真夏の記憶、ってモヤモヤしてる。
真夏と聞くと、陽炎を真っ先に思い浮かべる。
カゲロウのプロジェクト世代ドンピシャなのだ。
バーッと通ったトラックが君を引き摺って泣き叫ぶのだ。
それに加えて記憶と言われると、何だかモヤモヤ〜っとしたイメージしか湧いてこない。
気持ち的なモヤモヤじゃなく、物理的なモヤモヤ。
モヤモヤモヤモヤ打っていると、モヤモヤがゲシュタルト崩壊してきた。
こういった擬音語は日本語特有らしいという話を思い出して、英語ならsmokyかな、そういえば昨日はスモーカー大佐の話をしたなとか…
すぐ連想ゲームが始まるから脱線するんだぞ!
さて、モヤモヤとした真夏の記憶。
それは、夢かうつつかの甘い記憶かもしれない。
はたまた、現実ではないと信じたい恐怖体験?
ボーッとして倒れる寸前に見た、幻の記憶だろうか。
ふと思い出した、あの頃の朧気な記憶という線も。
このアプリでは小説を書く人が多いワケだが、このお題は特に色々な場面が見られそうだ。
個人的には、そうだなぁ…
小さな頃の、朧気な記憶。
お盆には毎年、祖父母の居る実家へ帰省していた。
田んぼしかない田舎道で、従兄弟たちと遊ぶ。
帰り道、一人で後ろを歩いていた私がふと田んぼの方へ目をやると、ナニカが揺らめいていた。
母に話すと「陽炎ね」と言われ、「目が悪くなるから、もう見ちゃダメよ」とやけにしつこく念を押されて。
時が流れ、家事の合間にネットサーフィンをしていると、ある怪談サイトが目に留まった。
『くねくね。詳細に見て理解すると、精神が崩壊する。』
玄関のドアが開いて、息子がバタバタと走ってくる。
「おかーさん、今日ね、ゆらゆらのナニカ見た!」
「陽炎ね。でも、目を悪くするから、もう見てはダメよ」
やっぱり夏といえば、ホラーでしょ!
まぁ自分は、ホラーにはめっぽう弱いんですけどね。
自分で書いてて怖かった、暫く田んぼに近付けない。
リアルな真夏の記憶は、ラジオ体操帰りの笹舟。
用水路を進む笹舟を、今でもよく覚えている。
8/13/2025, 6:02:40 AM