テーマ はなればなれ
いつもの裏山で友達に会う。
「ねね」
「..なひ」
「僕ね..っておいアイス食うな」
真夏の日。買ってきたアイスを頬張るあいつ。そーいや僕のも買ってたは..ず
「...お前食ったな」
「い、いやぁなんのこと?」
「あっ、お前のアイスの棒当たりだって」
「やった〜これで3本m..こほん、なんでもない」
「..おまえーーー」
なーんて楽しい生活をしていたな。
その時言いたいことが言えなかったこと少し今では後悔してるや。
「体育だっる」
「..はぁグズグズしてないで行くぞ」
「ちょちょちょ引っ張らないでちゃんと行くからー」
あの日は学校で体育の授業があった。
「..やるぞ」
跳び箱7段。普通に体操とか運動神経が良い人は越せる高さ。だけど僕は体育が破滅的に駄目だった。でも、今日は成功させなきゃ。絶対に成功させなきゃ。
そして、その跳び箱7段をとんだ。
「あっ」
通り越せはした。けど、最後に体勢を崩して倒れてしまった。
「いったぁ」
当たった所がヒリヒリする。
「おい大丈夫か!!!!」
あいつが走ってきてくれた。
「ぜーんぜん大丈夫」
「いいや、保健室へ行く」
「えぇ、行かなくてもいいし」
「だめー」
そう言って僕のてを引っ張っていくあいつ。
「...立場逆転してる」
「..ww」
放課後になった。体育で怪我をしたところ、案外重症であいつが連れ添って帰ることになった。
「...あのね」
帰り道、僕は思い切って話した。
「なーに」
「僕、今日で死ぬんだ」
「...ん?は?」
びっくりして「は?」や「え?」見たいなことをめちゃくちゃ言いまくる。
「今までほんっとうにほんっとうにありがとね。」
「おい、まてよ、なぁ
あっそうだ!嘘なんだよなぁ。
ねぇ」
「...........」
「なんか喋れよ」
「............ごめんね」
そう言い、走った。
「裏山は落ち着くなぁ」
死ぬことは親は知ってる。だから自由に生きさせてもらえてた。この場所をお気に入りの場所だと知っているのはあいつしか居ない。
「星が綺麗」
「なんか眠いな」
「おやすみなさい。」
そう言い、目を閉じた。
「見つけた...!!!」
見つけたのは目を閉じて居るあいつ。
「生きてるよな...なぁ...ねぇって!!!」
悲しみに満ち溢れた声が裏山に響き渡り、その声を出した人間は冷めきった自分の最高の友を抱えていた。
おわり
テーマ スリル
「ねぇねぇ」
「ん?なに?」
そっと本を閉じて話を聞く。
「ゲームしよ」
「おっけ〜絶対負けないから」
「僕が勝つから!」
そう言って、僕達はゲームをし始めた。
ーーーーーー
「..あ!もうこんな時間!?」
時計を指さすあいつ。
「...やっっべ帰らんと」
急いで自分の持ってきたものを回収して帰る準備をする。
「じゃあ帰るなー、また明日ー」
「..また明日っ(笑)」
少し待って嘲笑うような笑いをしたまま言われた。なんでなのか、そんなことはあんまり気にしていなかった。
ーーー
次の日、学校に行く途中でクラスメイトの話し声が聞こえた。
「そーいやね、今日からあいつの考えた作戦実行するらしいぞw」
「そうだったね〜、でも対象がメンタルクソ雑魚だったらつまんなくなるな〜」
「あっ、あいつだよな対象」
そう言って僕の方に目線が刺さる。こっちが聞いてるの分かってないなんてやば(笑)。
「まぁ乗ったからには楽しまないとw」
「「そーだな」」
そう言って三人組は帰っていった。
...ん?対象?メンタル?こちとら鋼のメンタルですが?内心そう思いながら教室の扉を開けて席に行く。
「「「(wwwざまぁ)」」」
とでも思っているような目線の先には、
花瓶が置かれた僕の席。
へぇ、
今日からいじめられるのか。
まぁ、
「僕を壊せる人なんてこの世に居ないのに」
それからというもの、とことんいじめられた。時には教科書とノート、さらにバッグも隠されることもあった。僕は学校では喋ることが少ないので無口のまま。
「「「まだ居たの?」」」
居場所がなくても学校に行き続けた。
「帰れよ」
そう言われても帰らなかった。
なんでって?
いつか分かるよ。
ー ある日 ー
僕はいじめを始めた主犯を屋上から突き落とした。
突き落とすのは簡単だった。
「呼び出して何?」
まず屋上へ呼び出す。
「ゲームのカセット返してくんね?」
ちょっとした理由をしゃべる。
「あぁ、あれか、捨てた(笑)」
前まで一緒にゲームしてたのにな。あとあのゲーム結構遊んでたのに。なーんて微塵も思ってない。
「まぁいいよ、ばーいばいさようなら」
「...は?」
あいつの後ろのフェンスは脆くて壊れるようにしていた。だからすっごく弱く押してあげた。僕って優しーい。
「くたばれ」
落下しているあいつに言い放った。
面白いいじめっていうゲームだったけど飽きちゃったからねー、僕が終わりにしてあげる。
いじめに飽きた一人の人間は、今日も虐めてきた子を殺してる。
おわり
テーマ 鏡の中の自分
華やかに飾られた大きな劇場の舞台の真ん中で少女が喋る。
「ねぇねぇ」
「なに?」
舞台の真ん中にあった鏡に彼女の姿とは似てる、違う人間?が浮かんできた。
「どうして鏡から出てくれないの?」
「...それは分からないわ」
「どうして僕と目を合わせてくれないの?」
「君と深い関係があるから..だね」
「では、君の目を引くために僕が一曲踊ってやろう」
そう言い、一人の少女は観客の方に目をやり、一曲踊り始めた。その姿は華麗で、虚しくて、観客たちや鏡の中の少女さえも目を見開いて少女の踊りを見ていた。
「..あ、やっと目を合わせてくれたね」
にこっと微笑む少女。
「...やめて、やめて、やめて」
「どうしたの?」
「「「あなたのほうが知ってるくせに!!!!!」」」
鏡の少女と、観客たち全員が言った。
「..ぇ」
理由のわからない少女はただ疑問で頭が埋め尽くされている。
「ねぇ」
「...なに」
鏡の少女が問う。
「どうして僕を殺したの?」
観客たちなんか居なく、そこには殺気を纏った一人の少女が居た。
「..ぁ、そうだった」
悩む少女。
「あなたのことが憎くて憎くて仕方がなかったの(笑)」
少女が喋る。
「....ぇ、なんでなんでなんでなんで友達だったじゃん!!!親友だったじゃん!!!」
「さぁね、さようなら昔の僕」
そう言い、少女は霧となって消えた。
「..もう救いはないのね」
もう忘れ去られた昔の子、昔の自分が
今日も、明日も、涙を流す。
おわり
テーマ 紅茶の香り
裏道を通って街を抜ける。そして、森の奥深くに僕は入っていく。
「カラン」
「..!おや、来たんだね」
紅茶を飲んでいたあの人が話しかけてきた。もちろんここは知る人ぞ知るカフェ。
「今日は自然を見ていたくて」
素直に思っていたことを言い窓際の席に座る。
「..やっぱ綺麗だなぁ」
窓の外の景色は
綺麗で、
鮮やかで、
まるで綺麗に描かれた絵画のように、
ずっと残しておきたい物だった。
「ねー綺麗でしょ」
「..外の景色をみる限り結構周辺の木を切っているんだね」
「御名答!いやー大変だったよ〜」
ドヤ顔で言うあの人。
ぁ
あの子みたい。
「褒めてくれてうれし〜!」
ぁ
そうだ、
あの笑顔、
あの子の笑顔は、
もう、
なくなったんだ。
「?どうした?」
あの子は、
死んだんだった。
自然の家のカフェに涙が零れ落ちた。
おわり
テーマ 友達
「..おい起きろよぉ」
「...いーやーだー」
朝から目の前にいたこいつは幼馴染。
「起きないとお出かけ取り消すぞー」
「..まってまっまってまって起きる!起きるからー」
跳び上がるように起きる。
「じゃあ待ってるからなー」
そう言い、僕の部屋から出ていった。
数分後、僕は支度を済ませて一階へ降りていった。
「じゃあ行くかー」
「おっけー」
外に出て、ゆるい会話を挟みながら目的地まで歩いた。
「おっ」
「来たーショッピングモールー」
「で?何買いに行くの?」
「勉強道具、あとはぶらぶらとお店見ていくよ」
「勉強..勉強したくないよぉぉぉぉ」
「おい、今大事な時期なんだから勉強しないと」
「うぅぅ」
ショッピングモールは広く、一日で回りきれないくらい大きかった。
数時間後、絶対買うものは終わったので軽くお店を見ていた。すると、
「あ!あいつじゃーん!」
「おぉーお久ー」
「こんなに大きくなって..」
「お前は僕のかぁちゃんかっつーの」
「w」
くすっとあいつが笑った。
「なー一旦こっち来てくれるー?」
「おっけー、ちょっとまってて」
「はーい」
僕は昔の友達?、まぁあいつが住む場所変わって結構離れてしまっただけだけど、まぁそんな奴に付いていった。少し人の少ない所に来た瞬間、
「ねね!あいつってなんて名前?」
開口一番言われた。
「..誰のこと?」
「ほらあの子!お前の横にいただろ?」
「..あぁあいつか」
そーいや合わせてなかったな。そう思っていた瞬間、
「めっちゃあの子、タイプなの!付き合いたいよー」
「..は?」
突然爆弾を落とされた。僕は少し苛立ちを覚えた。なんでかは分からない。
「だーかーらお願い!友達だろ?」
友達...か。
「..あいつに直接聞きなよ」
「勇気がないから無理!」
「....直接聞け」
そう言い、僕はあいつの所に戻った。
「おー帰ってきたな、なんだったの?」
「ちょーしょうもない話だった」
「ほぉ、じゃあぶらぶらと探索するか」
「おー」
胸のところがモヤモヤしたまま、二人で探索した。
でも、自分自身が気分が悪いことは自分でも分かった。
つづく
まだ続きかけてない