『きらめき』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
きらめきと言ったら
この僕でしょ?
この青山優雅
透
『いーや、この私も、煌めきあります!』
青山『どこかが?』
透『髪型の色!レインボーみたいな色でしょ?』
きらめき
『きらめきってなんだろう?』ってずっと思ってた
あなたに出会ってきっとこのキラキラしたものがきらめきなんだろうなって思ったよ
普段の印象は、ぱっとしないやつ。
交友も、成績も。
ああ、クラスにひとりはいるな、
その程度だった。
あいつを見かけたのは
きょうだいと偶然行った軽音のコンサート。
外見に頓着はないようで
舞台に立つから、程度に整えた姿。
ほぼ普段と変わらない。
違ったのはど真ん中に立ってギターを構えてたこと。
ドラムのカウントで始まる。
その瞬間、観客も沸き立つ。
驚いたんだ。
あんなにも瞳を輝かせて演奏していたから。
真っ昼間の屋外で、
夜に瞬く星のように。
何もかもが、彩やかだった。
───『きらめき』(2024.09.04.)
水面から奥底に見える魚影。
私は、この間、家族と一緒に船釣りへ出かけた。
ポイントへ到着するまで、ボートの潮風を浴びながら楽しんだ。
エリアに錨(いかり)を降ろすと、早速、撒き餌や、釣り竿の準備を始めた。
元々道具は、ほとんどが完成しており、ただそれに、ハリを取り付けるだけの作業だ。
取り付けを全て終えると直ぐに、海に、重りを垂らした。
底へ着くと、二、三回リールを回した。
そして、割と直ぐに反応があった。
竿が少ししなると、私は竿を上へ持ち上げ、竿先が90度に曲がる。
電動リールで、スピードを落としながら、丁寧に巻き上げる。
焦っては駄目だ。そのとき、ピーっと、海面付近に辿り着いたという合図で電動が止まる。
そこからは、手動で回さなければならない。
仲間が集まり、魚影に向け、タモが上手く掬う(すく)と、なんと、そこには、立派なイサキが釣れたのだ。
それからは、みんな思い思いに、鯛(たい)やらイカ釣りを楽しみ、気づけば、大漁だった。
みんな満足に、家へ帰還した。
【きらめき】
きらきら光っている物は
美しい。
きらめきをもっている者は
かっこいい。
#47「きらめき」
うらめしくて どうしようもなく
きみは 北斗七星
32.6光年 縮まることのない距離
きっとつかめない わたしには
あの きらめきが、
二年ほど顔は見ていないけど今でもあの子は私の中できらめきを放っている。
恋路に迷い続けていた私が、あぁ、あの子のこと好きなんだなと自覚したのは会わなくなってからだ。
正直自分以外に興味は持たない人間で死ぬまでそのそのままだろうと思っていた。
その概念をがらっと変えてしまうほど私にとってあの子は特別なんだと思う。
いつかこの想いを会って伝えようなんて、今更思わない。
私はあの瞬間のあの子が好きなのだから、きっとこの二年で私もあの子も変わってしまっているに違いない。
これは今の自分との約束のために残しておこうと思う。
きらめき
女子高生ってキラキラしてる?
3年間限定だからかな〜
怖いものなんて何もない!
携帯片手に
「え?マジ? ウザっ?」って
最強だよ…あなた達…
きらきら。自分にはないと思ってた。でも、何もないことが、ただ当たり前に過ぎていく日常が、私にとって最高につまらない毎日が、ずっと続いていてほしい。
深夜にふらっとコンビニに行ったり散歩したりするのが好きだ。
秋になりつつある夜風はとても心地よくてのんびり歩くのには丁度いい。
大人になって深夜にコンビニに行く事ができるようになってから、アイスひとつでも買いに行くかと靴を履くのが心躍る。
雲がない日はたまに空を見てきらめく星を眺めながら歩くのも最高だ。
深夜の散歩、たまにはいいと思う。
遠くでざわめく人の声がする。
坊ちゃんの我儘のためここへ追随しただけで、本来椋なぞそこそこの一族は到底出席などできない、御三家を主とした集会だ。
散々連れ回されてから放逐された椋は、どこか誰もいない場所に隠れたい心持ちだったが、間者か何かと間違われても困る。
そこで母屋に面した広大な庭の中心にある池のほとりに突っ立っていた。
屋敷の喧騒はひそめき程度にしか届かず、庭の裏手にある竹林の葉たちのさざめく音が聞こえる静けさ。
見晴らしは良いが人気はない、ちょうど良い逃げ場所だ。
椋が20人入っても有り余るほどの目の前の池には、観賞用の鯉が何匹か泳いでいる。
池のそばにしゃがみこむと、白や赤や金がいろめいて、椋の近くへとひしめきあう。
これは人が近付いてくると餌がもらえるのを知っているからだ、と坊ちゃんの家の人間に聞いたことがある。
宙にパクパクと浮かぶ口に指を入れたら、噛み千切られてしまうんだろうか。
水面のゆらめく様をぼうっと眺めていると、屋敷の方がどよめき、椋は顔を上げる。
どうやら誰かが縁側に出てこちらの方面へと歩いてきているらしい。
しばらくすると、曲がり角から1人の少年があらわれた。
椋と同い年か少し上くらいの少年の口は一文字に閉ざされていて、がやがやとうるさいのは後ろから続く大人たちだった。
よろしければ我が家に、うちの娘と是非、献上したい物が、折り入ってご相談が、
とぎれとぎれに聞こえる言葉から、一人の少年にどんな欲望が投げつけられているのかは、ひらめきと言うほどでもなく想像がついた。
既視感。
目の前の魚達ではなく、家に帰れば椋の周りにいつもあるそれと。
「何事ですか?」
「あれが例の五条家の嫡男様だよ」
「あぁ、あの神に選ばれし才を持って生まれたと噂の?」
「才を持ったなんてもんじゃないよ、あのようなお方を神童と呼ぶのさ」
椋と同じくこの雑音に気付いたらしい使用人らがどこからともなく集まり、ささめく。
そうかあれが。
椋が抱いたのは畏怖や羨望ではなく、おこがましくも、親近感だった。
そんな椋の邪な気持ちが気付かれたのだろうか、全てを遮断していた少年が、ふとこちらを見た。
少年のあおい瞳は、きらめきをたずさえていた。
その美しさにときめく間もなく離された視線は、おそらく椋をとらえていたものではない。
それでも椋は、あの瞳に。
「…きれい」
ぼちゃん、と派手な水音で椋は我に返る。
無意識に前へと進んでいた椋の足が、池の縁にあった小石を蹴り飛ばし、池に落としてしまったらしい。
広がるのは波紋だけで、鯉たちの姿は見えなくなっていた。
石がなかったら、おちていたかもしれない。
きらめく、というのが、あんなに乱暴なものだったとは知らなかった。
椋はうごめく心臓を抑えて呼吸を整えた。
もしもう一度出会った時は。
その時は、逃げ出すことはできるだろうか。
【きらめき】
かがやきは
まわりを照らすほどの強い光
きらめきは
ほんの一瞬だけまたたく光
かがやきに見惚れる人は
きっとたくさんいるから
小さな小さなきらめきを
見つけられる人でありたい
たった一瞬の このきらめきを
食べ尽くそう二人で くたばるまで
ー感電 米津玄師
''きらめき''が題のお話を考えようとしたら、このフレーズとMIU404が頭を埋めつくしてだめでした。
あの相棒コンビ大好きなんだよな……(頭抱え)
きらめきを口にして、苦労を吐き出すニンゲンの横を過ぎ、彼は歩く。
こんなニンゲンにはなりたくないものだ。メデューサにより身体を石にされてもなお、口元には銀色の粉が付着している。
唾液が干からびて、何かしらの物質が析出したのか。あるいは、彼のように自由の妖精にイタズラされたか。
彼のように、自由に歩ける人間は限りがある。この世界の大半のニンゲンは、動けない石像になった。
石像でその場に固まった者たちは、みな思い思いの表情を張り付け、嘆き・苦しみの表現をしている。
メデューサのせいだ。
彼は、苦々しい味を我慢した。
メデューサのせいだ。
徘徊するメデューサ。
どこにいるのかわからないメデューサ。
怪物。不死なる存在。
故に、生を知らず時間を知らず常識もニンゲンも知らず。
「死にたくない」と口にした者たちの前に現れては、そのきらめきを叶えるゾンビと化した。
メデューサになりたいと願う者もいるのだろう。
メデューサは一人ではない。
「そう、ひとりじゃない」
彼は独り言を言い、また石像の隣をすり抜けた。
へその緒が繋がれた赤ん坊を抱いた、娼婦の寝姿だった。
「お母さん、サンタさん本当にいたよ」
「だって、クリスマスツリーの所に置いてたお手紙にお返事くれたし」
「みかんも皮しかなかったもの。食べてくれてたよ。」
と、子ども達交互に話す。
サンタクロースに会いたくて遅くまで起きて待っていたのに興奮して目がキラキラしてる。
「良かったね。何てお手紙書いたの?」
「好きな物は何ですか?だよ」
「お母さん読んで」
「ホットミルクって書いてあるよ」
「えー。サンタさん来る時冷えちゃうよ」
来年の相談をする子どもを見ながら‥。
手紙確認して返事を左手で書いて、みかんを夜中に食べるのは辛いの〜。来年は
胃に優しい物でお願いします。と思う母です。
お題「きらめき、開けないLINE」
「後輩の中だったら誰が1番可愛い?」
部活の帰り道親友の拓郎が言った。拓郎は昔から惚れっぽいところがある。最近は思春期なのか発情期なのかますます女の話ばかりだ。
「僕は厚井魔奈子って人かな」
とりあえず答える。魔奈子は僕たち弓道部の1つ下の後輩でそこそこ可愛い。しかも帰りの電車が同じで最近はなんとなく見られている気がする。意識せざるを得ない。今日もこれから同じ電車に乗る。
「魔奈子ちゃんか。可愛いよな〜。LINE交換してくれないかなー。」
拓郎が何か言っているが軽く無視した。というのも僕は魔奈子さんにLINEの友達追加してもらっているのだ。弓道部のグループLINEの中で何故か一方的に追加されている。こちらからも友達追加するのは少し恥ずかしかった。先輩のLINE全て追加したのかとも思ったが拓郎を追加していないということはそういうことなのかもしれない。拓郎が例外の可能性はあるが女の前で拓郎は紳士だからそれはないと思う。とにかく拓郎との会話を早々に終えて僕は魔奈子さんの待つ電車に乗り込む。乗り込むとすぐに魔奈子さんと目が合った。「これはもう恋愛ドラマとかにある確定演出だろ」心の中でそう思いながら窓に反射して見える彼女の姿を見ていた。どうやらかなり熱い眼差しでこちらを見ている。そんなに僕のことを。外の景色を見るふりをして僕は魔奈子さんを見つめていた。
電車がいつもの駅に着いた。僕の降りる駅は無人駅で普通車掌に定期券を見せて降りるが、最近は面倒で何も見せずに降りている。心の中で魔奈子さんに別れを告げいつも通り電車を降りると突然誰かに腕を掴まれた。驚きながら振り返るとそこには魔奈子さんの姿があった。「これはまさかこ、告白?。ありがとう。お母さん。お父さん。そして弓道部に誘ってくれた拓郎。お前は一生の親友だ」心の中でそう思った。そして彼女が何か言おうとする。「さぁ、こい。好きです。付き合ってください。だろ」僕の心は人生最高の瞬間を予感していた。しかし
「無賃乗車は犯罪です」
ん?何を言っているんだ?思考の停止した僕に車掌さんの足音が近づいていた。
駅から家への帰り道、星を見ながら僕は泣いていた。あの後定期券を見せ車掌さんはすぐに去ったが魔奈子さんはどうやら定期券の存在を知らなかったらしく、しばらく戸惑っていた。一応僕は軽く説明すると顔を赤くして謝り、すぐに電車に戻っていった。
「謝るのは僕の方だ。バカヤロー」
周りに誰もいないことを確認して川に向かって叫んだ。あの熱い眼差しは僕を犯罪者として見ていたのか。そう思うと涙が止まらない。LINEの追加もおそらく僕を注意するためなのだろう。スマホを川に投げ捨ててやろうとも思ったが、考え直し魔奈子さんに謝り、これをきっかけに友達になってもらおうとLINEを開いた。我ながら不屈の精神である。しかしLINEの友達追加欄に魔奈子さんの名前がない。
僕は何も言わずスマホを叩き割り川に捨てていた。
その人は息子2人と、1匹の猫と暮らしている
3年前にご主人を亡くし、
仕事もそのころ辞めたまま
なかなか立ち直れず今でも遺骨はそばに置いている
それをとやかく言う人も居るが
結局自分のやりたいようにしている
人は追い詰められるといいように解釈して振り切る
誰かの言葉に操られ都合よく解釈する
セミナーにハマる
YouTubeを見まくる
まあこんなもんだ
好きにすればいい
夏の庭に水を撒く
葉っぱの先の水玉が
虹色にきらめく
ダイヤよりきれいだよ
(きらめき)
夢中になっているの姿、額を伝う汗の結晶。名前を呼べば弾ける笑顔でこちらを振り返る。
繊細な宝石でも、夜空に輝く星や月でも、燃え上がる太陽でも。君の前では全部霞んでしまうのだ。
そのくらい、君が眩しい。
『きらめき』
毎日、楽しいけれど、どこか何か足りないような気がしていた。
それは、この年の子どもにはまったく似つかわしくないこと⸺つまり、わたしは可愛くない子どもだったのかもしれないと今では思う。
しかしあの時あの場所で、わたしは何かに吸い寄せられ、そこへ向かったのだ。
何かに呼ばれた、という感覚のほうが正しいのかもしれない。
そこが水が流れる場所だというのは、少しオーバーサイズの靴がさらわれてから気がついた。
お母さんに怒られる!
幼いわたしは我にかえって、流れる靴を拾おうとした。
ずっと忘れていたこと。
⸺思い出したこと。
『きらめき』