『20歳』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「せんせ、せんせぇ!みて、今日振袖の案内が届いて先生に選んで欲しいなっておもって持ってきちゃった!」
昨日の帰り、家の郵便ポストを覗いたら振袖の案内が入っていた。
私の地域では18歳ではなく20歳で成人式を行うらしいから、もちろん振袖を着れるのはあと数年かかるが。
どうせなら好きな先生に色だけでも選んでもらおうというそういう魂胆であった。
「振袖…?へぇ〜最近のってどれも可愛いのね」
そう言って私が持ってきた振袖のカタログを捲った。
そこには色とりどりの振袖を着てにこやかな笑みを称えている少女たちが写っていた。
今の”可愛い”に振袖を着た女の子の事が入っていない純粋な振袖だけの感想であれ、と願った。
「あ……これなんてどう?黒と白のボカシの地に牡丹とか桔梗とか日本ぽくて可愛んじゃない?」
先生が指さしたのは黒と白が基調の振袖だった。
帯までオシャレで、これに身を包んで門出の日を先生に祝って欲しいとおもった。
「黒は他の誰にも染まらないって意味があるし、きっと貴方によく似合うよ。…あれ、聞いてる?」
成人式、絶対黒い振袖を着よう。
……でも、先生と付き合えたりなんかしちゃったら白い振袖でもいいかもしれない。
あなたのいろに染まります、なんて先生が好きそうな言葉だなあ、なんて考えていた。
2024.1.10『20歳』
私は成人式を迎えた。
二十歳。お酒や煙草を吸える年代。
これからいろいろなことが待っているだろう。
花を添えながら思う。
「寒いよね、ごめんね。ストーブなんて持って来れないからさ。電源があれば持ってくるんだけど。」
なんて、洒落を飛ばす。
「まだ君は、子供のままだね。」
濁った石に、一滴の涙が寂しく落ちた。
お題:20歳 2024/01/11
20のあなたへ
私はイジメをしてしまいました。
自分がわからなくなって、弱いから何も言わないだろうって自分のイライラを優しいあの子にあたって気づいたら手を止められなくなってました。
やってはいけないと酷く後悔をしたのはあの子が引っ越しをしてから。
命を立つ前に逃げてくれて良かった。
命を経ってたら5年後の貴女に手紙なんてかけなかった
私には夢があります。
カウンセラーになってイジメられてる子を助けたいのは勿論、イジメめている子も救いたい
好きでイジメてるわけではない子も多いはずだから…
あの後悔をどうにか返したいのです
その答えを知ってるのは今読んでいる貴女です
今夢に向かって歩んでくれてますか?
不安はありますか?
大人になれてますか?
悪い大人にならないでください
自分だからこそ流されやすいのを知ってます
沢山の人の心を救ってあげてください
あの後悔をもうしたくないから…
未来に託します
15の私より
20歳
随分昔だな。
私が20歳の頃は、
成人式が1月15日だった。
地元にあまり親しい友人もなく、
社会人1年目で疲れ果ててた私は、
成人式に行かなかった。
行かなかった事を後悔した事は、
ただの1度もない。
写真でも撮っておけば、
無理してまで行くことはない。
と個人的には思う。
後に、高校時代の友人に行ったか聞くと、
(元々行くつもりもなく)起きたら昼だった。と。
類は友を呼ぶ…だな。
paki
【20歳】
「何せ20歳の記念すべき誕生日だからな。盛大に祝ってやらなきゃなぁ」
その日、俺たちスーツアクターの大先輩でありながら誰よりも現役バリバリの島さんは、いつも以上に気合いが入っていた。
「島さ〜ん、サバ読むにも程がありますよぉ。20歳って、子どもどころかお孫さんの年齢じゃないっすかぁ」
「サバなんか読んでねぇよ。この『モエモン』は今日でちょうど20歳なんだよ」
年若い後輩からのヤジに、島さんは胸張って答えていた。
『モエモン』というのは、誕生から現在に至るまで島さんが演じてきた人気キャラクターだ。ボールのように丸っこい体型なのに、いざとなると素早い動きで敵を撹乱させる。小柄で俊敏な動きが得意な島さんならではのキャラクター設定だ。
「主役じゃないが、モエモンは俺にとってのヒーローだ。だから、俺なりに20歳のバースデーを祝ってやりたいんだよ」
並々ならぬキャラクターへの愛と、それを完璧に演じることへの覚悟。それが、スーツアクターのレジェンドとして島さんが一目置かれる理由だ。俺も一緒に演じていて、毎回勉強させてもらっている。
「それじゃ島さん、今日はモエモンのバースデーをみんなで祝いましょうよ」
そう言うと、島さんは首を横に振った。
「いや、お前らはいつもどおりでいいんだ。俺もいつもどおり演じるだけ。それが『祝う』ってことだ」
島さんはニコッと笑うと、ステージに上がる準備を始めた。いつか自分も島さんみたいな存在になれるのかな…と思いながら、俺はその背中を見つめていた。
ステージはいつもどおり盛況で、無事にモエモン20歳のバースデーを終えた、はずだった。裏手に戻ってきた島さんは、満足気な表情を浮かべながらもどこか様子がおかしかった。ハアハアと息は切れ、普段よりも大量の汗が流れ落ちていた。声を掛けようとしたその瞬間、島さんは胸を押さえたままその場に倒れ込んだ。そして、そのまま意識が戻ることはなかった。
島さんが亡くなってから1年後、1人の青年がスーツアクターを目指してやってきた。
「演じたい役とかあるの?主役とか悪役とか」
そう聞くと、彼は迷いなくこう言った。
「僕、モエモンをやりたいんです!」
彼の目は真っ直ぐ俺の方を向いていた。モエモンは、島さんとの付き合いが1番長かった俺が引き継いでいた。間近で見てきた俺でさえ、あのキャラクターを島さんに変わって演じるのはかなり難しいと感じていた。
「モエモン、難しいよ。ヒーローとも悪役ともまったく違う、独特の動きだし。だからこそ、魅力もあるんだけど…」
すると、彼は意外なことを言った。
「大丈夫です。僕、モエモンの息子なんで」
は?
モエモンて、息子いる設定でしたっけ?
俺の目が点になっているのを見て、彼は言葉を続けた。
「すみません、いきなりで。僕、モエモンを演じていた島の息子です。幼い頃に両親は離婚して、父とは一緒に暮らしていなかったんですが、モエモンのステージはずっと見に来ていたんです」
えっ、島さん息子いたんだ。そういえば、島さんとは仕事の話ばかりで家族のこととかプライベートなことは聞いたことなかったな。
「父が最後に演じたモエモンも見てました。あの日は僕の20歳の誕生日で、珍しく父から見に来てと声をかけてもらってたんです。いつもどおり、コミカルでカッコよくてキレッキレのモエモンでした。ステージが終わった後、まだモエモン姿の父から『20歳、おめでとう。俺も同い年だ』って言ってもらいました。まさか、その直後に意識を失うなんて思っても見なかった…」
俺は彼の話を聞きながら、島さんが20年前にモエモン役を引き受けたときに言っていたことを思い出していた。
「この歳で新キャラ演じるって、もう伸びしろしかないよなぁ。こんなチャンスめったにあるもんじゃないし、やってみるか」
あの言葉の裏には、誕生したばかりの息子の未来も見据えていたのか。まさかとは思うが、いつか自分の息子が同じ仕事を選んだときにこのキャラクターを譲るつもりでいたのか。今となってはわからない話だ。
今、俺はいつか彼にモエモンを演じてもらいたいと思っている。ただ、それはもうちょっと先のこと。俺自身、この伸びしろしかないキャラクターの魅力をまだ味わい尽くしてはいないから。
二十歳。
お酒やタバコなど多くのことができるようになる
その時僕は何をしているんだろう
長い長い日々を繰り返して
そこに何かを得られるのだろうか
この日を待ち侘びる人々は多いのではないか。
大人の階段に登れる気がして、大人という響きに憧れて。
だが、20歳になったからとて、差ほど暮らしは変わらない。いつからが大人なのか、はたまたいつまでが子供なのか。
嬉しいことといえば、言い方は悪いが「合法」で酒や煙草を手にすることができる。
それらは、やはり、"大人"になったという証なのだろうか。
社会に揉まれながら、都会に呑まれどんどん変わっていく現20歳の子達が切磋琢磨しながらいい世の中を築いていってくれたら良いなと思う。
成人おめでとう。
さて、"大人"な諸君。諸君はまだまだ未熟な20歳の子達にこれから"大人"として何を教えていく、、、?
20歳____
2024.01.11
20歳の日、私は裸一貫で旅に出た。
地元から東京行きの切符を買い、1人で暮らすのだ。
もう、しみったれた地元とはおさらばで都会人になるのだ。
ここまま、ここにいるよりも、都会で暮らして、就職先を見つけ、その日暮らしだがやって行くのだ。
このまま、永久就職先のような地元で、棺に入ったような生活を送るよりも、日雇いの仕事を見つけて、毎日を面白おかしく暮らすのだ。御局様の愚痴や、頭の悪い同僚や、機嫌の悪いおじさん連中なんかみんな、捨て去ってしまえ!
そう決心して、夜、飛行機に乗った。
格安航空会社の7000円の席だった。
この乗り心地の悪さが、私のこれからの人生を物語っているとは、思いたくもなかったし、これからの人生が、全て上手くいくなんて、思ってもいなかったのだ。
この旅の終わりは人生の始まりだ。
この旅の終わりは、また旅の始まりだ。
心配なんかいらない。
そう言って一歩、足を踏み出した。
二十歳
ただの儀式 と思っていた
写真 とりはぐった
きれいな着物だった
後で後悔した
今でも 着物を着た人に
憧れる
素敵だな って思う
母と 大人になっても
写真 撮ろうね
約束
あれから三十年
未だに叶わぬ願い
二十歳に着物が着れたから
着物が好きになれた
それで良し とも思う
【20歳】
二十歳というものはとてつもない大人に見えていた。ガキの俺の手を引いて、いつだって守ってくれた年の離れた姉の姿を脳裏になぞる。
(なあ、姉さん。俺もアンタと同い年になったよ)
物言わぬ墓石の前に立ち尽くす俺の頬を、冷たい夜風が撫でていく。あの頃はあんなに大きく見えていた彼女の背はとうに越してしまって、ついに年齢まで追いついてしまったというのに、俺はまだどうしようもないガキのままだ。
「約束、果たしにきたよ」
日付を跨いだ瞬間にコンビニで買ってきた缶ビールを、墓石の前に置いた。大人になったら一緒に酒でも飲もうって約束が、まだ有効なのかはわからないけれど。待ってたよと優しく笑う姉の声が、遠く聞こえたような気がした。
終了のチャイムと空白の進路希望調査表。落描きが消された跡があるそれを折りたたんでファイルに入れる。提出期限はまだ遠いから大丈夫だ。
毎日を適当に生きてきたから将来なんて分からない。ただ好きなことをして、それを続けていくことができるならなんでもいい。
ホームルームの話も聞き流し、放課後に浮き足立つクラスメイトたちをよそにのろのろと帰り支度をしていると、いつもの2人が話しながら寄ってきた。
「将来の夢なんて無いわよ。強いて言うなら、お父様を超える経営者になることかしら」
「有明さんはれっきとしたお嬢様だもんね。将来が約束されてて羨ましいや」
もう進路の話は懲り懲りだ。無表情にしていたつもりが不機嫌が伝わってしまったらしく、そいつは肩を竦めた。
「僕らは大人になっても一緒に遊ぶんだよね。20歳になったらお酒とか持ち込んで、どっちかの家に集まってゲームするんだよ」
目を合わせて、笑いながら肩を組まれる。いつもは鉄仮面のような顔の有明さんも、呆れた顔で微笑んでいた。
「早く部室行こうよ。対戦やろう」
「負けたらジュースの奢りね。ほら、碓氷くんも早く用意して。置いていくわよ」
ずれた眼鏡と掻き混ぜられた髪の毛を直して、引き出しの中のものを急いで鞄に突っ込む。早く行かないとこの後が面倒だ。
大人になっても、このバカみたいに騒がしいこの時がずっと続けば良いのに。自分の将来の夢は、今のこの時間が終わらないことだ。
お題:20歳
20歳になる成人式がありますね。
人生に一度しかない式なのに
毎年何かしらの事件が起きていますよね。
でもニュースで見ると成人の方は楽しそうでした。
私は成人まで先遠いです。
子供時代を楽しく過ごしたいと思います。
「20歳」
今日も夜に投稿できませんでした。
これからもこういうことがあると思いますが、
ご理解よろしくお願いいたします。
[20歳]
20歳の自分はどんな感じなのだろうか。将来の夢や目標は叶えることできたかな。
20歳の自分は人生を思いっきり楽しんでいる姿がいいな。ずっと幸せでいますように。
No.14
母は何でもない会話の時
他人から年齢を聞かれると
「はたちは過ぎてるんです」
とニッコリ答える。
うん、間違いではないな。
私もやろっと。
(20歳)
「成人の日から数日遅れての出題とは、予想外だな」
とはいえ、今は18歳から成年なんだっけ?
某所在住物書きは迫る次のお題の配信時刻に苦しみながら、しかし何の物語のネタも思い浮かばないので、
ネット検索なり自室の本棚なり、せわしなく、捜索の作業を継続していた。20歳――はて何年前の話か。
「アレか?新成人に贈る言葉でも書きゃ良いのか?」
物書きの視線が、1冊の本に留まる。
「……ねぇな。何もねぇ」
強いて可能な助言は「酒と課金とクソ上司の世話は、それに病む前にスッパリ手を引け」程度である。
――――――
『I suppose
every one has some little immortal spark
concealed about him.
私はね、思うのだよ
すべてのひとが、なにか小さな不滅のかがやきを
彼等のその中に、秘め持っているのだと』
コナン・ドイル『The Sign of Four』第十章
上段シャーロック・ホームズのセリフ原文
下段かたいなか意訳(により、誤訳バチクソ注意)
1月11日の都内某所某アパート、夜。
部屋の主を藤森といい、職場の後輩と一緒に、生活費節約の手段として、シェアディナーをしている。
後輩の膝の上には、いわゆる「ヘソ天」でスピスピ寝息をたてる子狐。
アパートの近くの茶葉屋の看板狐なのだが、
藤森の言によると、実は餅売りで、今日も稲荷神社で鏡開きした餅を、それで作った様々な味のあられ菓子に仕立てて、持ってきたという。
事実かジョークかは藤森のみぞ知る。
「昨日、バチクソ久しぶりに、お母さんに会ったの」
後輩が藤森に対して、おもむろに話題を提示した。
ふたりが囲むのは、材料費と調理費が5:5想定で割り勘された、鶏手羽元メインの煮込み鍋。
粉末スープのトマトポタージュを流用して整えられたスープは手軽で、なにより原価が比較的優しい。
「何年ぶりだろう。最後に会ったの20歳の成人式だから、10年経つか経たないかかもしんない」
後輩は鍋の取り箸を手繰り、一緒に煮込まれている低糖質パスタをかき混ぜた。
鍋のシメは、オートミールとクリームチーズをブチ込んで、トマトリゾット風の予定。
鶏と野菜とチーズの旨味を吸ったクラッシュタイプは、さぞ美味であろう。
そのリゾット風とともに、後輩は自分用のビールと藤森が用意したあられ菓子で、幸福に優勝するのだ。
「お母さん、酷い更年期持ちでさ。私が家出る数年前まで、ずっとイライラして、八つ当たりみたいに毎日叱って。それが理由で私、すぐ家出たんだけどさ」
「それで?」
「今はだいぶ落ち着いて、イライラしなくなったみたいなの。で、昨日バッタリ会って、晩ごはん一緒に牛丼屋さんで食べて」
「うん」
「お母さんのスマホが『いきなり、数秒で真っ暗になるようになった』って言うから、画面消灯の設定直して画面の明るさも変えてあげたら、」
「ふむ」
「お金貰ったの。2万円」
「……ふむ?」
ことことこと。
防音防振対策完備の、外音さして届かぬ室内に、弱火設定でゆるやかに煮込まれる手羽元の音が溶ける。
「親心、子心とは、ちょっと違うんだろうけどさ」
後輩が子狐を優しく撫でながら言った。
「こういう風に、金額とか現物とか『目に見えるお駄賃』が無いと分かんないくらい、私とお母さんってバチクソ遠く離れちゃったんだなって」
なんか、うん。 後輩は付け足して、ポツリ呟くと、小さく唇を尖らせた。
「捻くれた別解釈をしてやろうか」
「別解釈?なーに?」
「ずっと、お前の母親は、お前を酷く邪険に扱っていたんだろう。にも関わらず、お前は晩飯を一緒に食って、スマホの設定まで戻してくれた」
「まぁね」
「その優しさに対する感謝と、今までの謝罪としての、2万だったんじゃないか」
「ない。ゼッッッタイない」
「分からないぞ?『人は誰もが心に不滅の火花を秘めている』という言葉もある。意外と、親としての責任だの倫理観だの、愛情だのの火が、歳をとってようやく心に灯り始めたとか」
どうせ、別解釈の話だ。母親の中の可能性だよ。
冗談的に笑う藤森は淡々と鍋をよそって、小さくナイナイナイと首振る後輩にスープカップを手渡した。
【20歳】
「よォ……って。なんだその顔、地味に嫌そうな顔しやがって」
成人式の帰り、近所に住む2つ上の大学の先輩と出会った。ラフな格好に近くのスーパーの袋を下げているところを見ると、買い物に出ていたところなのだろう。
「別に嫌そうな顔なんてしてないですよ。めんどくさいなーとは思ってますけど」
「なぁ仮にも先輩だぞ、せ・ん・ぱ・い」
「そんなふうに言わなくても知ってますゥ」
「うわー腹立つなぁお前」
互いに口悪く言い合うものの、普段からよくある挨拶代わりだ。別に仲が悪い訳では無い。
その先輩の視線が普段着ることのない私の振袖姿へと向けられた。その向けられる視線で、なんだかむず痒いような気持ちになる。
「今日成人式だよな。振袖似合ってる。成人おめでと」
「あー、ありがとうございます」
「今日なんか奢ってやろうか?パァッと派手に祝わって……」
「今から実家行くんで大丈夫です」
間髪入れずそう断ると、ちぇ、とあからさまに口を尖らせて残念がる。賑やかで盛り上がることの好きな先輩のことだから、成人の祝いを口実に飲みに行こうとでもしたのだろう。
もしかしたら他の人たちも呼ぶつもりだったのかもしれないけど、あいにく私は騒がしいのはそう得意では無い。
先輩と飲むのが嫌な訳では無いけど、出来れば酒はゆっくりと楽しみたかった。
「じゃ、お祝いだけやるわ」
ガサガサとスーパーの袋を漁ったかと思うと、出てきたのは綺麗に包装されてリボンもかけられた小箱だった。普段からなにかにつけて渡されるお菓子やジュースかのように無造作に投げて渡される。
「やる。実家まで気ィつけて行けよ。また学校でな」
それだけ言うと先輩はあっという間に背を向けてさっていく。
突然の出来事に私は、これはなんですかとか、礼すらも言うことが出来ずにスーパーの袋から出てきたとは思えない綺麗な包みを握ったまま遠ざかる先輩を見送った。
「……あ、…ありがとうございました!」
少しした後にハッとその背に向かって礼を言うと、応えるように先輩が振り返って「またな」と笑いながら片手を上げた。その後ろ姿が普段の先輩と違って妙に大人びていて、なんだか少し悔しさを覚えた。
遠ざかる背を見送り、少し迷ったあと行儀が悪いのを承知でその場で貰ったばかりのプレゼントを開く。
丁寧な包装を剥いで出てきたのは深緑をした軸色のボールペンと、ボールペンと揃いの色のパスケースだった。
一目見てその色合いに惚れ込んだものの、次の瞬間頭を巡ったのは見るからに高級そうだ、絶対にそこのスーパーで売っているはずが無い、だった。
前以て準備して、今日ここで会えるかなんてわからないのに持ち歩いていなければ渡せるものでは無い。
「なんで……」
なんで私に、なんで待ち伏せまでして、なんでこんな高級そうなものを。
グルグルと頭の中で疑問が一頻り巡った後、ハタと気がつく。
これは多分ほかの後輩にも配っていて、きっとあのスーパーの袋にはプレゼントがたくさん入っていて、出会った後輩みんな渡していたんじゃないんだろうか。
この辺は学生街だ、きっと私以外にも会ったに違いなくて、私はきっとその一人だろう。
世話焼きなあの人だからやりかねない。
「……季節外れのサンタクロースみたい」
そう思うと1人笑いが込み上げてくる。
お礼に飲みに誘おう、他の友達も連れて賑やかな会になればきっと先輩も喜ぶだろう。
そんな算段をつけながら、1つ増えた土産片手に実家へと足取りも軽く向かった。
───そう思っていたのに、思い描いていた「多分、きっと」がまるっと覆されたのは、少しあとの話。
「お前にだけだよ!鈍いなお前!」の一言で先輩と大喧嘩が始まったのも、もう少しあとの話。
数日前に使い切った五年連用の手帳を最初の方から見ていく。
テープで留められた飛行機のチケットと売店で買ったサンドイッチのレシート。
若干似ている似顔絵の横に君の名刺、この頃はまだ仕事でたまに顔を合わせる人という間柄で、まさか出会いから一年足らずで一緒に暮らすことになるとは思いもしなかった。
名前と共に描かれた同僚の似顔絵、サラッと書かれた第一印象に「第一印象なんて当てにならないなあ」と、クスクス笑う。
色んなことがあったな、と懐かしく思いながら頁を捲っていく。
辛いことも、楽しいことも、嬉しいことも、悲しいことも。
どれもこれも、たった数年前の出来事なのに、随分昔の事のように感じられた。
それだけ毎日が濃密だからだろう、仕事も遊びも。
君との生活も。
テーマ「20歳」
三日月🌙
私は、幼い頃おじいちゃんの墓近くの
柿の木によく登っていました
いつもは、近所の子達とどこまで上に登れるか
競争していました
その日は、1人で柿の木登りをしていて
細い枝もどこまでいけるかチャレンジしていました
すると、細い枝は折れてしまい私は歩道の溝に
ハマってしまいました
溝には、チョロチョロと水が流れていました
気を失った私はどのくらい時間が過ぎたのかわからなかったのですが
溝にいた、沢ガニに起こされて気がつきました
慌てて、自宅に帰りました
次の日、顔を洗う時眉間には三日月🌙の
傷ができていました
今思えば、三日月とカニ🦀
何かのメッセージかもしれません!
【20歳】
当時バラ色の人生が待っているとは思ってなかったし現に今、還暦を過ぎバラ色とはほど遠い人生を生きてきた私。
何でもできそうな、何にでもなれそうな気がしながらも少し不安もあった20歳
今でも忘れられない人に出逢い片想いに胸を痛めていた20歳
自由なはずなのに何かに縛られていた気がする20歳
今もし20歳の私に声をかけるとしたら…
なりたいものになれるとは限らないけど、やりたいことは何でもやってみたら!
片想いでも好きな人がいることは幸せなこと、失恋しても良いから告白しなよ!
親や世の中の価値観に縛られないで、自分の価値観で生きなさい、そのかわり責任は伴うから、後悔しないようにね!
そして人と比べることなく自分で考え判断し生きていくしかないのよ、と話してあげたい。
20歳
「19歳までは楽しかったなー」
はぁーーーーーー?
確かに19歳は学生を満期出来るしザ青春だ。
だか、大きな壁がある、、、
受験と言うなのな!
それに比べて20歳は
タ・バ・コ ビ・イ・ル
が
あるじゃないかー!
それから3年後
俺は現実を知るのであった、、