『この場所で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「ふざけるな」
低く押し殺したような声がした。
感じるのは強い怒り。伝わる感情と共に刺すような冷気を感じ、燈里《あかり》は目を開けた。
「楓《かえで》……?」
顔を覗き込む楓と目が合う。燈里が目を覚ましたことで表情を幾分か和らげた楓は小さく息を吐いた。
「少しの間、意識を失っていたよ。穢れに当てられたようだけど、目覚めてよかった」
体を起こす燈里の背を支え、楓は言う。まだ意識がはっきりとしないのか、燈里はぼんやりと頷きながら、視線を彷徨わせた。
傍らには、未だに目を覚まさない睦月《むつき》の姿。楓の背後、蔵の入口に立ち塞がるようにヒガタがいた。
「楓」
目覚める直前に聞いた声を思い出しながら、燈里は楓を呼ぶ。彼女の声ではなかった。聞き馴染んだあの声の主は、外にいるのだろう。
「駄目だよ、燈里」
立ちあがろうとする燈里を押し留め、楓は首を振る。
「また穢れに当てられて倒れるだけだ。今は大人しくここで待つしかない」
「楓」
「駄目だ。燈里がまた倒れたら、今度こそアレがどうなるか分からない」
背後を一瞥し、楓は苦く呟いた。燈里も外へと視線を向け、眉を顰める。
ほんの一部しか見えないものの、外は明らかに様子が変わっていた。白一色。空も地面も変わらないその白は、雪なのだろうか。
ここにくる前には、雪は然程積もってはいなかった。硬い土や枯れた木々の燻んだ色を思いながら雪に染められた理由を考え、息を呑む。
同時に外で声がした。
「何を荒ぶる。鈴《すず》の望みに応えることを、咎められる理由はないだろう」
「いい加減にしろ!」
感情の乏しい声に、怒りを露わにした声が叫ぶように答える。
「死者を冒涜し、生者を手にかけるなど許される訳がないと、何度言えば分かる!?」
「鈴のためだ。望みに応えるには必要なことだ」
「いい加減にしろと言っている!その腕にあるのは、もはや人間ではないだろうが」
冬玄《かずとら》と西の面の声だと気づいた瞬間、燈里は夢で交わした約束を思い出した。
「っ、燈里!」
楓を押し除け、立ち上がる。ヒガタの隣に歩み寄り外を見れば、一面雪と氷に覆われた世界で冬玄と西の面が対峙していた。
しゃん、とヒガタが錫杖を鳴らす。これより先には出るなということだろう。燈里は頷いて、一歩だけ後ろに下がる。
それを見て、楓はそれ以上燈里を止めることはなかった。外の二人を警戒しながらも何も言わず、燈里の背後に控える。
「人間は人間と共に在るのが良い。故に鈴も人間と共に在らねばならない。鈴の生まれ育ったこの場所で、友と過ごせば寂しくはなくなるだろう」
淡々と告げる西の面の言葉に、燈里は眉を寄せた。
先程から会話が噛み合っていない。言葉を交わしているというのに、言葉が届いていないように思えた。
「どうすれば……」
このままでは堂々巡だ、冬玄もそれを感じているのか、険しさの中に焦りが浮かんでいる。
西の面に言葉を届ける方法を考えながら、燈里は声を上げようとした時だった。
――鬼は外。
子供の声と共に、四人の方相氏が西の面を取り囲んだ。
皆傷だらけで、方相氏の四つ目の面も割れている。特に西の面の正面に立つ方相氏の傷は誰よりも深く、面が半分に割れてしまっていた。
「また西の邪魔をするのか」
苛立ちを露わにした声音。西の面から伸びる影が歪に蠢いた。
「何故、鈴を厭う。何故、故郷から追い出し封じる。貴殿らも、東も、南も……北も。何故」
呟く言葉は剣呑さを孕み出す。蠢く影が鋭い棘となり形を成し始める。
「やめて……」
方相氏たちを傷つけたのは誰なのかを理解して、燈里は呻くように呟いた。方相氏の面が割れ、子供たちの素顔が見えていても西の面の反応はない。腕に抱く少女とよく似た顔をした目の前の方相氏のことも見えていないのだろう。
止めなければならない。だが、言葉は届かない。
歯痒さにきつく手を握りしめる。無意識に手のひらに爪を立て、じくりとした痛みを覚えた。
「え……?」
ふと、痛みが違和感に変わる。
握りしめた手を解く。爪痕の代わりに白い花が一輪、潰れることなくそこにあった。
「っ、ヒガタ!」
弾かれたように燈里はヒガタを呼ぶ。
それだけで全てを察し、ヒガタは燈里へと手を差し伸べた。
燈里は迷わずヒガタの手に白い花ごと手を重ね、息を深く吸う。
しゃん、と錫杖が鳴る。
手の中で花が熱を持つのを感じながら、燈里は西の面を見据え、声を上げた。
「これ以上、子供たちを泣かさないでっ!」
「――泣かせる?」
西の面の動きが止まった。
困惑した声。蠢く影が形を解かし、沈んでいく。
「鈴を泣かせるのは西ではない。方相氏や東たちだ。鈴を一人にし、この場所から追い遣り泣かせている」
ゆるゆると頭を振り、燈里の言葉を否定する。だがその言葉には覇気がない。
言葉が届いている。それを確信し、燈里は逸る気持ちを抑えながらゆっくりと口を開いた。
「その子のお姉さんの名前を覚えていますか?」
「鈴の姉?覚えている。西は忘れない」
そう言いながらも、それ以上言葉は紡がれない。戸惑いに気配が揺れ、次第にそれは焦燥感に変わっていくのが目に見えて分かった。
「何故……あの子を覚えている。忘れてはいないというのに、名が言葉にならない」
「社務所の奥の部屋に、四つ目の方相氏の面と四つの黒塗りされた木札のことは知っていますか?」
びくり、と西の面の肩が震えた。視線が彷徨い、正面に立つ方相氏の割れた面から覗く素顔を認め、小さく呻く。
「ようやく気づいたか」
呆れたように冬玄は呟いた。深く溜息を吐き、纏う激情は周囲の氷と共に溶けていく。
「皆が変わったのだと思っていた。だが変わっていたのは西の方か……鬼は西だったのか」
呟いて西の面は崩れ落ちた。
その様子を見ていた方相氏たちは、しばらくして柊を手に持ち西の面に近づいていく。
「鬼は外。鬼は外」
正面の方相氏が声を上げる。それに続いて他の方相氏たちも声を上げた。
「村から外へ、遠くへ追いやれ」
「柊立てて、転じて内へ」
「四方を打ちて、閉じ込めよ」
柊を掲げる。
正面の方相氏がもう一度声を上げようとした時だった。
「すまない。だが、鈴を死なせる訳にはいかない」
俯いていた西の面が顔を上げた。
息を呑む方相氏たちの目の前で、その姿は影に沈んでいく。
気づき止めようとした時にはすでに遅く。
西の面の姿は、影と共に跡形もなくその場から消え去っていた。
20260211 『この場所で』
僕なんか珍奇な植物だからさ
ここで咲けとか言われても無理
#この場所で
1人の生徒について思い出そう。
私が教育実習生だった時に会った男子生徒の話だ。
その子はいつも教室の隅にいた。
私が知る限り、誰かと話している姿は事務的なもの以外なかったように記憶している。
かと言って他のオタクたちと同じように、暇な時間を適当なもので埋めようともしていない。
寂しそうにしているか、虐められているか、というとそうでもないようだった。
所詮、臨時の大人でしかなかった私には見えていなかっただけかもしれないが。少なくとも見える範囲でそう言ったことはなかった。
ふと気になった。
小学生がありの観察をするようなもので、ただ後ろで立っているだけの適当な時間を埋めようとして、たまたまだった。
男の子にしては長めの髪の隙間からじっとどこかを見つめている。かと思えば、急ににやけ、突然慌てたように顔を伏せる。子供向けのゲーセンのわにを叩くヤツとかモグラを叩くヤツみたいだな、と思ってたことが無駄に記憶にこびりついている。
その生徒に対して好悪の感情はどちらもない。ただなんとなく癖になるというか。
その生徒は良くも悪くも……いや、悪い意味で私の記憶に残る人物だったのだ。例えば実習生への質問コーナーで、一人一問提出された時。あれは1度持ち帰って紙で返答するもので本当によかった。
『先生が女子高生の時、男の人によく誘われていたと思いますが、女の子は奥手だから、ぜんぜん話したことなくてもクラスメイトくらいなら家に誘っても大丈夫ですよね?』
「約束だよ」
校舎裏の1本の木の下。
その根本のうろのなか。
みんなで「秘密基地だよ」と言っては集合した。
小さな体をぎゅうぎゅうに押し込めて、何をするでもなく、ただくだらない話をした。
それが今や――。
「オレ一人入るのもキツイか」
ポケットに手を突っ込んで校舎裏の木の下にきた。
誰と約束したわけでもない。ただ卒業式から十年後の今日、なんとはなしに来てみただけだった。
「あれ?」
懐かしい高い声が聞こえた。
「君も来たの?」
振り返れば、幼馴染の2人がいた。
そこで会ったと言って、ついでにここまで来たらしい。
「なんで来たんだ?」
「なんか懐かしくなっちゃって。たまたま来てみたの。そしたら彼がいて――」
「僕だって来るつもりはなかったけど、家に居場所がなくて」
妻子を持つ彼は後ろ頭をかいて言った。
彼女は俺と同じで、たまたまここへふらりと立ち寄ったらしいが、十年経っても、みな考えることは同じだったということだ。
「せっかく会ったし、どっかで飯でも食ってこうぜ」
「どこかでごはんもいいけど、ここでお花見するのもいいんじゃないかな? ギンさんなら許してくれそう」
「いいわね!お酒とおつまみ買ってきましょう!」
物静かな見た目に反して大胆なことをする彼は、昔から変わらなかった。それに同意する彼女も。
それに比べてやんちゃな見た目とは裏腹に規律などを守るタイプのオレは、そわそわしながら2人の動向を見守った。
結局2人に腕を引かれてコンビニに行くことになったが。
昔より少し範囲を広げた木の下で、昔話と今の話とこれからの話――くだらない話をいつまでもした。
2/11 『この場所で』
この場所で。
僕は大手企業で派遣社員として勤務していた。
業務内容は医療品の組立てで、3交代勤務ライン作業。
製品組立てのノルマは55秒だ。
だが、機械のスピードが次第に早くなり、人員も削減されて35秒がノルマになった。
創意工夫で出来るようになったが、肉体に限界がきて両肩の肩甲骨が肉離れになった。
治療費は自己負担。
整骨院で怪我した経緯を伝えると「労災になるから別の理由を考えて下さい」と言われた。
一体、この国はどうなっているんだ!?
また、人数が少ないので作業中にトイレに行きたくなると誰かに負担がかかる。
なので、極力水分は摂らないようにした。
そんな環境なので人間関係も悪い。
給料も下がる一方。
自分で部屋を借りれば家賃4万円なのに派遣会社に6万円支払ってた。
思い切って今の仕事に転職して正解だった。
正直、正社員になれるとは思わなかった。
収入も上がった。
仕事は一人なので人間関係の煩わしさは解消された。
トイレも好きな時に行けるし、疲れたら休憩できる。
この場所で仕事できて良かった。
今の勤務先も課題が多いが相応しいテ−マの時に語ります。
ここで一つ約束をしよう
忘れてしまっても構わない
誰にも誰にも見えないように
たった一つだけ指切りを
もう一度ここに来た時は
もう一度ここに来れたなら
約束約束その時は
その時こそは必ず
‹この場所で›
一人残らず平和を愛し
一人残らず命を惜しみ
一人残らず他者を愛し
一人残らず時を惜しみ
一人残らず聖者のように
一人残らず賢人ならば
この世の誰もが一人残らず
確かに幸せになれたかな
‹誰もがみんな›
好きな色を知ったから
その色の花を贈ってみた
チューリップにカーネーション
ダリア ダンジー クレマチス
マリーゴールド キンセンカ
オトギリソウにゲッケイジュ
さてさてどうか
さてどうか
気が付くことができるかな
‹花束›
笑っていれば楽しくなって
笑う門には福来る
だからって口端を吊って
三日月に唇縫い合わせ
喜びの歓声も親愛の吐息も
零れないよう封された
静かな美しい人形と
並ぶ人だけが幸せに
‹スマイル›
わたしの書いたお話が
たくさんの人に読まれました
とても良く出来たお話だと
とても人気になりました
イラストになって
マンガになって
アニメになって
ドラマになって
とてもとても読まれました
とてもとても好かれました
わたしはひとり原稿の
ぽっかり空いた空間に
入れるはずだった二文字を
呑み込み呑み込み泣いていた
‹どこにも書けないこと›
昔は意味があったけど
今は要らないものがある
例えば時を刻む針
例えば紙を渡す赤
例えば声を繋ぐ線
例えば今を映す箱
例えば人を祈る柱
昔は意味があったけど
今は要らないものがある だから
今はどんなに必要でも
いつか要らなくなる時が来る
いつかいつかこの も
‹時計の針›
石を一つ 柿を一つ
花を一つ 手を一つ
うすらぼんやりした意識
それでもひとをあいしてた
社を一つ 餅を一つ
金を一つ 手を一つ
うすらぼんやりした視界
それでもひとをあいしてた
時が一つ 時が一つ
時が一つ 時が一つ
うすらぼんやりした願い
それでもひとをあいしてた
穴が一つ 穴が一つ
声が一つ 悪意が一つ
とってもはっきりした気持ち
そう ひとなんて
‹溢れる気持ち›
びーえるだとしたら…?
ぴんぽーん。
店内に響き渡る軽快な来店音。
顔に影が掛かると同時に声を掛けられる。
「ひさしぶり」
最後に会ったのはいつだったか思い出せないその顔は思い出のままふにゃりと笑う。
変わらな過ぎて笑えてくる。
「なに笑ってんの?」
ちょっと困り顔でおれの目の前の席に荷物を置きながら笑い返される。
「いや、変わらないなって思って」
「そっちこそ」
目を細めて笑う。
その笑い方。
相変わらず好きだなぁって思う。
「まぁ座りなよ」
そう言ったらジッとおれの隣の席を見つめて。
「オレそこに座る?」
指を差しながら真剣な顔で返してきた。
「いやいやいや、何でだよ。そっち空いてるからそこに座りなよ」
真面目な顔で何言っちゃってんの。
咄嗟のことで半笑いになりながら目の前の席に案内する。
「そぉ?」
残念そうに向かいの席に素直に収まる。
「オレはお前の隣りに座りたかったのにな」
「男2人で並んで座ってたらおかしいだろ」
笑いながら返すけど目の前のこいつは釈然としない様子で見つめてくる。
「オレは気にしないけどなぁ」
「おれは気にする」
何年経ってもテンポが合わない。
でもこれがおれとこいつの日常だった。
「本当久しぶりな。元気にしてた?」
こうして2人で会うのも何年振りだろう。
どこに行くのも何をするのも一緒なおれらだったけど、高校卒業と同時に進路が分かれてそれっきり。
こいつが遠方の大学に進学したのもある。
でも連絡しようと思えばいくらでも出来た。
あえてそうしなかったのはおれだ。
こいつからの連絡も次第に途絶えた。
あんなにいっぱいこいつは送ってくれてたのにな。
「まさかアイツらが結婚するなんてな」
物思いにふけってたら突然現実に戻される。
「そうだな。あんなに喧嘩して別れる別れないを繰り返してたのに」
今回こうして久しぶりに会っているのもこれが理由だった。
いつもつるんでる友達の1人がずっと付き合ってたこれまた同級生と結婚するって事でその結婚式のためにこいつは帰って来てるのだった。
「それにしてもさ。まさかここがファミレスになるなんてな、思いもしなかったよ」
そう笑いかけられておれも釣られて笑う。
そうここは元々は公園と言うには少し寂しい作りの空き地でよくこいつと遊んでた場所だった。
こいつが居なくなってファミレスが建つことが決まったその時にひとりこっそりと覗きに来たことがある。
無くなってしまうこの想い出の場所に立ち尽くしたあの日。
その場所に今こいつと共にいる。
「本当だよな。おれらの想い出の地」
冗談めかして笑い掛けるけど目の前のこいつは薄っすらと笑って。
「でもまたここでお前とたくさん会えるね」
そう言った。
またここで、たくさん。
そう聞こえた。
言われた意味を咀嚼してる間に重ねて発されたその言葉は、
「オレ、こっちに転勤になったよ。帰ってくるんだ」
真っ直ぐにおれに刺さる。
思わず目を見開いて何も言えずにただ目の前のこいつを見つめることしか出来なかった。
「だから…」
その後に続いた言葉が遠く聞こえた。
そんな都合のいい展開なんてあるはずないんだ。
(この場所で)
引っ越しが好きだった。最初は、学生の時から一人暮らししていたところが取り壊すことになって、仕方なくだった。
いさ、引っ越してみると、今まで住んでいた場所の近くでも、気分が違う。何より気持ちがすっとリセットされた気がした。
それから、何度か引っ越した。「面倒じゃない?」と色々な人に言われたけれど、以外と苦にならなかった。
今は、大家さんが一階に住む二階を借りている。部屋の窓の下に庭があり、季節ごとに木のようすや、花々が見えた。部屋は、体を休めるだけでいいと思っていたのに、思いのほか癒される。ぼーっと窓からの景色を見るのが好きになった。
引っ越ししたい欲がピタリと止まった。しばらくは、この場所で過ごしたいと思っている。
「この場所で」
【この場所で】
私はまだ、君を自宅へ招いたことはない。時折、ここで同じ時を過ごせればどんなに幸せかと考えることがある。私たちは何をするだろうか。
ゲーム。私は対戦型ゲームを持っていないから、戯れながら協力プレイをすることになる。
だべり。何もせずとも、近い距離を感じるだけで私は満たされるだろう。
食事。料理を振る舞って、君に美味しいと言ってもらえたなら、私は他の何でも満たせない達成感に包まれると思う。
睡眠。君に寄り添って眠ることは、私が体験した中で最も心地いいものだった。
全ての瞬間が特別で、なにより幸せで、一時一時が過ぎて欲しくない瞬間になると分かっている。だからこそ、私はその幸せを迎えたい。
けれど、同時に思う。君がいなくなってしまった後、わたしはきっと寂しさに耐えられなくなってしまう、と。
今でさえ、ほんの少しのきっかけで君と過ごした時間がフラッシュバックしてどうしようもなく恋しくなるというのに、この場所で過ごした思い出が出来てしまっては、きっかけと共に暮らすことになってしまうから。
何もしていなくても君の姿を思い出し、眠っても君の夢を見て、気を紛らわすために触れるものすら君の存在を思い起こさせるだろう。
それがどうしようもなく苦しくて、寂しくて、とても幸せだろうと、今日もこの場所で思った。
最近は日に日に世界悪くなる
気が滅入る君を見られない
#この場所で
小説を書いているので、スペース確保です。
題材【この場所で】より
僕の巣は、外の風がやさしく薄まって届く場所だ。
朝日のきらめき、昼の暖かな日差し、沈んでいく夕日、優しく光る三日月。
ここで過ごしていると時間の輪郭が曖昧になる。
ここにいると、急ぐ理由がひとつもなくなる。
アップライトピアノの前に座って、鍵盤に指を落とす。音は高くも低くもなく、ただ空気に溶けていく。弾いてはやめ、やめてはまた弾く。誰かが来る予定なんて、どこにもないから、曲は区切りを持たない。
ぬいぐるみはいつもの場所にいる。抱えれば、安心がすぐ形になる。
お気に入りの椅子に戻って本を開く。文字を追っているうちに、ページの隙間から眠気が零れて、僕はそのまま目を閉じた。夢の中でも、巣は変わらずに穏やかな空気のままだった。
目が覚めたら、小さなお風呂にお湯を張る。髪の先から足のつま先までしっかり温めて、湯気の向こうで外の音を想像する。
君は来るかな?来るかどうかは分からない。
でも、待つこと自体が、ここでは一つの過ごし方だ。
またピアノに戻る。今度は短いフレーズだけ。
飽きたらふかふかのベッドに横になり、天井から降り注ぐロウソクの光の粒を数えながら、静かに呼吸を整える。
ぬいぐるみ。椅子。小さなお風呂。ピアノ。ふかふかのベッド。
のんびり、ゆったりと時間が過ぎていく。
通路の向こうの玄関の気配に耳を澄ませながら、今日も巣は優しく僕を包んでいた。
お気に入りが詰まったこの場所で、来るかも分からない君を待ちながら。
#この場所で Sky side.S
……チリリン、と来客を知らせる鈴の音がなった。
にっこりと頬が緩むのを感じながら、僕は急いで玄関に向かうのだった。
タイトル【この場所で】
ホーーホケキョッッ
ホーーホケキョッッ
ふぁ〜゚゚\(´O`/)°゜゚
うちの鶏はよう鳴くな〜
今日から5月かぁ……
あれ?なんでこんな所に?
私は驚きを隠そうと頑張るも結果隠せない
そこは家の裏にある公園のジャングルジムから7km離れた友達の家
友達「やっと起きたか❓突然ここに来て寝ちゃったんだぞ(笑)」
私は何故友達がこの家に居るのかと焦ってしまいました💦
私「あんたが何故ここに居るかはともかく、私は何なんでここに……」
友達「まぁここ俺の家だからな!君は何も言わず入ってきてここで寝てたんだよ!」
私「あんたの家ってことはわかってるわ!でっ、この場所で寝たのか?」
友達「うん、この場所で」
『この場所で』 #41
この場所で君と出会った。
どこか懐かしいような、悲しいような思い出だ。
もう君と会うことはできないけど、
心のなかに君はずっといるからね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
こんにちはー!最近ずっと遅れてしか投稿できてません💦
こうやってスペースを残せてもらえるのは、ありがたいです!
ありがとうございます!久しぶりのメッセージで、
あれなんですけどこれからもよろしくお願いします。
ばいびー!
目の前に積まれた本
メモで散らかる机
思いつきで始めては、途中で飽きた
使いかけのノートの山
うっすらと埃を被ったそれらが、
私の場所を自覚させる
きっと誰も知らない。
だって、誰にも言えずに
わたしの心の中 くすぶったまま
閉じ込めた思い。
この場所で、君に出会った。
またこの季節がやってくるよ、
思い出してしまう。
あなたと出会えたことは
しわあせだと思う
だけど
出会わなかった方が
良かったのかもしれない
どうかお願い
''私を好きにならないで''
by「この場所で」
最初にキミに会ったのも、最後にキミの姿をみたのも、この場所だった。
星があちらこちらに散りばめられた、深い深い夜空に、キミは独りで漂っていた。
あまりに小さいキミの姿は、よくみると、ボクの大好きな絵本に出てくる天使とソックリだった。
ふわふわした羽根は、キミが息をすると共に動いた。キラキラと光をまいて、夜空を舞っているキミを目で追いながら、ボクも深呼吸をした。いつもと違って、ボクの身体の中にぐるぐるした壮大な宇宙があるように感じた。
それから毎晩、キミに会いに、ボクはこの場所に通った。
キミに触れてみたかったけれど、そうしてはいけないような気がして、見守るだけにした。キミと共に呼吸をすると、ボクたちは一緒に宇宙を漂っているような気分になった。
ある夜、キミの光が弱っているようにみえて、ボクは慌ててキミをつかまえた。
できる限り優しく包みこんだつもりだったが、手の中のキミは徐々に光をなくし、僅かなキラキラだけを残して消えてしまった。やはり、触れてはいけなかったのだ。
ボクがつかまえてしまったせいなのか、
キミの寿命だったのか、
それは分からない。
ただ、
ボクは、あの夜、キミをつかまえてしまったことをずっとずっと後悔しているのだ。
僕はいつまでも待っているよ。
君がまたこの場所に来てくれることを
僕はいつまでも待つよ
でも寒いから早く君が僕を迎えに来てくれるのを待ってるよ
ずっとずーっと待っているよ
君と出会ったこの場所で待ってるよ
翌日犬が一匹亡くなっていた。
犬の表情は苦しみがなくただ誰かを思うそんな表情だった。
# この場所で
〚ノンファンタジー〛
〚だだいま〛と、玄関を開けた。夏音ちゃんの陽葵ちゃんが送っておウチまで来てくれた。
お母さんが、出迎えてくれた。
〚おばさん、こんにちは。〛と、陽葵ちゃんと夏音ちゃんが挨拶した。
〚いつも、ごめんね。〛とお母さんは、言った。少し、眉間にシワを寄せていた。夏音ちゃんが〚ちょっと、トイレかりていいですか??〛と、言った。お母さんが、案内しようとしたら、〚おばさん、ここのおウチの間取りは熟知しています。〛と、夏音ちゃんは、言った。〚あら、高橋くんみたいな口調だわね〰️。〛と、私の母は、言った、私たちは、笑った。
お母さんが、〚あ!そうだった。おいしいエクレアとレモンティーがあるわよ。〛と、言った。
アリスのパーティーなら3時だけれども、4時にもうすぐなろうとしていた。〚あんずちゃん、はい、手を繋ごう。〛と、陽葵ちゃんが手を出した
。私は、そそくさと手袋を脱いだ。すると〚陽葵ちゃんが、あんずちゃん、手冷たいね〰️。〛と陽葵ちゃんは、言って私の、両手で包み手を温めた。お母さんが手を洗って来てね。二人ともね。よそゆきな声出した。
〚陽葵ちゃん、ホントありがとうね。〛と、お母さんは言った。
夏音ちゃんが、トイレをすまし〚私は。もう手を洗いましたよ
〛と言った。私と陽葵ちゃんは、〚ね〰️。〛と苦笑いをした。
手を洗い、イスに座り何気なくテレビが
ついている方を見るとミヤネ屋さんが終わる時間だった。
〚宮根さんが何か言っている。〛と、声を大きくした。
かしこまった、宮根さんが番組が今年の秋でこの番組が終了すると、告げていた。お母さんが、〚もうそんな季節なんだね〰️、〛と、言った。
そんな季節かぁ〰️。🌸✨️
20年間、宮根さんお疲れさまです☕20年は、長〰️いな〰️。
見ている、私たちも固唾をのむようなシーンだった。
ずっと、なんてありえないんだよね……。
また、今度ね。フラグだよ。想先生が教えて下さったもんなー。
陽葵ちゃんが、お母さんの手伝いをしてレモン🍋は輪切りにして、レモン🍋を、ティーカップに浮かべた。
〚熱いから、あんずちゃん気を付けてね。〛と、陽葵ちゃんは言った。
ヘルパーさんのお姉さんのマネして、両手をティーカップで包んだ。
ふぅ~と、手から温もりが伝達した。
〚おばさん、今年の4月から独身税があるみたいですね〰️。〛と、夏音ちゃんは、言った。〚い〰️やね〛と、お母さんは、言った
陽葵ちゃんは、プッと、吹き出した。何何何?!と、夏音ちゃんは、笑った。
〚あんずは、知っているの??〛と、夏音ちゃんは、言った。
〚うん、前、推しのリスナーさんがそういえば言ったいた。〛と私は、言った。夏音ちゃんは、意外だな〰️という顔をした。
〚あんずちゃんは、想先生のお嫁さんにしてもらえばいいよ!〛と、陽葵ちゃんは、言った。私は、エクレアの生クリームたチョコレートを、思いきり口のよこにつけた。
〚これはダメだね〰️。〛とお母さんは、軽く笑った。
才色兼備の苺さんがいるだよ。お母さん、知っていますか??
とっても素敵なんだから。私なんて……。
もう、冷めたかな〰️??
と、レモンティーに口にした。
蒼さんの苦手な酸味なんだよね??
私は、大好きだよ、レモン🍋も酸味。
未来は、どんな風になるのか??
でも、向かい風が似合うヒロイン像なんだろうな、私は。
苦手な理数系も頑張らなきゃ。
マルチにならきゃ、今は、作家にもなれないネ!!
私の夢なんだ!!たとえ、どんな未来がこようがこようとも⭐️✨️🌌
ーーせめて、私が夢みてられる未来でありますように⭐️
速い流れ星ばっかりでは、私には流れ星をみることさえ出来ないもん。
口の周りに、チョコレートをいっぱいつけていたヒロインかぁ〰️(^_^;)
終わり