やあ(´・ω・`)
「こんな夢を見た」、枠だけ確保しておくよ(´・ω・`)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄
o
というお話 ゜
だったのサ /⌒\
/ノ\ヾヽ
____ _(('∀'ヽ |
L|_|_|_/ノへ>ノ~ )ヘ
L_|_|_|\'-') / 丿/
L| \_ ̄ ⊂Lノ/
L| 从从 /\__/ ∥
L|//ヘヾ/ _ノ∥
―――(^(⌒ヽノL/
というaaを思い出すよね(´・ω・`)
……古いか、そうか(´・ω・`)
あ、「タイムマシーン」アップしたから読んでね(´・ω・`)
じゃ(´・ω・`)
(´・ω:;.:...
〈タイムマシーン〉
彼女が亡くなったという知らせは、昼休みの会社に届いた。
何かの冗談かと思ったが、高校の同級生、大学のゼミ仲間双方からほぼ同時に来た。
スマートフォンの画面に並んだ簡潔な文面を、何度も読み返す。文字は理解できるのに、意味だけがわからない。
高校時代から、ずっと好きだった人だ。
同じクラスで、窓際の席に座っていた彼女。誰かの話を聞くとき、少し首を傾ける癖があった。
好きな本も、歌手も同じ。考え方も似ている。何かと一緒に行動することも多い。
お互い、好きだったんじゃないか──そんな確信めいた瞬間がいくつもあった。
俺はそのたび、本心を告げようとして、結局できなかった。
大学も同じ学部同じゼミで距離は縮まったのに、決定的な一歩は踏み出せなかった。何か、近寄りがたい雰囲気を醸し出していたからだ。
いくつか年上のエリートとつきあっている、という噂も耳にした。
就職後の同窓会で再会したとき、彼女の左手に指輪が光っていて、すべてが終わったのだと思った。
結婚生活は、うまくいかなかったらしい。
モラハラ、暴力、支配。離婚後、彼女は心を病み、そして自ら──
葬儀へ向かう途中、雨の中で拾ったタクシー。
乗り込んだ瞬間、妙な違和感を覚えた。ダッシュボードの上に、小さな黒猫の置物があった。艶のない陶器で、琥珀色の目だけが妙に生き生きしている。
ミラー越しに、運転手の視線が合った。
その瞳の奥が、猫の目のように一瞬だけ光った気がした。
「お客さん。本当に行きたいところは?」
勝手に口が動き、願望が溢れ出る。
「……高校時代かな」
次の瞬間、景色が歪んだ。
****
──気づいたら高校の制服を着て、正門の前に立っていた。
これまでの記憶は残っている。それを活かして、彼女を救うことができるのでは……
あのとき、逃した好機(チャンス)をものにできたら。少なくとも、彼女が自ら命を断つことなどなくせたら。
この状況に戸惑うこともなく、俺はこの「世界」を攻略する。
そして、何度も人生をやり直した。
高校、大学、社会人。選ぶ言葉を変え、選ばなかった未来を拾い上げた。失敗すれば、必ずあのタクシーが現れ、ダッシュボードの黒猫が過去に導いてくれる。
喧嘩別れもした。すれ違いもあった。
それでもやり直しを重ね、ついに彼女と結婚し、歳を重ねた。
七十を過ぎたころ、俺たちは並んで歩く速度が同じになった。すっかり白髪が増え背が丸まった彼女の歩幅は小さく、俺は自然と半歩後ろを歩いた。
穏やかで、静かな日々だった。少なくとも、俺はそう信じていた。
ある夕暮れ、あのタクシーが目の前に停まった。
あの黒猫の置物が、フロントガラス越しに見えた。
──何故? この「世界」は完璧なはずなのに?
戸惑う俺を残し、彼女がタクシーに近づく。
彼女は何も言わなかった。
ただ一度だけ俺を見て、微笑むでもなく、後部座席に乗り込んだ。
ドアに手をかける俺を制するように、運転手が言った。
「お客さん、おわかりになりましたか?
この人もね、この車のお得意さんなんですよ」
それだけだった。
タクシーは静かに走り去っていく。俺は追いかけることもできず、立ち尽くしていた。
俺は俺の都合で彼女を縛りつけていたのか?
足元で、黒猫がすり寄った気がした。
──俺の思考で凝り固まった世界が、ほどけていく。
****
目を覚ますと、俺は自分の部屋にいた。
夢だったのかもしれない。
けれど、胸の奥に残った記憶の苦みは確かだった。
スマホを見る。彼女の死の前日。時計は、彼女が命を断つ前の時刻を指している。
──考える前に、身体が動いた。
俺は彼女のもとへ向かう。
過去を修正しようとは思わなかった。人生を奪い取ろうとも思わなかった。
ただ、彼女に伝えなければいけない言葉がある。
彼女の住む部屋の前に立ち、インターホンを鳴らす。
ドアを開けた彼女の顔はやつれ、生気を失った瞳が俺を見上げた。
「──生きてくれ」
理由は言わなかった。言わずとも伝わるはずだ。
彼女は何も答えなかった。ただ、俺を見つめる瞳から一筋の涙が頬を伝う。
しばらくした後、小さく唇が動く。
「ありがとう」
絞り出されるような声を聞き、俺は部屋を後にした。
帰り道、夕暮れの道端。黒猫が一匹、こちらを見上げていた。
琥珀色の目が一瞬だけ光り、小さく鳴く。
──ニャア。
それを合図にするように、猫は闇の中へ溶けていった。
俺の前に、「タイムマシーン」はもう現れない。必要ならば、彼女の前に現れるだろう。
それでいい、と俺は思った。
──────
SF(少し不思議)なお話です。「この世界は」と同じ黒猫モチーフ。シリーズ化したら面白いかもね。
〈特別な夜〉
金曜の夕方。デスクの時計が六時を指した瞬間、私は立ち上がった。パソコンをシャットダウンし、ロッカーから小さなキャリーバッグを引っ張り出す。
今日は定時で上がると決めていた。いや、正確には決めさせてもらった。四十八歳にして初めて、こんな風に自分を優先させている。
駅への道を急ぎながら、スマホを確認する。なるみからのメッセージ。
「あと三十分で終わる!先に改札入っててー」
彼女とは高校時代からの付き合いだ。子育てに追われていた頃は年に一度会えるかどうかだったけれど、ここ数年、また頻繁に連絡を取り合うようになった。
今回の旅は、彼女の提案だった。
「今度のライブ、朝一の新幹線じゃなくて、前乗りしない?
このツアーなら新幹線代にちょっとプラスで泊まれるよ。夜通しおしゃべりしようよ」
二人ともファンのアーティストが久しぶりにライブを行う。東京のチケットは取れなかったけど、いっそのこと遠征しちゃおう!となった。
長男は東京で一人暮らし、次男は大学の友人と飲み会。
夫には「明日の夜には帰るから」とメールを入れた。返信は「楽しんでおいで」の一言。こんな身軽さは、久しぶりだ。
東京駅に着くと、新幹線の改札に入る前に駅ナカの店に立ち寄った。
テイクアウトできる寿司屋で、少し迷って握りを買う。いつもなら「高い」と思って手に取らない価格帯のお寿司。でも今日は、いい。今夜は自分のためだけのご馳走を用意したかった。
それから酒屋で東京駅限定の缶ビールを二本選ぶ。
待ち合わせ場所のコーヒースタンドで、カフェラテを注文していると、「彩也子ー!」と声がした。
振り返ると、なるみが小走りで近づいてくる。片手には紙袋。少し息を切らしながら、「忙しかったけど集中して終わらせた!」と笑顔で言った。
「デパ地下寄ってきちゃった」と、袋の中身を少し見せてくれる。
総菜とおつまみがぎっしり入っている。「さすが」と私は笑った。
「お疲れさま。新幹線、行こう」
改札を通り、ホームへ。指定席はグリーン車だ。
なるみが「たまには贅沢しようよ」と言って取ってくれた。確かに、たまには、いい。
車内に入ると、それなりに乗客はいるけれど、皆静かだ。シートに身を沈めると、ふわりと体が包まれる。なるみと顔を見合わせて、座り心地の良さにふふっと小さく笑い合った。
新幹線が動き出し、ささやかな宴の始まりだ。私は缶ビールを、なるみも自分のバッグから缶チューハイを出す。
「乾杯」
小声で言い合って、缶を軽く合わせる。プシュッという音が、やけに心地よかった。一口飲むと、炭酸がのどを通り抜けて、一日の疲れが溶けていくようだった。
寿司のパックを開けて、なるみと半分ずつ分ける。彼女はデパ地下の紙袋からサラダと何種類かのおつまみを出した。
「これも食べて」と差し出されたのは、私の好きなチーズだった。長い付き合いだから、好みもわかってくれている。
車内では最低限の会話だけ。それができる友人との旅は、本当に楽しい。
「向こうついたらたこ焼き食べたい」となるみが言って、スマホで遅くまでやってるたこ焼き屋を調べ始めた。
「ここ、夜中の一時まで開いてるって」
「いいね。ホテル行く前、お夜食に買っていこうよ」
「塩味もあるんだって」
そんな会話をしているうちに、言葉少なくなったなるみの動きがゆっくりになってくる。見ると、シートに頭を預けて、すっかり眠っている。
よほど疲れていたのだろう。私は小さく微笑んで、彼女の膝に自分のストールをかけた。
二本目のビールを開ける。今度はゆっくりと、一人で味わう。
窓の外では、街の灯りが次々と流れていく。オレンジ色の街灯、ビルの窓明かり、車のヘッドライト。暗闇の中で輝く光の粒たちが、まるで星のように見えた。
ふと、「夜間飛行」という曲を思い出す。翼広げて舞い上がる。今の私は、地上を走る夜間飛行だ。
缶を傾けながら、心の中で呟いた。
──あ。今、飛べてる。
家族のこと、仕事のこと、日々の雑事。全部どこか遠くに置いて、身軽に飛び立てた気分。
今この瞬間、私はただ私でいられる。四十八年生きてきて、こんな感覚は久しぶりだった。
車内アナウンスが次の停車駅を告げる。なるみが小さく寝返りを打った。もうすぐ、大阪に着く。
ホテルの近くでたこ焼きを買って、お酒を買って。部屋で、夜更けまでおしゃべりをするのだろう。それも楽しみだ。
でも今は、この瞬間を味わっていたい。つかの間の解放、特別な夜。
窓に映る自分の顔を見つめる。私と、なるみの寝顔と。
二人とも疲れた中年だけど、気持ちだけは学生時代に戻っているはずだ。
──────
少し前までは、びゅうなどのフリープランを使うと往復新幹線代に宿がおまけでついてくるぐらいの価格でした。今は宿も高騰して、あまりお得感がないですね……
大体、前乗りの時は新幹線内で酒盛りです。グランスタで酒とつまみとデザート()買って。
車内では眠らずに外を眺めている時間が幸せですね。
〈海の底〉
SNSを開くたびに、胃がキリキリする。
みんな自撮りして、イベント行って、リア充アピールして。画面の向こうはキラキラした人間ばかりで、俺はそっとアプリを閉じる。
あの実名SNSには、大学に入った時にとりあえず登録した。でも、投稿なんて一度もしたことがない。あそこは陽キャの海だ。太陽の光が降り注ぐ、明るくて楽しい世界。
俺はきっと、海の底にいる深海魚みたいなもんだ。光の届かない場所で、ひっそりと生きてる。
英文学専攻で、英検も取得した。でも、それを人生で活かすすべを見つけられない。
今日のバイトは夕方のシフトで、後輩のまひると一緒だ。
まひるは、いかにも陽キャって感じの子だ。茶髪で、ネイルして、やたらテンション高い。最初は正直、苦手だと思った。
「先輩ー、レジお願いしまーす!」
明るい声が店内に響く。客も少ない時間帯、まひるは品出しをしながらお年寄りの相手をしている。
ギャルっぽい感じだが、話すと意外と楽しい。たぶん、他の人とも話せば違うんだろう。
それができない自分が、いやになる。
休憩室で缶コーヒー飲んでたら、まひるが入ってきた。
「先輩、なんか最近元気ないっすね」
「……そう?」
「そう。ずっと考え込んでる顔してる」
バレてたか。
来年は就活だ。周りはもうインターンに行ったり、自己分析始めたりしてる。
でも、俺には何ができるのかわからない。面接で自己アピールとか、絶対無理だ。
「就活のこと、考えてて」
「あー、わかるー。あたしも来年ヤバいんすよ」
まひるはペットボトルのキャップを開けながら、あっけらかんと言う。
「でもさ、先輩って真面目じゃないすか。仕事もちゃんとやるし、お客さんにも丁寧だし。
あ、この前も店長が言ってましたよ。先輩の仕入れアドバイス、めっちゃ当たるって」
「……ああ、地域のイベント情報とか、調べてるだけだよ」
「いやいや、すごいっすよ。先週だって、公園の祭りに合わせて飲み物増やしたら完売したし。
先輩、英語すごいできるし、雑学も知ってるし、頭いいじゃないすか」
「そんなの、普通だろ」
「いやいや普通じゃないっすよ!
データ分析とか情報収集とか、マジ尊敬してるんすけど」
そう言われても、ピンとこない。
俺はただ、波風立てないように生きてるだけだ。
つい、ため息が出る。
「SNSとか見てると、みんなキラキラしてるだろ。
俺はあんな世界にいられない。海の底の深海魚みたいなもんだよ」
思わず口に出していた。まひるは一瞬きょとんとして、それから、ぷっと吹き出した。
「深海魚! いいじゃないすか、海の底」
「……は?」
「あたし、ウミウシになりたいなぁ。フリルがかわいいウミウシ!
見たことあります? めっちゃキレイなんすよ」
まひるはスマホで画像を検索して、俺に見せる。
カラフルで、ふわふわした生き物。確かに、きれいだ。
「先輩は深海魚で、あたしはウミウシ。海の底、最高じゃないすか」
「……でも、お前は陽キャじゃんか」
「え、あたし? 全然っすよ」
苦笑いしながら打ち消すように手を振る。
「陽キャも色々大変なんすよ。
ずっとテンション上げてなきゃいけないし、疲れるし」
まひるはお茶を一口飲んで、窓の外を見た。
「あたし、海面に光がゆらゆら揺れてるのを眺めてるぐらいの人生がいいんすよ。
キラキラしすぎると、目が痛いじゃないすか」
その言葉に、俺は何も返せなかった。
陽キャに見える人も、それなりに大変なのか。
「深海魚は深海魚なりに、ちゃんと生きてるんすよ。光を自分で作ったり、独自の進化してたり。 それでいいじゃないすか」
まひるは立ち上がって、軽く伸びをした。
「先輩は、できることをせいいっぱいやればいいんすよ。
あたしもそうする」
休憩が終わって、また店内に戻る。
レジに立ちながら、窓の外を見た。もう夕暮れで、空が少しずつ暗くなっていく。
深海魚は深海魚なりの人生がある。
そうか、無理に海面に上がる必要なんてないのか。
次の客が来た。いつもの常連のおじいさんだ。
「いつもありがとうございます」
そう言うと、おじいさんはにこっと笑った。
「君、いつも丁寧だね。ありがとう」
その言葉が、妙に胸に染みた。
俺にも、できることはある。
海の底でも、ちゃんと生きていける。
まひるが横で品出しをしながら、小声で歌っている。
ウミウシも深海魚も、それぞれの場所で、それぞれの生き方をしている。
光の届かない場所にも、光はある。
自分で作ればいい。
そう思えた瞬間、胸のつかえが少しだけ軽くなった気がした。
──────
急に海面浮上すると目が飛び出ちゃ(
ウミウシがのたのた生息するぐらいの海底がいいですねー、プールの底で水面がゆらゆら光るのを見てるのが好きでした。(潜りすぎて先生に心配されました
〈君に会いたくて〉
結婚して初めての冬を、俺は遠い街のビジネスホテルで迎えている。
長期出張。カレンダーを見るたび、妻の里枝と過ごしていない日付に線が引かれていくみたいで、胸の奥が少しずつ冷えていく。
夜、部屋の明かりを落としかけたころ、スマートフォンが震えた。表示された名前に、ほっと息をつく。
「もしもし」
『……起きてた?』
彼女の声は小さくて、少しだけ間がある。いつもの話し方だ。
つけていたテレビの音を絞る。
「うん。今ちょうど横になったところ」
『そっか』
それきり、少し沈黙が落ちる。何か言いたそうで、でも言葉を探しているときの癖。
『ね、聞いて。実家、三日で帰ってきちゃった』
「やっぱりか」
『だってさ、パパが「本当に仕事なのか」とか、「若い男は外で羽伸ばすんだ」とか。
ずっとそんなこと言うんだよ。……疲れた』
語尾が少しだけ尖る。でもすぐに力が抜ける。
『あなたが気を遣ってくれたのは分かってる』
「ごめんな。かえって寂しい思いさせた」
『……ううん』
その「ううん」のあと、また短い沈黙。受話口の向こうで、彼女がソファに丸くなっているのが目に浮かぶ。
「今日は何してたの?」
『仕事終わってからカフェで本読んでた。
帰りにスーパーの半額弁当買って、ドラマ見て』
「一人で半額弁当狙いに行ったの?」
『うん。意外と楽しいよ、あれ。おばちゃんたちとの戦い』
俺は笑った。彼女も笑った。そんな他愛のない会話を続けた。今日見たドラマのこと、近所のコンビニの店員が変わったこと、街角の地域猫のこと。
そしてまた、ところどころ黙り込む。
「……それで?」と促すと、「うん、そうそう」と慌てて話を続ける里枝。その繰り返しだった。
『ねえ、友貴』
「ん?」
『早く会いたいな』
胸が締め付けられた。
『独りでいると、部屋が広すぎて寂しい。
二人でいる時は狭いって言ってるのにね。変なの』
寂しがりやの彼女からあふれてくる言葉が、胸に刺さる。
『早く会いたいな』
吐息が混じる。あの、くっついてくるくせに、触れようとすると逃げる、猫みたいな妻の声。
「俺もだよ」
本当はもっと言いたい。でも、うまく言葉が出てこない。
『……そっち、寒い?』
「寒い」
『じゃあ、ちゃんと暖房つけて』
まるで自分のそばにいないのが分かっているみたいに。
そのうち彼女からの返事が遅くなっていく。呼吸音が一定になり、小さな息づかいになる。
「里枝?」
『……ん』
眠りかけの声。
「もう寝ろ」
返事はない。耳を澄ますと、規則正しい寝息が聞こえてきた。電話を握ったまま、眠ってしまったらしい。
俺はしばらくそのまま聞いていた。彼女の吐息。いつも隣で聞いているはずの音。
こんなに愛おしく感じたのは初めてかもしれない。
「おやすみ」
小さく呟いて、電話を切った。
明かりを落とし、ベッドに横になる。天井を見つめながら、さっきの声を反芻する。「早く会いたいな」って。
会いたい気持ちは、俺も一緒だ。今すぐ、帰りたいくらいだ。
目を閉じる。せめて夢の中で会えたら。そう願いながら、俺も眠りにつく。
傍らに眠る、彼女の柔らかい温かさを思い出しながら。
─────
「会いたい」ではなく「会いたくて」、その後の行動や感情を含める表現が切なさを増幅させますね。
今回の脳内BGMはスターダストレビュー「夜更けのリフ」です。古い古い。
今回のお話は「寂しくて」の新婚夫婦のお話です。猫みたいな彼女。
今日はあまりにも寒くて、ぬくぬくしたいよね……