崩壊スターレイルの主人公男による夢小説です
記憶のない自分には楽園なんて分からないけど個人的には今目の前で珈琲を飲んでいる彼女との時間が楽園かなと思った。
『どうしたの?そんなに見つめて』
「姫子さんが綺麗だな~って思って」
姫子は微笑して
『ありがとう』
と言った。
本当に綺麗で最初に会った時一目惚れしていた。戦う姿も見惚れそうになって何度か危なかったりして
「姫子さんは」『姫子で良いわよ』
突然姫子が貴方の言葉を遮って言った。
『但し…』
姫子は珈琲の入ったカップをソーサーに起き貴方の隣に座り直し耳元で
『二人っきりの時だけ』
貴方は心臓がドキンっと一際大きく高鳴るの感じ同時に顔が赤くなるの感じた。
「え…あ…その」
『落ち着いて。深呼吸』
貴方は言われて深呼吸をする。姫子は貴方の様子に笑う。
「姫…子」
『はい』
「何で…いきなりそんなこと」
『そうね…貴方の熱い眼差しを感じたから』
貴方は姫子の言葉と姫子が貴方の手を撫でる感覚にゾクッとする。それだけで昇天しそうな感覚。
「好きです…」
『嬉しいわ』
貴方の身体に身を預ける姫子。心地好い重みに貴方は本当に会えて良かったと思った。
終わり。
春爛漫とは春に咲く花で明るく満ちているとか輝いていると言う意味らしい。
『なあ?ジン』
「何だ?」
『うちってさ…一応秘密組織でさ。悪いことしまくりなのにさ』
目の前には大きな桜の木。満開に咲き誇る姿に素直に綺麗だと思うが周りには黒ずくめの服に身を包んだ者ばかり。
『全員集めて飲み会とかしてんの?』
「いきなりボスが全員出席で花見をしろと言ってきたんだ。ボスの考えは分からん」
『あーボスって本当に意味不明だなー』
リュウガはため息を吐いた。とその時
『うお⁉️』
リュウガはいきなり背後から抱き締められて驚いた。背中にぶるんと柔らかい物が当たる。
「せっかくのお花見に辛気臭いわよ?リュウガ」
『ベルモット❗ちょっと胸が当たりすぎ❗』
ベルモットは顔を真っ赤にして慌てるリュウガに
「あらあら?リュウガは可愛いわね」
『ちょっ❗️ジン助け』
ジンがいる方に目を向けたらジンはすでに居なかった。
(あのやろう…❗️)
「ジンもたまには空気読むのね」
『どんな空気だよ⁉️てか服の中に手を入れようとすんな⁉️』
いつの間にかリュウガの胸に手が入りそうになっていた。
「たまにしか会えないんだから良いじゃない」
『公共の場なんだから止めなさい❗』
ベルモットはリュウガの言葉に仕方無いわねっと止めてリュウガの隣に座り直した。
「じゃあ次は二人っきりで楽しみましょうよ。夜まで」
リュウガはまた顔が赤くなる。ベルモットはリュウガの耳元で囁く。
「今からでも良いのよ」
『…夜まで我慢できるから❗からかうな❗』
「残念」
リュウガはベルモットと付き合っていた。毎回ベルモットに弄られていたが嫌いではなかった。春爛漫には程遠い黒ずくめの宴会だったが桜の下で会うベルモットは本当に綺麗で
『綺麗だな~』
とリュウガは言った。
「本当ね」
ベルモットも桜を見上げて言った。そんなベルモットの肩に手をかけて少し抱き寄せるリュウガ。
『今度は二人でお花見しような』
「…そうね」
ベルモットは嬉しそうに笑う。普段は見せない優しい姿にリュウガの心のなかは春爛漫だった。
終わり
誰よりもずっと好きだから。大好きだから。
『‼️』
リュウガはガバッとベットから上体を起こす。嫌な汗で身体中ベタベタしていた。
『くそ…まだ吹っ切れないのかよ』
ベットから起き上がり洗面所に向かい手近なタオルで汗をふき顔を洗うとスマホの時計を見た。まだ夜中の2時だった。
『…ジンに追われてるんだ。生きてるはず無いのに』
リュウガは黒の組織のメンバーの一人だ。ジンと同じように暗殺部隊だが最近は諜報中心で仕事をしていた。理由は恋人である宮野志保から殺しは止めて欲しいと言われたからだった。
『会いたい…』
悔しげにリュウガは言った。リビングに行きカーテンを開けると満月で部屋が青白く明るくなった。
『ここに居ればアイツが来ると思っていたけど…』
この部屋は志保とリュウガしか知らない部屋だった。だからリュウガはもしかしたらと思ってここにいた。
コンコン
突然玄関の扉を叩かれた音にリュウガは驚き振り返った。
ガチャン❗
と鍵の開く音と共に玄関の扉が開いた。慌てて暗闇に身を隠した。入ってくる人の気配。
「…リュウガ」
幼い女の子の声だった。だが聞き覚えがあった。
『志…保?』
リュウガの声に少女は振り返りリュウガの顔を見た瞬間に抱き付いていた。リュウガは驚くが何故かその少女が志保だと感じていた。だから嬉しくて屈んで抱き締め返していた。
『志保…❗️会いたかった❗』
「私だって❗」
お互い顔を合わせて自然と唇を合わせる。誰よりもずっと好きだから大好きだから。熱く深くお互いを感じ会って唇を離して
『志保…その姿は?』
「はあ…はあ…私が開発していた薬でこうなったの。でもリュウガに会いたくて…貴方が私だと分かるとは思ってなかったけど」
『…志保を見間違うなんてしない。会いたくて堪らなかったから
ら』
「…ありがとう」
嬉しそうに笑う志保。そして志保が今までどうやってジンから逃れてきたのか聞いた。
『…なるほど。俺は殺されても誰にも言わないよ』
聞き終わった後でリュウガはもう一度志保を抱き締める。今は灰原哀と言う名前だが
『えっと…今さらだけど志保でも良いよな?』
「リュウガには志保って呼んで貰いたいわ」
『分かった❗』
誰よりもずっと好きだ。大好きだ❗
終わり
目を開けて何時もの天井にリュウガは安心しそして腕に感じる重みにさらに安心する。
『朝から幸せ過ぎるな~』
リュウガははにかみながら起こさないように少し体をずらして腕の上で眠っている魂魄妖夢の頭を優しく撫でる。撫でる度に幸福に満たされる自分に
『いつまでもこうしていたいな』
と言うと
「ダメですよ」
と言われてリュウガは驚いた。すると腕の上で眠っていると思っていた妖夢が目を開けていた。
「おはよう。リュウガ」
『…おはようって何時から?』
「撫で始めた時ですよ」
妖夢は体を起こして寝巻きの乱れを直していた。その時リュウガは妖夢の首筋に残る赤い跡見てそこに指で触れて
『夕べはお楽しみでしたね』
とからかいながら言うと妖夢はちょっと考えてすぐに顔が真っ赤になって傍らに置いていた楼観剣を握り
ヒュン❗とリュウガが眠っていた場所に振り落とされた。
リュウガは瞬時に飛び退いてた。
『おいおい。昨日結婚してすぐに未亡人になるつもりか?』
「リュウガなら避けると分かっていますから…悔しいけど」
『悪かったよ。今日は俺が朝飯作るから幽々子様起こしてこいよ』
「分かりました。あと後で鍛練にも付き合って下さいよ」
『夜の?』
と言った瞬間に妖夢の楼観剣がまたリュウガに振り落とされた。リュウガは避けながら
いつまでも妖夢とずっと幸せでいたいなと
終わり
『…やってしまった』
リュウガは窓から沈む夕日を見て顔面蒼白だった。リュウガがいる場所は紅魔館。レミリアに与えられた部屋で今までベットで寝ていた。
『昨日は二人に血を吸われ過ぎたんだよな。いくら死なないからって』
リュウガは特異体質で死ねない身体だった。但し回復力や再生能力は低くバラバラにされれば2日位かかるし今回は血を致死量まだ吸われてほぼ1日寝てしまった。
『…怒ってるかな…』
リュウガは起き上がろうとした。だが突然両腕に手錠が付けられていてベットに倒れ込む。
『え❗何で⁉️』
「お嬢様に許可貰ったの」
いつの間にいたのか十六夜咲夜がリュウガの上に乗っていた。
『何で時止め使ってこんなこと?』
「たまには嗜好を変えるのも良いでしょ?」
咲夜はリュウガの服を捲り両手を入れる。サワサワとお腹や脇をくすぐるように触る。
『アハハ❗️ちょ❗️ま…』
「明後日までお休み貰ったの。明後日までリュウガは私の物」
くすぐる動きを止めて咲夜はリュウガを抱き締める。
『怒ってないの?』
「昨日のことから全てお嬢様にお願いしたのよ。だから怒ってないわ」
『…俺の血何時も以上に吸われたのは?』
「お休みとリュウガを好きにするための対価」
リュウガは何とも言えず諦めてフッと笑うと
『怒ってないなら良いや』
と言った。咲夜はリュウガと顔を合わした。夕日が咲夜の顔を赤く染めていた。だが赤く染まっているなかでも分かる。夕日だけではない欲情に染まる咲夜の目と頬。
「じゃあ楽しみましょう」
『手錠は何時外してくれるの?』
「私を満足させてくれたら」
終わり