ありがとう、ごめんね』の作文集

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ありがとう、ごめんね』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

12/9/2024, 1:52:20 AM

ありがとう、ごめんね

 仲間を急に裏切る時くらいにしか使わないだろこんなセリフ。と思ったけど案外普通に使う場面ありそうだな。なんか失敗してフォローしてもらった時とかに使うか。

 そう考えると別に普通のお題だな。俺が漫画脳すぎたな。

 しかし最近ほんと寒くなったな。今年は部屋の断熱頑張ったからガチの冬がきても余裕でいけるぜ!なんて思ってたのにもう既に寒い。

 まだまだ冬の入り口くらいの寒さだろうにもう部屋の中が割りと寒い。暖房をつけたくなる程度には。

 暖房というとエアコンの暖房でちょっとした不満があるんだよな。タイマー機能について。

 俺は夜勤で夜に起きるんだけどその時起きて着替える時に寒い。だから特定の時間につくようにタイマーをセットしたい。

 でも今使ってるエアコンのタイマーは何時間後につけるという簡単なタイマーしかない。0時につけるじゃなくて5時間後につけるみたいなやつだ。

 俺はこれが不満でな。これだと暖房のタイマーをセットする時間が固定されるというかこっちが時間に縛られる。18時にタイマーをセットするみたいに。

 そうじゃなくて俺は適当な時間にタイマーをセットして0時につくみたいなタイマーがいいんだよ。

 でもエアコンの買い換えなんて金がかかるしそう簡単にできることじゃない。我慢するしかないよな。

12/9/2024, 1:44:39 AM

長年連れ添った君との別れ
たくさんの愛と癒しをくれた。
小さい君が病気になり
ますます小さく、
弱々しくなる姿を見て
せつなくなり、
後悔もした。

君にとっての幸せを
私はつくり与える事が出来ていたのかと。

でも今は、君にもらった想い出に
感謝の言葉しか出てこない。
私の側で家族として
過ごしてくれたことに永遠の愛と感謝を。



『ありがとう、ごめんね』  RISU

12/9/2024, 12:56:38 AM

ボクの名前はミケ。
 ボクはかつては安住の家もなく、ただ死を待つだけの弱い猫だった。
 けれどある日、ご主人に拾ってもらい、僕は名前と家を手に入れた。
 美味しいごはんと暖かい寝床ももらい、今では何不自由ない暮らしを送っている。
 ご主人には感謝してもしきれない。

 そんな僕のお気に入りの場所は、ご主人の部屋の片隅に置いてあるタンスの上。
 ご主人の顔がよく良く見える、お気に入りの場所だ。

 ご主人の部屋に悪い奴が来ないよう、今日も


 ◇

 今日もタンスの上で寝ていると、部屋に近づいて来る足音が聞こえてきた。
 ご主人が学校から帰って来たのかな?
 ボクは身を起こして耳を澄ませる。

 けれど、どうにも様子が違う。
 この乱暴な足音。
 これはご主人ではない!
 ご主人の友人、ユリコの足音だ!

「沙都子、遊びに来たよ!」
 ユリコは不躾にドアを開けて、部屋に入る。
 この女はユリコ、ご主人と仲がいいらしく、毎日遊びに来る。
 けれどボクは百合子のことが嫌いだった。
 うるさいし、なによりボクとご主人の時間を邪魔するからだ。
 早く帰って欲しい。

「あれー、沙都子まだ帰って来てないの?
 早く来過ぎちゃったか……」
 部屋を見渡しながら、がっかりしたような声を出す彼女。
 ユリコの言う通り、ご主人はまだ帰って来てない。

 コイツの事は嫌いだが、同情だけはしてやる。
 ボクも、部屋にご主人がいなかったらがっかりするもの。
 邪魔だから帰って欲しいのは変わらないけど。

「仕方ない。
 もう少し、待つか」
 そう言って、ユリコは定位置に行こうとして――

 僕を見た

「あ、ミケがいるじゃん。
 沙都子が来るまで遊んであげる」

 なんてこった
、気付かれてしまった。
 ユリコはやる気満々で、おもちゃの準備をする。
 けどボクは遊ぶ気はない。

 そんな気分でもないし、ユリコは嫌いだし、なによりも雑だし……
 ユリコはすぐ飽きるのだ。
 中途半端なので、いつも消化不良になってしまう。
 そうなるくらいなら遊ばない方がマシ!
 ご主人が帰ってくるまで、ボクは寝ることにした

「狸寝入りしやがった
 猫の癖に」
 なんとでも言え。
 ボクは遊ばない。

「ほら、遊ぼうよ」
 閉じた瞼の向こうで、おもちゃが揺らめく気配がする
 少し気になるが、僕は遊ばない
 遊ばないぞ
 あそば、ないぞ……

「ニャ!」
 ボクは目をカッと見開き、目の前の羽のおもちゃを捕まえる。
 やったぜ!


 あ、やってしまった。
 遊ばないって決めてたのに……

 意地悪いユリコの事だ。
 きっと意地悪い顔して、ボクを見て……
 ……こいつ、寝てやがる。

 なんて忍耐の無い奴だ。
 遊ぶって言ったくせに、遊ぶ前に飽きてやがる。
 ユリコはコレだから嫌いだ。

 まあいいや。
 ユリコが寝てるならそれに越したことはない。
 僕も二度寝するとしよう。

 と、そこでボクはあることに気づいた。
 うつぶせで寝ているユリコの背中。
 なんだろう、ものすごく『そそられる』。

 こんな気持ち、初めてだ。
 一体あの背中には何があるのだろう……

 ――確かめよう!
 ボクはユリコを起こさないよう、ゆっくりと百合子の背中へと移動するのだった


 ◇

 寝ていると、誰かが部屋に近づいてくる足音が聞こえてきた。
 この優雅な足音は……
 ご主人だ!
 僕は身を起こすと同時に、部屋のドアが開く。

「ただいま、ミケ。
 ごめんね、今日は日直で遅れて――

 あなたたち何してるの?」

 ご主人がボクを見て、困惑したような表情になる
 何かしたっけな?
 ボクが悩んでいると、寝床がもぞもぞと動いた。

「沙都子、やっと帰って来た。
 ミケをどかしてよ。
 背中にいて身動き取れない」

 ああ、そうだった。
 ユリコを寝床にしたんだった。
 背中で寝転ぶと、いい感じに体がフィットしたんだよね。

「ミケ、百合子がこう言ってるけどどうする?」
 決まってる。
 このまま寝る。
 こんな気持ちのいい寝床を手放せるはずがない!
 ボクは、ご主人の前で横になる。

「どかないって言ってるわ。
 百合子、そのままベットになってなさい」
「そんなあ」
 ユリコは不服なのか、身をくねらせる。
 そのうねりが不快だったので、ボクはユリコの頭をかるく殴る。
 そのうねり具合が寝るのにちょうどよくって、ボクはそのまま夢の世界へ旅立つのだった

12/9/2024, 12:49:56 AM

ありがとう、ごめんね


最近の私は疲れている。

恋に疲れているのだ。

ありがとう、ごめんね

そればかり繰り返すあの人に、辟易しているのだ。

きっとそれは彼の優しさからくるものなのだろう。

でも私はその類の優しさには慣れていない。

むしろ黙って突っぱねてくれた方が楽なのにと思う。


ありがとう、ごめんね

本当にずるい言葉だ。

そんな風に言われたら怒るに怒れないではないか。




お題
ありがとう、ごめんね

12/9/2024, 12:46:04 AM

【ありがとう、ごめんね】


この言葉を連想させる笑顔には、何度も出会った。

力になれると思ってた。近くに寄り添えると思ってた。そしてあなたの心を軽くすることができるはずだと。寄りかかれる相手が見つかるまで、ここにいるよ。
けれど同時に、「この言葉」を敏感に感じ取る。
ごめんねと言わせることへの抵抗、罪悪感、違和感。
慌てて手を引いて、きゅうに恥ずかしくなる。自分が誰かの力になれるなんて、誰かのたすけになれるなんて、なんとおこがましいと。無力だ。

そんなことをくりかえしてここまで来たけど、近頃ではもう考えなくなった。
私よりももっとじょうずに寄り添える人がいる。近くも遠くもない適切な距離で接し、深くも浅くもない適切な言葉で、相手を笑顔にできるひとがいる。
私が下手に手をさし出すよりもずっと、安心できる方法で。
だから私は相変わらず、いつでも腕を伸ばせる距離で見守る。
それでもいいのだ、仕方ない、見つけてしまうのだから。

たった一言で相手を救えるのはいつだって主役だ。
影の努力に気づいてもらえるのも、主役の役割だ。
ただ、そういう努力に気づいてもらえないのもまた主役だ、なんて都合がいいだろうか。

12/9/2024, 12:45:19 AM

お世話になった友達と
会う時などは
いろいろな思いが
出てくるのである

この前お世話になったから
言葉を尽くしてお礼が言いたい
今度何か渡したいけど
何がいいんだろう
でも あまり大げさでも
気を使うだろうし
このカフェなんか混んできたけど
ここじゃないほうがよかったかな
ガヤガヤしてて 話ができないかも
この前はいい感じだったのに
もうひとつだったかも

いろいろ考えてても
いざ 会ってみると
彼女のペースに巻き込まれ

ありがとう、ごめんね
くらいしか言えないとは

12/9/2024, 12:21:07 AM

僕のために泣いてくれて
ありがとう

それを嬉しいと思ってしまって
ごめんね

顔がゆるむのを見られないように
抱きしめた

泣かせるより笑わせる方がむずかしいんだよ
きみはすごいね






「ありがとう、ごめんね」

12/9/2024, 12:20:26 AM

【ありがとう、ごめんね】


「レニー、そのまま押さえて! ありがとう、ごめんね!!」
 俺への礼と謝罪を口にしながら、エリオットの魔法が俺を貫いた。それは俺が押さえ込んでいた犯人を俺ごと戦闘不能にするのに十分な攻撃だった。
 痛覚はすでに遮断されている。遠退く意識の中でぼんやりと、今回の回復は早そうだなと俺は思った。






「…………は……か、……?」
「……だろ、……は」
 ああ。声が聞こえる。意味がわかるほどは聞き取れないけれど、これはエリオットと、俺のご主人様であるカイル殿下の声だ。
 エリオットはカイル殿下の側近、俺は専属の護衛騎士。立場に差はあっても元同級生であり仲は良い。
 この国の第一王子であるカイル殿下は、優しそうに見えるが冷たい所もあるお方だ。きっと俺が『また』死んだと知っても悲しみはしないだろう。

「……それで、……は」
 少しずつ耳がまともに働き始める。
「もう……けど、なかなか……」
「そうか、しかし……」
 すべての感覚が遠く、もどかしい。早く起き上がりたい。ゆっくりと目を開ける。それだけのことにかなりの集中力が必要だった。

「レニー? 意識が戻ったの!?」
 エリオットに返事をしようとして、声が出なかった。復活の直後はいつもこうだ。支え起こしてくれたエリオットに、そのまま水を飲ませてもらう。カイル殿下がもの言いたげに俺を見て、ため息をついた。

「レナード。また自分を犠牲にしたな」
 俺はただ素直に頭を下げた。まだちょっと喋れそうにない。 
「他の戦法はないのか。いくらお前が死なないといっても、毎回毎回……」
 こうして説教されるということは、多少は心配されていると思ってもいいのだろう。それを嬉しいと思ってしまう自分に少し呆れる。

 俺は死なない。正確には、怪我や病気では死ねない。死んだと思っても復活する。神様からそういう加護を賜ってしまった。
 完全な不死ではないし老化はするから、将来的には老衰するのかなと思うけど、戦死はあり得ない。毒も効かない。

 おかげで優秀な囮であり便利な壁である。だからこそ、王子の専属護衛に選ばれた。いざという時には身代わりになれということだ。痛みを遮断・軽減できるのが救いか。意識して痛覚を鈍らせることもできるし、一定以上の痛みは自動で遮断される。

 なんでこんな体になったかと言えば、神様が加護を授けてくれると言うから、それなら長生きしたいなぁと安易に願ったせいだった。人間としては長生きできた、そう神様が判断するまで、俺は死なないそうだ。何度でも何度でも復活する。

「まあまあ。おかげで殿下もご無事だったんですから」
 エリオットがカイル殿下を宥めた。俺が今回こいつに『殺された』のは、王家主催の夜会での騒動が理由だった。カイル殿下に毒を盛ろうとした者がいて、拘束しようとしたら暴れた上、魔法を使おうとしたので、俺たちも強硬手段に出るしかなかったというわけ。

「……夜会の警備責任者は近衛騎士団の副団長だ。以前から第二王子派と接点があった」
 副団長はいつもにこにこと穏やかな人で、たまに甘いものをくれるから嫌いじゃなかった。けど、潰されるだろうな。たとえカイル殿下の暗殺未遂に直接加担していなくても、不審者を見逃したのだから。

「いい加減、面倒だな」
 そう言ってカイル殿下はため息をついた。
「なぁ、レナード。お前、近衛騎士団を辞める気はあるか」
 突然そんなことを聞かれて、俺は焦った。
 この方の護衛を外される?
 何か不興を買うようなことをしたか?

「殿下。俺は確かに盾になることしか能がありません。ですが、それでも今までお役に立てていたはずです……!」
「ああ、勘違いするな。私の護衛を辞めろとは言っていない」
「では?」
 どういう意味だ。何が違う?

「弟の方が王には相応しいだろう」
 カイル殿下の言葉に、俺は目を見開き、エリオットも絶句している。
「そもそも何故揉めている? 王太子が決まらないからだ。何故決まらない? 第一王子の私が王の器ではないからだ」
「殿下……そのようなことは」
「これまでの王国の歴史上、魔法が使えない国王が何人いたか……いないよ。いないんだ」

 本来なら、長子であり男子でもあるカイル殿下が次の王になる。けれど、カイル殿下は魔力を持たずに生まれた。国王陛下はカイル殿下を王太子に指名することを躊躇い、だからといって切り捨てられずにいる。

「東の辺境伯に後継者がいない。このままなら家は断絶、領地は王家の直轄地になる予定だ」
 エリオットが声を震えさせた。
「カイル殿下、まさか」
「……私を養子にという話がある。受けようと思っている」

 次の王が決まらないままでの臣籍降下。周囲はカイル殿下が王に捨てられたと判断するだろう。その後の社交界で、この方が一体どんな扱いを受けることか。

「レナード、ついて来てくれるか?」
「……俺は」
 本来、カイル殿下の専属である以前に、俺は騎士であり、この国と王に忠誠を誓った身だ。けれど許されるなら。望んでいいなら。この剣はカイル殿下おひとりに……
「連れていってくださるのですか?」
「もちろんだ」
 俺はどうにかベッドから降りると、敬愛する主人の足許に跪いた。






 殺しても死なない俺を、怪しげな実験の被験体にしたいとか、人体をより詳しく知るために解剖させろとか、そういう物騒な連中が実は大量にいたのだということを、俺は辺境伯領に移住してから知った。
 そういうものはすべてカイル殿下が、カイル様が俺から遠ざけ、守ってくれていたのだ。

 剣を捧げる相手を変えるなんて騎士としては不義理なこと。けれど、あの日、国よりカイル様を選んだことは間違いではなかったと、俺は思っている。






────────────────
長くなりました。今までで最長かと。ここまで読んでいただきありがとうございます。短くできなくてごめんなさい。

12/8/2024, 11:43:07 PM

「ありがとう、ごめんね」

ありがとう
お父さん、お母さん私をこの世にうみだしてくれてありがとう。お父さんやお母さんのように勉強が出来ることもなく、どっちかというと勉強が出来ず、劣等生だった私を育ててくれてありがとう。
体も小さい頃から弱いのを育ててくれてありがとう。自家中毒で寝たきりになった私を側で見てくれてありがとう。足に火傷をおった時、泣きじゃくる私をおぶって病院に運んでくれて、毎日、おぶって
バスに乗って、消毒につれていってくれてありがとう。
ごめんね
13年前、携帯電話のメールを毎日送ってくれたお父さんありがとう。成功した姿をお父さんが亡くなる前に見せれなくてごめんなさい。
お母さん、お父さんの介護、看病ありがとうございました。私は仕事以外に気遣いができずごめんなさい。お母さんが惚けてしまって今、介護医療院に入所し、私は何も直接、介護に接しなくてごめんなさい。
野口さん、私が仕事してる時に母を気遣って、散歩連れて行ってくれたり、母の大好きなケーキを買ってきてくれたりしてくれて、ごめんなさい。

私は本当に
自分ぼことばかりで精一杯でした。

12/8/2024, 11:39:41 PM

*ifルート加筆しました


「僕が死んだときは泣いてくれるか」
「ええ」
「こんな仕事柄、いつ死ぬかわからない」
「知っています、それは私も同じです」
「だから、今のうちに言いたいことを言っておく」
「いつも唐突ですねぇ」
「思い立ったが吉日だ」
「ふふ」

「……僕の数少ない財産は全て君に譲る。好きに使ってくれて構わない。僕にとって、それがいちばんの使いみちだ」
「はい」
「僕の代わりに、僕の願いなんて叶えなくていい。好きに生きてくれ。世界は良い方向に変わり始めた。君がすべて背負わずとも、近い未来に変革の時はやってくる」
「あなたの願いと私の願いが同じだとしても、ですか?」
「……君は本当に変わり者だ」
「あなたにもお返しします」

「僕の墓に指輪は入れないで、君が持っていてくれ。きっと君を守るはずだ」
「あなた、私の指輪だけでは飽き足らず自分のものにも細工したんですね?」
「黙秘する」
「指輪がどんなふうに守ってくれるのか、楽しみにしておきます」

「毎年墓参りになんて来なくて良い。どうせ僕は地獄に落ちるのだから」
「なら、きっと私も地獄行きです」

「僕の遺したものはいつ捨ててくれても構わない。君が必要ないと思う時が、僕にも必要のなくなる時だ」
「そんな日が来るんでしょうか」
「さて、未来は誰にも分らない」
「それもそうです」

「僕を忘れてくれたって良い。僕と過ごした記憶が君の邪魔になるのなら、悲しませるのなら、その記憶に存在する意味はないのだから」
「……はい」

「僕以外に愛するひとができるのなら、そちらをえらべ」
「それは、……」
「と、言おうと思ったが」
「え……?」
「どうにも君を手放せそうにない。死んだ後ですらも、だ」
「離さないでくださいませ」
「君も?」
「離せませんわ」
「宜しい。ならば地獄の入り口で待っていよう。二人なら責め苦の痛みだって半分に感じるだろうな」
「ええ、勿論」

「あとは、……」
「――?」
「そうだな、あと一つで最後だ」
「案外少ないですね」
「君は僕を欲深い人間だと思っていないか」
「ええ、欲深くて、自分の望むすべてを救おうとするひとです」
「過大評価が過ぎる」
「いいえ」
「……君が好きなように評価すればいい」
「そうします」

「最後の僕の望みだ。これが叶うんなら、今言ったすべてを破ってくれてもいい」
「……」
「幸せになって欲しい」
「私は、」
「それがすべてだ。君が幸せならそれでいい。他に何もいらない」
「……訂正します。あなたは、どこまでも欲のないひとです」
「そうか? ひと一人の幸せを望むんだ。十分欲深い酷い人間だよ、僕は」














「ほんとうにあなたは酷いひとです」
「あなたのいない世界で、どうやってしあわせになればいいですか」
「私のしあわせは、とっくにあなたの形になっていたのに」
「あなたの望みは私が叶えます」
「それが私の唯一の――、」
「……地獄の入り口で、私を叱ってくださいね」

 私にしあわせを教えてくれてありがとうございます。それから――ごめんなさい。













 ifルート

「まさか、君が僕より先に死ぬなんてことがあろうとは」
「君にも望みを訊いておくべきだったんだ。まったく、僕は本当に自分のことしか考えられない人間だ。どうしようもない」
「……このノートは?」
「ああ……まったく。君は誰よりも他人のことを考えるひとだ!」
「どうせ君は天国に行くんだろう」
「なら天国の門の前で待っていてくれ。すべての罪を償った後、どんな姿になっても会いに行くと誓おう」

 僕にしあわせを遺してくれてありがとう。一人にして済まない。必ず迎えに行くから、それまで──。










 *いつものシリーズとは関係ないお話です

12/8/2024, 11:33:17 PM

私 誕生日に おめでとう いつまでも 綺麗で 元気で 長生きしてねと ラインが入った 子供達からだ ありがとう 子供頃 怒ってばかりで ゴメンね

寒くたり 暑さ乗りきり 頑張るぞ
モミジ見て 思いに更ける 若き日を
朝寒い 起きるのいやだ でも起きる

モミジがり 終わりなった 又会おう
散歩する 身軽で歩く 楽しさよ

12/8/2024, 11:26:37 PM

「ありがとう、ごめんね」

僕は友達がいる
学校に通う友達もいるけど僕のお家にも友達がいる。
友達と言うより兄かも?
お家に帰って僕の部屋に行くとおかえりなさいと言う

僕のクマのぬいぐるみだ
名前は「スターマン」
おかえりなさいって本当に喋ってる訳じゃないけど僕はそんな風に思うだけ
いつも僕の味方にしてくれる
上級生の子達にイジメられたり運が無かった一日だったり先生に怒られたりなど辛かった事があった時にスターマンを抱いてると「辛かったね、もう大丈夫だよ。」とか「我慢して偉いよ!今日はそんな日もあるよ。」などスターマンから語りかける

逆に僕が嬉しかった事は僕が話しかける
スターマンは何も喋らないけど喜んでうなずく

スターマンいつも、ありがとう!

でも僕が中学生になると何だかスターマンと距離が離れてきた
部活動や期末テストで忙しくなったからスターマンは遊べなくなった
そしてあっという間に中学と高校を卒業した
ぬいぐるみも卒業しようかと思い捨てようかと思ったけど捨てずにスターマンを押し入れにしまった

僕がサラリーマンになって5年目となる
未だに他の人達とは話しかけてない
タバコを吸っていれば話しかけるチャンスかも知れないけど僕はタバコが苦手で吸えない
ミスして上司によく怒られたりするけど何だか僕は疲れてきた
何だか次の日が来るのも嫌になる
ある日、職場でぬいぐるみを持ってきた男性社員がいた
「これがないと落ち着かないんだよ」
すると女性社員も来て
「分かる〜アタシも推しぬいを持ってきた」
それを見ていた僕は何だか大事な事を忘れてる気がした
何だろうか?僕が一番大事にしていたぬいぐるみが思い出せない
思い出せないまま定時で帰る時に僕は見た
女子高生が大きなクマのぬいぐるみを抱えながら歩いていた
「マジで欲しかったぬいぐるみが五千円でゲットしたわ」
など女子高生達と会話しながら歩いてた

思い出した!僕の大事なぬいぐるみ!
僕は慌てて走って帰った
まだあるかは分からないけど僕は無我夢中で走り帰宅した
押し入れを物を出して探しまくって古い段ボールを出して開けたらぬいぐるみが出てきた

僕の大事な友達……スターマン!

ほこりまみれだけど間違いなく僕のスターマン

スターマン、ごめんね。寂しい思いしちゃってごめんね。
僕が悲しくなってたら「いいよ、また会えて嬉しいよ」と聞こえたような気がした

僕はスターマンをキレイに洗った
ほこりまみれだったけど特に破れていなかった
乾燥機のスイッチをつけてスターマンを干した

次の日の朝
僕はスターマンを鞄に入れて仕事に行く
机に置いたら男性社員が言ってきた
「もしかして、キミのパートナー?」
「うん、小学生の頃からずっと友達だよ」
すると女性社員も来た
「クマのぬいぐるみじゃん!可愛い!」
久しぶりに誰かと会話して僕は嬉しかった
社会人にぬいぐるみを卒業しなくても良いんだなぁと僕は思った
スターマンのおかげで仕事場の人達と上手くいったよ
ありがとう、スターマン

12/8/2024, 11:25:34 PM

「私達やっぱりやっていけないと思う。」

そう言って振られたのは昨日だったか。

キャリーケースに荷物を詰める彼女を見て

出張でもあったっけと思っているところに

そう言われたんだった。

「なんで、どうして、」

何度も理由と自分の直すところを言った。

もう何を言われたかも覚えていない

けど彼女は最後に

「もう好きじゃなくなった」

そうはっきり言ったんだ。

「今までありがとうそしてほんとごめん」





─────『ありがとう、ごめんね』

12/8/2024, 11:22:02 PM

お題『ありがとう、ごめんね』

「なんで『ごめん』ばかり言うの?」
 大学に入って新しく出来た友達にそう言われた。
 私の口癖は『ごめん』。昔から家族だけでなく友達の機嫌をなにかと損ねてしまいがちで気がついたらそれが口癖になってしまった。『ごめん』と言えばとりあえずその場は丸くおさまるからだ。たとえ自分が悪くなくても。
 だが、それが逆に友達の機嫌を損ねたらしい。
「えっと……えっと……」
 ごめんに代わる言葉、代わる言葉と頭の中を探していく。今、友達は私にコーヒー入れた飲み物を持ってきてくれたんだった。
「あ、ありがとう……」
「ん、どういたしまして」
 友達がふっと、やわらかく笑う。そうか、これからは『ごめん』じゃなくて『ありがとう』と言えばいいのか。
 たしかに『ごめん』と言えば人は困ったような顔を見せることだってあった。悦に浸る人もいた。きっとこの言葉のせいでなにかと下に見られがちな人生だったと思う。
 決めた、これからの口癖は『ごめん』じゃなくて『ありがとう』にしよう。

12/8/2024, 11:17:15 PM

「ありがとう、ごめんね」


いつもセットな気がする言葉。


気を遣ってくれてありがとう
気を遣わせちゃってごめんね

助けてくれてありがとう
手を煩わせちゃってごめんね


ありがとう

ごめんね

表裏一体なのかしら。

12/8/2024, 11:06:14 PM

大切な人を庇って死ぬというのは、大切な人にとって、酷いことだ。
遺された人は、自分が死因となったことを苦しみ、救われたことに苦悩しながら生きていかなくてはならないから。

よく、口説き文句で、「命を賭けて君を守る」なんてのがあるが、本当にやられたら、その人のその後の人生には一生苦悩がついて回る。

大切な人を「命を賭けて守る」ことは、実は一番、自己中心的で、酷いことなんだと思われる。

だから、大切な人を庇って死ぬ、なんて、本当はやってはいけないのだ。
大切な人を庇うのなら、きちんと生還しないといけない。
そうしないと、大切な人に一生残る傷を負わせることになるから。

生き延びる自信がなきゃ、庇ってはいけないのだ。

君に向かってアイツが、斧を振りかぶって突っ込んできた時、僕は本当は逃げなきゃいけなかった。
「あなただけは生きて!」君はそう言ってくれたのに。

僕は君が死ぬのが耐えきれなかった。
逃げ出すことができなかった。
そして傲慢だった。

僕は君を庇ってしまった。
君の死に顔を僕が見たくないばっかりに。
斧で切り付けられて生き延びる自信なんてなかったのに。

切り付けられて倒れた僕に、君は泣きながら駆け寄った。
だから考えなしに庇うのはダメだったのだ。
アイツは容赦なく斧を振るった。

僕は…
僕は、なんて罪深いことをしてしまったのだろう。

僕を抱き抱えて、泣きながら、斧に今打たれようとする君に、僕は…僕は…

「「ありがとう。ごめんね」」

僕が絞り出したのとおんなじ言葉を、君が言った。

僕は余計に悲しくて、自分を呪った。

泣いている君の顔。
その奥に斧を振りかぶるアイツの、醜い形相が見えた。

12/8/2024, 11:04:52 PM

思えば私の人生は謝罪の連続だった。
なるべくひっそりと息を殺して生きているのだけれども、何かと迷惑をかけてしまっていたようで。
そこに佇んでいるだけで嫌がられていた。
ある種のいじめのようなものだった気もする。
叫ばれ罵られ、ついにこの日が来た。
ここに入ればもう二度と外の空気を胸いっぱいに吸い込むことは出来無いと先祖代々言い伝えられてきた。
でも、案外それはそれで良かったのかもしれない。
短かった私の人生、最後は憧れのマイホームでその時を待とう。
ありがとう、ごめんね。
私は黒い羽を羽ばたかせて、紙でできた我が家へと入室した。

12/8/2024, 11:03:56 PM

ありがとう、ごめんね


あの頃は
その優しさにも
愛情にも気づけなかった
気に入らない所ばかり見えて
勝手に疲れてしまっていた

離れて、時間が経って
やっと気づいたよ
あの人なりに大切にしてくれていたんだ

ありがとう
あの時はごめんね
どうか幸せでいてね

12/8/2024, 10:47:03 PM

助けてくれて
 ありがとう

 そう 言いたかった

 小説やドラマのような
 ありきたりなことを思う日が
 くるなんて

 道の端にそっと
 花束を置く

 黒い羽が
 すぐ側に落ちた

 もしかして と思ったけれど
 そんな筈はないだろう

 あの鳥は 自分を庇って
 目の前で ーに
 ーーーーーだから

【ありがとう、ごめんね】

12/8/2024, 10:38:39 PM

〜ありがとう、ごめんね〜
優しくしてくれてありがとう
なのにわがままになっちゃってごめんね
あと少しだけ許して
それは通用するのだろうか
今だけは許して欲しい
本当に何倍にもして返すから
ただただ受け入れて欲しい

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