この場所で
『待ち合わせ』
夜(よる)「明日待ち合わせどこにする?」
未衣(みい)「あの場所でいいんじゃない」
夜「おっけー、あの場所ね」
未衣「じゃあ、また明日ね」
夜「じゃあ、明日」
私の名前は未衣、花の女子高生。
学校が終わり帰り際に明日の休みに夜と遊ぶ約束をしていて待ち合わせの場所を決めた。
私達は仲良しだから『あの場所で』と言っただけでどこの場所かすぐに分かる。
これこそまさに親友だ。
次の日
未衣「遅い!もう1時間も過ぎてるんだけど」
私は待ち合わせの時間になっても来ない夜に電話した。
夜「それはこっちのセリフだよ!」
未衣「え?どこいんの?」
夜「『金魚の唇公園』だよ!」
未衣「どこそれ!?」
夜「覚えてないの?未衣が小学生相手に向きになって口喧嘩して負けて泣いたとこだよ」
未衣「そんな場所待ち合わせにするわけ無いでしょ!」
夜「そう言う未衣はどこいんのよ!」
未衣「『ひしゃげた自然薯公園』だよ!」
夜「どこよそれ!?」
未衣「覚えてないの?夜が立ちションしたとこだよ」
夜「そんなんしたことないし!女子だし!」
未衣「あぁこれは夢で見たんだった」
夜「もういいから、とりあえず中間地点のあの場所で待ち合わせね」
未衣「おっけー今度はちゃんと来てよ」
30分後
未衣「お待たせ〜」
夜「きたきた、やっと来たよ」
未衣「最初っからここに来ればよかったんだよ」
夜「この場所だもんね」
未衣「うん、この場所で初めて出会ったんだもんね」
2/12/2024, 9:31:16 AM