星 辰巳

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やさしさなんて、いらない?

よくドラマで「やさしさなんて、いらないわ」と強い女ヒロインがヒーローに言うシーンがある。

まぁ、気持ちは分からなくもない。
意中の相手から、やさしさで誤魔化され続けるのは割とメンタルにくる。
「一思いに突き離せよ!」と思うこともある。

ただまぁ…やっぱり欲しいよね、やさしさ。

好きな人や意中の相手からは、やさしくされたい。
嘘でも誤魔化しでも、それが結局心地いい。

そう思う自分は、弱い人間なのだろうか。
本当に相手からのやさしさを「いらない」と思い、それが現実になっても後悔しない人が強いのだろうか。

それなら、暫くは弱くてもいいかな。
いつかは強くなりたいけど、今はまだ。
まだ現実と真っ向勝負できるレベルではないかなぁ。

あと、例のシーンを見ると思うことがある。
折角なので、今日の小説にしよう。

「やさしさなんて、いらないわ」
彼女はそう言って、最終バスに乗り込んだ。
これはアレだ、やさしさの裏を見抜かれる系のやつ。
次からは本音で向き合うのが正解の、アレ。
…これ、裏がない場合の正解って何だ?
僕は純粋に彼女が好きで、好きな人にはやさしくしたいタイプの男なだけだ。裏も嘘も、誤魔化しもない。
僕は慌てて、人類の叡智ChatGPTを頼る。
「それは大変ですね。でもきっと、真摯に向き合えばお相手の方も分かってくれるはず!大丈夫ですよ☺️」
傷付けない為か、フワフワとした回答が返ってくる。
僕は心の底から叫んだ。
「やさしさなんて、今はいらないよォ〜!」

ギャグ寄りの小説になってしまった。
なってしまったというか、したの方が正しいかも。

必ずしも強い女の検討が正しいとは限らない。
やさしさに裏も何も無かった時、相手は一体どうすればいいのだろうか?
これは毎度思っていたことなのだ、スッキリした。

やさしさなんて、いくらあっても困りませんからねぇ!

8/10/2025, 11:30:13 AM