13歳!

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この世の、この世の人間全員を圧倒出来るような小説を書きたい。
文体には興味が無いと言えば勿論嘘になるが、
今の時代、文体が綺麗で美しいと言うだけの理由だと矢張り取り上げられにくいであろう。
文豪の太宰治のような完璧の文体でないと。
では小説に一番大事なのは何か。それは私にとっては矢張りストーリーだと思う。
ネット社会がトリガーになってきている今は、紙の本を進んで読む小中学生はかなり減ってしまっているだろう。
小説界隈の中で重要視するのは人によって違う。
勿論、純文学が好きな人が居れば、現代社会の非酷さを表した本が好きな人も、トリックを使った読者と筆者の頭脳戦を繰り広げるミステリ小説も。
世界には様々な本が数え切れない程存在し、
年々小説家志望は増え、取り上げられる小説はごく一握りとなってきている訳だ。
産まれたときからずっと文学について勉強してきた人ですら取り上げれない事もある。
50年後には小説家という職業は存在しない無いかも知れない。
それでも、私にとっての小説家は夢であり、唯一の希望であり、私の最終地点としたい地位である。
勿論文学にとって文章能力はかなり大切である。
幾らストーリーが面白く、魅力的でも、矢張り小説界隈を基準としたある程度の文才、知識、物語のもって行き方など無いと、まず読んですら貰えない。
それなりの勉強は必要不可欠であり、小説家という古い看板を目指すには避けて通れぬ道である。

太宰治の走れメロスは個人的に好きだ。
友情がなんたらと言う、今残っているデータ上の太宰治が本当にかいたのか窺わしいような教訓が見え隠れする作品だと思うのだが、何だろう。
矢張り私は人間失格のような己の人生をとんとんと語った作品よりも、言葉の裏を幾らでも会釈しゆるストーリーが好きだ。
まだ私には上手く表する事は出来ないのだが兎に角ストーリーが好きだ。勿論ストーリーの裏に隠れた教訓が其れを更に引き立てて居るのだろうし、美しい文体、綺麗な見出し、ストーリーの進め方。
凡てがとても良い作品だと思うが。

ここまで言って何が言いたいのかというと、何回も言うが人を魅了させ、鳥肌を立たせるには、多大なる伏線回収と、ストーリー展開の使い方が重要なのだと私は思う。
ストーリーが今の時代大事だとストーリー性無しで文体にも其処まで拘らず自分語りを此処まで繰り広げている私はどうやら小説家に向いて居ないらしいのだが、矢張り取り上げられる作品はどれも今話したような作品ばかりになってきていると思う。
私は今回の文章を作成するにあたって何回ストーリーと言う言葉を使っただろう。
これを見ている君は屹度私より年上だと思う。
文章を書く事が好きか苦手か。日記感覚で書いているかもしれない。私よりずっと勉強してきて、小説家デビューしている方かも知れない。
私が言っている事は間違っているだろうか。
今からこの界隈はどんどん退化していき、逆にネット社会はどんどん成長していく。
こんな浮き世で小説家になんてなれるのだろうか。
こんな生半可な娘が志し半ばで簡単に口になんか出せない。
もし私が20で新人賞に応募し、見事小説家デビューを果たしたとしよう。
東野圭吾や伊坂幸太郎、綾辻行人、湊かなえ、道尾秀介他にも数え切れない程沢山の名前の知られている小説家がいる。
これらの人たちの作品凡て面白い。ストーリーも短編も。だがその中でも矢張りデビュー作が一番面白く感じる。
デビュー作はその人の書きたい小説、ストーリーが詰まっていて面白い。
先程名を挙げた人達は名前だけでハード本でも何でもめちゃくちゃ売れるだろう。
あの人気作家の新作と言うだけで本屋の入り口に飾られる。
こんな状態で私の本は売れるだろうか。
屹度売れない。私が最高作品だと胸を張れる作品で新人賞に受賞したとして、今後それを越える作品はかけない。それどころか一冊目で売れなかった私の本はもう一度本棚に並べてくれるかも分からない。

小説家の道はかなり険しい。沢山の鍛錬が必要不可欠でゴールの看板が見え来た所で、その門は狭い。
なのにも関わらずその門の先を目指す者で前が見えない。もし門に通れたとして、それで食べていける保証は勿論無い。

2/17/2024, 4:30:58 PM