【1000年先も】
誰もかも1000年後には存在していないのだ。
地球だって1000年後にはないかもしれない。
今の私の悩みなど宇宙の塵も同然である。
落ち込んだりしたときに、
「お前はお前しかいないんだ。大切に思ってくれている人がいるんだから前向きに頑張れ!」
などと励まされることがある。
これは半分正解であり半分誤りである。
「お前はお前しかいない。」となぜ決めつけることができるのであろうか。
この人は1000年スパンで全人類ひとりひとりを観察でもしたのであろうか。
1000年である。全人類である。
私のような人間がなぜひとりもいないと断言できるのであろう。
私を激励してくれている気持ちは買うが、あまり確証のないことを発言してはいけない。
時代や人種が違っても、自分に似た人、というかそのままの人は存在していただろう。
たまたま私がこの時代に生まれ、育っているだけなのだ。
相手から見ても、「あ、あれ私やんけ。」とか「Oh,It's me!」などと少々喜ばしく思っているであろう。
言語や性別の違いはあったにしても、私は私だけではないと思う。
細かい特徴まで似ることはないだろうが、性格や考え方がそっくりならば、それは私そのものではないだろうか?
人間とは不思議なものである。
生まれ変わるならまた私だね。
と胸を張って言いたいが、どうせ生まれ変わるならもっと気の利いた私でありたい。
1000年先であれば、さすがにもっと気の利いた私となって生まれ変われるだろう。
その姿は人間ではないかもしれないが。
まあそれはそれで気楽であろう。
2/3/2024, 12:33:23 PM