぶぜんぶ混濁して、
自他が混ざり合いそうになった頃、
ぶつかった。
地面、じゃない。
水面、?でもない。
もっと温かい。いや、暖かい?
私の全身を呑み込むあたたかさに触れた。
そっと抱きとめた君を見た。
その眼差しを見た、温もりを見た。
君を感じて、君に触れた。
私は泣いた。
そんな叶うことの無い、夢を見た。
それは、夢だったんだ。
「こんな夢を見た」
こんな夢を見た
いつも1人の私の隣の席に転校生がくる。
“ 美しい”という言葉が似合う短髪の爽やかな青年
だった。
その転校生はこっちを見てはにかみ
「久しぶり!瑠香ちゃん!」
っていうの。
クラスのみんなは目が落っこちそうなくらい
見開いてざわざわしだす。
私はなんのことかわからなかった。
ぽかんとしていると
「ん〜やっぱわかんないか。」
といって小さな声で
「懐かしいね。
瑠香ちゃん!今日はあそこまで勝負ね!って。」
なんて言ってくる。
記憶が蘇ってきた。
「○、○○ちゃん!?!?」
「やっとわかった?気づくの遅いな〜」
「いやいやだって!変わりすぎでしょ!分かりっこないよ!」
「ん〜それもそっか!あの時は髪も長かったし、○○ちゃん○○ちゃん呼ばれてたし。」
「も、もしかして男の子だったの?」
「そうだよ?名前、○○○だし。」
「そ、そっか〜」
「うん!これからよろしくね!」
なーんて感じで記憶にないような幼なじみに会う夢
クラスでいじめられっこだった私を助けてくれるの
そうして2人仲良く付き合うって夢
…現実だったらな〜っていつも思うけど
そんなことありえないよね。
ってわかってるけど今日もそんな妄想してみる私。
今日は誰にも言ってない夢の話をする
信じてもらえるとは思ってない
けれど、本当に見た夢の話
※天災の話、自◯を考える話が出てきます。ご注意下さい。
約4年前水害にて幼少よりお世話になっていた方を亡くした
私も被害に遭い、生活スタイルが大きく変わった
そのせいか、大丈夫だと思っていた私の心は知らず知らずのうちにやられていたらしく、漠然とだがタヒを考える時間が出てくるようになった
3ヶ月程経った頃だっただろうか
夢にその方が現れた
その方は、水害以前に病死された仕事仲間と2人で黙々と作業をしていた
私も手伝おうと2人の元に歩み寄ったが
「まだこっちに来たらダメよ」
そこで私は目が覚めた
今では心も暮らしも安定して来年度から大学生である
能登半島地震に遭われた皆様に、1日でも早い復興をお祈り申し上げます。
《こんな夢を見た》
いつか見たむなしい夢をメモってたおかげで、そのシーンばかりが反芻される。
セーラー服姿の脚のない少女。
自分をいじめた少女たちをユンボでひいた。
楽しい歌を歌おうよ。
もっとためになる言葉を。
このいたたまれない嬉しい心にポジティブの雨を注ぎなよ。
私たちは素敵な空っぽ言葉で占われたいのだ。
誰か行く末を確約してよ。
あなたはこんな人なんだと私の手足を打ち抜いといてよ。
きっとそれで安心するんだろう。
あらがいながらも絡め取られるんだろう。
そうゆう快感を選んだんだろう。
見えない道がこわすぎて。
だってそこには私の憎しみが立っている。
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【46】こんな夢を見た
「こんな夢を見た」
今日 偶然にも
夏目漱石の「夢十夜」に出会い
そして 偶然にも
「こんな夢を見た」というお題にも出会った
この2つ偶然の出会いを結ぶ奇跡は
「夢十夜」の始まりが
「こんな夢を見た」という文句から
物語りが始まるという偶然だ❢
そして
こういう時ぐらいは 偶然は必然だと思い
まだ 読んでもいない本との
出会いに感謝しながら偶然を楽しみたいね
願わくは
これから先の偶然も必然だと期待して…
#短歌
生きている証となればことさらに
夢を見ましょう寝ても覚めても
こんな夢を見た
足が温かい夢
足が寒くて寝つけなくて、夜中3時くらいまでうだうだ布団にくるまっていたとき、気づけば足が温かかった
足が寒かったこと、温かさを認識していることで私はこれが明晰夢だと気づいた
寝ついたことで身体の温度が下がり、末端まで身体が温もったのだなとぼんやり考えながら、頭がぼーっと火照りを持っているのを感じた
エアコン切ったっけ?
湯たんぽはちゃんと布団から出したっけ?
ぼんやりぼんやり働かない頭で寝返りを打つ
熱があるのかもしれない
熱があるのなら、仕事に行かなくてもいいのかもしれない
もう少しぼんやりして休んでおこうと布団を手繰り寄せる
ほぼ目が覚めかけているようで、でも目はまったく開かない状態で、それでもこれは夢なのだと、熱がある夢なのだと信じてゆっくりと休んだのだ
ちなみに体温計には35.6℃と表示された
このアプリ使って3日目。
2024/01/23
計画立てる
2025/04/28㈪
【こんな夢を見た】
他人の夢の話ほどつまらないものはない。
だから私の夢もきっとつまらない。
違う夢の話をしよう。
私が子どもの頃の夢は漫画家であった。
周りの子たちはプロ野球選手、ケーキ屋さん、先生、花屋さんなど、いかにも子どもの夢という感じであった。
成長した彼らを知っている私にしてみれば、鼻で笑うレベルである。
私は漫画家だ。
周りに漫画家になりたい子はいなかった。
この学校にひとりしかいない夢を見ている私を、なんだか誇らしく思った。
『ドラえもん』を読み藤子・F・不二雄に憧れた。
まともな奴はのび太に憧れるものだ。
ドラえもんがいるだけで奴はなにもしていない。
すべての小学生の羨望のまなざしである。
私は違った。
こんなアイデアを持ち、話も面白い。
色んな作品を描いている。こんな人になりたい。
その夢は打ち砕かれる。
ウキウキで藤子・F・不二雄の伝記を読んだ私は驚愕した。
漫画家は超絶ブラックであった。
迫り来る締め切り。睨み顔の編集者。浮かばないアイデア。売れない作品。眠れないジレンマ。
天才でもここまで追い込まれるのだ。
なにもしていないのび太は、こんなに苦しんだ人から生まれたのだ。
のび太はぐーたらと何を呑気にしている。作者がいなければ貴様も危ういのだぞ。
そりゃドラえもんにすがりたくもなる。
私は漫画家の夢を諦めた。
小学5年生のときである。
卒業式のスピーチでは、仕方がないので漫画家になりたいと言い張っていたが、なりたくねぇよと心の底では思っていた。
大人は子どもに夢を見せたがる。
実際の大変さ、汚さは伝えることはない。
それが悪いとは言わない。
つらくても大変でも、なりたいと胸を張って言えるのならば、それは大きな夢だ。
私は早々と夢を諦めたが、諦めなければもっと苦しい現実があったのだと思う。
今の私は私でつまらない毎日を送るが、『ささやかな幸せ』という夢を見ていた将来の姿でもある。
誰もが偉くなる必要もないだろう。まあよい。