体調不良により投稿案のみとさせていただきます。
「透明な涙」
人形たちの知らない物語
彼は無事に技術棟に入ることができた。
『ワルツ』の複製を作るため、
まずは現物の解体に取り掛かる。
しかしサボウム国で最も優れた手と目を持つ彼でも、
刻まれた術の読み取りすら出来ない。
いや、何か仕掛けがあるはずだ。
徹夜で試行錯誤していた、その時。
ふあぁ
体調不良により引き続き保全させていただきます。
昨日よりはマシ…いや油断しちゃいけない((-ω-。)(。-ω-))フルフル
「あなたのもとへ」
以前王城があったという場所に着いた人形たち。
そこは、予想もつかない姿に変わっていた。
「そっと」
うっすら案はあるのですが、
病み上がりというか、ちょっとぶり返し気味で休みます。
▶68.「追い風」
▶67.「君と一緒に」※更新しました。ただし内容はほぼ同じです。
人形たちの知らない物語
王城近くの町へ着いた男。
そっと忍び込むための計画を実行する。
▶74.「まだ見ぬ景色」
73.「あの夢のつづきを」
:
66.「冬晴れ」※更新しました。
:
1.「永遠に」近い時を生きる人形✕✕✕
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人形たちは温泉のあった村から離れ、
サボウム国で昔、王城があったらしい場所に向かっている。
単純に今の首都より、そちらの方が近いので、先に調べる予定となっている。
「ナナホシ、損傷具合はどうだ」
「皮膚ガ、ホドケカケテ弱ッテル。今日ハ、早ク休ンダ方ガイイ」
「やはりか…どこか見つかればいいが」
次の村でも温泉に出くわす可能性があるとして、
人形たちは道を逸れることにした。
時たまナナホシが触覚で風を見て、それを頼りに濃度の低い方へ行くと、
小さいが森を見つけることができた。
少し奥に入り、木登りして太い枝の上に身を伏せた。
「国を超えると、こうも変わるのだな」
「イレフスト国ニモ、温泉ナイ」
「サボウム国の特徴なのか…それとも」
イレフスト国にも、まだ見ぬ景色がある。
「イレフスト国にも、行かなければな」
「みかん」
「そう、その…うむ。柑橘類という話だったな」
フランタ国から遠くに行けば行くほど、それは増えるだろう。
「こうして旅を続けたら、博士の国にも辿り着けるだろうか」
「手ガカリ、ススキ」
「博士から聞いていた特徴に当てはまる植物は見当たらなかったな…」
「✕✕✕、眠イ?」
「ああ、そろそろ意識が落ちる…では、明日」
人形は翌朝までの予定で休止形態に入った。
「オヤスミ、✕✕✕」
ナナホシも手袋の中に潜り込んだ。
▶73.「あの夢のつづきを」
72.「あたたかいね」
:
▶65.「幸せとは」※更新しました。
:
1.「永遠に」近い時を生きる人形✕✕✕
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〜人形たちの知らない物語〜
____が王城から離れ、いくつか町を過ぎた、とある夜。
宿屋の一室に、誰かが一人忍び込んできた。
「遅いぞ」
「悪い。尾行されていないか確認するのに手間取った」
大した驚きもないのは、その誰かを待っていたから。
入ってきた男は、今の____とほぼ同じ容姿をしていた。
「そりゃ明日は我が身だな。間に合ってくれて助かった」
「おう。それでな、やはり外側だけのレプリカがやっとだった。代わりに2つ仕上がった。確認してくれ」
男が取り出したのは、王城を出る際に渡された『ワルツ』、ただし見た目だけのレプリカだ。
「上出来だな。あと一つは」
「手筈通り、仲間に預けてある」
「すまないな。もっと私に技量があれば本物を持たせてやれたのに」
「それを言うなよ。大丈夫だ、お前か王ほどでもなければ見破れないさ」
「今の私たちのようにな」
「そういうことだ。技術棟への手引きも王城から2つ前の町に準備できている」
王自ら作り出した強力催眠機器『ワルツ』。
これを複製し、サボウム国王城に仕込む。
王の計画ではイレフスト国とフランタ国の首脳陣に催眠を掛ける予定であるが、
サボウム国も巻き込み、戦乱を望む奴らを一網打尽にする。
これが____たちの計画だ。
戦乱や政治に使われるのは嫌だ。
ただ己の技術を磨き、熱く語り合っていた頃に戻りたい。
そういう仲間の集まりだ。
____は、それに賛同する形で共に行動している。
「いつか、あの夢のつづきを」
「ああ。あの夢のつづきを」
忍び込んできた方が宿に留まり、
____は、入ってきたルートを辿って外に出て、
仲間と合流するため町に向かった。