テーマ 物語の始まり
「ピピッピピッ」
耳元でうるさくなっているアラーム。ヨロヨロの手を伸ばしていつもの朝を迎えた。
「..おはよ」
リビングで声を出す。
「げ、野菜」
テーブルに置かれたシナシナの野菜たちを見て声を上げる。
「着替えないと..」
ご飯をイヤイヤ食べてリビングを去った。タンスを開けて着替えるものを探す。お目当てのものを手にとって着替えた。
「じゃあ、いってきます」
そう言って静かな家から出ていった。
..あれ?僕は誰に話していたんだっけ。あの言葉は癖で言ってたようで、誰に言ってたかを探っても霧がかかって見えないようになっている。
少し不思議に思いながらも電車に乗った。
「あの人って本当に仕事出来ないよね〜ww」
四人組で固まっている女子社員からの視線が刺さる。何で毎回こうなるんだろ。
「今日の定時には終わりそうにないな、」
昼休憩を挟む時、まだあるタスクをみて呟いた。まぁ僕だけが多いタスクをやってるだけなんだけど。
夜の11時、やっとタスクが終わり椅子に座ったまま手を上に伸ばした。
「支度しないと」
急いで鞄にものを詰め込んで会社を出た。今日は、あの子居るかな〜と考えてた。
あの子って誰?
僕はそう思ったとき、目の前が見えなくなり、その場に倒れ込んだ。あぁ、ここも夢の中だったんだ。
「ピピッピピッ」
耳元でうるさくなっているアラーム。ヨロヨロの手を伸ばしていつもの朝を迎えた。
おわり
テーマ はじめまして
「ねね!一緒にお出かけしよ〜」
いつも僕が話しかける。相手から誘ってくれることがないのに等しいから。
「..うん、いいよ」
いつもあの子の反応は微妙な感じ。
「じゃあ明日のこの場所ね」
そう言うと少しだるそうな顔が見えた。
「おっけ〜」
遊びが終わった日、大好きなゲームを開いた。あのこともフレンド、何気にやっている時、あの子のネットでの状況を見た。
「..へぇ」
その瞬間、あの子が苦手になった。あの子は僕とは違うフレンドと一緒に遊んでいたから。僕が誘わないで自分から言ったという事実があったことに反吐が出る。
「そっか、そうだ!」
僕は要らない存在だったんだ、せめてもの良心で一緒に遊んでくれていたんだ。自分が酷く醜い人間だということを知らされたようだった。
「..自分ばっかで疲れた」
もう誘うことを無くそうって言っても無理だと思うから、
さよなら、セカイ。
初めての教室で席を立つ。
「はじめまして、」
一生僕は誘う側。
おわり
微妙な物語だから書き直しがあるかも、書き直しは結構後かもだけど。
テーマ 星
「私は将来研究者?になるの!」
窓から星と三日月に照らされている隣にいたこの少女が言う。
「なれるかな〜、」
意地悪そうに言うとあの子は食いついてきた。
「なにぃ、なれるからね〜」
そう少女は窓に置いていた手を力いっぱい伸ばそうとした。結構危ないことをしたので、反射的に手を引っ張って窓から離れさせた。
「..もうこんな時間だ、じゃあまた来るからね〜」
近くの古い扉を開けた。
「キシッ」
研究所の爆発の後が残ったこの場所から一歩一歩、気をつけて歩く。
「あの子は持って4日」
はは、速いなぁ。と思いながら半年前の最初を思い出す。
「うわぁ、結構壊れてるな」
その日、父さんが昔使っていた研究所、死んでしまった場所に初めて行った。
「..地下が空いてる」
ここの事件は山の奥深くだから家族以外知られてないはず、こんな所誰が来たんだろう。まして地下に、目的はなんだろう?。僕は気になって地下へ入ってきた。
「..歩きにく」
周りには壊れた照明や破損した望遠鏡が転がっていた。それが何個も。
「帰るか、」
地下には実験用具しかなく、帰ろうと後ろを向いた。
「..誰?」
いきなり話しかけられて背筋が凍った。
「は?」
後ろを見ると苔の生えた機械があった。
「ニンゲンか!」
人間だと分かると嬉しそうに走ってきた。
「..君は?」
少女は走っていた勢いを抑えて話し始めた。
「ただのニンゲン、でもあの人達が研究?をさせてくれなかったからただのお手伝いさんかな」
ニンゲン..そう思わせているのか。
「何年前から君はここにいるの?」
この言葉を聞いた後、少女は首を傾げた。
「何年前?分からないや」
他のことも聞いてみたが、知らないの一点張りだった。確証はないが分かった、この少女は父さん達研究者が造った機械だってことを。
「ねぇねぇ、」
あの少女が空の上にあるものが月だと分かることがなくなった日、
「ごめんね」
僕は終わりを告げて研究所をもう見なくなった。
おわり