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4/11/2025, 4:21:56 PM

漠然とした感情の正体は、軽薄な恋愛感情なんだと気がついてしまった。どうなりたいも、どうしたいもない。今の距離感が適切なんだ、と鎮座の姿勢を保っている。私は、このまま自身の感情の波に対して、じっと耐え凌ぐことしかできない。それでいて、好かれてはいたいので、人懐っこく、鷹揚としているという体の空疎な自分を演じることで満悦に浸る。その後は酷く虚しい。
幻惑に心を揺さぶられ、胃をぎゅっと掴まれているような不快感が続く。私はとてもずるい。同じ色ならば特に、友情と愛情の境目が、こんなに分かりづらいものになるだなんて思ってもいなかった。
このまま、軽薄な感情のまま自然に消滅してくれ。

4/7/2025, 2:59:52 PM

心が荒んでいる。気持ちばかりが先走り、神経をとがらせては、言いようの得ない何かに怯えている。
この気持ちはなんなんだろう。森閑とした孤独な夜が疲弊しきった身体に酷く沁みる。自分にはないものをもった他人の才が羨ましい。自分とはなにかを言い表せるモノを手中に収めている他人が羨ましい。過半数に適応しきれない、そのうえで特別なものを持ち合わせていなかった自分が愚鈍で仕方がない。妬みと劣等に苛まれて生きてきた自分。空疎な自分をそれだけで満たして、人生というえぐみを味わい尽くした気でいる自分が卑しい。けれど、私にはこれしかない。この劣等と執着でしか、自分の輪郭をなぞれない。このジレンマをどうしたらいいのだろう。自分らしさって、一体なんなのだろう。

3/18/2025, 3:27:38 PM

「大好き」

そう一度でも抱いた感情は、きっと、心のどこかで永遠に残り続ける強力なものなのだろうなと、ふと思った。
幼い頃に好きだった食べ物、数年前まで耽溺しきっていた推し、初恋の人、生活を共にしていた動物。アニメ。デパート。今昔の感に浸り思い返してみれば、私の人生には、常に数多の好きで溢れかえっている。好きに対する熱量の度合いが変わっていても、やっぱり、少しは好きだなと思う。物にも人にも場所にも思う。
これは、愛でもあり、呪いでもある。いつまで経っても、忘れられるわけも、嫌いになれるわけもない中で、苦い思い出の際に負った心の古傷に触れてみては、こんなに深かったんだと再確認させられる日々に、時々寂寥を感じる。これが人生かと思うと、世の人間は、どれだけ甘酸っぱい思い出と悲愴を抱えて生きているんだろうと思う。壮大すぎて、怖くなってしまった。

3/11/2025, 11:44:31 AM

この季節の、黄昏時に見える一番星が好き。
西の空、夕日が沈む前のオレンジと、夜の帳を知らせる青。その中間色として挟まれた、青の絵の具を薄く薄く仕上げたような色の中で、一点の輝きを放っているあの星。グラデーションを描く空の色。悠然としていて、それでいて、物憂げな雰囲気を漂わせる黄昏時。ふと郷愁を抱く。そういう時は、視線を星へ縫いつけたまま、少しだけ情感に浸ってみる。息吹を感じて、風に運ばれてくる土の匂いだったり、鼻腔をかすめる、どこかの晩御飯の匂いを「すんませんね」と思いながら、肺いっぱいに吸い込む。そうしたら、尖らせていた神経が、どんどん緩んで、肩の力を抜けていく。なぜだか私は孤独じゃないように思えて、寂寞感をも手放せる。それどころか、実体のないものに、励まされているような錯覚さえ覚えてしまう。不思議だ。孤独を好き好んで選んだのは自分で、本来ならば寂しくなるような雰囲気にも関わらず、不相応な感情を抱いてポカポカしている。やっぱり、人間って不思議だ。

3/10/2025, 11:14:04 AM

願いが1つ叶うならば、私は世界の平和を願いたい。
傷つかない、傷つけない、飢えない、苦しまない。誰だって人間だから、そりゃ時に感情的になって、人の心を傷つけたり、傷ついてしまうときはあるけれど、そういう事じゃなくて。故意に心身を傷つけられてしまうことが、無くなってしまえばいい。お腹いっぱい食べて、学び、身体を動かし、人の優しさや自然の美しさに日々触れて、労働の割にあった報酬を受け取る。流すのは、自分を強くする涙だけ。不如意な思いをすることはない。そんな安寧な世界になったなら、制圧されながら日々を過ごす、生きとし生けるもの皆がもっと、自分の幸せだけを求めて、恣意的に生きられるはずだ。寒くて、暗くてこわい処へ投げ出される、なんてことが、あるはずもない。温かくて、穏やかなだけの世界を、私はこうして夢見ている。それが不可能ならば、どんなに暗澹としていた人生でも、最後には、幸せだけが待っている。そんな現実を、私はきっと死ぬその時まで願い続ける。

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