tsukiyuki

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「1人目の運命の人」


あなたが好きだった
一目惚れだった
この人だと思った
付き合うのに
時間はかからなかった
付き合えた時は嬉しくて
夢かと思った

大好きだった
愛してた
だから、
苦しかった

とっくの前から気づいてた
あなたは
「彼女がいる」という
自分が好きなんだって

私に尽くしてくれたのは
私があなたから
離れないようにするため

たくさん私と写真を撮ってくれた
それは
ストーリーに載せるためだけ

そして
あなたは気づかないようにしてた
私がいたから
あの子が気になるっていうこと

気づいてるよ
あの子を見る目が
とてつもなく優しいということ
言葉の一つひとつが
愛しいっていうこと


ありがとう、ごめんね


たくさん苦しい思いをさせて


あなたは1人目の
運命の人だったんだね
そう思うことにするから


最後に言わせて

時計の針が0を指す頃
スマホに届いたのは
よく行くカフェの
誕生日クーポンだった

どんなお祝いメッセージよりも
あなたの
「おめでとう」
それだけが欲しかった
それしかいらなかった


あの時の私に
さようなら





2024/12/9 ありがとう、ごめんね

12/9/2024, 11:41:00 AM