夢小説大好き

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誰よりもずっと好きだから。大好きだから。


『‼️』

リュウガはガバッとベットから上体を起こす。嫌な汗で身体中ベタベタしていた。

『くそ…まだ吹っ切れないのかよ』

ベットから起き上がり洗面所に向かい手近なタオルで汗をふき顔を洗うとスマホの時計を見た。まだ夜中の2時だった。

『…ジンに追われてるんだ。生きてるはず無いのに』


リュウガは黒の組織のメンバーの一人だ。ジンと同じように暗殺部隊だが最近は諜報中心で仕事をしていた。理由は恋人である宮野志保から殺しは止めて欲しいと言われたからだった。

『会いたい…』

悔しげにリュウガは言った。リビングに行きカーテンを開けると満月で部屋が青白く明るくなった。

『ここに居ればアイツが来ると思っていたけど…』

この部屋は志保とリュウガしか知らない部屋だった。だからリュウガはもしかしたらと思ってここにいた。

コンコン

突然玄関の扉を叩かれた音にリュウガは驚き振り返った。

ガチャン❗

と鍵の開く音と共に玄関の扉が開いた。慌てて暗闇に身を隠した。入ってくる人の気配。

「…リュウガ」

幼い女の子の声だった。だが聞き覚えがあった。

『志…保?』

リュウガの声に少女は振り返りリュウガの顔を見た瞬間に抱き付いていた。リュウガは驚くが何故かその少女が志保だと感じていた。だから嬉しくて屈んで抱き締め返していた。

『志保…❗️会いたかった❗』

「私だって❗」

お互い顔を合わせて自然と唇を合わせる。誰よりもずっと好きだから大好きだから。熱く深くお互いを感じ会って唇を離して

『志保…その姿は?』

「はあ…はあ…私が開発していた薬でこうなったの。でもリュウガに会いたくて…貴方が私だと分かるとは思ってなかったけど」

『…志保を見間違うなんてしない。会いたくて堪らなかったから
ら』

「…ありがとう」

嬉しそうに笑う志保。そして志保が今までどうやってジンから逃れてきたのか聞いた。

『…なるほど。俺は殺されても誰にも言わないよ』

聞き終わった後でリュウガはもう一度志保を抱き締める。今は灰原哀と言う名前だが

『えっと…今さらだけど志保でも良いよな?』

「リュウガには志保って呼んで貰いたいわ」

『分かった❗』

誰よりもずっと好きだ。大好きだ❗

終わり

4/10/2023, 8:03:04 AM