『1000年先も』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
1000年前、あなたとわたしは家族だったかもしれない。もしくは友だちだったかも、ひょっとすると恋仲だったのかもしれない。
1000年後の今、あなたとわたしの関係はどうなっているのだろう。形を変えて近くにいるのか、それとも遠くへ手が離れたのか。
ひとは永遠を生きているという。それならば必ずまたどこかで、あなたと出逢える。
何もおぼえていなくていいのです。
そのたびあたらしいあなたとわたしで、1000年先も、また逢いましょう。
来世の約束なんかより
今が大事なんだよ、私は
#1000年先も
昔っからずっと存在する
言葉と文字。
大元は変わらないのに
少しづつ変化している。
1000年前の記事とか
見つけると、
時代を感じられる。
きっと
1000年先も
文字と言葉は
変わりはしないんだろうけど、
時代なりの特徴が現れるんだろうな。
やっぱり
1000年後に
今の言葉や文字を知ると
この時代ならではの特徴がわかるかな?
1000年先も
1日目
私の名前はガンガリンリン。宇宙飛行士だ。
宇宙船の事故のため、未知なる惑星に不時着した。
宇宙服に残った僅かな酸素では残り5分も生きていられまい。もはや意識を保つのも難しく、体を動かすこともできない。残り5分で何をするか?この惑星を我が妻の名、ナターシャとつけよう。私はナターシャの土になるのだな。薄れ行く意識の中で視界の端に緑色のアメーバが見えた。アメーバは宇宙服の隙間から侵入してくると鼻から体内に入っていった。窒息死するのが先か?このアメーバに殺されるのが先か?
2日目
目が覚めると呼吸ができない。いや、酸素がないのだから呼吸ができないのは当たり前なのだが、口と鼻が塞がっているのだ。そして左手の人差し指が緑色に変色していた。光合成だ。光合成で生体エネルギーを作り出しているのだ。あのアメーバは、宿主に寄生し、宿主が生き続けられるように体を作り変える能力を持っているのだ。私はこの現象をどう捉えたらいいのだろうか?生きていてホッとするべきか?体を作り変えられる恐怖を感じるべきなのか?
1週間目
私の体はドロドロに溶かされ大きな緑色のアメーバのようになっている。しかしまだ、脳の機能は失われておらず、脳内物質を操作されているためか、幸福感と満腹感に満たされている。私はこのアメーバに名前をつける事にした。もし生きて地球に帰れたなら子供が欲しかった。ガンガリンリンとナターシャの子供、ガネーシャと名付けよう。
1年後
私の体に別のアメーバが取り憑いた。別のアメーバとガネーシャとの戦いが始まったようだ。感覚で分かる。ドーパミンが大量に分泌されている。そして痛みが走る。しかしどうやらこの戦いはガネーシャが勝ったようだ。これがここ1年の間で起こったもっとも印象に残る出来事だった。
100年後
ガネーシャが死んだ。しかし私は死なない体に作り変えられてしまった。どうせなら思考を停止させて欲しかった。思考にもエネルギーが必要だろうに。
1000年後
私はついにアメーバに進化することに成功した。体が動かせる。だか、ダンダント・・・シ・・シコウ・・ガ・テイシ
1000年先もあるものは、1000年前からあるだろう。
ちょうど大河ドラマもやっている紫式部の源氏物語は1000年前から存在している。イソップ寓話はなんと紀元前から。
人の作った物語が、作者名まで現代に残っているなんて。気が遠くなりつつもこのロマンに胸が踊る。
現代にもたくさんの物語がある。1000年後でもなお親しまれているのはどんな物語で、作者は誰なのだろう。
23日目【1000年先も】
小説よりエッセイが好き。
だから紫式部より清少納言が好き。
さて、このお二方、1000年先の私達について、どのようなイメージを持っていたんだろう?
「あはれ」の紫式部は、自分達よりも、幸せでない未来人を予想していたかも。戦争、天災、あはれなり。
「をかし」の清少納言は、自分達よりも、よりよい暮らしをしてるって予想してたかも。人工知能、グルメ、いとをかし。
1000年先も、人間の営みは、「あはれ」だったり「をかし」だったり、繰り返しながら、生まれて死んでゆく。
いや、人類は存在していないかもしれない。あはれなり。いやいや、不老不死になっているよ。いとをかし。
そんなことを考えていたら、人間はなぜ、人間として「今ここ」にいるんだろうね?
【1000年先も】
誰もかも1000年後には存在していないのだ。
地球だって1000年後にはないかもしれない。
今の私の悩みなど宇宙の塵も同然である。
落ち込んだりしたときに、
「お前はお前しかいないんだ。大切に思ってくれている人がいるんだから前向きに頑張れ!」
などと励まされることがある。
これは半分正解であり半分誤りである。
「お前はお前しかいない。」となぜ決めつけることができるのであろうか。
この人は1000年スパンで全人類ひとりひとりを観察でもしたのであろうか。
1000年である。全人類である。
私のような人間がなぜひとりもいないと断言できるのであろう。
私を激励してくれている気持ちは買うが、あまり確証のないことを発言してはいけない。
時代や人種が違っても、自分に似た人、というかそのままの人は存在していただろう。
たまたま私がこの時代に生まれ、育っているだけなのだ。
相手から見ても、「あ、あれ私やんけ。」とか「Oh,It's me!」などと少々喜ばしく思っているであろう。
言語や性別の違いはあったにしても、私は私だけではないと思う。
細かい特徴まで似ることはないだろうが、性格や考え方がそっくりならば、それは私そのものではないだろうか?
人間とは不思議なものである。
生まれ変わるならまた私だね。
と胸を張って言いたいが、どうせ生まれ変わるならもっと気の利いた私でありたい。
1000年先であれば、さすがにもっと気の利いた私となって生まれ変われるだろう。
その姿は人間ではないかもしれないが。
まあそれはそれで気楽であろう。
1000年先の約束なんて出来ない
ただ今の約束を守る
だから、1000年先も一緒にいて
《1000年先も》
【1000年先も】
目が覚めると、窓の外には青い空と煌めく太陽が映し出されていた。
「やばいっ!!」時計をみると、そこには7時20分の文字が映し出されていた。階段をかけおり食パンをくわえる。
「なんで起こしてくれなかったの〜。」と琴葉は急いで支度しながら母親に言った。
「何回も起こしたわよ。あんたが起きなかったんでしょ。」
琴葉は勢いよく玄関扉を開けた。
こんな平和な日常が100年後も1000年後も続くことを祈って。
100年先も1000年先もずっと一緒にいようね。
私は、お墓に向かってそう言った。
1000年先もずっと大好きなトロンボーンを吹いていたい。たくさんの人に認めてもらえて、たくさんの人を感動させられるような音楽を届けられるようにもっと上手くなりたい。思い通りに吹けなくてイライラする時があってもトロンボーンはずっと好きのままだと思う。
1000年先も
今日の空はどこまでも澄んだ青色を広げていた。
昨日、この世が終わるんじゃないかと思うくらいに激しく雨を降らせていたのが嘘のようだ。
草木に残る雫が朝日を反射して、世界をキラキラと輝かせている。窓を開ければ、雨に濡れた後の土の匂いが部屋に広がった。それはとても心地よく、思わず深呼吸して体に深く巡らせる。ふと視線を上に向けると、太陽が満足そうに輝いていた。
この先も、私達のことなんて気にもせず好きなように空は姿を変えていくのだろう。
ならば私もそれを見習い、今日は大好きなコーヒーを飲みながら好きに過ごそう。
さて、勝手に怠ける理由にされた空は怒るだろうか?それとも、そんなの慣れっこだと笑うのだろうか?
「ごめんなさい。でも良ければ一緒に怠けてちょうだい」
返事は当たり前のようにない。おとぎ話の主人公のような事をした自分に恥ずかしさを覚えた瞬間、ふわりと柔らかい風が頬を撫でる。
――まあ、たまにはいいか。と気持ちを落ち着かせ、私はお湯を沸かすためにキッチンに向かった。
お気に入りのコーヒーはいつもと変わらず美味しかった。
日々家
1000年先も
「この星の人は長生きだよね。」
君はくすんだ空の下でポツリと呟いた。イソスタで知り合った彼女は、少し変わった人だ。
「私、この星とよく似た遠い星から来たんだよ。」
彼女はよくそう言っていた。冗談だと思って笑うと悲しそうな顔をするから、僕はいつも謝る。
そんな君は、100年とちょっとで呆気なく逝ってしまった。自殺とか、他殺とかじゃない。老いて死んだんだって。その時やっと、僕は君の言ってることがわかったんだ。
彼女の葬式は、1時間が10時間のように感じるほど重くて、足の感覚がなくなってしまった。シワシワの彼女は安らかに眠っていた。
1000年先、僕が死ぬ時、彼女にやっと追いつける。
その時まで、絶えず君を想うだろう。
1000年先も10000年先も、100年しか生きられない者からしたら、何が違うって言うんだ。
明るいうちにお風呂に入りたい。
2024/02/03㈯
午後から家にいる日は
寒いから、気温が低くなる前に
なるべく早くお風呂に入りたい。
冬あるあるのお風呂に入るのが
面倒くさい問題を解決するためにも。
昼間のお風呂って贅沢な気分になれるし。
でも家のあたり一帯が水道工事中。
不定期の断水が時々あるみたい。
ああ、日中の工事が終わるまで
入れないな。(長期らしい)
被災地の事を考えると
お風呂に入れるだけでも
有難いから、わがままだけど。
今日は恵方巻食べた。
美味しかった!
明日も売ってないかな。
恵方巻(お寿司)も喉を詰まらせやすい食べ物なんだって。
知らなかった。
美味しいものって
気をつけること多くない?
雪にも気をつけて。
おやすみなさい。
[1000年先も]
人は1000年先も生きることができない。
人は寿命短いのかな、長いのかな? 虫は寿命短いよね。すぐ死んじゃって儚い。だから、虫にとって人の寿命は長いんだろうな。私も寿命が長すぎると思うよ...。人間関係とかで悩んだりして、辛くなるんだよ。勉強も難しくて分からないところばかり。生きるのは辛いな~
でも、生きてると面白いよね。辛いこともたくさんあるけど、楽しいこともある。できなかったことができるようになって達成感を得ることができる。大変だけど最後までやりきったことがあるとすごく嬉しい。
辛いこと、悲しいことがたくさんあるけど、今の人生を大切にすることが大事だと思う。
"千年先も"
早朝の散歩、今日は河川敷を歩くルートにした。
「陽の光があったけぇ……」
雲が少なく、綺麗な朝日が昇っている。風はそよ風程度で、吐く息は白くても昨日よりだいぶ暖かい。
「みゃあ」
「なんだ?」
何かを訴えるような、要求するような声を出した。ジャンパーの中で前足を動かしている。
「外出てぇのか?」
「んみゃん」
イエス、と答えるような声を出して、俺の顔を見上げ此方を向く。
──この天気ならあまり寒くないし平気だろう。
そう思うと、ファスナーを開けてハナをジャンパーから出した。
「みゃあ〜」
「気持ちいいか?」
「みぃ〜」
目を細めながら気持ち良さそうな声色で返事をする。久方振りに外で日向ぼっこが出来て嬉しいらしい。
──けど、地面に降りないようにしっかり抱っこしなくては。
ハナを抱く腕に少し力を入れ、抱きしめる。
──平和だな。
静かで緩やかな時間の流れに、ふとそんな言葉が浮かぶ。
「みゃあん」
──こんな日常が、ずっと続くといいな。
澄んだ青空に輝く太陽に願いながら、暖かな冬の朝の空気を堪能した。
お前のせいだ。全部お前のせいだ。
お前のせいで、私は死ねなくなった。
例え、死ぬほど辛い思いをしても、死のうとしても。
あれから、1300年ほど生きた。
それまでの間、私はお前をずっと憎んでいた。その身もまた死ねない体になったお前を。
そして私は、これからもお前を憎み続けるだろう。1000年先も、10000年先も。
時間はたっぷりあるんだ。いつの日か私たちが「無くなる」日まで、何度でも、
「殺し愛」をしようじゃないか。
【1000年先も】
東方projectのあるキャラクター二人と、二人をテーマにした歌を思い出しながら書きました。
憎みあい、殺しあいながら愛し合う、あの関係いいと思うんだ…
【1000年先も】
coming soon !
300字小説
竜と乙女
「1000年先も我は其方達の人生を犠牲に生きるのだろうか?」
この神殿に封印された竜の我を慰める為、国の王は乙女を一人、神殿に閉じ込め、世話をさせる。だからと言って孤独から断ることも出来ず項垂れる我に乙女が笑った。
「1000年先の未来はきっと貴方様にも私達にも良いものになってます」
そして来たる1000年。我の封印は解けないままも、魔法技術は発達し、月の裏側まで行けるようになった。
「……では」
我の魂を竜の身体から離し、一時的に人間そっくりの人形に宿す。
「不思議なものだな」
しかし、これで我も乙女達の世話にならず、自由に動ける。
「それでは外へ参りましょう」
乙女に手を引かれ、私は青い空の下に歩き出した。
お題「1000年先も」