白井墓守

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5/6/2026, 8:44:23 PM

『明日世界が終わるなら……』

仕事も税金も気にしなくていいから、惰眠を貪ります。

わーい! 好きなだけ、眠れるぞー!!


5/6/2026, 1:41:24 AM

『君と出逢って、』

君と出逢って、何が一番最悪だったかって。
そりゃあ、もちろん——君と恋に落ちたことに他ならない。

……これだから、嫌だったんだ。本当に。

僕はそう言って、君の死体にキスをした。


遠くから孫の呼ぶ声がする。
「ひいおじいちゃん、もうお別れは済んだの?」

私は振り返って、孫の頭を優しく撫でながら呟いた。
「どんなに長く生きても、別れは辛いね」
お互いの皺が、愛の年月を物語っていた。


おわり

5/4/2026, 8:53:53 PM

『耳を澄ますと』

耳を澄ますと聞こえてくる。

——地獄から響く友人の聲が。

○○○

死ぬ前の言葉というのは、特別だ。
それはお守りにもなるし……呪いにも、なる。

最期、その人が人生を掛けて“何を”伝えたいか。

「助けてー!!」

その声に頭より体が先に動いた。
目の前のひったくりから、女性物のバックを取り上げて、走るひったくりの男性の足を引っ掛けて転ばした。

「大丈夫ですか、お嬢さん。もう平気ですよ、ほら」
「あ、ありがとう……!」

……人助けをするのは、もうこれで何度目だろうか。

薄っぺらい笑みを貼り付けて、俺は被害者に笑いかける。
——人を救う気なんぞ、一欠片も無いくせに。

『なぁ、兄ちゃん。オイラの代わりにヒーローになってよ。兄ちゃんはスゴいから、きっとすげぇヒーローになれる。悪役よりも、誰かに慕われる方がずっといいや』

俺の性分は、ちんけな詐欺師だ。
オレオレ詐欺とか、ネズミ講とか、結婚詐欺とか、そういうので小銭稼ぎして、汗水垂らして働かずに、楽に暮らしたい。
ただ、それだけの、野望もない、ずる賢いだけの小悪党。

……なのに、なんで、こんな、無償の人助けなんてしているんだか。はぁ。

死んだ眼で空を見上げた。
空は青かった。俺の荒んだ心とは引き換えに、どこまでも高く自由に、青く澄んでいた。

耳を澄ますと、聞こえてくる。
——地獄から響く友人の聲が。

人を助けろ、と。ヒーローになれ、と。

まるで、呪いだ。人生をかけた、呪いなのだ。
だが、その呪いに俺は生かされている。

「すいません、助けて下さい!!」
「はいはい、次は何ですかね〜?」

「一週間後に渋谷全体が爆破されるんです! 防ぐために、協力して下さい!!」
「…………は?」


これは、正義感のない詐欺師と、正義感だけで動く“予知能力”の美少女の話。
渋谷を爆弾魔から守るための、お話だ。


……続かない! 
おわり!!

5/3/2026, 9:29:40 PM

『二人だけの秘密』

二人のだけの秘密。
これは、たった二人のだけの秘密だ。

——まぁ、残り人数三人の内の、たった二人なんだけど。

○○○

デスゲーム。
そんなものが本当に存在するなんて、思わなかった。

奇しくも、幼馴染三人が顔を合わせるなんて。世にも思わないだろう。

……三人、三人無事に出られたら良かった。
いや、最初は本当にそうする“つもり”だった。

——三人という数は残酷だ。
一人減ってもまだ、もう一人が居るし。
そして、二対一という圧倒的な格差を生み出してしまう。

残り人数が三人になる中で、ゲームマスターから告げられた最期の試練は【誰か、一人が死ねば、ゲーム終了】だった。

性別は、男一人、女二人。
最悪だ。最悪だった。限りなく。

たった一組の男女を結んで、残り一人が無残に散った。

これは、二人だけの秘密。
この世によくある、三人組の、残った二人だけの秘密だ。

一番残酷な、二人だけの秘密だった。


おわり

5/2/2026, 3:44:10 PM

『優しさだけで、きっと』

優しさだけで、きっと世界は救われる。

消しゴムを落とした人に、消しゴムを拾って渡すような。
ハンカチを落とした人に、ハンカチを拾って渡すような。

そんな些細な無償の優しさで、世界が…………。

——救われたら、本当に良かったのにね。

20XX年。
世界は崩壊した。

……力なき正義は無意味なり。
優しさだけでは、世界は救えなかった。

そんな崩壊した世界でも、人は……“私達”は生きていかなければならない。

これは、そんな壊れた世界に住む、壊れかけの人間達の話。


……続かない!! 
おわり!!!

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