漣 蓮斗 月一更新かも

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テーマ 物語の始まり

「ピピッピピッ」
耳元でうるさくなっているアラーム。ヨロヨロの手を伸ばしていつもの朝を迎えた。
「..おはよ」
リビングで声を出す。
「げ、野菜」
テーブルに置かれたシナシナの野菜たちを見て声を上げる。
「着替えないと..」
ご飯をイヤイヤ食べてリビングを去った。タンスを開けて着替えるものを探す。お目当てのものを手にとって着替えた。
「じゃあ、いってきます」
そう言って静かな家から出ていった。

..あれ?僕は誰に話していたんだっけ。あの言葉は癖で言ってたようで、誰に言ってたかを探っても霧がかかって見えないようになっている。

少し不思議に思いながらも電車に乗った。
「あの人って本当に仕事出来ないよね〜ww」
四人組で固まっている女子社員からの視線が刺さる。何で毎回こうなるんだろ。
「今日の定時には終わりそうにないな、」
昼休憩を挟む時、まだあるタスクをみて呟いた。まぁ僕だけが多いタスクをやってるだけなんだけど。

夜の11時、やっとタスクが終わり椅子に座ったまま手を上に伸ばした。
「支度しないと」
急いで鞄にものを詰め込んで会社を出た。今日は、あの子居るかな〜と考えてた。

あの子って誰?

僕はそう思ったとき、目の前が見えなくなり、その場に倒れ込んだ。あぁ、ここも夢の中だったんだ。


「ピピッピピッ」
耳元でうるさくなっているアラーム。ヨロヨロの手を伸ばしていつもの朝を迎えた。

おわり

4/19/2025, 8:37:50 AM