主人公は前回と名前同じですが特に同一人物ではないです。夢小説のイメージでお読みください。
リュウガは目の前の現状に眩暈感じた。何故なら
「失敗しちゃったんだぜ」
とリュウガの目の前で身体中真っ黒にした霧雨魔理沙がいた。
『何で帰ってきたら家がなくなってんだよ?』
「ちょっと薬の調合していたら分量間違えて爆発したんだぜ」
『…とりあえず怪我は無いのか?』
リュウガは魔理沙に近付くと持っていたハンカチで顔をふく。
「一応シールドの魔法かけていたから大丈夫だぜ」
『それなら良いけど…霊夢の所は風呂無いし…紅魔館にでも行くか?』
「紅魔館は…」
魔理沙はちょっと罰が悪そうな顔をした。
『無断で借りている本は俺も一緒に謝ってやるから返すんだぞ』
魔理沙はガックリと肩を落としたが
「わかったのぜ」
と言った。
魔理沙のホウキにリュウガは乗せて貰っていた。魔理沙の後ろから抱き締めるようにお腹に手を回して飛んでいた。
「リュウガ。飛べるのに何で今夜はホウキに乗ったんだぜ?」
『たまには楽したいしさ…魔理沙とスキンシップしとこうかなと思ってさ。紅魔館行ったら恐らく家直すまで執事やらされるだろうし』
リュウガはため息を吐いて魔理沙の髪に顔を埋める。魔理沙の首にリュウガの息がかかる。
「ちょ…❗️息が…くすぐったい…❗️」
『紅魔館着くまで我慢な』
「うう…わかったんだぜ」
満天の星空の下で魔理沙は頬を染めながらも心中は幸せであった。
家が直るまでリュウガは紅魔館で執事。魔理沙は本の整理にメイドやっていたそうだ。
終わり
『なあ?霊夢』
「何?」
『何で俺はいきなり抱き締められてんの?』
少し時は遡る。博霊神社に遊びに来たリュウガは何時もは本殿の前を掃除しているはずの彼女が居なくて帰ろうとしたら
「リュウガ」
と呼ばれて振り返るとゴツン❗と頭に衝撃を感じその場に倒れた。意識が朦朧とするなか微かに見えたのは赤い服だった。
そして意識が戻ってズキズキと痛む頭を押さえながら起きようとして気付く手に触れた畳の感触と首の下に見覚えのある赤いリボンと黒髪。
ここで最初に戻る。
「女の子が男を抱き締めるなんて好きだからに決まってんでしょ」
『…何で俺を気絶させたんだ?』
「…あんたが…」
霊夢はガバッと頭を上げてリュウガを見下ろしながら
「モテすぎるのが悪いのよ‼️」
リュウガは?を浮かべ
『はい?』
と言った。霊夢はリュウガの胸ぐらを掴み
「あんたは誰にでも優しいし誰よりも強くて皆あんたの子種狙ってんのよ❗私の婿であるあんたを❗」
『う~ん?俺は霊夢以外と子供を作る気はないけど』
「なら早く襲ってよ。既成事実作る必要無いじゃない」
リュウガはため息を吐いて
『だから殴って気を失っている間にヤろうと?』
「紫がそうしないとダメだって」
(あのスキマ妖怪は後で殴ろ)
『霊夢の気持ちは嬉しいよ。でも意識無いとさ』
リュウガは霊夢の頬に手を当てて
『お前の感触味わえないじゃん』
霊夢の顔が赤くなり力が緩んだ瞬間にリュウガは逆に霊夢を押し倒す。霊夢の両腕を片手で押さえ込む。
「リュウ…ガ」
『俺は何時だってお前を抱こうと思えば出来るけどさ…俺手加減出来ないんだよ』
霊夢は
「…バカ。手加減なんて無用よ。私は博霊の巫女よ?あんたの全て受け止めてやるわよ」
リュウガは霊夢の言葉に一瞬驚いたがフッと笑うと押さえていた手を外して霊夢を抱き寄せた。霊夢はリュウガの背に手を回して抱き締め返す。リュウガは霊夢の耳元で
『今日は寝かせないぜ?』
「それで良いのよ。あんたの全ては私のものなんだから」
終わり