最初から決まってた。
週の半ばに隨分とまぁ、頭を使うテーマですこと。
物語にするにしても、徹頭徹尾を心がけなくてはいけないし、矛盾がないように見張らなくてはいけない。
「まあ、取り敢えず、何か書くか」と重い腰をあげた瞬間。
ここのところの熱帯夜で疲れた脳から、「無理」というにべもない言葉が届いた。…マジか。
脳内を見渡してみれば、
物語担当の領域だけでなく、真面目担当の領域も疲労で無事死んでいる。
まさしく「頼れる仲間は皆目が死んでる」の光景じゃん。
ギャグマ◯ガ日和のOPじゃん。
さすが廃スペックな私の脳みそ。
軽口だけは生きている。
軽口たたいているうちに真面目領域が起きてくることを願いつつ、テーマに向き合おう。
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「最初から決まってた」ということは、「必然」や「運命」という言葉に言い換える事が出来るだろう。
運命の人という言葉があるが、それは「必然」がなせることなのだろうか。
もしそうだとしたならば
何故、人は人と出会うのだろうか。
スピリチュアルの世界では、ソウルメイト(魂の使命を教えてくれる相手)やツインレイ(魂の片割れ)という定義がある。
「袖振り合うも多生の縁」ということわざにもある通り、人と人とが出会うことには何某かの意味があるとされている。
出会うことに意味があり、意味があるから出会う。
ウロボロスのような印象を抱くのは、私だけだろうか。
しかし、人と出会う意味とは何なのだろうか。
もう少しよく考えたいのだが、駄目だ。
瞼が重くなってきた。
この難解なテーマを書ききれないことなど、最初からわかっていたけど。軽口も、もう、もたないや。
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昨日は、久しぶりに眠さの限界が来てしまった為中途半端になってしまった。
真面目領域が眠りから覚めたところで続きでも。
人と出会うことの意味は、
自身にとってその人が必要だから。
この一言に尽きるのかと思う。
自分以外の人がいるから初めて、喜びや悲しみの感情にも気付ける。
自身のかたちを知ることができる。
だからきっと人は、人と出会う運命なのだろう。
軽口よ、最後まで書ききれないなら「おやすみなさい」か、「また明日」なり「また今度」という言葉でしめなさい。
…真面目領域は、口うるさい。
「サン、ジャスティス、ハーミット。…あとは、あった。エンペラーとハイ・プリーステス…」
床に散らばってしまったカードを手繰り寄せる。
久方ぶりにタロットでもしようと思ったのだが、カードを切っている最中、力加減を間違えた。
生粋の不器用故、こういうことはよくある。
不器用というのは連鎖するのだろうか。
手先以外にも、運動音痴やらリズム音痴やら、色々な不器用がこの体にはある。
それだけならまだ笑えるのだが、生き方も不器用とくるのだから…。
──不器用まみれな人生である。
落としてしまったカード達に「ごめんね」と声をかけ、ここ最近の事を思いながらカードを切りなおす。
やれ、あれで良かったのか。
もっと良い選択肢があったのではないか。
過去の行いは、本当に正しかったのか。
尽きない疑問を受け、カードがシャッシャッと擦れていく。
満足いくまで切り終えたら、一つの山から目分量で三つの山を作り、分けた順番とは異なる順でまた一つの山に戻す。
今日行うのはワン・オラクル。
山のトップにきているカードが、質問の答えになる。
とてもシンプルな占いだ。
カードを引くと、温かみのあるオレンジ色が目に飛び込んできた。
【サン:太陽】。
先程落としたばかりのカードが出てくるとは。
今回は正逆は問わないので、太陽の正位置の意味を早速付属の本で調べる。
カードを見ただけで読み解ければ格好良いのだが、まだまだそこには至らない。
読み解く修行が必要だ。
太陽のカードがもつキーワードは、「自分自身」「アイデンティティ」「意識」「魅力」「あるがまま」【成功】。
カードを持ったまま、空中を向いて暫し思案する。
手元では、太陽が意味深な顔をしてこちらを見ている。
合っているか、まだ疑問は残るが、
何やら【成功】したようである?
ポンコツ占い師もどきでは、カードの真意を読み解けないのであった。
「過去が成功?」
「成功が過去?」
「ん?」
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太陽
今日という日の喜びを祝福して、鐘を鳴らそう。
離れ離れになっていた、ジョバンニとカムパネルラが再会できたこの良き日に。
再会出来た二人は、これから、
離れ離れの間にそれぞれが見つけた「ほんとうのさいわい」について語り合うのだろう。
何と心温まる光景だろうか。
ここで私の文章を読んでいる皆様は「銀河鉄道の夜」を読んだことがあるだろうか。
私は中学生の時に読んだのだが、ラストの一文がどうも腑に落ちなかった。
あれほど二人で「ほんとうのさいわい」を見つけようと言い合っていたのに、何故ジョバンニはカムパネルラを諦めてしまうのかと。
幼心なりに友情とは…と、ある種虚無のような感情を抱いたのを覚えている。
その後、大人になってから漫画版の銀河鉄道の夜を読む機会に恵まれた。
子供向けに編纂されたその本を読み、
当時の自分の浅はかさを思い知った。
「ほんとうのさいわい」を見つける為には、
今できることを精一杯に行うこと。
当時の私が腑に落ちなかったラストは、ジョバンニが今の自分にできることを選択し、実行するところで物語が終わっていく。
ジョバンニは「ほんとうのさいわい」の為に動いていたのだ。
カムパネルラと交わした「ほんとうのさいわい」を見つける為に──。
もう出会えないと思っていた二人は再会し、笑顔を浮かべている。
もう、その手を離してはいけない。
今度こそ二人で「ほんとうのさいわい」を見つけてほしい。
祝福の鐘を鳴らそう。
二人の「再会」に。
祝福の鐘を鳴らそう。
二人の「さいわい」が永遠に続くように。
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鐘の音
ライオンズゲートが開かれている今。
願いは叶うのだと、宇宙も歌っている。
つまらないことでも…。
テーマ公認で、つまらないことを書いて良いとは。
さて、何を書こう。
日々推し達の投稿で笑顔をもらっているので、日常的な部分でつまらないということは無いのだが。
さて、何が良いだろうか。
…。
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毎年この時期に楽しみにしている朗読劇がある。
演者は3〜6名ほどの声優さん達で、スタンドマイクの前で演じるシンプルな朗読劇だ。
演目は、怖い話。
暑気払いにピッタリな内容ばかりを披露してくれる。
生の演技というのは凄いもので、声優さん達はスタンドマイクから動いていないのに、脳内では物語のキャラクター達が走ったり、息を切らしたりと、映像となって見える。
想像力の部分が凄く刺激されるという貴重な体験が出来るので、欠かさず参加してきた。
かれこれ4年ほど参加し続けていたのだが、残念な事に、今年の朗読劇の開催はないという。つまらないことだ。
朗読劇も無ければ、旅行の計画もしていない。
つまらない夏休みになりそうだと肩を落としていると、日帰りだが母親とSLを乗りに行くことになった。
人生初のSLである。
銀河鉄道の夜ではないか!
現金な話だが、楽しみが一つ出来ただけで、つまらないと思っていた感情などスコーンっと忘れ消えてしまう。
もし、晴れたならばSLからは日光の男体山や筑波山が臨めるという。旅情に誘われるまま山頂に向かって「おーい」と手を振ってみようか。
是非、当日は晴れてほしいものである。
さて、旅のお供に持っていく本は何が良いだろうか。
やはりここは、ベタに「銀河鉄道の夜」だろうか。
ジョバンニやカンパネルラの気持ちが、より分かるようになるかもしれない。
あとは、トランクがあれば最高なのだが、生憎持っていないので、リュックで行くことになるだろう。
SLの雰囲気に合わせ買い求めたいところだが、これも旅のため。セーブは肝心だ。
人生初のSLはどんな乗り心地なのだろうか、今からとても楽しみである。
私はSNSにもアカウントを持っているが、こちらのように毎日投稿などはせず、ほとんど見る専用と化している。
SNSというのは面白いもので、自分の興味あるものばかりではなく、興味の範囲外も目に付くようになっている。
今回は、そこで得た知識と聞き及んでいた知識を元に、ちょいと綴ってみようかと思う。
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人は恋に落ちた時、相手を美化するフィルターを手にする。
そのフィルターを通すと、あら不思議。
相手がとっても格好良く、或いは、可愛らしく見えてしまう。
恋愛で言うところの──
一緒にいられるだけで幸せ。
声を聞けただけで嬉しい。
会えたなら気持ちに花が咲いて、手を繋げたなら天にも昇る気持ち。
相手が何をしても許せてしまう。
──などなど。
恋愛中の何をしても楽しい・幸せという感情は、このフィルターが一役買っている。
恋愛中の心は、お祭り騒ぎである。
脳内でも、幸せホルモンやらドーパミンやらがドバドバと溢れている。
端的に言うと、脳異…失礼、恋愛の魔法にかかっている状態だ。
この恋愛の魔法にかかっている時こそ、結婚へのチャンスタイムなのだという。
相手が何をしても可愛く見えてしまうということは、相手が多少のボロ(致命傷はアウト)を見せたとしても、それすらも可愛いと許せてしまうということである。
「恋は盲目」と昔から言うが、近年は脳科学的にも証明されているのだから感心してしまう。
恋愛の魔法は、もって数年という。
結婚をしたい人は、魔法の期間中(自身と相手の目が覚める前まで)にゴールインすべし!
…とのことである。
この文章を綴りながらも「…さいですか」としか思わないのだから、私が恋愛に目覚めるのはまだまだ先のようだ。
しかし、もし、私が恋をするのなら──言葉に秘めた思いを掬い取り慈しんでくれる人が良い。
そんな素敵な人とは、いつ会えるのだろうか。
…高望みし過ぎか
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目が覚めるまでに