『お気に入り』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
6.
推しが出ている番組を見る
もう出ていなかった。
推しを見るために見ていた番組だけど愛着が湧いた。
しかも、見ているとそこにいるかのように感じた。
もういないのに...バカみたい。
私は泣きながらお気に入りの番組を見ていた
僕のお気に入りは早朝の誰にも邪魔されない
この時間だ
♯お気に入り
教室の扉を開くと今日も甘い声がする。
「あ、牧くん!おはよう!」
ふわふわとした髪を靡かせて花崎が近寄ってくる。
「…おはよう」
少し距離をとりつつ席に向かう。
席に着くと隣の席の田中に話し掛けられた。
「おはよ。なあ、もうちょい愛想良くしてあげれば?」
「おはよ。え…なんで?」
困惑して訊ねる。
「なんでって、どう見てもお前に気ぃあるじゃん?」
「そうよー、少なくともお気に入りっぽいし。さっきそのんな話してたよ」
反対側の席の小川まで話に加わってきた。
「ええー、お気に入りって俺、物や飾りじゃないし嬉しくないんだけど」
「え、酷い。冷たくない?」
聞こえたらしく酷くショック受けた顔で花崎がこっちを見ている。
「いや、仲良くしたいとか言われたら嬉しいかもだけど、そんなお気に入りとか物みたいに上から目線ぽく言う方が酷くない?ホストとかアイドルみたく自分を売り出してる訳でもないし」
なんか泣きそうな顔で見られた。
こういう子、苦手すぎる。
「ああ、確かにな〜!変な気の回し方してすまん!花崎も深堀してすまんかった!」
田中が冗談ぽく濁してくれた。
「いや、空気悪くしてごめん」
自分でも謝った。
言葉って難しい。
お気に入りのゲームソフトを子供に壊された
諸行無常
形あるものはいつか壊れる
悟りの瞬間はいつも日常に
[お気に入り]
お気に入り(注意:なんか作者的にもよく分からん)
██の1番になりたい。
可愛いも
かっこいいも
恋愛も
愛情も
悲しみも
苦しみも、
██の1番になれるなら何だってする
愛してる。大好き。とかもそうだけど、
どうしたら██は僕を忘れない?
お気に入りになれば、全部手に入るのかなぁ
って思ってくれてるのかな、なんて…。あは、
きっしょ…w
久しぶりだね
って言葉はいらない
暗黙の了解 どんな関係
ほどなく落ちる身体に
馬鹿みたいな感情
ぶつけて寝転んで
甘い言葉なんかいらない
翌朝 着込む君
傷負い 出かけるなら
毎朝料理だって出してやるのに
知らない場所で傷付いて
知らない場所で悩んで
知らない場所で知らないことをして
新しい癖増えったって
気づかないフリするよ
俺だって守ってるわけじゃない
お気に入りのメイク道具でお気に入りのメイクをして、お気に入りの服を着て、お気に入りの髪型にして、お気に入りのアクセサリーをつけて、お気に入りの靴を履いて…
そうしてお気に入りの私ができる。
お気に入りの私で外に出て、お気に入りのカフェに入ってお気に入りのメニューを注文して…
そうしてお気に入りのルーティーンができる。
これが私のお気に入りの人生。
芋っぽくて長いままのスカートを履いた制服姿の私と薄汚さを知っているあなた。まるで違う世界に住んでいた。
なのに、出会ったんだ。
駅のホームで肩をぶつけた。
テストのためにと抱えていた参考書が転がる。
「ごめん。」
昼間だというのに千鳥足のあなたは何も知らない私よりずっと弱く見えた。
穴だらけの耳にブリーチで痛んだ白い髪。
今にも確立した『自分』を投げ捨ててしまいそうな姿は、私の手をあなたの手へと導いた。
ビクッと肩を振るわせる。
目には威嚇と嘆きが共存していて、色の縁で誤魔化せないモヤがあった。
「…なに。」
掠れた声。
「わからないです。なんか、引き止めなきゃって。」
「なにそれ。でもね、もういいや。」
嘲笑は私ではなく、彼女のこれまでに向けられたものなんだろうな。
「逃げるのって、悪いことだと思う?君は。」
唐突に飛び出たそれは、意図がつかめてはダメな気がした。
「一つの選択にしか過ぎないと思います。」
「そっかぁ。」
ホームの壁に縋りズルズルと腰を落とすあなた。
潤む瞳は肩の荷が軽くなったからなのか。
私もスカートをなぞりしゃがむ。
「お姉さんの選ぶこと、私は止めません。責任なんて取れないし。ただ、単純にお姉さんに引き込まれました。いなくなるのは惜しいって思っちゃったんです。」
「初対面なのに。」
「まあ、そうですけど。」
思えば変なことしたと少し反省した。
「困らせてごめん。それ聞けただけ今日に意味ができた。」そう言って左耳に手をかける。
さっきまで揺れていたピアスが前に差し出された。
「なんのお礼でも無いけど、これあげる。」
あげると言いながら惜しそうな顔に見えるのは気のせいか。
「いや、でも…」
「いいから、いつかつけてよ。きっと似合う。」
地をつたい掴んだ参考書。
汚れを払い私に押し付けた。
よろよろと立ち上がり階段を上がっていってしまった。
なぜか追いかけることはしなかった。
出かける支度はできた。
カバンを肩に掛け、靴を履く。
玄関の小さな鏡に顔を向ける。
「あ、忘れてた。」
再び靴下で廊下を戻り左耳を彩る。
あなたに憧れてやっと開けたよ。
あなたに今日は訪れていますか。
『お気に入り』
1番のお気に入りって何?と聞かれ困った事がある。
自分にとって全部がお気に入りなのに、
何で1番を決めなくちゃならないの?
と心の中で思いながらも、ついついこれかな?と答えて
しまう。
そんな事を言った自分に対して、
お気に入りって何?って考えされられる。
お気に入りのこのクラスで、このメンバーで、一生笑ってたい
あと1ヶ月、離れたくないなあ…
あんたそのキーホルダーまだ持ってたの?いい加減捨てなさいよ。
母のその言葉を毎年聞いている気がする。母にとってはどうでもいいものなのかもしれないが私にとってはとても大切なお気に入りのキーホルダーなのだ。
何の変哲もないただのアザラシのキーホルダー。だがアザラシのキーホルダーをつけている人には早々で合わない。その点で言うと少し変わっているのかもしれない。なぜアザラシなのか私にも良くわからない。その当時は可愛いから何でも良かったんだろうけど。
キーホルダーをくれたのは隣の家に住んでいた薫。高校までは一緒だったけど卒業してから上京して会えなくなってしまった。薫の両親はそのまま残り家にいるからたまに近所で顔を合わせるが正月など薫が戻ってきている姿はここ数年1度も見ていない。向こうで可愛い彼女作ってるのかもしれないし、もしかしたら結婚してる可能性もある。
卒業してから10年も経てば何が起きてるか予測できないものだ。私も実際この歳になって実家に戻ってくるとは思っていなかったことだし。
毎年雪が降り出すこの時期になると小学3年生だった頃を思い出す。父が出張先で事故にあった。幸い命に別状はなかったものの暫く入院しなくてはいけない程の重症だった。当時の私は家族が大好きで父の状態を聞きショックで寝込んでしまった。
そんな時私に元気が出るようにと毎日声をかけに来てくれていたのが薫だった。小さい頃からずっと一緒で、家族ぐるみで仲が良く性別は違えど気が合うとても大切な幼馴染。父の話を聞いた薫は私が泣き止むまで隣にいてくれた。なかなか泣き止まないものだから薫が大切そうに持っていたキーホルダーをくれたのだ。
「あげる。だから泣かないで」
「なんっで……大切な…ものでしょ?」
「大切だからあげるの」
少しぶっきらぼうな顔をしながら私の手に置き握ってくれた。よく分からないけど心が落ち着いて私はそのまま寝てしまった。だからその後のことはよく知らないが母の話を聞くと薫も一緒に寝てしまったらしい。
そんな大切なキーホルダー。母にも父にも話していない。ふたりの秘密。
だから捨てられない。ずっと大切に持っている。
薫はもう覚えていないのかもしれない。それでも私の中には確かに思い出が残っている。
そしてもうひとつなんというのかよく分からないがこのことを思い出すと胸が苦しくなる。思い出に限らず薫のことを思うと不思議な気持ちになる。高校卒業する前会えなくなるのを聞いてとても寂しい気持ちになったのも覚えている。言葉で表すのは少し難しいこの気持ち。なんて言うのか私には分からなかった。
(続?)
『お気に入り』
お気に入り
アイロンがけをした時にふわりと香る温まった生地の匂い
クリーニング屋さんで感じるような
ストーブの前で暖まっている時に感じるような
そんな香り
寒い日に感じたその香りのもつぬくもりの気配ごと
わたしの大のお気に入り
昔好きだったぬいぐるみ。
引越しの時に
泣く泣く手放したけど、
今でも思い出しては
ネットで検索している。
画像を見て
思い出に浸りたいだけ。
だけど、
かなり昔のものだから
類似品はあれど、
当時の
思い出のぬいぐるみじゃない。
欲しいものを
買ってと言えなかった
子供の頃、
貰ったおもちゃやぬいぐるみは
宝物だった。
今になって
手放さなきゃいけなかったことを
後悔するなんてね。
お気に入り(2024.2.18)
べつにこれに限った話じゃあないのですが。
「書く習慣」って、誰が、自分の作品をお気に入りにしてくれてるのか、誰が、「もっと読みたい」って言ってくれてるのか、わからないじゃあないですか。
まぁときにそれがもどかしいこともあるわけですが。
ふと、考えてみると、
何気なく、電車で隣り合った人が、通りですれ違った人が、自分の作品を読んでくれているかもしれない。
近所のコンビニの店員さんが、帰り道でいつも会うあの人が、自分の「お気に入り」の人なのかもしれない。
そう考えると、ちょっと外に出てみたくなるなぁと。
物語がつなぐ奇縁を覗いてみたいなぁと、思ってしまうわけです。
ウォーキングの道すがら、公園の噴水広場とグラウンドの一角でボロ市――いい感じの言葉で言えばフリーマーケット――が開催されていた。
駅から少しだけ遠い立地にも拘らず大盛況、臨時で置かれたベンチには一足先に戦利品をゲットした人達が休憩している。
潔癖の気がある君は素通りすると思ったのだが、意外にも興味が惹かれたようで「見ていこう」と手を牽かれて。
色とりどりのタープやパラソルの下、所狭しと置かれたガラクタの山にキラキラと目を輝かせている君を見て悟った。
どうやら、物欲が無い訳ではないようだ。
生活必需品意外ほぼ買ってこないのは、君のストライクゾーンが針穴のような狭さだからか。
今も、何に使うのかサッパリ分からない、鉄製のハサミのような物を握ったり、ひっくり返して見たりしている。
……買うの?ソレ。
そう君に問えば、そのハサミのような物体をカチカチいわせながら、コクリと君は頷いた。
テーマ「お気に入り」
お気に入り。
その言葉が嬉しくて、苦しくて仕方なかった。
学生時代ろくに人と関わらず、メイクなんてほとんどしたことがないまま迎えた社会人一年目。
配属された部署にいたその先輩はキラキラ光っていて、まさに華という言葉がぴったりだった。
何の因果かその先輩は私の教育係になって、気が付けばよくお出かけするほど親しくさせてもらっていた。
そうして過ごすうちに私の先輩への気持ちも憧れから少し好意を含んだものへと形を変え、あんなに化粧っ気が無かった私が「少しでも恥ずかしくないように」と毎日ちゃんとメイクをするようになっていた。
先輩と仲良しだという他部署の人に会った時、いつも話聞いてるよといわれたときはとてつもなく嬉しかった。仕事外の先輩の中に私の存在があることに感動すらした。
本当に仲が良いんだねと話す他部署の人に先輩が返した、「そうだよ〜!だって大好きなお気に入りなんだもん」という言葉が忘れられない。
ねぇ先輩、私人と関わることに不慣れすぎるから、そんなこと言われたら嬉しくなっちゃうよ。ましてや好きな人に言われるんだもん、都合よく勘違いしちゃうよ。
こんな気持ちはこの先一生打ち明けることはない。
大好きな先輩の「可愛いお気に入り」として、ずっとずっと隣にいられるだけでいい。
お気に入りはたくさんある
音楽や動画 テレビ番組 ゲームなど色々
アニメ 昔ほど見なくなった けど見るのは好き
(特に可愛いのとほのぼの系が好み)
アニソンもそんな聴かないけど
気に入ったのがあれば聴く程度
雑誌 基本毎月買ってるのしか買わない
推し 最近は 年下が多め
CD DVD 男性アイドルが多め 毎回予約を頼んでる
(最近だと シングルとライブDVD それぞれ別のグループ)
テレビ 釣り番組や旅番組 BSを見ることも
ゲーム 基本スマホ (これも可愛いのとほのぼの系が好み)
動画 チャンネル登録したのしか見ない お菓子作りが多め
見逃し配信のドラマやバラエティを見ることも
音楽 これはその日の気分
他にも色々あるけど とりあえずはこんな感じ
#50
この世の、この世の人間全員を圧倒出来るような小説を書きたい。
文体には興味が無いと言えば勿論嘘になるが、
今の時代、文体が綺麗で美しいと言うだけの理由だと矢張り取り上げられにくいであろう。
文豪の太宰治のような完璧の文体でないと。
では小説に一番大事なのは何か。それは私にとっては矢張りストーリーだと思う。
ネット社会がトリガーになってきている今は、紙の本を進んで読む小中学生はかなり減ってしまっているだろう。
小説界隈の中で重要視するのは人によって違う。
勿論、純文学が好きな人が居れば、現代社会の非酷さを表した本が好きな人も、トリックを使った読者と筆者の頭脳戦を繰り広げるミステリ小説も。
世界には様々な本が数え切れない程存在し、
年々小説家志望は増え、取り上げられる小説はごく一握りとなってきている訳だ。
産まれたときからずっと文学について勉強してきた人ですら取り上げれない事もある。
50年後には小説家という職業は存在しない無いかも知れない。
それでも、私にとっての小説家は夢であり、唯一の希望であり、私の最終地点としたい地位である。
勿論文学にとって文章能力はかなり大切である。
幾らストーリーが面白く、魅力的でも、矢張り小説界隈を基準としたある程度の文才、知識、物語のもって行き方など無いと、まず読んですら貰えない。
それなりの勉強は必要不可欠であり、小説家という古い看板を目指すには避けて通れぬ道である。
太宰治の走れメロスは個人的に好きだ。
友情がなんたらと言う、今残っているデータ上の太宰治が本当にかいたのか窺わしいような教訓が見え隠れする作品だと思うのだが、何だろう。
矢張り私は人間失格のような己の人生をとんとんと語った作品よりも、言葉の裏を幾らでも会釈しゆるストーリーが好きだ。
まだ私には上手く表する事は出来ないのだが兎に角ストーリーが好きだ。勿論ストーリーの裏に隠れた教訓が其れを更に引き立てて居るのだろうし、美しい文体、綺麗な見出し、ストーリーの進め方。
凡てがとても良い作品だと思うが。
ここまで言って何が言いたいのかというと、何回も言うが人を魅了させ、鳥肌を立たせるには、多大なる伏線回収と、ストーリー展開の使い方が重要なのだと私は思う。
ストーリーが今の時代大事だとストーリー性無しで文体にも其処まで拘らず自分語りを此処まで繰り広げている私はどうやら小説家に向いて居ないらしいのだが、矢張り取り上げられる作品はどれも今話したような作品ばかりになってきていると思う。
私は今回の文章を作成するにあたって何回ストーリーと言う言葉を使っただろう。
これを見ている君は屹度私より年上だと思う。
文章を書く事が好きか苦手か。日記感覚で書いているかもしれない。私よりずっと勉強してきて、小説家デビューしている方かも知れない。
私が言っている事は間違っているだろうか。
今からこの界隈はどんどん退化していき、逆にネット社会はどんどん成長していく。
こんな浮き世で小説家になんてなれるのだろうか。
こんな生半可な娘が志し半ばで簡単に口になんか出せない。
もし私が20で新人賞に応募し、見事小説家デビューを果たしたとしよう。
東野圭吾や伊坂幸太郎、綾辻行人、湊かなえ、道尾秀介他にも数え切れない程沢山の名前の知られている小説家がいる。
これらの人たちの作品凡て面白い。ストーリーも短編も。だがその中でも矢張りデビュー作が一番面白く感じる。
デビュー作はその人の書きたい小説、ストーリーが詰まっていて面白い。
先程名を挙げた人達は名前だけでハード本でも何でもめちゃくちゃ売れるだろう。
あの人気作家の新作と言うだけで本屋の入り口に飾られる。
こんな状態で私の本は売れるだろうか。
屹度売れない。私が最高作品だと胸を張れる作品で新人賞に受賞したとして、今後それを越える作品はかけない。それどころか一冊目で売れなかった私の本はもう一度本棚に並べてくれるかも分からない。
小説家の道はかなり険しい。沢山の鍛錬が必要不可欠でゴールの看板が見え来た所で、その門は狭い。
なのにも関わらずその門の先を目指す者で前が見えない。もし門に通れたとして、それで食べていける保証は勿論無い。
お気に入り 2024/2/17
あなたのお気に入りのものはなんですか。
わたしはこの貝殻。
どこの浜辺にでも落ちていそうな、
手のひらにすっぽり収まるサイズの、
表面がギザギザで裏も表も白いこの貝殻。
ただの貝殻だけど、私にとっては
初めて海に行った時、初めて拾った大切なもの。
私はこの本。
いくつか本は読んできたけれど、
中でもこの本が一番好き。
文体も、物語も、結末もぜんぶ。
いつかこの本が朽ちてしまうとしても、
私は心動かされたこの言葉をきっとずっと忘れない。
自分はこの部屋。
借り暮らしだけど、一人暮らしを始めてから
ずっとここで生活してきた。
カーテンを選んで、間取りを考えて、
なんてしたのがずっと昔に思えるくらいに
ここで日々を重ねてきた。
いつまでここにいれるか分からないけれど、
過ごした日々が宝物。
あなたの大切なお気に入りのものはなんですか。
最初に嗅いだ時は薬草かなって思ったけど、今は落ち着くし安心するいい匂い
とってもお気に入りの匂い