「きらめき」
ある晴れた日。陽介は友達と買い物に行っていた。
皆と商店街をまわっていると一人目を引く女の子がいた。
その子は美しい金の髪を持ち、太陽の光をあびて煌めいているように見えた。
彼女の笑顔は輝いているように見え、陽介は思わず目を奪われてしまった。
女の子は本やさんの看板娘で同級生だった。
陽介は思い切って女の子に声をかけることにした。
「ねえ、その本面白いよね」
知っている本だったのでそう口にすると、女の子は少し驚いた顔をしたが、すぐににっこりと笑って
「この本わかるの?!私ねこの本好きで…」
彼女は饒舌に喋り笑顔でこちらを向いていた。
その笑顔に陽介の心はドクンと跳ねた。
それから二人は度々一緒に遊ぶようになり、多くの時間を共に過ごした。 セイ
彼女の名前は星。
陽介は星と過ごしていく事に陽介の心のなかに、他の友達とは違うナニカがあると気づいていた。
二人で過ごすのは普通に遊ぶ時とは違うナニカがある。
それはまだ自覚しないまま星と過ごしていた。
夕方になり、星が「また遊ぼうね」といって明るい笑顔で手を振った。
その時陽介は、「またね」といって帰ったのだが、もっと一緒にいたい。離れたくない。
そう思うのは初めてだった。
明日また星と話せばいい。
そう分かってはいるものの、星とわかれることが辛くなった。
その時陽介は気づいた星は、自分の毎日を輝かせてくれる存在なのだと。
それから、陽介は星とはもっと一緒にすごすようになり、彼女と過ごす時間はさらに特別な時間となった。
5時の鐘が鳴りきらきらと輝く夕焼けが星を照らす。
陽介は思い切って星に自分の気持ちを告白しようと思えた。
「星…僕、星の事が好き。」
そうポツリと告白をした。
陽介はとてもうるさい心臓を抑えつつ星の方を見た。
星は優しく微笑んでいた。
「私も、陽介の事が好きだよ」
陽介は気づいたらポロポロと泣き出していた。
それ以来二人は友達ではない特別な存在になった。
陽介は初めての「恋」を日に日に感じるようになり、星との時間は陽介の中で光り輝く思い出となった。
二人はお互いの気持ちが色褪せる事なく素敵な未来へと進んで行った。
9/4/2024, 3:58:43 PM