ありがとう、ごめんね』の作文集

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ありがとう、ごめんね』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

12/9/2024, 10:09:49 PM

「ありがとう。ごめんね」

それが彼女の口癖だった。
お礼の言葉に、必ずついてくる謝罪の言葉。何度言っても、その謝る言葉は消えてはくれない。

「いつも言ってるけど、何でごめんもついてくるの」
「うん。ごめんね」
「ほら、また」

指摘する度に、ごめんが増えていく。ありがとうが、ごめんで埋もれてしまいそうだ。
思わず出かけた溜息を呑み込んで、彼女から視線を逸らし窓の外を見た。
一面の白。
音もなく降り続く雪が全てを白く染め上げて。相変わらず白以外のものは何一つ見えはしなかった。
彼女が膝をつき、足に巻かれた包帯を外していく。手袋越しでなくとも分からなくなってしまったその指の冷たさを、少しだけ懐かしく思った。

「いつもありがと」
「わたしのせいだから。ごめんね」

また一つ、ごめんが降る。

「もうそれはいいって。逆に私の方こそ、ごめんなさい」

こうして黒く色の変わった足を見ても、顔色一つ変えずに薬を塗り包帯を巻く。
足のせいで制限のある自分の代わりに、何もかもの世話をする。
礼を言うのは、謝るべきであるのはどちらなのか。

「謝らないで。優しくしないで」
「優しくはないでしょう?まるで使用人みたいに、こき使っているのに」
「わたしが好きでしているの。あなたの役に立てるのが、嬉しいと思っているから」

視線を向ければ、彼女は頬を染めて微笑んだ。
その目が、その表情が。彼女の言葉が本心からのものだと告げている。

「物好きめ」

気恥ずかしさを覚えて憎まれ口を叩くものの、彼女はやはり微笑むだけで。
それ以上は何も言えず。彼女が足に優しく触れ、新しい包帯を巻き始めるのをただ見つめていた。



片付けをしに部屋を出た彼女の背を見送って、小さく息を吐く。
彼女がいつまでも自分に縛られ続けている事が、苦しい。
仕方がない事だと、何度言っても彼女は理解してはくれなかった。時には逆に窘められもした。
足を奪った化生に対して、仕方がないと宥めるのはどういう了見なのか、と。
確かに彼女の言う通りではある。
しかし、仕方がないと割り切ってしまったのも事実ではあった。

化生と知らず、仲良くなり。
ずっと側にいてと、文字通り足を凍らされた。
もう二年にもなるだろうか。

「気にするなって、あと何回望んだら応えてくれるんだろう」

彼女の側で。彼女に世話を焼かれながら。
時折戯れにしてくれた話によれば、彼女は元は妖であったらしい。
気づけば化生に堕ちてしまったのだと。
そう悲しく笑う彼女のために、それから些細な望みを口にするようになり。それを全て彼女は応えてくれた。
化生に堕ちた妖が、再び妖に戻るのかは分からない。
彼女に出会うまで、妖と化生の存在すら知らなかった自分には、彼女が今も化生であるのか妖であるのか、分からない。

「ごめんねは、もういらないのに」

彼女はずっと謝り続けている。
側にいてくれる事への感謝の言葉を口にしながら、その代償に足を奪った事への謝罪の言葉を繰り返している。
彼女はずっと後悔に縛られたままだ。

いっそこの忌々しい足を切り落とせば、彼女は自由になれるだろうか。
疾うに壊死し、使い物にならない足だ。あってもなくても変わらない。
だが彼女は悲しむのだろう。なくなってしまった足を、自分のせいだと永遠に責め続けるのかもしれない。

それよりは今のまま、彼女の好きにさせているのが彼女にとっては良い事なのか。
何度も繰り返してきた堂々巡りに頭痛を感じ、頭を振る。自身を化生だと言いながらも、どこまでも心優しい彼女を思い、深い溜息を吐いた。





寝床の仕度を整えながら、彼女は昔を想い目を細める。
化生に堕ちる前。妖としての始まりを、彼女ははっきりと覚えていた。
降り続く雪。倒れ伏す人。雪を食み、懸命に生きようとした人の子の最期の望み。

――かえりたい。

帰りたかったのか、あるいは還りたいのか。今となっては知る術はない。
だがその望みに応えるために、彼女は目覚めた。
眠る人の子を抱き、故郷へと返した。
その日から彼女は、雪と共に在り続けている。

妖とは不安定なものだ。
人の認識で妖にも、化生にも、それこそ神にすら成れるのだから。
一度化生に堕ちた彼女は、それを正しく理解している。
人の望みに応え、人から怖れられ、認識が歪み存在が歪んだ。
そしてその歪みが、ただ一人の些細な望みによって再び元の形を取り戻そうとしている。

人は時に傲慢で、そして何よりも優しく愛おしい。
彼女を妖として目覚めさせ、化生に堕としたのは確かに人であり。
彼女を再び妖に戻そうとするのもまた、人であった。

優しい人の子。
自由を奪われながらも怖れる事なく己に接し、妖に戻そうと望みを口にする子。
自身の自由を諦めながら相手の自由を願う、哀しく尊い子。
その子を想い、口元を綻ばせた。

寝室を出て、愛しい子の元へと向かう。
ぼんやりと窓の外を見る子は、今何を思っているのだろうか。

「おかえり」

己に気づき笑いかける子に笑みを返し。
華奢なその体を抱き上げる。

「もう寝るの?」
「うん。ごめんね」

謝罪の言葉を口にすれば、僅かに眉を寄せる子に気づかない振りをした。
その望みには応える事は出来ない。
化生ではなくなったが、妖にも成れなかった彼女は、心の内で望み続けている。

――最期の時まで、こうして共に在りたい。

故に彼女は感謝の言葉と共に謝罪を口にする。
己には眩しすぎるほどの貴重な光と共に在るために。自由になってほしいというその望みを否定し続ける。

「有難う。御免ね」



20241209 『ありがとう、ごめんね』

12/9/2024, 3:17:45 PM

パソコンの再生ボタンを押す。
心臓のドクンドクンという音が耳に届く。
ロードの円を見つめて深呼吸をする。
緊張で全ての感覚が研ぎ澄まされてるからか、見なくても父親が固唾を飲んでこちらを見つめている様子がわかる。

画面が切り替わり、一人の女性が映った。
「初めまして…だね。あなたのママです。」
堪えていた涙があふれだす。
ただ、その姿を焼き付けたくて、涙なんかで邪魔されないよう目を見開く。
「20歳のお誕生日おめでとう。どんなふうに成長してるのかな…。きっとママに似て美人なんだろうね。勉強も得意かな?もしかしたらパパに似て苦手かもね。彼氏とかもいるのかな。」
ふふっとはにかむ。
「あなたが元気でいてくれればママは幸せです。
生まれてきてくれてありがとう。直接言えなくてごめんね。改めて20歳おめでとう!」
ママが死んだのは自分のせいじゃないか。
20年間ぐるぐると渦巻いていた黒い感情が消えた。
会ったことない。話したこともない。他人のように遠い存在だけど、これほどまでに愛を感じたことがない。
父親が頭をなでる。
「ママに似て良かったな。」
アメリカ留学推薦の合格通知を握りしめる。
各大学の成績優秀者のみが参加できる長期プロジェクト。2週間後、私はそれに参加する。
「いつでも帰ってきていいからな。」
声が震えていたような気がした。

12/9/2024, 2:36:46 PM

〔ありがとう、ごめんね〕

今日は僕の人生において重大で、僕は今日の事を一生覚えているだろう。
なぜなら今日は…親友が死んだ日だからだ。
僕は昨日、親友と喧嘩してしまった。そして…今日、親友が死んだ。
僕はまだ、親友に言いたい事も、伝えたい事も言えてないのに。
ただ一言「ごめん」って言えばよかったんじゃないか?
なんで言わなかったのか、今は過去の自分を悔やむ事しかできない。

その時僕は、あることを思いついてしまった。
言いたい事、伝えたい事を親友に直接言う方法。

……僕が、___をする事…。

ーーーーーーーーーーーーー

あの重大な日から、今日で丸2ヶ月経つ。
僕まだ、あの方法を実行に移せていない。
でも、……いや、今僕は決めた。決行は1か月後。親友が死んでから丸3ヶ月の日。

今思えば、丸1年の時にすれば、確実だったかもしれないと思うが、その時はそんな余裕はなかったのだろう。
そんな事考えてもいなかった。

そして当日。
今日はあの方法を……自○を実行する日だ。
大丈夫、きっと上手くいく。僕は決めたんだ。今更迷ったりしない。


ありがとう、親友。そして、ごめんな、親友。
「僕は……僕は、決めた!___ 」
プツッという何かが途切れたかのような小さな音が聞こえた。
僕の心の暗闇には、その小さな音が響き渡った。

12/9/2024, 12:28:40 PM

「ありがとう、ごめんね」

「前回までのあらすじ」───────────────

ボクこと公認宇宙管理士:コードネーム「マッドサイエンティスト」はある日、自分の管轄下の宇宙が不自然に縮小している事を発見したので、急遽助手であるニンゲンくんの協力を得て原因を探り始めた!お菓子を食べたりお花を見たりしながら、楽しく研究していたワケだ!

調査の結果、本来であればアーカイブとして専用の部署内に格納されているはずの旧型宇宙管理士が、その身に宇宙を吸収していることが判明した!聞けば、宇宙管理に便利だと思って作った特殊空間内に何故かいた、構造色の髪を持つ少年に会いたくて宇宙ごと自分のものにしたくてそんな事をしたというじゃないか!
それを受けて、直感的に少年を保護・隔離した上で旧型管理士を「眠らせる」ことにした!

……と、一旦この事件が落ち着いたから、ボクはアーカイブを管理する部署に行って状況を確認することにした!そうしたらなんと!ボクが旧型管理士を盗み出したことになっていることが発覚したうえ、アーカイブ化されたボクのきょうだいまでいなくなっていることがわかった!そんなある日、ボクのきょうだいが発見されたと事件を捜査している部署から連絡が入った!ボクらはその場所へと向かうが、なんとそこが旧型管理士の作ったあの空間の内部であることがわかって驚きを隠せない!

……ひとまずなんとか兄を落ち着かせたが、色々と大ダメージを喰らったよ!ボクの右腕は吹き飛んだし、ニンゲンくんにも怪我を負わせてしまった!きょうだいについても、「倫理」を忘れてしまうくらいのデータ削除に苦しめられていたことがわかった。

その時、ニンゲンくんにはボクが生命体ではなく機械であることを正直に話したんだ。「機械だから」って気味悪がられたけれど、ボクがキミを……キミ達宇宙を大切に思っているのは本当だよ?

それからボクは弁護人として、裁判で兄と旧型管理士の命を守ることができた。だが、きょうだいが公認宇宙管理士の資格を再取得できるようになるまであと50年。その間の兄の居場所は宇宙管理機構にはない。だから、ニンゲンくんに、もう一度一緒に暮らそうと伝えた。そして、優しいキミに受け入れてもらえた。

小さな兄を迎えて、改めて日常を送ることになったボク達。しばらくのほほんと暮らしていたが、そんなある日、きょうだいが何やら気になることを言い出したよ?なんでも、父の声を聞いて目覚めたらしい。だが父は10,000年前には亡くなっているから名前を呼ぶはずなどない。一体何が起こっているんだ……?

もしかしたら専用の特殊空間に閉じ込めた構造色の髪の少年なら何かわかるかと思ったが、彼自身もかなり不思議なところがあるものだから真相は不明!

というわけで、ボクはどうにかこうにか兄が目を覚ました原因を知りに彼岸管理部へと「ご案内〜⭐︎」され、彼岸へと進む。
そしてついにボク達の父なる元公認宇宙管理士と再会できたんだ!
……やっぱり家族みんなが揃うと、すごく幸せだね。

そして、構造色の少年の名前と正体が分かったよ。なんと彼は、父が考えた「理想の宇宙管理士」の概念だった。概念を作った本人が亡くなったことと、ボク以外の生きた存在に知られていないことで、彼の性質が不安定だった原因も分かった。

ボクが概念を立派なものに書き換えることで、おそらく彼は長生きするだろうということだ。というわけで、ボクも立派に成長を続けるぞ!

─────────────────────────────

私は、私は漸く───公認彼岸管理士の資格を得られた。
これでやっとあの子達に会いに行ける。
……随分と待たせてしまったね。すまなかった。

「博士!」「どうしました?」「あ、あの……。公認彼岸管理士の資格取得おめでとうございます!」「ありがとう。」「これで仕事の幅が広がりそうだね!」「そうですね。嬉しいです。」

「せんせー!」「はい。」「これからも一緒だよね!ね?」「……。」「ぼく、せんせーと一緒にいたい!」「ありがとうございます。でも……ごめんなさい。」

「私も皆さんと一緒にいたいのはやまやまです。しかし、おそらく宇宙管理本部に移ることとなるでしょう。ですが、必ず会いに行きます。」「やだ!寂しいよー!」「先生……。」

「あなた達は絶対、大丈夫です!みんなで仲良くすることも、協力することも、全部できているではありませんか。私がここを離れても、上手に暮らしていけますよ。」

「寂しいのは私も同じです。それでも、未来に向かって暮らしていかなければいけない。それが私たちの使命です。」

「せんせー……。」「……泣かないでください。どれだけ離れていても、私たちは同じ世界を生きているのです。だから、永遠の別れはありません。」

「安心して眠って、いつも通り暮らしてくだされば、それだけでいいんです。」

「ほら、前を向いてください。私は、あなたたちをひとりにはしません。孤独にはしません。しばしの間会えなくなるだけです。」

「私とひとつ約束しましょう。これからも変わらず、ずっと元気で仲良く暮らしていってくださいね?」

「皆さん……ありがとう。」
「私はこれでここを発ちます。それでは───」

「行ってきます!」

12/9/2024, 11:41:00 AM

「1人目の運命の人」


あなたが好きだった
一目惚れだった
この人だと思った
付き合うのに
時間はかからなかった
付き合えた時は嬉しくて
夢かと思った

大好きだった
愛してた
だから、
苦しかった

とっくの前から気づいてた
あなたは
「彼女がいる」という
自分が好きなんだって

私に尽くしてくれたのは
私があなたから
離れないようにするため

たくさん私と写真を撮ってくれた
それは
ストーリーに載せるためだけ

そして
あなたは気づかないようにしてた
私がいたから
あの子が気になるっていうこと

気づいてるよ
あの子を見る目が
とてつもなく優しいということ
言葉の一つひとつが
愛しいっていうこと


ありがとう、ごめんね


たくさん苦しい思いをさせて


あなたは1人目の
運命の人だったんだね
そう思うことにするから


最後に言わせて

時計の針が0を指す頃
スマホに届いたのは
よく行くカフェの
誕生日クーポンだった

どんなお祝いメッセージよりも
あなたの
「おめでとう」
それだけが欲しかった
それしかいらなかった


あの時の私に
さようなら





2024/12/9 ありがとう、ごめんね

12/9/2024, 11:40:37 AM

『ありがとう、ごめんね』
君と過ごした日々は幸せだった
ずっとこの日々が続けばいいと思ったよ
でもそれは無理だから
幸せのままに死んでしまいたいと思ったの
君を残していってしまってごめんなさい
私に幸せをくれてありがとう

12/9/2024, 10:06:15 AM

「卒業したら一緒に旅行行こうね。成人式も。…だから、……逝かないでね」
「……うん」
嬉しかった、まだ誰かに必要とされていたことが、でも…、
それ以上に苦しかった
耐えられなかった、この地獄に、…家でも学校でも私の居場所はなかったから

……結局ダメだった、約束破りだね
…こんな私のことを……必要としてくれて、

【ありがとう、ごめんね】

12/9/2024, 10:05:41 AM

「ありがとう、ごめんね」
縦読みでなんかやりたかったな…
もう7時だから無理だ…

↓一言

「ありがとう」と「ありがとう!」とか
「ごめんね」と「ごめんね…」、「ごめんね〜」
とかでめっちゃ印象変わるよね。
記号の力恐るべし…

12/9/2024, 10:05:40 AM

19ありがとう、ごめんね

ただ暇な日々の中そんな2つの言葉が響く

ただ生き延びる対価の為に1つ目を使い

我慢をする為に2つ目を使う

いつまで続くのこんな日々

12/9/2024, 10:05:28 AM

「菅原さんヘルプ! 殺しの依頼です!!」
「…………どした? 自分でやれば?」
「うっわ、最低最悪ありえない! それがか弱いJKに言う言葉ですか!?」
「よし、異論は色々あるけど大人の俺がとりあえず話を聞いてやろう」
「出たんですよ、部屋のすみっこに! やつが! この部屋呪われてますよ!!」
「……幽霊? G? ティンダロスの猟犬?」
「全部違う! うちふたつ実在しないし! てか菅原さんTRPGやるんだ! ……じゃなくて。ほら、そこ! 今もそこから逆さまになってこっちを見つめてますよ!」
「え? あー……蜘蛛じゃん。しかもあんなちっこいの。おまえ蜘蛛ダメだったんだ」
「無理、まじ無理キモい無理。早く処分してください」
「意外だわ。益虫なのに。それに蜘蛛殺したら神様ワンチャンくれなくなるかもしれないぜ〜」
「蜘蛛無理って言ったら益虫だとか言ってくる人なに考えてんすかまじ頭沸いてるありえない。こっちはそんな話してないんすよ、機能がよくてもデザインが最悪なら最悪だって話なんすよ。脚8本で目4つとかまじ無理ありえない最悪キモい他と統一しろよデザイン1から学んでこい」
「蜘蛛に対してこんなキレる人初めて見たわ」
「てか散々殺したり放火したりした極悪人が蜘蛛1匹見逃したくらいでワンチャンもらえるなら今まで大量の人間救ってきた私はハナから天国行き間違いなしじゃないっすか? 死後の世界など恐るるに足らず。ってわけでそこの蜘蛛は心置きなく潰してやりましょう」
「……待って、あいつ消えてね?」
「うっわまじ!? 最悪、見逃した……。このまま一生目の前に現れないでくれればそれはそれでいいんですけどね。サンは森で、私はタタラ場で。共に平和に生きよう」
「…………あ」
「え?」
「……闇より深い漆黒の身体。怪しく輝く4つの瞳。獲物を探すように蠢く8本の脚。そんな異形の怪物が肩に乗っているのを確認したあなたはSAN値チェックです」




出演:仲芽依沙(なか めいさ)、菅原ハヤテ(かんばら はやて)
20241208.NO.113「逆さま」「部屋の片隅」

12/9/2024, 10:04:26 AM

ありがとう、ごめんね星の数ほどの想いを分かち合わせてたこと

12/9/2024, 9:59:39 AM

【ありがとう、ごめんね】

「一緒にいて、よかった?俺と組んで」
「当たり前。これだけ一緒にやってきたんだから。…ごめんね、巻き込んで」
「巻き込まれたなんて思ってない。俺が自分で選んだ道だから」

強い言葉を使いながら、自信はまったくなかった。
それすらも見破られているような気がする。
でも、罪悪感はもってて欲しくない。

「一人で死ぬ勇気なんてないからさ」
「それは、俺もだよ」
「じゃあ、一緒に死ぬ運命だったのかもね」

薄く笑いながら躊躇なくつぶやく。
運命なんて言葉は嫌いだけど、それしかないような感覚が呪いみたいで気持ち悪かった。

「僕のこと刺してよ」
「後悔、しない?」
「しないよ。するわけない。自分が後悔すると思うなら、やめてほしい。それに、僕が後悔するって思うのもやめて」
「…わかってる。わかってる、けど」

言葉が詰まった。
止めたいのに止められない。
より自分が助長しているような。死への階段を二人で駆け下りて行くような。
無力さに沈みそうだった。

「…ためらわなくていい。僕自身がいいって言ってるんだから」
「…じゃあ、いくよ」
「今までありがとう。…ごめんね」

振り上げられた刃物を見上げて、目を閉じた。
                       fin.

12/9/2024, 9:58:46 AM

今日はいつもと変化はありませんが、テスト三昧でみんなくたくたになっていました。そして板 邊ふみさんのお姉さんと、その友達でwiiをしてほっぺたが痛くなるくらいいっぱい笑えて、楽しかったです。火曜日のエデックに向けてしっかり勉強をしました。夜もいつもと変わりませんがしっかり身体全体を保湿しました。

12/9/2024, 9:56:34 AM

途中書きです。すみません。

「ありがとう、ごめんね」

かがりって「ごめんね」って言うこと多くない?私、「ごめんね」ばっかり言う人嫌いなんだよね。

「ごめん」って言いすぎない方がいいと思う。

12/9/2024, 9:50:44 AM

出会ってくれてありがとう
付き合ってくれてありがとう
なのに、振ってごめん
ごめん、自分勝手で
ほんとうに、ごめん

12/9/2024, 9:47:39 AM

ありがとう、ごめんね

出会って4年、付き合って3年
今日まで共に成長してくれてありがとう。
さようなら
自分勝手でごめんね。

12/9/2024, 9:44:32 AM

(ありがとう、ごめんね。)🦜

   あのね
     昨日 娘すずめ、しゃん。と
           喧嘩したんだよ。🦜
       ・其れはね
    「僕が、余りに・・
      お腹が減って
          たから
     娘すずめ、しゃん。の
      髪飾りをお菓子
         と間違えて
           食べたんだね。」🦜
    ✢もちろん、食べられないけど
       素敵な香りがしたんだね。🦜 

    [娘すずめ、しゃん。は
      激怒して  
       口を聴いてくれないから。]

       ・こまって仕舞い。

    【僕の大好きな、御八つで
      娘すずめ、しゃん。の
        フィギュア。を
      心を込めて作ってから、
       《ごめんなさい。》
          と謝ったんだね。】

   ❞娘すずめ、しゃん。は、
     (私に そっくり)ね、
        と言って 許してくれた。❝

   ❣可愛いく出来たけど、本当にごめんね。

12/9/2024, 9:43:52 AM

「僕を守るために怪我をさせてしまってごめんなさい」少年が頭を下げる。
「大丈夫、お前さんが無事でよかった」と老人は優しく話す。
「息子を守ってくださってありがとうございます」少年の母親も少年の隣で頭を下げる。
「いやいや、当然のことをしたまでよ」と老人は穏やかに話す。

 幸い長老の怪我は命に関わるものではなかった。しばらく身体を休める必要はあるが、普段の生活に戻れるだろう。だが,老人は命を失ってもかまわないと思っていた。それは本心からである。
 日々の生活に不満があるわけではない。生きていけるものなら生きていきたい。しかし、若者が犠牲になる事に比べれば自分の命など惜しくもなかった。

 年長者は若者のために犠牲になることは致し方のない事だと考えていた。そして、若者は守られているからこそ自由に、勇敢に冒険ができる。冒険は新しい世界を切り拓くためにかかせない。新しい世界に行かなければ、いつの日か種は絶えてしまうだろう。
 老人自身も若い頃には年長者に助けられてきた。借りた恩を返すのではなく、次に送る。恩返しではなく、恩送り。そんな考えがこの社会にはある。

—————————————
お題:ありがとう、ごめんね

12/9/2024, 9:30:11 AM

大人になって

働いて
一人暮らしをして






親の
有難みを


ジワジワ
感じた。






働くって
家事をするって

本当に
大変なんだね。




それが
分かっていなかったから

あんなことも言ったし
こんな態度もとったし


生意気で
ごめんね。




今まで
大事に
育ててくれて


ありがとうございました。


#ありがとう、ごめんね。

12/9/2024, 9:30:04 AM

ありがとう

伝えたかった言葉が、どうしても出てこなくて

ごめんね

ついそんなことばかり繰り返していた

本当に聞いてほしかったことは

“ありがとう、ごめんね”

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