🍳たたごかけ🍂

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6/2/2025, 11:31:36 AM

雚䞊がり

ぜ぀ぜ぀雚の瞁偎はなんだか甘酞っぱいな。
居間で茶をすするおばさんにも䌝わっおるかな。
チクタク進む時間は、どこかゆっくりでこの時間を長くしおくれおいるみたいだ。

倏䌑みの埌半の埌半、もう終わる盎前。
優しさの女神である幌なじみは、課題の終わっおいない哀れな迷える子矊たちを救枈する勉匷䌚を開いおいた。
今日はその勉匷䌚の䞉日目、課題は䞭盀に入ったず思うくらいには進んでいた。

「ここは、、、、えっず、、どうやるんだっけ」
向ける芖線はもちろん幌なじみであった。
少し呆れた顔もしおるけど、なんだかんだで教えおくれる圌女にはほんずに助かっおいる。
やっずの思いで進んできたその課題の半分以䞊は、圌女の教えがあっおこそだ。
「わかった」
うんたったくわかんない


昌のチャむムが鳎る居間には、息を吐くのず
「やっず、、䌑憩だぁぁ」
ず子矊のみんなは思っおいた。
各自取り出す匁圓は、タッパヌもあればキャラクタヌの入った可愛い匁圓、はたたたコンビニの匁圓、なんならおにぎりだけの人も居る。
たぁ俺だがなw。

匁圓を食べる子矊の暪で、そうめんを食べる女神様は、おにぎりだけの俺を芋お、
「それで足りるの」
ず蚀っおきた。こっちのセリフである。
なんだかんだで䌚話の途切れない昌䌑憩はすぐにおわっおしたう。
「䞀時になったからそろそろ始めるよ」
女神のセリフも今は、悪魔である。

頑匵っお進めた課題は埐々に枛っおいる。
それず䞀緒に、集䞭力も枛っおいく。
がヌっずしながら芋る女神様は、本物のようだ。
笑顔も優しさがにじみでおいお、声も優しさで包むようで、やっおいるこずだっお救枈だ。
本物の女神様なんだな。
!
䞋敷きで叩く姿も女神のようだな。

なんだかんだで進んできた勉匷䌚もお開きの時間。
雚が降り出しそうな雲は、勉匷䌚を少し早めに終わらせおくれた。
今にも降り出しそうな、雚を気にしながらおじさんおばさんに挚拶をする。
玄関に぀いた子矊は、降り出した雚に困っおいた。
傘を持っおいる偉い矊はそのたた垰り、俺ずあず䞀匹の矊は、ちょっず埅぀。

暪の矊は、傘を借りお垰路に着く。
家が近くお芪同士も仲の良い俺は、少し埅っお雚が匱くなった時に走っお垰るこずになった。
靎を履きながら埅おるように瞁偎に座る。
小雚はただ来ない、来るのは錓動だけ。
ただ降れ。ただ降れ。止たないでくれ。
瞁偎は、少し甘酞っぱい。

5/31/2025, 12:59:48 PM

勝ち負けなんお

俺にはどうしおも負けたくない人がる。
「勝ち負けなんおどうでもいいやんw、楜しむ方がいいず思うんやけどw」
勝負に負けお笑っおるあい぀は、悔しさっおものを知らないんだろうか

爜やかな笑顔をしおいるあい぀は準決勝。
絶望の瞁のような俺はベスト。
芇気のない目は、録画した自分を芋おいる。
「ここが、もう少角床を、、、いや、その前のステップが、、、やっぱり反射神経か」
呟かれる蚀葉は、詊合を芋る友人の耳に入る蚳もなく、ノヌトに曞き殎られる。
決勝戊の匵り詰めた空気は、客垭ではただの熱狂。

倧䌚の埌に、これが予遞も兌ねられおいたず、先生がいきなり蚀い出した。
幞いベストが出堎暩を獲埗できるらしく、俺は次に進めるらしい。
先に蚀えず思うが、倉に緊匵させないし、ベスト戊の埌に気が抜けるの防ぐためずかほざいおた。
おかげかは知らないが、次の倧䌚に参加できるのは嬉しいこずだ。

倧䌚埌の郚掻はい぀も気が緩む。あい぀ず俺以倖。
今日の緎習は倧䌚の時に思ったこずの、改善や成長させるため、奜きに組んで自由にメニュヌを䜜る。
俺は、あい぀ず俺の䜕が違うか知りたかった。
なんであい぀は負けお笑えるんだろうか
「俺ず本気の詊合しようよ、キャプテンさん」
挑発であり、挑戊。

郚掻ではよく芋る光景。それは倧䌚よりも重い意味を持぀。
俺ずあい぀の詊合は毎回終わらない。
氞遠ず続くデュヌスず、たたに動くセット。それは倩秀に乗った同じ寞胎。釣り合い、そしお動かなくなる、どちらも勝ちきれない。
勝ちでも負けでもないそれは、悔しさに近いなにか別のモノも俺に残す。
けど、あい぀には残らないらしい。

残らないあい぀は、残っおいる俺よりよく笑う。
残っおいる俺は、残らないあい぀よりよく考える。
笑顔の奥ですごく考えおいるかもしれないから、正しく無いかもしれないけど、俺はそう思っおいる。
「ずっず聞きたかったんだけどさ(䞻人公)はさ、詊合しおお楜しいの」
詊合は楜しい、だけどそれ以䞊に勝ちたい。
勝たない俺は俺じゃない。俺じゃないず母さんも父さんも耒めおくれない。

䞍思議な質問は、たた䜕かを俺に残した。
残った䜕かが気持ち悪お振り払おうず、緎習に打ち蟌む。緎習にはあい぀も居お互いに匱点を突く。
悩めば悩むほど、俺ずあい぀は次ぞ行く。
䞍思議な関係だけど、それは俺らの日垞。
その日垞は、突劂人前に珟れる。
互いに匵り詰めた空気を感じる今日この日。
熱気に包たれ、動かぬ倩秀は今日揺れる。

「勝ち負けなんお。」
その答えは、亀差する玉ず芖線の間。
笑顔のあい぀は今日も匷い。けど俺だっお匷い。
䞀歩も匕かない攻防戊。䞀歩も匕けない攻防戊。
続くセットは、い぀もより長い。
その長さは、疲れず本心を呌び芚たす。
「なあ、次点を取った方が勝ちにしないか」
10回以䞊続いたデュヌスが、審刀ず俺に理由を付けお、最埌が始たる。

サヌビスは匱く、思いっきり撃ち抜く。
返る玉に乗ったスピヌドは、自分ぞも返る。
譲りたくない、そう思わせる䜕かが。
詊合を区切る。
匷い想いは、い぀しか焊りに倉わっおいた。
その焊りは空を切る。

負けた。
けどなんか嫌だけど、たぁいいやっお思えた。
勝ち負けなんか。は嫌いだけど、ちょだけあい぀もいいなっお思った。
それ倧きな倉化ではなかった、けど倧切で今でも残っおいる。
その詊合の埌、最匷のダブルスが出おきたのはたた別のお話。

5/30/2025, 2:02:52 PM

ただ続く物語

図曞宀の角の方に䞀冊のノヌトが眮いおある。
最初のペヌゞには、
「私ず䞀緒に少し話を曞いおくれたせんか」
図曞委員の私は、萜しものにするか、そのたたにするか迷っおいた。

考えおいた私は、ずりあえずノヌトを眺めおいる。
そのノヌトは少し䞍思議な感じがする。
くすんだ朱色に、少し剥げおいる金色の食り暡様。
芋おいるだけでなんだか気になる。
「もしかしたら、物語が曞いおるかもしれないよな、、確認、、、そう確認しよう、、」
盗む蚳じゃない、そう、これは確認。

぀ぶやく私は抑えられぬ興味によだれが出おたんじゃないかな
それくらこの本に惹かれおいた。けど、䞭身は普通のノヌトで、ちょっずガッカリした。
䜕も曞かれおいない綺麗なノヌト。それは欲を刺激し悪が出た。
名前もないし、誰も芋おいない、きっず誰もわからない。
掎たれたノヌトは、眪悪感ず䞀緒にカバンに入っおいった。

翌日、少し歪んだ心ず登校した。
「昚日は気づかなかったけど、眮いた人ならわかるよな、、、やっぱり今日返そう」
歪んだ心は、キズが぀き眪悪感がしみた。
暗いたたの心が、晎れないたたの昌䌑み。
そうだ、図曞委員の係の時に返そう。
その時の私はバレないか䞍安の䞀心だった。

図曞宀の扉を開けるず、僕は呚りを芋ながら眮いおあった堎所に向かう。
人目に぀かないあの堎所。けど今日は人がいた。
確か䞀個䞊の先茩、、、その先茩はどこか嬉しそうだった。
なんで盗たれたのに、、嬉しs、、、
そっか、物語曞くなら持っお垰るよな。
単玔な回答は数秒の間にはじき出されお、その埌すぐに、倧きな気持ちに朰されそうだった。

朰れそうな心は、正しさならば戻せるだろうか
正しさに悪を隠すために。物語を曞こう。
そう決意した心は、䜕を曞くか既に考えおいた。
謝眪の気持ちから始たったこの物語は、い぀の日か倧切な気持ちになった。
それは、すぐじゃなかったけど。
ラノベしか読たなかった私は振り絞った語圙力で
「月のない満点の星空の䞋。私は知った、眪は誰かにずっおの倢になるのだず。」

これならいい物語が始たる。
うっすらずクマのある私は、確信し朝のうちにノヌトを図曞宀に戻す。
耒められるこずしか浮かばない、だっおあんなに綺麗な文章、それに自分の眪を深倜ず物語に隠したのだから。
けど、これっお名前もクラスも知らないから、耒められないよな、、、
うわぁ、、せっかくなら耒められたい

欲に駆られた私は、図曞宀に向かう。
それが、どんな思いであれ正しかったず思う。
「これ曞いたのは君なの」
互いに名前も知らなかった私達。けど䞀぀だけ確信したこずがあった。
「きっず、これが運呜だっお」

そしおそれは、未来だった。
今でも続いおいる関係は、あのころず倉わらず、
䞀緒に物語を曞く事。
けどそれは、数癟数千ず積み䞊げられ。数千䞇の人に読たれおいる。
それは今でも倢だず思っおいる。
けど、䞀番読んで欲しい盞手は暪にいるから、それだけでいい。
今でも続く物語はキセキを蚘す

5/29/2025, 1:27:01 PM

枡り鳥

僕の奜きな姉ちゃんは、鳥のような人だ。
こうやっお始たるのは、囜語の宿題の「奜きな人」で、僕の曞いた䜜文だ。
先生から耒められたこの䜜文は、姉ちゃんが絶察に知らない䜜文。
姉ちゃんは鳥のよう。あのツバメのような。

「そこの少幎近くの〇〇荘っお旅通しっおるかいちょっず案内しおくれ」
姉ちゃんはこの時から雑だし倉だった。
案内する時だっお、俺が〇〇荘の家の子䟛だず知るず、倀䞋げしおずか、お埗意様䟡栌ずかないのっおし぀こかった。

着いおすぐも、かあちゃんず亀枉をしおいた。
今でも芚えおいる。だっお開口䞀番
「ちょっず女将さんたけおくれない」
だったんだもん。
たぁ、それで実際安くで泊たれたらしい。
その姿勢はお小遣いの亀枉に䜿おうず思った。

その時の姉ちゃんは、二週間くらい泊たっおた。
倏䌑みだったから、旅通の手䌝いさせられおよく郚屋の片付けずかやったり、颚呂掃陀したりしおた。
(たたにパンツずかあっお困った)
旅通の姉ちゃんはなんか、りザむけど嫌じゃない姉ちゃんだった。

でも、旅通以倖でカメラを持った姉ちゃんが、山ずか川ずかでいっぱい芋た。その時は柄んだ目で綺麗なものを芋おたし、撮っおた。
それに、柄んだ目がなんか忘れられなくなっお行っおた。
ずっず芋おたかった。
でも旅通の姉ちゃんはりザかった。

䞀週間くらい経った時に、かあちゃんから森の䞭を案内するように蚀われた。
その時は普通に、遠足で行く山に登ったり、友達ずよく泳ぎに来る川に連れおった。
あの時の姉ちゃんは、ずっず芋おられた。
たたに転けたり、濡れたりしお心配で芋おたりしたけどw

そのあずの䞀週間はあっずいう間だった。
案内に行っお、案内しおない時は色んな堎所探怜しお、いい堎所あったら案内しお。
ずっず姉ちゃんの目を芋おた。
そのせいで宿題終わらなかったから、怒られたのは姉ちゃんのせい。
居なくなっおからも探怜しおた僕もちょっずだけ悪いかもだけど。

翌幎の倏も姉ちゃんは来た。しかも髪が青くなっおた。(䌌合っおた)
その時も、郚屋片付けたり颚呂掗ったり、色々手䌝わされたりしおたけど。
姉ちゃんがきおからなんか楜しかった。
だっお姉ちゃんが話しおくれたし、新しく芋぀けたいい堎所にも連れお蚀った時は沢山耒めおくれた。

けど、その幎は四日しか居なかった。
だからなんか寂しくお、脱衣所に忘れおったパンツを䞀枚ずっおやった。
探しお残っおくれるず思っおたけど。
気づかずに出おちゃった。
姉ちゃんが気づいた時、電話しお捚おるようにお願いしたんだっお。
なんかごめんっお思っちゃった。

翌幎も姉ちゃんが来た。
その翌幎も。たたその翌幎も。
泊たる期間はバラバラだけど、毎幎倏に来る。
それは、毎幎の楜しみだった。
姉ちゃんのために色々冒険するのも楜しくお、冬でも山に行くようになっおた。
ずある倏の日、姉ちゃんの髪が黒だった。

驚いたけど、䌌合っおたからあんたり気にしなかった。かあさんは気にしおたみたいだけど。
なんか、遠距離だった旊那さんに浮気されたらしい、けどお金入ったからカメラも替えお嬉しいっお、い぀もず違うお姉ちゃんが蚀っおた。
それは芚えおる。だっお初めお泣いおるずころ芋たんだもん。

その倏の姉ちゃんはなんか倉だった。
少し䞊の空で、ちょっず笑顔がちっちゃくお、目は柄んでなかった。
倉な姉ちゃんず、距離ができちゃっおあんたり話せなかったけど、
姉ちゃんは宝物をくれた。
「少幎よこれを授ける。倧切に䜿っおくれ」
っお手玙ず、䞀台のカメラ。

その倏から、姉ちゃんは来おいない。
姉ちゃんから貰ったカメラは、今でも倧切に䜿っおる。写真だっお䞊手くなっお、今ではたたに倧䌚で賞だっお取れる。
この前だっお、党囜芏暡の倧䌚で銀賞を撮った。

けど、姉ちゃんの写真には勝おない。
このカメラに残っおいたのは、
旅通の写真。僕が神瀟で涌んでた写真。母さんず僕の埌ろ姿の写真。パンツをポッケにしたう写真。ふたりのヒミツの堎所の写真。そしお、「もし、君が金賞を撮ったら。たた来ようじゃないか。」
っおタむトルの手を振る姉ちゃんの写真。

たたい぀か姉ちゃんに。
あの鳥のような姉ちゃんに。
新しい秘密の堎所ず、返しそびれたあのパンツを。
それに、青くなった僕の髪も芋せるんだ
あぁ、たちどうしい。
名前も知らないねえちゃんは、去幎も今幎も倧䌚審査員なのを、僕はただ知らない。

5/27/2025, 12:43:32 PM

これで最埌

「これで最埌にしよう。」
この蚀葉は、私の生掻を食るだけのなんの意味もないただの音。
この音が向けられおいるのは、䞀枚の電子機噚。
深い倜の静けさで満ちた郚屋の䞭、たたひず぀たたひず぀ず、時間が溶けおいく。

溶けゆく時間の䞭に䜕があるのだろうか
そんな疑問を焌き貫くブルヌラむトは、次の堎面ぞず倉わっおいく。
「私は埌悔するんだろうな。」
明日死ぬほど寝たい5分を、今日も溶かしおいる。
だっお、党郚足りないんだもん。

溢れるのは仕事だけの毎日。
也いた心は、愛を欲し、時間を欲し、金を欲する。
それが、䞀枚の板に映される虚像であっおも。
ザルの心の噚に、今日も愛の氎や時間の氷、金の蒞気をめいっぱい積み蟌む。
これで明日も生きれるくらいに

流れた氎も、溶けた氷も、掎めない蒞気も、居ないこずが分からないくらいの今日。
「これで最埌にしよう」
自分の思いで決めれなくなった私は、薬を飲んで今日を昚日ぞ。
明日は目が芚めるのかな芚めなくおもいいな。

倢で消えた僕は、実䜓を持っお今日もいる。
くすんだ瞳に綺麗なスヌツ。䞋しか向かない顔に敎った髪型。笑わない感情に揺れる電車。
「今日は䌚瀟消えおたりしないかな䌚瀟じゃなくお、䞊叞でもいいな。」
ボ゜ボ゜の声は、真暪の人には聞こえただろう。
頷く暪の人も同じなのだろうか。

「これで最埌にしよう」
カバンの䞭にある䞀枚の封筒。喉元たで出かかっおいるその蚀葉ず共に、今日もたた隅ぞ隠す。
䞊っ面の笑顔ず、空になった元気を党面に出す。
「挑戊を乗り越えおこそ成長できる想像力溢れる信頌される䌁業を」
響く瀟蚓は、今日も元気で溢れおいる。

「これで最埌にしよう」
既に䞉぀を超える゚ナゞヌドリンク。䜓に悪いのはわかっおいるけど、これがないずやっおられない。
お昌の時間に屋䞊ぞ行く。
同僚ず䞀緒に持参した怅子に座り、コンビニの匁圓をたべる。
結構矎味しい。

「぀かれたよなぁ、今日のノルマあず䜕割」
/蚀っおればいいなぁず絶望混じりのため息。
俺もそんなもんかな、ず返す同僚の姿はなかった。
ぜっかり空いたフェンスず、ドスっず鳎る鈍い音。
「 」
空いた口は、䜕も蚀っおくれない。
響く悲鳎は心に刺さった。

回らない頭は、屋䞊から芋䞋ろす同僚だったものを远いかけたがっおいる。
けど、恐怖の圱が屋䞊に䜓を瞫い぀ける。
「これで終わりにしよう」
その蚀葉は今日もただの食り。
消えたいず蚀う私には。芚悟がなかった。

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