EL2

Open App
12/27/2024, 1:23:53 PM

11 手ぶくろ

道の片隅に落ちてる手ぶくろを発見した。
薔薇模様が刺繍された白い手袋は、身に着ける貴婦人に気高い品位と自信を与えていたことがわかる。だが、しかし、長いあいだ雨風にさらされ続けたのだろう、かつてのその面影はなかった。
酷く汚れて横たわるその姿はどこか寂し気に見える。今もこの場所で主人を待ち続けているのだろうか。悲しみと憂いを帯びているように見えるのは、気のせいだろうか。

「ヨシヨシヨシヨシヨシーーッ!」

男が雄叫びをあげて、ぼろぼろになったその布切れを拾いあげた。

「魔法の手袋ゲットオオ!!」

手にしたぼろ切れを掲げるこの男は、世界を救う勇者、と名乗っている。
街の防具屋で売られていた魔法の手袋は、庶民の六ヶ月分の給料に匹敵するようなもので、とても普通の人が手を出せるものではない。
なので、こうして道端で防具をかき集めているわけだが……。

「あー……でもこれ片方しかないなー」

勇者業を始めて十四年――。
まだ、旅立つ前の話しである。

12/26/2024, 1:22:08 PM

10 変わらないものはない


私の腕に抱かれている〝彼女〟はとても綺麗だ。
青色の薔薇で髪留めされたウェディングベールから透けて見える顔色は死人のよう。眼窩は落ちてしまって深く窪んでしまっているけど、そこがまた愛らしい。
栗色の〝高級糸〟を使い、刺繍で施された純白のドレスは脚が露わだ。
肌の皮膚は乾いてしまって骨の上に張り付いている。ずいぶんと細くなってしまったわ。ガリガリのゾンビみたいでこれがまた、愛おしくてたまらない。

ああ。無条件に、本能的に、服従してしまう。

彼女に口付けし、ぴちゃぴちゃと唾液を垂らして舐め取る。時には軽く歯を立てて、彼女の反応を引き出す。
ぱっと見ると彼女は何も語らない無機物で反応がないように感じるかもしれないけど、私にはわかる。彼女の呼吸が徐々に荒くなり、上気した顔を隠すようにうつむくのだ。
露わになった彼女の脚に手を置き、すっとドレスの中に滑らせた。目的の場所にたどり着いた私は、夢中になって彼女の秘部を弄った。


造られたものは常に変化し消滅していく。
すべてのものは、ずっと同じままではないんだって。
いつか私たちの関係も――。

12/25/2024, 4:05:16 PM

9 クリスマスの過ごし方

なにも特別な日ではない。
今日もただただ平凡な日常に感謝する。

カーテンの隙間から月明かりに照らされたソファーにふんぞり返っているのは、癖毛のある黒髪の青年。
どこか世の中を斜めに見ているような印象を与える切れ長の目は、雪のように白い、二つの小さな膨らみに釘付けになっていた。しかし、その肌には皮膚を強く吸うことでできる赤いアザが。

「なんだよ。『付け足りない』とか言うんじゃないだろうな?」

その青年の上でしなだれているのは、可憐な少女だ。
少女は着ている服のボタンを外し、前をおもむろに開いてる。

「そう、足りない」

少女は口の端を吊り上げて意地悪く笑う。
だが愛くるしいその顔は天使のようだ。
天使のような少女の手は青年の胸を弄りながら、ゆっくりと下へとずらしていく。

「……ったく、もっとロマンチックに誘えないもんかねぇ?」

そう言うと青年は、少女の後頭部に手を回して、強引に引き寄せた唇を重ねる。

ああ、神様。
明日も明後日もずっとこの先、平凡な日常でありますように。

12/24/2024, 2:30:10 PM

8 イブの夜


タイミング良く降りはじめる雪は恋人たちを騒がせた。
ふわりと舞う雪は月明かりに照られて光り輝く。天使の祝福を受けた小さな光りが、永遠の愛を誓いあった者たちへの幸せを願ったプレゼントだ、と肩を寄せあい語りあう。
そう、本日は聖夜――クリスマスイブ、ってやつだ。
どこもかしこも煌々と明かりが灯り、行き交う人々であふれている。

「うっぜぇ……」

丈の長いコートを羽織りフードを目深に被った男は、うっとうしそうに、抱きあう恋人たちを見やった。
だが、神聖な夜とは不釣り合いな格好をした少女が、こちらを見ていることに気づいた。

「……?」

ところどころ破れている薄手のワンピースから覗く肌は血の気がなく蒼白い。腰まである金色の髪……、いや、前髪も腰まで伸ばしており、時折揺れる髪のあいだから、うつろな黒い瞳と見合ったことで、男の方に向いているとわかった。
だが、明らかに場違いである少女の姿が見えていないのか、人々は存在を無視し通りすぎて行く。
これはやばい――!男の本能が警告して引き返そうとした瞬間、

「アハハハハh、mっツツツツケエeeエェェエアアaア、djd339238133333342429720423469la91**aeidaもr―ダッダッd」

無機質で抑揚のない笑い声が頭の中で響いた。

――男の運命を変えたイブの夜の話し。

12/23/2024, 3:06:17 PM

7 プレゼント

エロしか綴ってません。R18です……。
このような日に、こんな場所でごめんなさい(震)。
大丈夫な方だけ、楽しんでいただければと思います。








視界が涙で霞む。
背後からゴツゴツと突かれるたびに、容赦ない快楽に襲われた。思いとは裏腹に、嬌声が漏れる。
あまりの気持ち良さに抗うことはできない。むしろ、子宮が下りて……。
私の身体が受け入れていると知るや否や、男はさらに興奮して、より一層硬く膨らんだ欲望を、勢いよく何度も何度も子宮の奥に叩きつけるように当ててきた。擦られるたびに溢れ出る粘液は、ピチャピチャと卑猥な音を立てて耳朶に残した。
最後に激しく腰を打ち付けられた次の瞬間、ビクビクと何度か強く脈打ったのを感じた。快楽の絶頂にいた私の粘膜は痙攣していた。男はそれを嘲笑うかのように、そして吐き出した欲望の余韻に浸っている。

「特別な日に、リア充に種付け最高」

十分堪能したあと、萎んだモノを引き抜いた。と同時に、ドクドクと白濁した粘り気のある液体がこぼれた。
男は卑しげに笑い、私の秘部を指で広げて満足そうに、

「彼氏とお幸せに」

Next