『ありがとう、ごめんね』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ありがとう、ごめんね(お題)
私はごめんねより……ありがとうと言われた方が嬉しい。
ごめんねよりもずっと良い気がしたから。
【真夜中の本音】
ベランダで一服していると
真夜中の月が寄り添う金星にさよならを告げていた
ありがとう、ごめんね
「ごめんね」を付け加えられて金星は余計に途方に暮れている
でも、それでも寄り添う金星の困惑混じりの輝きは美しい…
そんなヤツは思い切り蹴飛ばしてさっさと離れてしまえばいいのにさっ!
私はタバコの煙を吐き捨てるように月に吹きかけた
時がくれば離れてしまうけど、また寄り添う彼らがうらやましくて_
#ありがとう、ごめんね
「『ありがとう』も『ごめんね』も、双方、単品でなら昔のお題で書いた記憶があるわ」
去年の「ありがとう」については、バチクソ長い文章のお題だった筈だが、何十字であったか。
某所在住物書きは数ヶ月前対峙した長文を懐かしみ、天井を見上げた。
「今回は、ありがとうと、ごめんねのセットか」
同時に出てくる状況など、ソシャゲのサービス終了告知とか、軽く何か誰かに面倒事を手伝ってもらった時くらいしか、思い浮かばぬ。
物書きは「平素より」から続く文章をネット検索にかけた。 何か、ネタが出てくるかもしれない。
――――――
まさかまさかの、前回投稿分からの続き物。
最近最近の都内某所、手押しのおでん屋台、深夜。
ひとりの男性客が、既にごぼう巻きと、がんもを楽しんでおり、店主と談笑中。
「酷いじゃないですか。カラス前主任」
ひとり、別の男がのれんを分けて、入ってくる。
前回投稿分で藤森を、自分の同僚と勘違いし続けた男、「ツバメ」である。
「あなたが『支店倉庫には俺のお気に入りが居るかも』と仰っしゃったから、どんな局員だと思ったら。『ここ』の世界の一般市民じゃないですか」
「カラス」と呼ばれた先客は、ツボったらしく、爆笑。まさに、イタズラ的に騙したのだ。
今週イチの笑いをありがとう、ごめんね、でも本当に、ほんとうにありがとう。
ヒーヒー腹を抑えるカラスはご満悦。
「で、」
カラスが言った。
「俺はいつから世界線管理局に復職すれば良い?」
――…場面が変わり、翌日の朝。
前回投稿分でツバメの他に「混沌倉庫支店」を訪れていた、藤森の方に舞台と視点を切り変える。
藤森はお天道、もとい緒天戸とともに、
彼等の仕事部屋で、椅子に座る己の上司の後ろに立ち、あわれな意地悪従業員をまっすぐ見つめている。
自分より若くて高待遇な者にばかりイヤガラシをする総務課職員、「五夜十嵐」という。
「申し訳ありませんでした」
五夜十嵐は己の為した悪事について、緒天戸から追求を受けていた。藤森が悪事の証拠を得たのだ。
「勘違いだったのです。てっきり効力が切れているとばかり思っていました。藤森は『この部屋の掃除』で忙しいだろうから、代わりに書類を」
藤森の代わりに、不要な書類を破棄してやっていたのだ――と、言い終える前に、藤森が一歩前へ。
「つまり、有効な契約と失効した契約の書類の区別が、五夜十嵐課長補佐ご自身、ついていないと」
藤森に対する五夜十嵐の悪質なイタズラ、イヤガラシは、つまりこうであった。
藤森が取ってきた契約の書類のいくつかを倉庫支店に捨て隠し、これによって客からの印象を、どん底に落としてやろうとしたのである。
「正直に仰っしゃってください。あなたがご自身の契約書類に関しては、正確に破棄期間を理解していらっしゃるのは、既に把握しています」
「客に迷惑がかかる方法で、まぁ期間限定だけどよ、それでも『俺直属の部下』をイジメるとは。
随分、ずいぶん、恐れ知らずだなぁ。五夜十嵐」
椅子に座り直し、満足そうに指を組む緒天戸は、
藤森の上司であり、かつ、五夜十嵐の上司。
この職場のトップ。最上の役員であった。
五夜十嵐は己の雇い主に、己の悪事がバレたのだ。
「藤森!許してくれ!すまん!」
職を失うかもしれない。緊張と恐怖に五夜十嵐は、勢いよく頭を下げ、膝を折り、床に手をつけた。
「どうか!どうかチャンスを!今一度!
お前はよくよく、この部屋を総務課の代わりに、キレイに掃除してくれる。感謝しているんだ!
お前は優しいとも聞いている!もうこんな嫌がらせはしない、すまん!たのむ!」
今までのキャリアが、今の地位と金が、それを所持しているために享受できる優越感が。
五夜十嵐はどうしても、手放せない。
「どうする、藤森?」
つっても、俺の中では処遇は決まってるけどよ。
敢えて藤森に聞く緒天戸は意地が悪い。
「謝罪については、ありがとうございます」
藤森は言った。
「しかし、すみません。
あなたが私以外に、過去何年も、何人も、
似た手口で悪事を働いている証拠も、有るので」
ありがとう。ごめんね。 藤森は淡々と、誠実に、あわれな職員の所業リストを提示した。
私は「ありがとう、ごめんね」か恥ずかしくて言えない。
分かってるよ、感謝と謝罪は大事だって。
でも言えないの。
今までずーっと悪い子だったのに
急にこんな言葉を発したら____
「今までそんな人じゃなかったじゃん、笑」
「なに、急にどうしたの」
「なんか変わった?」
この言葉を言われたくない。
だから私は、今日も明日も明後日も悪い子でいるの。
【ありがとう、ごめんね】
愛情がないわけではない。
憎いわけでもない。
ただ、どう愛して良いのかわからない。
あなたが生まれてきてくれて、本当に嬉しかった。
日が経つにつれて膨らんでいくお腹。
その度、今まで感じたことのない感情、愛おしさが私の中で大きくなっていく。
そして、アナタが私の中から出てきた瞬間。
私は涙が止まらなくなった。悲しいわけではない。苦しいわけでもない。
ただただ、私の見てた世界がアナタが出てきたことで見方が変わったのだ。
どうしようもない感情。どうしようもない感覚。
どうしようもない感動。
とにかく生まれてきてくれてありがとう!
それなのに、どうして私は-
アナタを愛しているの。
それなのに、私の中にもうひとつの感情が生まれた。
アナタを見ているとどうしようもない自分の焦り苛立ちが大きくなる。
躾とこじつけ、私は必要以上にアナタを叱りつけた。
たまに、叩くことも増えた。
それでもアナタは何も言わず、泣くこともなく私を母と呼んでくれるのだ。
私の心は張り裂けそうになる。
アナタを愛しているの。
だけど、ごめんね。
私はアナタの母親にはなれそうにない。
それでも、アナタを愛しているのよ。
ありがとう、ごめんね
こんな私を友だちだと言ってくれる人がいた。同じクラスになったのをきっかけに、話をするようになったクラスメイトのゆみちゃんだった。
福島の小さな炭鉱町に生まれた私たちの世界は狭かった。家にせまる山々は当たり前の風景だが、町のあちこちに大きな砂山のようなものがあり、地元の人達はそれをズリ山と呼んでいた。それが、炭鉱町にしか無いのも後で知った。ズリとは、石炭を掘り出したあとの土や石くれ、使い物にならない小さな石炭くずのことだ。それを捨てたものが町に数ヶ所、人工的な山になったのがズリ山だった。
小学校の高学年になって、学校で何故かお誕生日会を開くのが流行った。私はどの子のお誕生日会にも呼ばれることはなかった。寂しかった。
そんなある日、ゆみちゃんが言った。
「かおるちゃん、今度の日曜日、私の誕生日なんだ。お母さんがお友だちを呼んでおいでって」
初めてのお誕生日会参加で、私は舞い上がった。母にもらった綺麗なハンカチを包んでプレゼントに持って行った。
ゆみちゃんの家に行ってみると、私以外、誰もいなかった。私は思わず「なんだ、みんな居るのかと思った」と言ってしまった。ゆみちゃんはすごく悲しそうな顔をして、
「ごめんね。私、誰からも誘われなかったから、誰にも来てって言えなかったの。かおるちゃんなら友だちだから、来てくれると思ったの」
私は心ないことを言ってしまったと、自分を殴りたい気持ちだった。
「ありがとう。私を友だちって言ってくれて!もちろん、ゆみちゃんは私のたった一人の友だちだよ。それなのにごめんね。あんなこと言っちゃって」
ゆみちゃんは、私の言葉を聞きながら笑顔になっていった。
「もういいの。さ、食べよう」
食卓には、ゆみちゃんのお母さんが用意してくれた、精一杯の料理が並んでいた。それは質素なものだったが、私はゆみちゃんといろんな話をしながら食べて、本当に幸せなひとときを過ごした。
あぁ、、
つい、いつもの癖がでた。
居心地の悪い雰囲気を感じたり、緊張してしまうと
いつもやってしまう。
左手の人差し指や中指の爪を親指の腹にグイグイと押し込んでしまう。
痛みで感情を誤魔化そうとするこの癖は子供の頃からの癖だ。
それはいま目の前にいる妻も知っている。
いま、私が彼女とテーブルを挟んで向かい合っているこの空間に少なくとも良い感情を持っていないということを教えているようなものだ。
『 その癖、、やっぱりもう終わりにしましょ?』
妻は俯きながら、口が開いているのかもわからないくらい、小さくボソッと呟いた。
『ごめん、つい・・・』
左手に目をやりながら、自分でも信じられないというような顔で僕は言う。
『気にしないで・・・今までありがとうね。 こんな私なんかに』
涙を一筋、スーッと垂らしながら妻が言った。
『じゃあ・・・ありがとう、ごめんね』
そう僕は、彼女に伝えた。
そして、振り絞る精一杯の感謝と後悔を込めて、、
『UNO STOP....』
あぁ、、これで彼女は最下位となってしまった。
許してくれ、、、
『お前ら、UNOに感情入れすぎなんだよ!! メンドクセー ーなぁ!!!』
友人の一声は心底疲れ切っていた。
当たり前だ、僕と妻の最下位争いは30分以上続いていたんだから。
ありがとう、ごめんね
君がいちばん言いそうな言葉だね
お題:ありがとう、ごめんね
いっぱい食べなさい、と満足気な顔をしたミケ。今年で10歳だけどまだまだ健康だな、と思わせられる。
私の前にはモグラとカエル、それに一部欠損した野鳥が置かれていた。
「ミケちゃん……ええと、その……いっぱいとってきてくれたのねえ…」
正味そういう趣味は無いが無下にはできない。
嬉しそうに足にまとわりつくミケ。
ありがとう、ごめんね……と心で謝りながら、戦利品をビニール袋に詰めた。
私はただ、友達と遊園地に遊びに来ていただけなのに。
「レディースアンドジェントルメン! 紳士淑女の皆々様。本日はこのミラーハウスによくぞおいでくださいました。私、司会を務めさせていただきます、名もなき道化師にございます。以後、お見知りおきを」
突如、耳が痛い程の拍手喝采が巻き起こりスポットライトを浴びて華々しく登場したのは仮面をつけたマントの男。すらりと伸びた背は細身ながら二メートル弱くらいだろうか。白黒の半々で分かれた面は二つの三日月型の瞳を携え、口も大きく弛んでいるものの本当に笑っているかはわからない。全面ガラス張りのだだっ広い部屋に集まる人々を一瞥してから大きくお辞儀する。視線だけ動かして周りを盗み見ると、皆は狂信的なまでに男に夢中だ。特に女性なんかは恍惚とした表情を浮かべている。道化師を自称するそれは伸びやかな低い声で言葉を続けた。
「皆様は〝逆さま言葉〟という遊びはご存知ですか? 地域によっては反対言葉とも言われております。本来言いたい言葉と逆の意味を持つ言葉を言って会話する遊びです。大好きを大嫌いと言ったり……、子供でも遊べる簡単なルールですね。本日はこの遊びで皆様の内なる自分を曝け出してしまいましょう!」
そこまで言い切ると再び埋もれるくらいの拍手が室内に響き渡る。思わず手で耳を塞ぐと仮面の男と目が合ってしまった。ひゅっと息を飲む音が鳴り、心臓を鷲掴みにされた気さえして冷や汗が垂れる。ヒールの高い靴の音がカツン、カツンと近付いてきて視界が仮面でいっぱいになる。
「そうですね。まずはあなたから、お手本をお願いします。鏡に向かって何か言ってみてください」
「……え、…あ゙…」
ただでさえ動揺しているところに突然言われ、喉奥にこびりついた驚愕は声にならず代わりに蛙が踏まれた時のような汚い音色を発した。道化師は私の背を押して鏡で出来た壁の前へ立たせ、一言喝を入れる。周りの鏡は道化師の姿を映していて、まるで彼が何人も居るようだ。
「そんなものじゃ内なる自分は出てきてくれませんよ! さあ、もう一度」
「わ、私……私は、 家に帰りたくない!」
鏡に映る道化師達の重圧に耐えきれず恐怖した私はミラーハウス全体に届くくらいの大きな声で叫んだ。理解できない不気味な現状から早く逃げたくて心の底から望んだ言葉の反対を告げた。瞬間、鏡の中の私は笑って
「わかった、帰ってあげる」
「え……」
短く一言言って手首を掴んできた。呆気にとられていると壁だったはずの鏡が水中のように抵抗なく崩れて『私』の力で引き摺り込まれていく。慌てて踠きながら道化師に問う。
「なんで! ちょっと、これ、どうなってんの! ねえ!」
「家に帰りたくないあなたと家に帰りたいあなたが反対になるんですよ」
「は!? ……離して! 待って、」
「内なるあなたの願いを叶えられるのは嬉しいでしょう?」
「何言って……! この子は私じゃない!」
「あなたですよ。鏡に映ったあなたなんですから」
「違う!!」
一際強く否定しても道化師は薄気味悪い仮面の奥に笑みを浮かべたまま傍観しているだけで、体はどんどん飲み込まれていく。入れ替わりに鏡の私がミラーハウスに足をつけ、向こうで楽しそうに笑っていた。いつの間にか本当の私が『鏡の私』になっている。
急いで鏡の壁に向かって、出して、と何度も叫び、叩き割る勢いで拳を打ちつける。あんなに柔らかく私を受け入れた鏡は外に出してはくれず、次第に揺れる視界から遠く見えるのは道化師が紙吹雪とともにショーの幕引きを示して深々とお辞儀する様子。
向こうの私が近付いてくる。手を振ってさよならを言うあの子に鏡である私は何も出来ない。遠ざかっていく様子を眺めるだけなんて嫌で、道化師を睨んで声を荒げた。
「ねえ! ここから出してよ。お願い!」
「ええ? 家に帰りたくないと仰ったじゃありませんか」
「あれは貴方の遊びに付き合ったからでしょ!」
「鏡に映ったあなたは帰りましたよ」
「私が帰りたいのよ!」
「ここはミラーハウス。逆さま言葉を使ったあなたは鏡のあなたの願いを叶えました。全てがあべこべになるのなら鏡のあなたが本当のあなたなのです」
「後出しルールなんてずるいわ!」
「知っていて来たものと思っていましたが、もしや迷い込まれて?」
「そうよ!」
「……そうでしたか! それは失礼しました。では、あちらの世界に未練が無くなった際はまたこちらにおいでください。その時は一緒に遊んでくださいね」
暫し問答した後納得したのか、仮面の男はパチンと指を鳴らした。すると、軽い爆発音と共に白い煙が辺り一面に舞い、強い閃光が走って眩しさから瞼を閉じる。次に目にしたのは少し遠くに佇むお化け屋敷だった。
「何してんの、行くよー」
「えっ、うん」
「怖いのかなあ、どきどきするー!」
見慣れた友達に手を引かれ目の前のお化け屋敷へ向かう。後日確認すると、先日遊びに行った遊園地にミラーハウスは無かった。あの出来事は全部夢だったのかと頭を捻りながら、これまでの日常に戻っていくのだった。
#逆さま
心から信じていた人に
裏切られた…
魂をえぐられるような
苦しさと虚無感に
明日が来なければ良いと
思った…
心ここにあらず…
そんな人と
ずっと一緒に過ごすほど
辛いことはない…
別れてあげた…
許したつもりは ない
「ありがとう、ごめんね…。」
…泣きながらあなたは言った
ありがとう? ごめんね?
こんなに心に響かない
ありがとう、ごめんね は
初めてだった
#ありがとう、ごめんね 787
41. ありがとう、ごめんね
高校生活最後の定期試験を終えて開放感を味わっております今日この頃。そろそろ書かないとなと思いつつお題が難しくて中々気が進まない。頭も回らない。
感謝の念は申し訳のなさとセットで湧くことが多いが、その場合はごめんね、ありがとうの順になることが多いと思う。ありがとう、ごめんねは相手に感謝はしつつも期待には応えられないことを謝罪をしている感がある。既に自分の中では決心がついていて、そこに向って進んでいくような。
壮大な話なら死に別れとかがあるんだろうけれど、何せ頭が回らないので小さい小さい話を。
高校に授業料を払ってない。そういう校内の制度があるから。進級毎に校長と面談があって、そこで免除が続くかが決まる。要は成績表を見られるということ。
合格が決まった中3の1月時点で奨学生継続のために高校の勉強を始めた。それで高3の夏まで成績を維持した。正直点を取るためにたくさん勉強したとかではなくて、テスト前になると校長の顔がちらついて本気で覚えないとなって気持ちになるから短時間で覚えられるだけだった。
面談では進路を聞かれる。自分は何となく周りから期待されていた大学名をあげてそれっぽく話していた。しかし、何だかしっくりこないなーと腹落ちしていなかった。そのまま高3の6月まで来てしまっが、運良くここだって所に出会って、しかもその学校のその学科の指定校推薦が高校に来ていた。奨学生維持の為に成績だけは上位を取っていたからすんなり校内選考を通った。本当にただひたすらに運が良かった。きっと高校的には授業料免除してる代わりに良い所いけよって感じだと思うので悪く思ってくれて構わない。
と言う訳で、安く学校通わせてくれてありがとうございました。色々な経験できて色んな人に会えたこの高校には甚く感謝しております。希望する進学先とか適当に話して期待させておいて違う所に行くのはごめんね。
【ありがとう、ごめんね】
あぁ
フラれる時のやつだ
もしくは
気持ちはありがたいけど.......
そんな時に繰り出される
優しいお断り
そのテイストで考えるのは
ちとキツイので
こじつけてみる
ありがとう
心配かけてごめんね
ありがとう
こっちこそごめんね
ありがとう
遅くなってごめんね
ありがとう
付き合わせてごめんね
ありがとう
いつも無理言ってごめんね
ありがとう
こんな事しか出来なくてごめんね
ありがとう
ちゃんと言えなくてごめんね
ありがとう
甘えてばかりでごめんね
なんだ
案外いける
確かに最近も
ありがとう、ごめんね
その理想的な形を見て感動したんだった
フラれる時の
ありがとう、ごめんねも
気持ちはありがたいけどの
ありがとう、ごめんねも
ごめんね
の方に
捕らわれすぎなのかもしれない
ありがとうにも
ごめんねにも
相手への想いが含まれてるに違いない
ありがとう
ごめんね
どちらもちゃんと使える人になろうと
今さらながらに思う
もういい大人
独白 2024/12/9
傷つく覚悟なんてできていない、いつだって
でも乗り越えなきゃいけないことだってわかってる
わかってるから、いつだってがんばってるから
涙が溢れることくらい許してほしい
ふと、誰かのために手紙を書くのが嫌になる。
「いい字だな」
そう言って、頭を撫でまわしていく手に救われる。
「子どもじゃあ、ないんですよ」
素直な言葉は言えないけれど。
ありがとう、ごめんね
幼い頃に両親を亡くして
8歳上の兄が親代わりになってくれた優しい兄、末っ子の妹の私に一番、良くしてくれた、私に娘が産まれ我が子の様に優しく良くしてくれたのも長男の兄だった、そんな兄が若くして他界してしまった。病で苦しんで居る時にも何もしてあげらなくて、直ぐにでも飛んで側に居てあげたかったけど色々事情もあり行く事が出来ず、悔いが残ってしまった奥さんが居たのに、兄は、たった一人で病院のベッドの上で座わった間々の姿勢で逝ってしまった、何故、奥さんが側に居なかったのか普段から、側に居ない嫁だったから、最後まで兄を粗末に扱い💢貰うものだけは、たんまり貰って、なのに、あの扱い💢兄が入院してる間に勝手に大金を使ってリホームしたり兄の大切にしていたバイクを勝手に売ってしまったり兄が一時退院で家に戻った時には、変わり果てた我が家を見て悲しんで居た、先が短いからと勝手に本当に今でも許せない💢最後は、直葬、これも勝手に一人で決めて、あまりにも酷い仕打ちだった💢お金には、全く困る事など無かったのに何故?酷い酷すぎる😭せめて御経だけでも御坊さんにお願いして欲しかった。結局、住んで居た3階建てのビルも売り払って余る程の大金を手に入れた恐ろしい鬼嫁だった💢😠💢兄には、気の毒な思いをさせた間々、天国へ旅立った💧
次男と三男が鬼嫁に強く言ってくれたなら、兄は、あんなに気の毒な思いの間々、天国へ逝く事は、無かったのに頼りない次男と三男だった
何もしてあげられず
こんな妹で、ごめんね
沢山、可愛いがってくれて
ありがとう~🥰
大好きだった兄…
そっちの世界へ逝った時には、沢山、話そうね☺️
それまで、待っててね。
ありがとう
ごめんね
『ありがとう、ごめんね』
『大好きだった』
そうやって一方的にすべてを伝えて、
ひとりで去っていった貴方の背を、
追いたくても、追うことができなかった。
私の気持ちはひとつも聞いてくれなかった。
私だって、貴方に『大好き』と伝えたかったのに。
通じ合っていると思っていたのは、
私だけだったのかな。
⸺互いに一方通行だったなんて、
信じたくはなかったのに。
私はすごく誰よりも何よりも自分のことが嫌いだ。
いつからだろう。こんなに自分に自信がなくなったのは。
いつからだろう。こんなに人と比べるようになったのは。
私が持ってる性格、顔、全てが劣ってるように感じる。
私と一緒にいる人はどう思ってるのかな。嫌じゃないのかな。
どうしてこんな私と一緒にいてくれるの?っと聞いてみたいな。
私と友達になってる人はすごい人だ。
一緒にいてくれてありがとう、ごめんね
頬が濡れる。
貴方のシルエットがぼやけて見えた。お気に入りと言っていたマフラーの青色。それは目の前に立っているのがあなたという証拠。
私はまだ貴方を感じていたい。そう思い、目の前の青に手を伸ばした。
何度も何度も空振って、それでも諦めずに彼女に触れようとする。
「ごめんね、こんな母でごめんね。まだ貴方の母親を全う出来てないから」
泣きじゃくっても、視界が歪んでいても、はっきり伝わるよう懸命に口を動かした。
目の前の青色、そして涙で歪んだ茶髪を頼りに、私は何度も言葉を繰り返す。
「戻ってきて。お願い。お願いだから。」
最後に振り絞った言葉だった。
その声はもうかすれていて、今にも消えそうなほど弱々しい。
すると、震えていた私の手が暖かいぬくもりに包まれる。瞬時に貴方の両手だと分かった。
私は手を握り返して、一生懸命彼女を感じようとする。
「今までありがとう。」
優しく切なく愛おしい声。貴方の声。
私が大好きな声。
「私のお母さんは、母親を全うしてたよ。」
貴方はゆっくりとそう言った。そんなわけがない。
そんなこと言わないで。
料理も失敗ばかりで、貴方を思い詰めるような言葉を言ってしまって、私はそれに気付かなくって。
震えながら首を横に振った。何度も振った。
手を強く握ったまま、貴方を見る。先程よりはっきりと見える貴方の姿。また目尻に涙を浮かべる私を見て、貴方は微笑んだ。
「娘の私がそう言うんだもん。当たり前だよ。」
その表情は毎日見てきた優しい笑顔でもあり、私が気付けなかった悲しみに溢れている表情。
今ではすぐに気付ける。今なら分かるのに。
もう一度、溢れそうな涙を堪えながら伝える。はっきりと貴方に伝わるように。
「本当に今までありがとう、こんな私でごめ…」
「別れにごめんはやだな。」
彼女が私の言葉を遮る。誰よりも強く、真剣な目をしていた。
彼女の目を見た私は心を決めた。まだ少し唇を震わせがらも、真剣な眼差しで頷く。そんな姿を見たら私だって負けてられない。もう二度と会えないけど。貴方を肉眼で見る事はできないだろうけど。
私はゆっくりと呼吸をして、口を開く。
「本当に今までありがとう。来世で、幸せにね。」
泣きそうながらも笑顔で言う私に、貴方は元気に頷いた。その瞬間、目の前全てが光に包まれる。
目を開けるとそこは、娘の私物が混ざったぐちゃぐちゃの部屋だった。そんな部屋を見渡しながら、息を吐く。
「…掃除するかぁ」
形骸化した社交辞令
【題:ありがとう、ごめんね】