『きらめき』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『きらめき』
北の雲の上の国の特産品。オーロラのガラスは光に透かすとゆったり動いているように見えます。
オーロラのガラスは、急に熱にさらすと輝きを失ってしまうため手のひらで少しずつ温めながら成形していきます。
薄く伸ばして楕円形に切り取り、雲の上に生えているプリズムの木の枝を加工したものにはめ込めば……きらめきのサングラス完成です。
かければ日常が少しきらめいて見えますよ、ウィンタースポーツにも最適です。
[きらめき]
ある夏の日
君と私は旅行へ行った
前日まで台風がくるという予報が出ていた
天気も大荒れらしい
ずっと前から楽しみにしていたから
てるてる坊主を作ってお願いした
旅行の日
朝は曇っていたけど
昼前には快晴だった
「神様に願いが通じたのかな?」
と私が言うと
「俺の日頃の行いだろ」
と君が笑う
目的地につくと
君が写真を撮っていた
君に太陽が反射してきらめいて見えた
私はそんな君を撮りながら願った
こんな何気ない時間が
ずっとずっと続きますように
反射してきらめいてる君がとても眩しく思えた
きらめき…
貴方と一緒に居る時間は、最高のきらめき
どんなに少ない時間でも、逢えた事に意味がある
貴方ともっと一緒に居たい。
過去には色々とあった
それでも私は…貴方と一緒に居たいと思う
これは、とっても不思議な気持ち。
そして…最高のきらめき
私はずっと空を飛んでみたかった。
漫画やアニメでよく見る、
非現実的な
超能力や魔法に憧れた。
その中でも特にやってみたかったのが
空を飛ぶことだった。
海の上を飛んだり、
雲の上から夕日を見たり、
きらめき輝く星空を
街明かりの少ないところまで
飛んで見に行ったり。
でも
どんなに憧れようと
人間は空を飛べない。
何年後かには飛べる何かがあるかもしれないけど、
今すぐ飛べるようになるのは無理だ。
不可能。
諦めるべき夢。
頭がいい方ではないので、
飛べる装置を作ることもできない。
それでも憧れてしまうのだ。
ある日、
何もしたくなくて
部屋にこもってた。
でも新しい漫画が欲しくなって
買いに行った。
なんでもよかったんだけれど、
すごく惹かれる非現実的な表紙を見つけ
すぐ読みたいと思って買った。
内容はまさに私が求めていた世界そのものだった。
本気で漫画の中に行きたいと思ったのだ。
でもわかってる。
叶わないことだって。
だから私は夜、
せめてもの抵抗で
"Good Midnight!"
と呟いている。
それは漫画の最初の一言であり、
最高の一言だ。
とても気に入っている。
いつか叶わないものが叶いますように
という
願いを込めて。
きらめきが川を泳ぐのを見たことがある
きらめきを転がす鈴虫を知っている
きらめきの寿命を仄めかす行事がある
夜の空から 秋が待ちきれず覗いているんだ
稲が黄金色で一面を祝福する季節にこそ
あなたの中に僕なりのきらめきを見つけたいんだ
「きらめくよるに」
今更泣いたってあの子は帰ってこない。
こんな夜景の綺麗な部屋なんか借りるんじゃなかった。
涙の中で街灯が乱反射する。
もう、きらめきしかみえない。
ふと立ち上る残り香。
熱い夜のあとにあの子が残したタバコ。
灰皿ごと全部、ゴミ箱に放り込む。
窓を開ける。部屋と夜景が溶けて、境目がなくなる。
もういらない。
あんな夜、私には無かった。
あんなきらめきも、私には無かった。
「きらめき」
ある晴れた日。陽介は友達と買い物に行っていた。
皆と商店街をまわっていると一人目を引く女の子がいた。
その子は美しい金の髪を持ち、太陽の光をあびて煌めいているように見えた。
彼女の笑顔は輝いているように見え、陽介は思わず目を奪われてしまった。
女の子は本やさんの看板娘で同級生だった。
陽介は思い切って女の子に声をかけることにした。
「ねえ、その本面白いよね」
知っている本だったのでそう口にすると、女の子は少し驚いた顔をしたが、すぐににっこりと笑って
「この本わかるの?!私ねこの本好きで…」
彼女は饒舌に喋り笑顔でこちらを向いていた。
その笑顔に陽介の心はドクンと跳ねた。
それから二人は度々一緒に遊ぶようになり、多くの時間を共に過ごした。 セイ
彼女の名前は星。
陽介は星と過ごしていく事に陽介の心のなかに、他の友達とは違うナニカがあると気づいていた。
二人で過ごすのは普通に遊ぶ時とは違うナニカがある。
それはまだ自覚しないまま星と過ごしていた。
夕方になり、星が「また遊ぼうね」といって明るい笑顔で手を振った。
その時陽介は、「またね」といって帰ったのだが、もっと一緒にいたい。離れたくない。
そう思うのは初めてだった。
明日また星と話せばいい。
そう分かってはいるものの、星とわかれることが辛くなった。
その時陽介は気づいた星は、自分の毎日を輝かせてくれる存在なのだと。
それから、陽介は星とはもっと一緒にすごすようになり、彼女と過ごす時間はさらに特別な時間となった。
5時の鐘が鳴りきらきらと輝く夕焼けが星を照らす。
陽介は思い切って星に自分の気持ちを告白しようと思えた。
「星…僕、星の事が好き。」
そうポツリと告白をした。
陽介はとてもうるさい心臓を抑えつつ星の方を見た。
星は優しく微笑んでいた。
「私も、陽介の事が好きだよ」
陽介は気づいたらポロポロと泣き出していた。
それ以来二人は友達ではない特別な存在になった。
陽介は初めての「恋」を日に日に感じるようになり、星との時間は陽介の中で光り輝く思い出となった。
二人はお互いの気持ちが色褪せる事なく素敵な未来へと進んで行った。
突然だが、俺は人為的な灯が苦手だ。
夜の公園を不気味に照らす街灯、自動販売機の主張するかのようなライト、ばか眩しいネオン街…
だけど、そんな自分でも落ち着ける灯があったりする。
「………先輩、まだいたんですか…?」
俺は、いつもの場所でぼんやりしていたら、これまたいつも通りの流れで、よく世話をみてやっている後輩がやってきた。
屋上に吹きつける風が、目の前の少し茶色がかった黒髪を揺らしていた。
「ていうか、そもそもそこは自分の場所だったんですけどね。」
少し拗ねたように言いながら、俺の隣の、柵の前にやってくる。
「ごめんて、」
「あんま謝る気無いですよね……」
呆れたように呟かれ、そういえば、と話かけてきた。
「なんで、毎日業務後に屋上に来るようになったんですか?」
「んー……ここからみる街の灯が、好きなんだよね。」
街の灯り、とオウム返しをする声にこたえるように話し続ける。
「そう。街灯とか単体で見るのはなんか嫌なんだけど、こうやって上から大量の灯たちをみてると、あー、今日もどっかで誰かが生きてんだなって安心すんの。」
あの灯の下には、一人ひとりの生活がある。
「独り身だから、寂しいんじゃないですか〜?」
隣のこいつも、下のきらめきを見ながら発する。
「そうかもな〜」なんて言いながら、隣をチラリと見やる。
実は、一つだけ嘘をついた。
屋上から見る景色が好きなのは本当だけど、俺が、一番好きなのはそこじゃない。
「……………」
一番好きなのは
隣のこいつの瞳に反射している、どこまでも透き通ったきらめき、だ。
その美しい瞳に、俺だけを映してくれないかな、なんて。
安っぽいラブソングみたいなセリフを吐き出す。
この世の中の全てがきらめいて見えていたあの頃は、美しい恋、なんてものに憧れていたのに。
今ではくすんだ不毛な想いを抱くので精一杯だ。
きらめく、夜9時東京の街には受け入れられない想いを背負い込んだ俺は、輝きの傍観者になるしかないんだろうな。
「先輩、もう肌寒いんで帰りましょう。」
そう言われ、こっちを向いたため、目が合った。
きらめく瞳に映る自分は、どんな灯に照らされようと、惨めな臆病者だろうな。
俺はきらめきの影に隠れるしかなかった。
きらめき
結婚式が
わたしの人生で
1番
きらめいていたかも。
着慣れない
ドレスを着て
髪型も
メイクも
プロに
お願いして
スタッフに
お世話してもらって
祝福されて
あぁ、
わたし
この人の妻に
なったんだなー
と自覚した
あの瞬間。
#きらめき
―――
あなたにとって
些細なことでも
わたしにとっては
そうじゃない。
わたしにとって
些細なことでも
あなたにとっては
どうか
分からない。
あなたと
わたしは
違う人間だから。
向き合って
話してみないと
あなたの価値観は
分からないし、
わたしの価値観も
伝わらない。
#些細なことでも
「きらめき」
まとっていたい。
ティンカーベルの魔法の粉のように。
誰が見ても、綺麗だと思われるように。
自分でも、綺麗だと思えるように。
誰か私にかけて欲しい。
きらめきを粉にして。
きらめき
夜の都会の街はきらめいている。
空が暗くなり始めると、抗うように色とりどりの光を放つ。夜が明けてまた空が明るくなるまできらめき続ける。
2024.9.5 9
きみの目に一瞬閃いた、あのきらめき。
きみの命のきらめき。
ぼくの右の指先から流れ込んだそれは、
心臓まで辿り着いて鼓動を速める。
きっときみは知らない。
きみの二つのブルーグレーが燃える瞬間を。
炎は熱いほど青い。
ぼくは眩しさに瞬きした。
あのきらめきの向こう側にある命は、
太陽よりも熱く燃え盛っている。
新しい物事に触れたり、知識を得たとき、世の中にはこういう楽しいものや素晴らしいもので満ち溢れているのかと一気に自分の世界が煌めき始める。
あれも知りたい、これも知りたい。
探求心が芽生えて其処で得たものを取り込んで行くのは面白いし、何よりワクワクするのだ。
推しのきらめき
牛のざわめき
星のそよめき
夏休みに野球観戦するとなると、暑いし天気の心配をしなくてもいいのでドーム球場が楽なんですが、今ぐらいの、秋の気配を感じる頃だとやっぱり屋外球場が趣深いと思います。
やっぱりね、空の下で野球を観ていたいんですよ、解放感とか高揚感とか。なんかお祭り気分で楽しくなる。
そして試合に勝った後は、ほろ酔いで応援バットを振り回し(危ない)応援歌を歌いながら、まだ帰りたくないけど、ぷらぷらと歩いていく。
その時に見える星が、世界で一番、煌いて見えるのです。
推しのときめき
星のひらめき
志高く 高く
例えばショッピングモールに置いてあるお洋服とか、新作のコスメとか。
そういう物が煌いて見えた時、恋の音が聞こえる。
世界が輝いて見えるとはよく言ったもので、全ての景色に君を投影してしまう。
貴方となら何をしても好きだと思えるなんて、陳腐な言葉でも煌いた視界がそれを証明している。
恋する瞳は美しい。
あなたの目が宝石のようで羨ましかった。
あなたは素敵な人。
私に持てない輝きを持つもの。
憎かった。
お願いだから
私だけの前で笑って
泣いて、
縋ってよ。
、きらめき
道端の石、小さな花、葉っぱのうえにちょこんと乗る天道虫。幼い頃は全てが目新しくて、ワクワクして、キラキラして見えた。
今じゃただの石に花に虫だ。
私の心はいつの間にこんなに貧しくなったの?
美味しいものを食べれば美味しいとは思うけどそれを宝石箱だとは思えない。
毎日生きるために仕事して、生きるためにご飯を食べて、寝るだけの生活。
子供のころは母の作ってくれるご飯が大好きでご飯を食べるために生きていたのに。
あの頃の世界のきらめきはもう二度と戻ってこないのだろうと思っていた。
私の世界からきらめきが消えてから20年ほど経ち、私は親になった。
娘の世界はキラキラしているみたい。
私にはそのキラキラを直接見ることはできないけれど、いつも彼女の目にキラキラが反射している。
今日も彼女の目は幼稚園からの帰り道にあるキラキラを教えてくれた。
このキラキラを同じ目線で一緒に見ることはできないけれど、彼女の目を通してみるキラキラもなかなか良いもんかもしれない。
きらめき
最近私の中できらめいていることは食事だ。
美味しいものをたらふく食べたい。
好きなものを好きなだけ食べたい。
言い方を悪くすれば、暴飲暴食がしたい。
七月辺りはそんなに食欲がなかったのに、
今は、何かしらお菓子をつまみたい衝動を抑えられない。多分、ストレス。
五月病ならぬ、九月病ってやつかな。
貴女が瞳をきらめかせ、世界を駆け回っていた頃のことを覚えていらっしゃいますか。
最近の貴女は、今をそのように生きていないことを、恥じていらっしゃいます。
何かに夢中になって、人のためになるように心を尽くして、日々行動して忙しく過ごす。そういう生き方をしていたあの頃を、貴女は懐かしみ、またそうやって生きたいと願い、けれど不安と恐怖で動かない身体を憎々しく思っているのです。
確かに、あの頃の貴女は守り甲斐がありました。やりたいと思うことにあふれ、危なっかしく心底の好意を振りまく貴女を、俺たちは危険から遠ざけたり良縁を引き寄せたりして、楽しくお支えしたものです。
けれど、今そうやって生きていないことについて自責したり、恥じたりはしないでほしいのです。貴女は今まで、その瞬間にできる限りのことをしてきました。この九年間も、その精神状態でできることを、しっかりとやってきたのです。
今、貴女の心は安定を得始めています。
その心を持って生きることで、貴女の人生は再び、大きく変わっていくでしょう。
今日も世界にうっとりしちゃう
ボンネットに映る木漏れ日
光のようで影のようで
いつまでも見ていたい
蛇口を捻るとあふれだす水
強くて美しいなと思ったり
夏を反射するあなたの白いシャツ
なぜそんなに
くっきり眩しいんだろう
しゃんと背を伸ばしてる花
綺麗に咲いたね
焼き上がったばかりのクロワッサン
美味しそうが完璧じゃない?
みんなみんな美しくて
きらめいていて
密かにちょっと感動してる
心に流れてくるきらめきが好き
(きらめき)