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2/21/2023, 10:53:47 AM

「私とあなたじゃ住む世界が違う 第七十一話」

志那は、マンションの庭掃除をしていました。その表情は落ち込んでいました。
「最近は嫌な出来事ばっかだなぁ…。カインドにはフラレちゃったし、パズルの皆は帰って来ないし…」
志那は、ふと空を見上げました。空は、青く澄んでいました。
「私に才能があったら、何でも願いが叶って、悩みのない生活を送ってるんだろうな。才能が無いって辛い…」
志那の表情は、曇っていました。
「そりゃあ、勉強もせんと遊び呆けて、なーんも努力しないで、ウジウジしてばーっかだったら、周りの人間からゴミ扱いされるわな!」
志那の側にガーネットが座っていました。
「失礼ね!犬の分際で何よ!」
「俺にはガーネットって名前がちゃんとある。少なくとも、能無し人間のお前とは違って、俺は価値のある人間だからな!」
「犬なのに?」
「お前は犬以下。笑えるーww」
ガーネットは、志那を見るなりゲラゲラ笑っていました。
「何コイツー!」
「どうしました?騒がしいですが…」
アメジスト達、林檎のメンバー達が志那の所に集まりました。
「アメジスト、アンバー、ローズ!俺だよ、ガーネットだよー!」
ガーネットは、アメジストの足にしがみつきました。
「悪いけど、ガーネットは人間だ。犬じゃないぞ」
「迷い犬か何かか?ナイトメア一味やケブバガミの手先だったらやっつけないと…」
ローズは、ガーネットを攻撃しようとしました。
「わー!待ってくれー!話せば分かるってー!」
「二人共、待ちなさい。この犬は嘘は言ってないようですから、話を聞いてあげても良いと思います」
アメジストは、二人を止めました。
「アメジストぉ~ありがと〜」
ガーネットは、涙目になっていました。

アメジストの部屋に入るなり、ガーネットは次々に話し始めました。
「俺、ケブバガミの幹部に追われてて、極地から出たのがシャクに触るのかソイツらから追われている。あと、元の姿に戻せる術師を探している。言っとくけど、俺の外見は薄いベージュの肌、赤い隻眼、赤いアシメカットのショートヘア、細身、ピアスとチョーカー付けてて、クールなビジュアル系ファッションでサバサバしている男だ。覚えてるよな?」
「……」
林檎のメンバー三人は固まってしまいました。
「ゴメンな…思い出せない」
「合ってるかな…?悪い」
「すみません。俺も鮮明には出て来ません」

2/20/2023, 10:55:38 AM

「私とあなたじゃ住む世界が違う 第七十話」

ココはとある山岳地帯。グラックとポールは、何かを探していました。
「グラックさん、この岩壁には何もありません」
「ココも違うか…」
グラックとポールは、ひっきりなしに岩肌を調べていました。
「この辺に本当に極地の塔ってあるんスかね?」
「それは間違い無い。有力情報の相手は信頼出来る相手だからな。悪ガキみたいな荒らしとは訳が違う」
「僕はグラックさんを信用しますよ。長年、コンビを組ませてもらってますし」
「どうしたの?君らしくもない…。ひょっとして、遭難して事故死とか考えてる?」
「ソレ、ありますね…」
ポールは、顔が真っ青になりました。
「幹部たる者がココでビビってどうする」
グラックが岩壁に手を付くと、岩肌が崩れ落ちて大きな穴が現れました。
「うわぁ、マジびっくりした…」
「見つかって良かったッスよ…」
ポールは、安堵しました。

グラックとポールは、突如現れた大きな穴をマジマジと見ていました。
「極地の『塔』ですよね…?塔、どこッスか?」
「穴だけだったら違うか…」
すると、辺り一面に大きな地響きが鳴って、空高くそびえ立つ大きな塔が現れました。
「うわっ、何この漫画みたいな展開!」
「ポール君、行きましょう」
グラックとポールは、塔の中に入って行きました。
極地の塔の中は、古びた遺跡の様な内装で、所々壁画が存在していました。
「まるでピラミッドの中を調査してるみたいッスね…」
「僕達は調査で来てるんですよ。ポール君」
「グラックさん、入り口がいくつもありますけど、何処から入ります?」
ポールは、周りにあるいくつもある部屋の入り口を見て言いました。
「こう言う古代遺跡は、大きな入り口が重要施設の確率が高いからな。突き当たりの入り口入って見るか」
グラックは、突き当たりにある天井程の高さの入り口を見ました。
「行きましょう」
グラックとポールは、突き当たりの入り口に入って行きました。
「ビンゴ!」
「正解ですよ…祭壇の間です!」
グラックとポールが入った部屋は、探していた祭壇の間です。
「地図に寄ると…極地の入り口はココだな」
グラックは、祭壇の前へ来ました。
「どうやって出現させるんスかね?」
「問題はそれだな」
「ハマラマンジャ様のお楽しみって事にしときます?」
「……その方が良いかも」
「まさかとは思うけど、この地図に書いてある『バクレマンジェー』って唱えたら開くとかじゃ無いですよね…?」
ポールが、冗談半分で言うと、祭壇の上に大きなブラックホールが開きました。
「えっ、ウソ!マジで?」
グラックは、驚くしかありませんでした。

「グラックさん、入って見ます?」
「極地の瘴気は、厄が凝縮された有毒な毒ガスの様なモンだから、無闇に入らない方が良い」
グラックは、ポールを止めました。
「でも…極地の力が手に入ると、ハマラマンジャ様以上の力が手に入れられるんですよ?」
「……ソレ、アリじゃん。危険を顧みず突き進むのも悪くないな」
グラックとポールは、極地の中に入ろうとしました。
「お待ちなさーい!」
いきなりセラフィと薄いベージュの肌、垂れ目で濃い灰色の目、砂色の無造作なショートヘア、痩せ型でピアスを付け、クールでシンプルなファッションを着たミステリアスで優しそうな青年が現れました。
「極地の力はナイトメア様の物だから、その他大勢の平民はダメー!」
「セラフィ、僕にも話させて」
「え?あの気弱そうなのがナイトメア?」
「何か、想像してたのと違う気が…」
グラックとポールは、ナイトメアを見て目が点になっていました。
「あの…瘴気、吸っちゃって良いかな?」
「僕たちの分も残して下さい」
「そんな事、言ってる場合じゃないぞ!」
グラックは、ナイトメアに拷問空間を仕掛けようとすると、ナイトメアは一瞬で消し去りました。
「?!」
「僕にそんな技、通用しないよ」
ナイトメアは、グラックの技もろとも瘴気を吸い取ってしまいました。

「ま…マジ?」
「ナイトメアさん、大丈夫ですか?」
瘴気を吸い取ったナイトメアの外見が変わり、濃い灰色の目は赤い目に、砂色の髪は白い髪に変わりました。
「ヤッバ、逃ーげよ…」
セラフィは、逃げてしまいました。
「ウッワ、あの女、逃げやがった!」
「ポール君、我々も退散しましょう」
グラックとポールも逃げてしまいました。
「みんな、僕を見て逃げて行った。そんなに強そうに見える?」
ナイトメアは宙に浮き、何処かへと消えて行きました。そして、誰も居なくなった祭壇の極地の入り口から、封印されていた一匹の赤い犬が吐き出されました。
「ブワっハァ…ヤッター!外だー!ようやく出られたー!ヤッタね、ガーネット君!あ、ガーネットは俺の名前だぞ」
ガーネットは、何処かへ走って行ってしまいました。

2/18/2023, 12:25:28 PM

「私とあなたじゃ住む世界が違う 第六十九話」

あやりんの家の前まで来た由里とスノーは、目を丸くしていました。
「ウワッ、デッカ!」
「やっぱり、あやりんの家、大きいー!」
あやりんの家は、門が1kmはあるでは無いかと言う大きさで、遥か遠くに巨大な豪邸があるのでは無いかと言う居住スペースが存在していました。
「まるで、林檎の拠点みたいやな…」
「スーパースターは財力が違うのよ!」
「成功者はな…」
スノーは、少し落ち込みました。由里は、インターホンを鳴らしました。
「はーい、上がってー」
「え?上がって良いんですか?友達、連れて来たんだけど、構いません?」
「良いよー」
由里とスノーは、家の敷地に入りました。
「デケー庭やな、一気に突っ走ってくで?」
スノーが走ろうとすると、無人バスに乗った由里は呼び止めました。
「そんな事しなくても、バスがあるから大丈夫ですよー!この国の豪邸には、乗り物が必ずあるからー!」
「へ?そうなん?」
スノーは、きょとんとなりました。そして、バスに乗りました。
「三次元の芸能人の財力は2.5次元とエライ差やな…」
居住スペースに着いた二人は、家に上がりました。
「自動ドアって…スゲーな…カッコイイぜ!」
スノーは、大興奮していました。
「由里の友達、ヒップホッパーか何か?」
「うん、そんなモンだよ」
「まぁ、部屋に上がって?」
あやりんは、二人を部屋まで案内しました。
「スゲー!家デケー!一人でこの大きさかよー!」
「うちの家、喜んでもらえて嬉しいよ」
「まさに、部屋って言うより体育館!」
スノーと由里は、目を輝かせていました。
「まぁ、立ち話も難だし、お茶でもどう?」
あやりんは、ティーセットを持って来ました。
「こ、コレは…貴族の家でよく見るアレやな!」
「お姫様みたーい!」
「どうぞ(この二人、本当に貧乏なんだな…)」
あやりんは、話題を変えた方が良いなと思いました。
「由里は、好きな人とか居んの?」
「好きな人?勿論、斉木くん!」
「やっぱ、芸能人なんだ。それって、ファンとして?」
「うん!」
「じゃあ、現実世界の身近な人では?」
「うーん、今の所居ないかな…?」
由里は、考え込んでしまいました。
「じゃあ、友達君は?」
あやりんは、スノーに話を振りました。
「オレは…」
スノーは、あやりんに耳打ちをしました。
「なる程、分かった」
「えっ、一人だけ内緒話?!ズルーい!」
「由里は、何でもかんでも言いふらしそうやからな」
「ヒントぐらい教えてよー!」
「耳打ちで分かるやろ。君みたいな遠い人間やない」
「アハハ!」
あやりんは、笑顔で大笑いしていました。
「あやりんさんは?」
「うちは、軍人だな。でも、憧れで終わりそう」
「あ…」
三人は黙ってしまいました。
「でも、その人の幸せ考えて、あえて距離置いてるんだ。近すぎたら、向こうも苦しむから」
「軍人だったら、いつ戦死するか分からんモンな」
「ごめんなさい…」
「良いよ、この話題仕掛けたのうちだし。それより、別の話する?」
「じゃあ、今度は…」

「(距離を置くか…仲間達、戦死するかも知れんからな。もしも、その時は…フロンティアウォーカーの一員になるしか無いんやろか?)」
スノーは、考え込んでいました。
「しかし…果てしなく広い家やな。双眼鏡で見んとな」
スノーは双眼鏡で外を見ると、スカイそっくりの薄いベージュの肌、大きな焦茶の隻眼、キャメルのマッシュルームヘア、痩せ型で平均身長、黒縁眼鏡を掛け、英国風なスーツを来た真面目過ぎるインテリの軍人がスノーの方を見ていました。
「…すまん。用事思い出したから、ちょっと行って来るわ。由里は、帰る時間になったら先帰ってや」
スノーは、外に出て行きました。
「あ、行っちゃった…」
スノーは、軍人の近くまで俊足で走って来ました。
「オイ、スカイ!拠点はどないしてん!もぬけの殻やったら、また泥棒に…」
軍人は、スノーを上回るスピードでスノーを攻撃し、気絶させました。
「要注意人物、捕獲成功」
「ターキー大佐、いかが致しましょう?」
「このまま本部に戻る」
ターキーとその部下は、スノーを連れて行きました。

2/17/2023, 11:18:33 AM

「私とあなたじゃ住む世界が違う 第六十八話」

「帰ったぞー」
マンションに帰って来たカインド達は、起きている住人を探しましたが、全員寝ているのか返事がありませんでした。
「随分、質素な住処だな…もう少しランクが上でも良いんじゃないか?」
「このマンションを管理しているのはパズルです。ローズ、あんまりとやかく言うと追い出されますよ?」
「パズル?!あの盗賊集団か?」
「ローズ、声が大きいです」
ローズは、コレはマズいと思い、小声になりました。
「何で、アメジスト達がパズルの縄張りに居るんだ?偵察か?」
「ほぼ正解ですね」
「アメジストもアンバーも一般人だろ。大丈夫か?向こうは現役だから、いざって時は勝てないだろ」
「その時は、逃げるか回帰光玉で対処するしか無いですね。だが、フロンティアウォーカーの皆さんが居ます。何とかなるでしょう」
「その為の彼らか…」
ローズは、カインドの方を見ました。
「二人共、何コソコソ話してるんだ?」
「あ…いやな」
「パズルのどなたかを呼んだ方が良いですね。ローズの部屋が無いのは可哀想ですから」
「あ、そうだな。管理人室に行くか」
カインドは、管理人室に行きました。
「マゼンタさん、新しい住人が来たから部屋用意してくれないか?…あれ?」
管理人室には、スノーが居ました。
「おう、かまへんで!部屋やな」

そして、ローズが来てから数日が経ちました。
「さーて、今日はどこ行こうかなー?志那は、相変わらず元気がないし、志那の好きなモンでも買って来るかー?」
由里は、マンション内を歩いていると、ある事に気づきました。
「あれー?そう言えば、最近、パズルの皆さん見かけないぞー?」
「オレは居るぞ」
スノーがひょっこり現れました。
「ウワッ!ビックリした!」
「パズルの皆さん何処に行ったー?みたいな顔しとるな」
「いや、本当に何処行った?!」
「オレ以外、みーんな二次元国に行ってん。拠点に次々に刺客を送り込んどるヤツがソコに居るみたいやからな」
「…で、何でスノーさんだけ残ってるの?」
「オレは留守番」

「留守番って…寂しく無いんですか?」
「アホ!オレは大人やで?」
「いや、だってね?戦争中だし、帰って来れない可能性だってあるじゃないですか?」
「あ…ソレ、あったな…」
二人は、黙ってしまいました。
「今宵の別れか…まさかな」
「あ!そうだ!コレからあやりんに会いに行くんだけど、スノーさんも一緒に行きませんか?」
「あやりんって誰や?」
スノーは、誰それみたいな顔をしていました。
「元々2.5次元国に住んでた芸能人で、この人、スッゴく人気があるんですよ!もう、家もすごく大きいし…」
「2.5次元って事は、配信者やな」
「そりゃあ、配信者でもあり、芸能人でもあるスーパースターですよ!!」
由里は、大興奮していました。
「(この子、えらいミーハーやな…)分かった、どうせ暇やし付き合ってもエエで?」
「ヤッター!じゃ、早速行きましょー!」
由里とスノーは、あやりんの家に行く事になりました。

2/16/2023, 11:28:32 AM

「私とあなたじゃ住む世界が違う 第六十七話」

ローズとの戦いが始まりました。ローズの体の痣は全体に広がっていました。
「…酷い痣ですね」
リゲルは、ローズの体の痣を見て顔を歪めました。
「あの痣は、セラフィの呪いです」
アメジストは、リゲルに痣について説明しました。
「何ブツブツ言ってるんだ?フェアリーワールド!」
ローズは、術を掛けると闘技場は妖精の居住区の様な別世界になってしまいました。

「フーン、妖精の世界に早変わりって奴か。じゃあ、コッチの暗黒の世界に変えてやるぜ!」
カインドは、マーリドを召喚しようとすると、
「妖精の世界に魔物は要らねぇよ?」
と言い、妖精達を使ってカインドの動きを止めました。
「マジか…俊敏だな。コッチも結構速く動ける方だが。でも、破る術くらいコッチにもあるぜ」
カインドは、コウモリの大群を呼んで自身の動きを封じている妖精達を攻撃しました。カインドは、動ける様になりました。
「…お前、ひょっとして闇覚醒使えるのか?」
ローズは、カインドが闇覚醒を使えるのではないかと確信しました。
「ま、俺達もその使い手だ。妖精達よ、ハロウィンの始まりだ。思いっ切り悪戯しちゃいな!」
妖精達は、パステルカラーのグラデーションから、黒と紫とオレンジ色のハロウィンカラーに姿形を変えました。そして、一斉に主の敵を攻撃し始めました。
「くっ…強いな。応戦してもきりが無いぜ…」
カインドは、林檎王子のメンバーがココまで強いのかと震撼しました。
「アメジストさんが一般人に戻って無かったら…林檎のリーダーだからな。倒せないくらい強いって事か?」
カインドは、アメジストを見て青ざめました。

「闇覚醒を馬鹿にする奴らも居るけどな。こんな荘厳な奥義を使わないなんて、損してるぜ」
ローズは、アメジストにトドメを刺そうとしました。
「今となっては、アメジストも役立たずの一般人だ。くたばりやがれ!」
「ローズ、貴方に言い忘れた事があります」
「…何だ?」
リゲルが、
「シャイニングプラント!」
と、妖精達を元々居た異世界に戻るように誘導していたら、妖精達の動きが止まりました。
「俺は同性愛者だ。彼女の他に一番愛している親友が居る。けど、親友がネットの晒し者にされるのを恐れて嘘を付くしか無かった」
「…!」
ローズは、いつもとは口調が違うアメジストの告白に驚き、動きが止まりました。
「…でだよ?」
「?」
「何で、今、言うんだよ…?あの時、言ってれば…俺達壊滅せずに済んだんだぞ!」
ローズの目には、涙が滲んでいました。
「俺、こんなだぞ?セラフィのせいでボロボロだ…どの道、林檎は終わりだ…アメジスト、回帰光玉持ってるよな?」
アメジストは、持っている回帰光玉をローズに渡しました。ローズは、回帰光玉を自分の額に当てました。そして、ローズは一般人に戻りました。

「……?ココ、闘技場だよな?俺、こんな所で…って、一般人に戻っている?!マジかよ!?」
「記憶が無いのですね?」
「あ…いやな、アメジスト、済まなかったな。人生なんて人それぞれなのによ…」
ローズは、バツ悪そうな顔でアメジストを見ました。
「あと、残って居るのはラピスとシトリンですね」
「年少二人がまだ居るけどな」
アメジストとローズは、緊張が解けて笑顔になっていました。
「アメジスト、残りの二人何とかする為にも一緒に行動して良いか?」
「構いませんよ。仲間じゃないですか」
ローズは、アメジストと共に行動する事になりました。
「ところで、アンバーもアメジストの所に居るんだろ?アメジストを探しに行って以降戻って来ないし…」
「無事、問題解決ですね。良かったです」
リゲルは、林檎だった二人を見ていました。

「アメジストにある事聞くべきか…?」
カインドは、アメジストの方を見ていました。
「居る筈のない人間の事を聞いても、ただ、困らせるだけだけどな」

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