言葉にならないもの、って沢山ある。
タイトルにエモさを感じた人もいるだろう。
が、単に語彙力が無いって話だ。
演劇人としてあるまじき事だが、自分には語彙力が無い。
謙遜では無い、本当なのだ。
語彙力があれば、とうに脚本を書き上げている。
語彙力が無いというのは、割と痛手だ。
特に演劇をやる上では。
例えば、「今のところはどんな感情で演技したの?」と演出家から聞かれる場面は結構ある。
その時も語彙力が無いので、「なんか…ハッピー!みたいな感じですかね」みたいな返答になるのだ。
なんだ、なんかハッピーって。馬鹿丸出しすぎる。
当然、演出家としては物足りないだろう。
でも自分だって不完全燃焼なのだ。
何も好きでこんな語彙力になっているワケではない。
他にも、脚本が書けない。
個人的にはこれが一番デカい痛手だ。
「でもココで文章を書いているじゃないか!」
そう思われる方もいるかもしれない。
だが、ココで書いているものと脚本は全くの別物だ。
日記感覚のコレはエッセイに近い。
ジャンルが分けられている時点でお察しだが、エッセイ・小説・脚本などは全くの別物である。
知り合いに文章を嗜む方がいる。
その方は元々小説書きなのだが、脚本依頼があったから書いてみたら書けました😊という方だ。
正直、バケモンである。
普通そんな事にはならない、と思う。
だが、自分の周りにはそういった人が割と居る。
単に自分に文章適性が無さすぎるのか。
エッセイだけが小説・脚本とかけ離れているのか。
やはり周りにバケモンという名の天才が多すぎるのか。
真相はまだ分からない。
語彙力の無さを伝えたくて長くなってしまったが、タイトルに話を合わせてみよう。
言葉にならないというか、言葉にできない。
以上、語彙力が無いというだけの話でした。
そういえば「言葉にならない」って、「絶句」みたいな意味合いにも取れるなと最後になって思った。
真夏の記憶、ってモヤモヤしてる。
真夏と聞くと、陽炎を真っ先に思い浮かべる。
カゲロウのプロジェクト世代ドンピシャなのだ。
バーッと通ったトラックが君を引き摺って泣き叫ぶのだ。
それに加えて記憶と言われると、何だかモヤモヤ〜っとしたイメージしか湧いてこない。
気持ち的なモヤモヤじゃなく、物理的なモヤモヤ。
モヤモヤモヤモヤ打っていると、モヤモヤがゲシュタルト崩壊してきた。
こういった擬音語は日本語特有らしいという話を思い出して、英語ならsmokyかな、そういえば昨日はスモーカー大佐の話をしたなとか…
すぐ連想ゲームが始まるから脱線するんだぞ!
さて、モヤモヤとした真夏の記憶。
それは、夢かうつつかの甘い記憶かもしれない。
はたまた、現実ではないと信じたい恐怖体験?
ボーッとして倒れる寸前に見た、幻の記憶だろうか。
ふと思い出した、あの頃の朧気な記憶という線も。
このアプリでは小説を書く人が多いワケだが、このお題は特に色々な場面が見られそうだ。
個人的には、そうだなぁ…
小さな頃の、朧気な記憶。
お盆には毎年、祖父母の居る実家へ帰省していた。
田んぼしかない田舎道で、従兄弟たちと遊ぶ。
帰り道、一人で後ろを歩いていた私がふと田んぼの方へ目をやると、ナニカが揺らめいていた。
母に話すと「陽炎ね」と言われ、「目が悪くなるから、もう見ちゃダメよ」とやけにしつこく念を押されて。
時が流れ、家事の合間にネットサーフィンをしていると、ある怪談サイトが目に留まった。
『くねくね。詳細に見て理解すると、精神が崩壊する。』
玄関のドアが開いて、息子がバタバタと走ってくる。
「おかーさん、今日ね、ゆらゆらのナニカ見た!」
「陽炎ね。でも、目を悪くするから、もう見てはダメよ」
やっぱり夏といえば、ホラーでしょ!
まぁ自分は、ホラーにはめっぽう弱いんですけどね。
自分で書いてて怖かった、暫く田んぼに近付けない。
リアルな真夏の記憶は、ラジオ体操帰りの笹舟。
用水路を進む笹舟を、今でもよく覚えている。
こぼれたアイスクリーム、で浮かぶ場面。
こぼれたアイスクリーム、色々な場面が浮かぶが…
まぁ、最初はアレじゃないだろうか。
「悪ィな、おれのズボンがアイス食っちまった」
くぅーっ、そこに痺れる憧れるゥ!
みんな大好きスモーカー大佐の名言である。
これを初めて知った時、あまりにもカッコよくて「自分も絶対こんな大人になる!」と決意した記憶がある。
多分実際にやられたら普通に悲しんで「ア、アハハ…ダイジョウブデスヨ〜!!💦」になるけど。
「スモーカー大佐に憧れてますから」くらい言えたら上出来だ、5段分の金を渡せる余裕は無い。
そして次に浮かぶ場面といえば…
ちょっとセンシティブ注意なので気をつけてほしい。
早くも溶け始めた棒アイスを慌てて舐めるアイツから、俺は目が離せなくなった。
ポタ、と俺の手に垂れた生温いアイスの温度でハッとして、頭を冷やすようにアイスを食べる。
頭がキーンとなる俺を見て、アイツは無邪気に笑った。
うん、夏の風物詩ってやつだね。
この変態が!と思った君とは、仲良くなれそうだよ。
ちなみにこの場面、あえて「アイツ」の性別をぼかした。
みんなの「アイツ」は女だったのか、男だったのか…
ちなみに自覚のある変態の自分は、この場面が実際に見られないかと、意中の相手にアイスを買ったことがある。
普通にかじられた、まぁそうなるわな。
相当な知覚過敏でない限り、舐める方が稀だ。
というか、こんなにフェチズムを暴露する事になるなんて思わなった。
巧みな罠に引っかかってしまったようだ。
もし同じ思考回路だったら♡を送ってあげてほしい。
このままでは居た堪れない。
こぼれたアイスクリームで、こぼれた本音。
やさしさなんて、いらない?
よくドラマで「やさしさなんて、いらないわ」と強い女ヒロインがヒーローに言うシーンがある。
まぁ、気持ちは分からなくもない。
意中の相手から、やさしさで誤魔化され続けるのは割とメンタルにくる。
「一思いに突き離せよ!」と思うこともある。
ただまぁ…やっぱり欲しいよね、やさしさ。
好きな人や意中の相手からは、やさしくされたい。
嘘でも誤魔化しでも、それが結局心地いい。
そう思う自分は、弱い人間なのだろうか。
本当に相手からのやさしさを「いらない」と思い、それが現実になっても後悔しない人が強いのだろうか。
それなら、暫くは弱くてもいいかな。
いつかは強くなりたいけど、今はまだ。
まだ現実と真っ向勝負できるレベルではないかなぁ。
あと、例のシーンを見ると思うことがある。
折角なので、今日の小説にしよう。
「やさしさなんて、いらないわ」
彼女はそう言って、最終バスに乗り込んだ。
これはアレだ、やさしさの裏を見抜かれる系のやつ。
次からは本音で向き合うのが正解の、アレ。
…これ、裏がない場合の正解って何だ?
僕は純粋に彼女が好きで、好きな人にはやさしくしたいタイプの男なだけだ。裏も嘘も、誤魔化しもない。
僕は慌てて、人類の叡智ChatGPTを頼る。
「それは大変ですね。でもきっと、真摯に向き合えばお相手の方も分かってくれるはず!大丈夫ですよ☺️」
傷付けない為か、フワフワとした回答が返ってくる。
僕は心の底から叫んだ。
「やさしさなんて、今はいらないよォ〜!」
ギャグ寄りの小説になってしまった。
なってしまったというか、したの方が正しいかも。
必ずしも強い女の検討が正しいとは限らない。
やさしさに裏も何も無かった時、相手は一体どうすればいいのだろうか?
これは毎度思っていたことなのだ、スッキリした。
やさしさなんて、いくらあっても困りませんからねぇ!
夢じゃない、という台詞。
「夢じゃない」という台詞を渡された時、アナタならどんな風に読むだろうか。
夢じゃない。
夢じゃない!
夢じゃ、ない…
夢じゃない?
夢じゃ、ない〜ッ!!
前後の状況によって、色んな読み方ができる。
こういう一言が、自分は好きだ。
だからあの…はぁって言うゲーム?が欲しい。
あれは面白い所を突いた良いゲームだなぁと思う。
一緒に遊んでくれる人居ないし、買わないけど。
いや、買おうかな?
演劇のワークショップとかで使えるだろうか。
…使っていいのか?権利的に。
法律は本当にややこしい。
守ってほしいなら分かりやすく作れってんだ。
まぁ、自作が無難かな。
一つの台詞で、シチュエーションやニュアンスを被らせずに何通りの言い方が出来るか?
みたいなゲームがあったら楽しそうじゃないだろうか。
最近はこういう演劇にまつわる夢をよく考える。
団体名を考えたり、アイコンを作ってみたり。
そんな事より具体的な企画を考えたら?なんて正論パンチをかまされそうだ。
嫌だ、前にも言ったが自分は形から入るタイプなんだ。
外枠がシッカリしてないと、どうもやる気が出ない。
優柔不断が一人で…ChatGPTは二人になるのか?
まぁほぼ一人で考えているから、これが中々決まらない。
いつかこの夢が、夢じゃなくなるように。
消極的な意味じゃなく、できる事なら実現の方で。
その時に言う「夢じゃない」は、どんな響きだろう。