麦わら帽子』の作文集

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麦わら帽子』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

8/11/2024, 12:42:10 PM

上京の荷物の中から覚えのない麦わら帽子を発見したのは、引越しの翌日の昼ごろだった。
春から東京の大学に通うことが決まり、一人暮らしをすると母親に告げた時は、あそう、がんばって。という淡白な返事だった。引越しの荷造りは一人で進めた。その時に麦わら帽子が紛れ込んだわけがない。じゃあ母親が入れたのだろうか。多分そうだ。なんのために?小さめのダンボールに居座る麦わら帽子を見つめていると、大きめの傷を発見した。
これは…!オレが5歳の時、つけた傷?確か木登りしてて足を踏み外し、小枝が引っかかってできた傷だ。これを皮切りに懐かしい田舎の風景がいくつも思い出される。麦わら帽子が大好きだった幼き日のオレの感動と共に。母親がオレに、東京に染まるなと言いたいのかもしれないと思った。素直な心を忘れるな、かもしれない。確かなのは、オレがちょっとだけ嬉しかったことだ。

8/11/2024, 12:42:00 PM

電車が終点に到着して、旅行中の恋人たちがゆっくりとホームに降りる。そこに広がるのは青い空。漂う潮の香りが鼻をくすぐった。
 
「うわぁ!!」
「いいところでしょ?」
「はいっ!」
 
 愛らしい恋人の満面の笑みを見る青年は口角が上がる。以前、職場の仲間たちと来た時、とても楽しかったこの場所に、彼女を連れてきたかったのだ。
 
「日差しが眩しいですね」
「そうだね。でも、晴れてよかった」
 
 朝から電車に揺られて陽も天に昇りきった頃合で、その陽射しは強く痛みを覚える。
 
 青年は自分の鞄から折りたたみができる麦わら帽子を取り出して、彼女の頭に被せた。
 
「わ!?」
「被って、日焼けしちゃう」
 
 彼女は驚きつつも、柔らかく微笑んだ。
 
「ありがとうございます」
「どういたしまして」
 
 この麦わら帽子は、彼女へのプレゼントに用意したものだった。頭の調節しやすい太めの紐はリボンに見える。その紐はふたりが好きな夏の時によく見る爽やかな空の色。
 色素の薄い肌の彼女が、日焼けしないようにと青年が選んだ。
 
 照れつつ嬉しそうに微笑む彼女を見ていると、青年は嬉しさが込み上げてくる。
 
 
 絶対、君に似合うと思ったんだ。
 
 
 
おわり
 
 
 
お題:麦わら帽子

8/11/2024, 12:39:32 PM

向日葵畑の真ん中で僕があげた麦わら帽子をかぶり
「私に似合う?」と笑う君

そんな君を撮る僕

少しジメッとしたあの夏から20数年

棚に置かれた若き写真を眺めている僕の隣で寝ている君はあの時と変わらない笑顔を僕に向けている

あの帽子は娘にあげたらしく、君と同じように気に入ってるみたい

麦わら帽子をかぶった娘は世界で2番目に可愛い



いつまで経っても世界一可愛くて綺麗な君



嗚呼、やはり貴女は狡い人だ
そんな貴女に惚れ込んだ僕も大概かな



『麦わら帽子』

8/11/2024, 12:38:38 PM

「くぅ!やられたぁぁぁ」

麦わら帽子を被った息子にパンチされ
床に倒れて伸されたふり……

「おれは海賊王になる!」

フンッと鼻息
ふんぞり返った息子が去ると

「ちょっとアナター!
ビールは夜までお預けって言わなかった!?」

大根役者の俺は妻に現行犯逮捕

手渡された麦わら帽子と軍手
真夏の炎天下で庭掃除

当然ながら
夕方には演技なしで床に沈没だ


#麦わら帽子

8/11/2024, 12:37:29 PM

うっすらと汗をかきながら目覚める朝
幼なじみと目を擦りながら行くラジオ体操
セミの合唱の中自転車で森を走り抜け
いつもの市民プールでくたくたになるまで泳ぐ
そうめん、麦茶、スイカ
扇風機の前で少しだけ眠る
母に言われた通り麦わら帽子を被って公園へ
虫取り、ボール遊び、上の学年の子から聞くちょっと怖い話
日が沈んできたら迎えに来てくれる母がいた

普遍的な夏を過ごしたあの日の麦わら帽子の少女。
帽子の顎紐のゴムをパチンパチンとのばしながら、
ヒリヒリする日焼けの後を気にして過ごした日々。

8/11/2024, 12:33:56 PM

あ また来ないかな?
い どうだろ
あ 何かやりとりがさ
い 命がけだったけどね
あ 向こうだって精一杯で
い もう、こんなとこまでは
あ ま、な
い 憧れみたいな…
あ 向こうもうちらも、な

『麦わら帽子』

8/11/2024, 12:33:53 PM

また、来年も一緒に来よう。
彼女が笑う
釣られて僕も笑う
麦わら帽子が風に揺られて影を落とす
来年も、その先も一緒に

麦わら帽子/夜凪

8/11/2024, 12:33:30 PM

麦わら帽子

麦わらの~♪
帽子の君が揺れたマリーゴールドに似てる~♪

この曲好きなんだよね~

8/11/2024, 12:32:45 PM

流れ星を見に行こうよ

明日の夜
こっそり家を抜け出して
角のところで待ち合わせて

お気に入りのワンピース
いつものジーパンとTシャツ

自転車に乗って、丘の上までいこう

あの原っぱに 寝転がって
飽きるほど 星をながめよう

次々に流れてくる星屑たちに
すっかり感心してしまうんだ

この夏が永遠につづきますようにって
そっと星に願いをかけてしまうぼくを

どうか赦して

8/11/2024, 12:32:33 PM

麦わら。

今日のお題は麦わらかぁ。

煙草をふかしながら、
どうしたものか、と悩んだ。


小生の時代、というか現代において
麦わらと言えば、某海賊漫画の主人公が
余りにも強く思い浮かぶ。

数年前なら、マリーゴールドと言う曲の
サビの出だしなんかもそうだろう。


そもそも現代において、
身近では無い、と思うのだ。

都市部から外れれば、農作業に従事する
ご年配方々が身に着けている事もあるだろうが。




‥‥‥麦わら麦わら麦わら。



いかん、ゲシュタルト崩壊してきた。


今日は、何にも浮かばないが
ここを観ている人なら、
そういう日もあるよね
と、優しい気持ちで
いてくれている事だろう。


無いのだ、麦わらで作れる話が。


白いワンピースの女の子の話とか
祖父の話とかが浮かんだが、
どれもピンと来ないから仕方ない。

ここに至るまで、何度も推敲しては
何回も全部消しているほどだ。


もう仕方ないから
夏の季語という事で、
俳句でも詠んでやろうか。

それで今日は、終わりにしよう。


‥‥‥いや別にノルマとか無いし、
思いつかないなら黙ってろよ、
とも思うが、

後でこの苦悩を読み返すのも
悪くない、とも思う。


もうこの2時間ばかしの
苦悩を、稚拙な俳句で飾ろうじゃないか。


んんっ


麦わらを
目深に被り
見失う。


夏の夜の
苦悩に満ちた
黒歴史。


明日頑張ろうね。

8/11/2024, 12:30:00 PM

麦わら帽子をかぶって、虫取り網と虫かごを持って。
あの夏の、少年だった頃の思い出。

               「麦わら帽子」

8/11/2024, 12:27:44 PM

麦わら帽子が飛んでいた。
ひらりひらりと風に舞い、地面に落ちてしまいそうになった瞬間。
小さな手がそれを拾う。
少年は数秒その麦わら帽子を見つめ、持ち主は誰かと周囲を見回した。
小学一年生程度の少年が、美しい青空の下、向日葵畑の近くの無人駅で麦わら帽子を持っている。
傍から見ればなんとも絵になる光景だった。
キョロキョロと周りを探す少年の目に、一人の女が写る。
白の夏らしいワンピースに、麻でできたショルダーバッグを肩にかけている髪の長い女。
夏の似合う美しい女であったが、少年はそんなことよりも帽子の持ち主を見つけられたことに歓喜していた。
周囲に人間は見当たらない。つまり麦わら帽子この人のものだと判断する。現に女は首を回して何かを探す素振りをしていた。
「はい、お姉さん!落としたよ!」
駆け寄って麦わら帽子を届ける少年の笑顔は太陽の如く明るかった。
女は笑顔で帽子を受け取る。
「ありがとう。良い子ね。」


その日、その夏の暑い日。
一人の少年が、女と共に姿を消した。

8/11/2024, 12:27:12 PM

麦わら帽子


夏休み 蝉の声 少しだけやけた肌
日が暮れるまで
貝殻を拾い集めたり
砂浜を駆け回ったり
畑のお手伝いをしたり
ぼんやりと記憶をたどってみる
どこへ行くにも一緒だった
妹とおそろいの麦わら帽子
いつから被らなくなったのだろう…
カラリ…グラスの氷が溶けて
窓の外の陽射しに目を細める

8/11/2024, 12:26:57 PM

麦わら帽子

あの夏の記憶をたどる
麦わら帽子をかぶった子どもの目の前には
草むらが一面に広がっている
黄色い光が射して草の匂いを風が運んでくる
すべてが眩しく何とも幻想的な風景だ
日が暮れるまでこの風景と同化していたい

8/11/2024, 12:26:19 PM

灼熱の空の下。風に煽られて飛ばされたのか、大きな麦わら帽子が、足元にコツ、と当たった。

「はぁ…っ…はぁ…よかっ…た…拾っ、てくれて…助かっ…た…」


全速力で追いかけてきたようで、息が上がっている幼馴染み。


「これ、おまえの?ほら。飛ばされないよう気を付けろよ」


拾ったそれを、彼女の頭へと被せる。


「ありがと!これ、大事な帽子だったから失くさないでよかったよ」


それはそれは、嬉しそうな笑顔で言うものだから、少し気になって訊いてみた。


「へぇ。誰かからのプレゼントか?」


「うん!お婆ちゃんが編んでくれたの!すごいよね!」


「……お婆ちゃん?」


「うん。お婆ちゃん。…どうしたの?」


そうだ、こいつはお婆ちゃんっ子だった。


「…なんでもない。そんな大事なら、こんな風の強い日に被ってくるなよ」


「でも、はやく被って出掛けたくなっちゃったから。それに、夏くらいしか、被れないし…」


「それで大事な帽子飛ばされて失くしたら、元も子もないだろ。お婆ちゃんも折角編んだ帽子失くされたら悲しむぞ?」


「それはイヤ!お婆ちゃん悲しませたくない!」


「なら、今日みたいな日は被らないこと。わかったか?」


「はーい…」


全く、世話の焼ける幼馴染みだ。

8/11/2024, 12:26:18 PM

彼女と歩いていると、いきなり彼女の麦わら帽子が宙を浮いた。

風が強かった。デートの日としては、少し気分が下がったけど、彼女と一緒に歩くと、気分なんかすぐに元通りになった。

車に注意しないとね。と彼女は可愛い笑顔で言った。


僕は、彼女が大好きだ。

もっとデートしたいな




でももう叶わないのかな



彼女が被っていた麦わら帽子が宙を浮いた。


車に跳ねられ宙に浮いた

8/11/2024, 12:25:26 PM

人を傷つけた言葉で
私を救える言葉など紡げるはずもなく
あの時の罰だとでもいうように
地獄の中を歩いている

8/11/2024, 12:24:15 PM

麦わら帽子

背の高いひまわり畑の中、
ほぼ毎日麦わら帽子を被った君の背を追いかけていた。
背中をタッチすれば麦わら帽子をもらい、
今度は僕が追いかけられる番。
そうやって小さい頃は君と遊んだ。

ひまわり畑と同じくらいの背になった頃、
僕は麦わら帽子を被らなくなった。
麦わら帽子は君の物になり、
純白のワンピースととても似合う。
ひまわりより、太陽より眩しい君の笑顔は今でも覚えている。

ひまわり畑よりも背が高くなった今、
君はあの麦わら帽子を被らなくなった。
新しい麦わら帽子を被り純白のワンピースを着て笑う
その姿は昔と変わらない。

昔の麦わら帽子は...
「パパー!ママー!」
ひまわり畑より背の低いところになった。
太陽より眩しい笑顔が僕の隣で輝く。
2人もいると眩しいが、それが幸せなのだろう。

語り部シルヴァ

8/11/2024, 12:21:56 PM

「あっ…」


君が被っていた帽子が風に流されていく。

二人で追いかけてもまた遠くへ飛ばされ


「全然追いつけない 笑」

『ね、早く風止んでくれないかなぁ』


そうは言ったものの、こんな時間が楽しくて

君とならどこまでも行きたいな。なんて

ある夏の一時

8/11/2024, 12:20:44 PM

【麦わら帽子】*65*

今年買いました♪

柔らかい感じの好みのカタチに出会ったので

麦わら帽子といえば…#マリーゴールドだよね

ワンピースに合う麦わら帽子はまた違うんだぁ~

服に合わせて帽子選ぶのも楽し〜い

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