高く高く』の作文集

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高く高く』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

10/14/2023, 2:09:16 PM

高く高く

あの星を目指して

あなたは飛ぶ

高く高く

あなたを追いかけて

わたしも飛ぶ

あなたの瞳に輝く夢

わたしも見てみたくて

高く高く飛んでいく

10/14/2023, 2:08:44 PM

高く高くお月さんが夜を航っていく
私たちは照らし出された深夜の球場で、祭りのあとを踏み均している

車通りの少ない道を夜更けに歩き
夜明けには球団の応援歌を歌って、お菓子を食べて
それぞれ目を擦りながら、電車に揺られ、再び日常に溶け込んでいったのです

お月さんは、気づけば足下に潜っていってしまって
目を刺すような朝焼けに、静けさが勝っていました

お日さまが高く高く昇る頃
私はひとり
夢から醒めたかのようでした

───────────────────────
►高く高く
はじめまして
お題の言葉を使っただけのはじめてのもの書き
とあるイベントのお片付けをしたときの話

10/14/2023, 2:06:50 PM

夕焼け雲を見上げると
高く高く
まだ碧い空が続いている
淡いピンク色の雲の隙間から
金色の光が溢れる
僕は今
夕暮れの川辺にいる
夕日の色が
川に映っている
水の表面は
淡いバラ色だが
よく見ると
青く黒く重く
水が流れている
まるで
僕の心のようだ
表面は
明るい笑顔で
内面は
苦しさ
悲しみ
恨みの感情が
渦巻いている
ふと僕はおもう
このまま
川の中に
この全てを投げ出して
自分を消せたら
どんなに楽かと
水に溶かし込んで
消し去りたい
この悲しみも
寂しさも
何もかも
自分の鼓動
生きてる証を聞くたびに
わけも分からない罪悪感で
息苦しい
ガラスのかけらが
心に突き刺さるようだ
出ない涙が
胸の奥
心の傷から溢れ出る
ああ
苦しい
誰か助けて
でも誰にも言えないんだ
僕には
救われる資格なんてない
このまま全部投げ出せたら
あと一歩踏み出せば
このまま水の中に
飲み込んでもらえるのに
だけど
そう思うたび
いつも引き止められるんだ
僕の心の奥にいる
たくさんの霊たちに 
僕は感じるんだ
自殺してしまった少年
生まれてこられなかった子
戦争で亡くなった方の霊
たくさんの人たちの想いを
彼らは
僕が死にたいと思うたび
哀しい目で僕を見つめるんだ
「そんなに悲しむな。君は1人じゃない。」
「私は君みたいな子に生まれたかったよ」
「まだ希望はある。諦めてはだめだ。」
僕ははっと思う
そうだ僕はいろんな命に生かされて生きてる
僕が見つめるこの景色は
僕という存在を通して
今まで生きたかった人たちが
見つめているのかもしれない
この身体も心も
ふと自分のものではない気がする
きっとそれは
僕が
たくさんの人たちの気持ちを
背負っていきているからだ
今までどんなにつらくても
今まで生きのびられたのは
彼らがいてくれたから
「いつも守ってくれてありがとう」
僕がそう思って
目を閉じて祈ると
彼らは優しく
僕を見てくれる
僕と彼らの気持ちは
共鳴している
まるでこだまのように
肩からスッと力が抜けて
重苦しい気持ちが
夕焼けの空に
溶け込んでいく
僕は川に背を向ける
彼らに生かされている限り
頑張って生きよう
諦めたいと思っても
最後まで足掻こう
自分に与えられた使命を
全うしよう
そんな強い決意を持って

10/14/2023, 2:05:40 PM

高く高く


なんかね

高いほうがいいって思っていた。

私には分不相応だと思っていたから

安いのを低いのを探して選択していた

でね

今日、バランスが大事だって師匠が言ってた。

そしてこのお題。

良いも悪いもない。

それを決めるのは誰?

わたし…

10/14/2023, 2:04:11 PM

◤高く高く◢

屋上に寝転んで、高い空を見上げる。
鮮やかな水色に、真っ白な雲が浮かぶ空。
今なら雲が掴めそうな気がして手を伸ばす。
「……なにやってんの?こんなところで」
ふいに視界に人の顔が入り込んだ。
一瞬だけその顔を見て、それからただ黙って視線を上に向けると、その人も隣に立ったまま空を見上げた。
すぐ隣で何気なく下ろされた手を掴もうと手を伸ばす。
高く高く、一ミリでも高く。
この距離では届くはずがないと知っているけれど。

10/14/2023, 2:03:46 PM

【高く高く】
『あっははは!すっげー高ぇ!』
『やっばー!めっちゃ上がるじゃん!』
午後4時僕達は近所迷惑になりそうなくらい凧揚げで笑っていた。
昼は人が多かったから夕方にやり始めた。
凧揚げなんて小学生かよって思うかもしれないけど久しぶりに会った友達と凧揚げをしてみた。
僕は付属の糸が無くなるまで揚げてみた。

10/14/2023, 2:03:16 PM

【高く高く】

私の「太陽」に、今すぐ届くとは思っていない。

けれど、いつか出来る気がするんだ。

何度も、幾度も、気が遠くなりそうでも。

高く、高く。

手を伸ばして、私は掴み取る。

イカロスのように羽をもがれても、

全てを賭けて「あなた」に並んでみせる。

10/14/2023, 2:03:13 PM

小さい頃は高く高くありえない夢と願望があった
今は低く低くとりあえずの夢と願望

それが正解か不正解か分からないけど
どっちも私であり他人に否定はされたくない

10/14/2023, 2:01:12 PM

【高く高く】

 日がゆっくりと沈み、夕日が辺りを照らし始めていた。少年の影が異様な形をして伸びていき、路地の両端に構えられた石塀に歪に屈曲してその姿を写した。頭上では、かぁかぁと烏たちが不気味な合唱を奏でている。
 不穏な空気がそこかしこに纏わりついていた。なにが、とは明確に言い表せないが、この時間になるとこの世のものではない何かが湧き出て来ているような気がするのだ。今この瞬間にも、死角から得体のしれない何者かがこちらを狙っているのではないか、と思うほどだ。
 少年は早足になって帰路を急いだ。今すぐにでも家に飛び込み、自分の帰りを待っている母親の顔を見て安堵したかった。
 少年は無心になって目的地を目指したが、ふと背後から何者かの視線を感じて立ち止まった。否、立ち止まった、というよりも立ち止まらされたのだ。
 その視線は明らかに少年の背中を凝視している。下から見つめられたかと思うと、それは徐々に上から見下ろすように視点自体が上がっていっているような感覚がした。
 少年はいても立ってもいられず、ばっ、と背後を振り返った。
 人間の顔だった。煙の中に浮かび上がった青白く、にたぁ、といやらしく下卑た笑みを浮かべた顔が、ぼんやりとそこに漂っていた。顔は煙の流れに沿って高く高く立ち昇る。背後にあった民家の二階あたりまで昇っていくと、ふっ、と消えてしまった。

 後日、少年は近所で古びた駄菓子屋を営む男の家を訪ねていた。
 男は物好きとしてこの辺りでは有名だった。とりわけ風俗的なことや伝承に詳しく、少年が出会った何者かについても知っているのではないかと踏んだのだ。

「坊主、それは煙々羅(えんえんら)という煙の妖怪だな。はるか昔、江戸時代のとある画家が描いた今昔百鬼拾遺という――と、こんな話してもつまらねぇか」

 男は一人で楽しそうに笑いながら話していた。
 少年にとってはちんぷんかんぷんな内容であったが、とりあえず悪いものではないようだったので、ほっと胸を撫で下ろした。
 男が言うには、あのくらいの時間はちょうど現世と異界の境界線が曖昧になり、此方側に魔が入り込んでくることがあるそうだ。

「気をつけねぇと、今度は坊主が迷い込んじまうかもしれねぇな」

 男は嫌な笑みを浮かべながらそう冗談を言った。冗談かどうかは定かではないがそう思い込む他ない。
 少年には男の笑みが、あの時に見た煙の妖怪の笑みと同じくらい気味悪く思えた。

10/14/2023, 1:55:34 PM

「高く高く」


高く跳ぶためには

低く屈まないとならない。

つまりは大事なことは

真逆の中にあるということ。



高く 高くを目指すのであれば

自分の今の足元を見て

低く 低く屈むこと。

        
       「高く高く」

10/14/2023, 1:52:54 PM

遥か上まで続く塔を作ろうとした。
国中から最高の職人を、最先端の科学技術をが集められた。
塔は何年もかけて高く高く積み上げられ、雲の上にまで登り、まさか天にまでも届くだろうと思われた。

誰かが「もういいだろう。」と言った。
急に力が削がれていくように、塔はその進みを止めた。

10/14/2023, 1:49:50 PM

ここが
良くなかった。

失敗したなぁ。

あの人に
こう言われた。

あの人は
こうしてた。



じゃあ

こうしてみよう。








そうやって
自分なりに

上達する

努力をしてきた。






そしたら




あの人より
すごくはないけど

それなりに

昔の自分より

レベルアップは

出来たと思う。




でも

気付いたら


あの人より出来てない。
また失敗した。
上手く行かない。



自分を

ひたすら

傷付けて




ボロボロにして





もう

わたし

頑張れなくなっちゃった。


#高く高く

10/14/2023, 1:40:35 PM

高く高く

私は空を飛ぶことが苦手だ。
この世界の人間達には、それぞれ翼が生えている。黒い翼だったり、小さな翼だったり、ボロボロに見える翼も。
私も白くて羽毛が厚い大きな翼を持っている。

みんなはそれぞれ持つ翼で空を飛ぶ。
でも、それが私にはできない。
翼が悪いわけではない。飛ぼうと思えば私も飛ぶことができる。

そう。私は怖いのだ。


私達人間の飛び方は通常の鳥達とは違い、その場で飛ぶことができない。
まず、高い所から落ちて羽を羽ばたかせて体制を整える。
整えることができたら羽を広げて飛び続ける。
着地は体制を整えてうまく滑空する。

ただそれだけ。でも、一番初めの一歩が進めない。
私は高い場所から飛ぶことが怖くてできないのだ。


「なんで飛ばないのー?」
「面白いのに。」
「変なの」


むかしからそう言われ続けている。
私だって飛びたい。
だって、私は空が大好きだから。
透き通ったような水色とも藍色とも言えるような空に、はっきりと白く見える大きな雲。
昔からそんな大空に手を伸ばしたいと思っていた。

大きく跳びはねて、羽を広げて、空を見たい。
でも、好奇心や悔しさよりも恐怖が勝ってしまう。

根性の問題だなんて言われてしまえば、それまでなのかもしれないけれど。
でも、高校に入ってから、皆は空に執着することをやめてしまっていた。
それと同時に、私も空を飛ぶことを諦めてしまった。



「なぁ、ケーコ。あんたが空飛んでる所見たことあらへん、なんでなん?」

ある日、友人のぴぃが私に聞いてきた。

ぴぃは中学の頃からの友人。オーサカから引っ越してきて、突然隣の私に話しかけてきた事から関係が始まった。

「なぁあんたさ、女の子を翼で抱きしめたら可愛いと思わへん?」

初対面の私に話しかけた第一声がそれだった。
隣の席に座った見知らぬ人間が突然、ただぽつりと、昨日食べた晩御飯を聞かれたような感覚だった。
それなのに目を引いた理由はただ一つ、
彼女には翼がなかったかのだ。
他の人にはあるはずの翼が、彼女の背中には見当たらない。ただそれだけなのに、何処か魅力を感じた。
会話を続けてみるとたまたま好きな音楽が一緒のようで、それから気軽に話すようになっていき、流れるようにそのまま高校も同じところへと一緒に入った。


人と話すのが怖くて屋上に行けば彼女もついてきた。

人の視線が怖くてマスクをつけていたのに、彼女の前では取る事が多くなっていた。

彼女の前で話してないことの方が少ないと思っていた。

もし話さなくても、私の考えを読んで何も言わないでくれるのかなと思っていた。




「あ、もしかして怖かったり?」
それが突然、予想もしなかったことが彼女の口から出てきた。聞かれたくない事を、いつものように何食わぬ顔で聞いてきた。
彼女は考えを読んでいるわけじゃなかったのかもしれない。ただただ、たまたま私と都合があっていただけだったのかもしれない。
そんな嫌悪感と自分の身勝手な思考が恥ずかしくて、それを隠したくて、消したくて、見たくなくて。
「ねぇ、そんなの今関係ある?貴方も空を飛べとか言って人に押し付けるような人間なのね。そもそもお前は翼すらないし。翼が無いくせに私の事どうこう言われるの迷惑なんだけど。お前のそれ何?嫉妬?憧れ?なら勝手にやっててどうぞ。でも私には言わないで自分の中でボソボソ地味にやってろよ。」
口が勝手に動いていた。
私にそう言われると彼女は豆鉄砲をくらったような顔で固まったままじっと私の方を見つめていた。


自分が口にした言葉に気づき思わず口を塞いだ。しかし、言ってしまったときにはもう遅かった。彼女の顔を見れない。
私に嫌悪を抱いたかもしれない。そんな不安から私はずっとうつむいていた。
この沈黙が重苦しい。早くこの場から逃げれるものなら逃げたかった。

しばらくずっとうつむいていると、彼女が口を開いた。
彼女の口から出てきたのは、乾いた笑い声だった。
「ケーコのそんな言葉、初めて聞いたわ。」
彼女は笑っていたが、私は何も言えなかった。
「あ、そういや今日の朝なー、ウチの顔面にカラスが飛んできてー」
ぴぃはいつものように話し始めた。屋上の空を見て話し始め、昨日の事を思い出したと言って話し始める。
不格好に握られてあるおにぎりをぱくぱくと食べながら話していた。まるで先程の会話がなかったかのように。
私はそんな彼女を見ることができずにぱくぱくと無言で弁当を食べ続けた。
甘い卵焼きも、塩気のあるごぼうも、味を感じなかった。
笑いながら話を受け流す彼女が、遠くに行ってしまったような空気が漂って息が重苦しくなる。
まるで翼のない彼女の方が何故か空に届くほど高く飛んで地に沈む自分を見下ろしているような

そこには今まで感じたことのないような
なんとも言えない距離があった。

10/14/2023, 1:38:20 PM

気まぐれに




 「随分、あの暗殺者を気に入っているみたいだな。ヴァシリー?気まぐれなお前にしては長く手元に置いている」

 背後から耳障りな声がした。視線だけ振り返れば、口元に微笑みを貼り付けた髪の色から服まで真っ白な、俺の殺すべき男がそこにいた。その金の瞳は相変わらず何を考えているかあまり読み取れん。

 「だから、どうした?貴様には関係の無い話だろう。エミール」

 「ただの興味だよ。少しくらい教えてくれてもいいじゃないか」

 「断る。貴様に教えたとて、貴様があの娘に近づこうとしていることくらい分かる」

 「あの娘に、私が触れられるのは嫌かい?」

 「………」

 答えなど、とうに分かっているくせに。この男は本当に俺の神経を逆撫でをするのが上手だ。いっそのこと、殺してやりたくなる。

 「まあいい。気まぐれなお前が誰かに執着した。それだけでも喜ばしい成長だ。ではね、私はまたここを離れて、北の支部へ戻るよ」

 ひらりと手を振ってエミールは俺の横を通り過ぎる。
 あの男のせいで、すっかり興醒めだ。





 「……ヴァシリー」

 「何だ」

 「……機嫌、悪い?」

 「………」

 エミールと別れた直後の任務にて、俺とミルは二人だけで背教者の残党狩りをしていた。森の中、並んで歩いていた時に娘は言った。
 この娘は、俺と共に過ごす時間が長いからか、些細な空気の変化でも俺の状態を見抜くようになった。暗殺者として役立てるよう、場の空気と人の些細な変化を読み取れるよう仕込んでやったその結果だろう。

 「……じゃあ、仮にそうだとして、その理由は分かるか?」

 「……」

 俺の問いにミルは少し考えたのち答える。

 「あなたを探していた時、遠くで知らない男の人を見た。真っ白な男の人。その後に見つけたあなたはとても不機嫌だったよ。その前は、そうじゃなかったのに。……もしかして、その人が原因?」

 「ミルも、あの男を見ていたか。なら、話は早い。あれには近寄るな。見てもすぐに離れろ」

 「そんなに危ない人?」

 「あれは、俺の……育て親だ。だが、俺はあいつを殺してやりたいほど憎いと感じている」

 「どうして?」
 
 「……あいつの全てが気に食わんからだ」

 ミルは不思議そうにしていたが、近くの残党の気配に気づいたのだろう。すぐに短剣を構え、真剣な顔になる。

 「数は、10人か。残党、という割には数が少ないな」

 「………」

 すぐ近くの茂みから飛び出してきた黒装束。ミルは間髪入れずに、喉元を掻き切った。背後からミルを狙う黒装束のナイフを俺は弾き、レイピアを突き刺す。

 「ぅがっ……」

 「よくも……!」

 仲間の仇をとろうと、俺の背後に回った黒装束を俺はもう片方のレイピアで頭を刺し貫く。

 「骨の無い奴らだ」

 ふとミルの方を見れば、奴は高い木々の間を縫うように飛翔し、敵を翻弄していた。
 木の上からミルは短剣を投げる。それは敵の胸や脳天を刺し貫き、あっという間に屍の山が積まれていく。それを見て、気分が高揚するのを感じる。

 (あの娘は、本当に高く飛ぶな……)

 ミルが殺した人数は五人。俺の手で殺したのは、二人。残りの三人は俺の眼前にいた。
 緊張した面持ちの男たちに俺は冷めた気持ちで見ていた。

 「……お前たちの相手をしているよりも、あの娘と手合わせをしている方が余程有意義だ」

 一気に距離を詰め、手前にいた二人をレイピアで胸を深く貫く。剣を引き抜き、その奥にいた一人の首を刎ねた。

 「ヴァシリー」

 振り返ると返り血に塗れたミルがいた。

 (頰に血がついているな……)

 その頰に付いた血を服の袖で拭う。ミルは不思議そうに首を傾げる。

 「……血を拭ってくれたの?」

 「ああ」

 「ありがとう」

 にこりと笑うミルを抱き上げ、その場を後にする。

 「高いところは好きか?」

 「うん。好き」

 「そうか。なら、こうして俺が抱き上げていれば、お前の好きな高いところにいることが出来るな?」

 「……ヴァシリー」

 「?」

 「私、もう十九だよ。子供じゃないし、重くないの?」

 「お前を抱えることは造作も無いことだ。俺がやりたいからやっている。それだけだ」

 「……」

 何を言っても無駄だと判断したのか、ミルはそれ以降黙ったままだった。
 戻ったら、まずはこの血を落とす為の入浴と洗濯をしなければ。その後に偶にはこの娘の髪の毛の手入れでもしてやろう。

 「ヴァシリー」

 「何だ」

 「機嫌は、良くなった?」

 俺は口元に笑みを浮かべ、ミルのこめかみに口を寄せた。

 「悪くはないな」

10/14/2023, 1:36:02 PM

あの空のように
誇り高く
常に晴れ渡った気持ちで
生きてゆきたい

10/14/2023, 1:28:43 PM

『高く高く』2023.10.14


 天高く馬肥ゆる秋とは言ったもので、この季節はなにを食っても美味い!
 サンマ、毛ガニ、シマエビ、シシャモも美味い、料理なら石狩鍋。これはなまらうめぇべ。うちの奥さんの作る石狩鍋うめぇから一回食ってみって。
 この時期は鮭が産卵のためにもどってくるから、卵はたくさん持ってるし、脂も乗ってんだわな。それで、鮭の親子丼なんてしたらもう最高よ。
 あとは牡蠣だな。牡蠣まつりなんて有名なイベントもあるな。
 あ、さっきも言ったけどシシャモもいいな。
 本物のシシャモを食ってほしい。普段、俺らが食べてるのはシシャモじゃないだわ。
 カペリンていう。代用魚なんだ。だから、本物のシシャモは世界広しといえど、北海道の太平洋岸だけなんだべ。産地なら刺身も食えるんだって。
 あと、あれだ。たちって知ってっかい? 言ったら白子だな。
 もう少し寒くなると、たちの天ぷらが居酒屋に出るから、一度食ってみって。
 な。想像したら腹減ってきたべ? せっかくだし、うちに飯食いにこねぇ?
 俺の奥さんがさぁ、石狩鍋作ってくれるんだよ。
 うちの奥さんの作る石狩鍋、なまらうめぇからな、もう世界一よ世界一。
 そんなうまいもん食ったらよ、元気になるし身長も伸びるって。
 だから元気だせって。天高く馬肥ゆる秋。
 テンションも高くしていこうぜ!

10/14/2023, 1:25:17 PM

鳥になって高く高く飛んでみたい
自分が好きなところに大空を羽ばたきたい

自由になりたい

10/14/2023, 1:24:11 PM

クオリティを高く高く高く

そんな事を仕事中に思ったりします

10/14/2023, 1:21:06 PM

テーマ:高く高く #335

高く高く目標を持ちすぎると
すごくすごく頑張らなくちゃいけない。
もっともっとやらなきゃ追いつかない。
追いつかれちゃう。
そんなプレッシャーにずっと追い込まれちゃうから。

私は私なりの
あなたはあなたなりの
ペースがあるから。

大きな壁は地道に登ればいいから。
あなたは一人しかいないのだから。
周りと比べないで。
自分を苦しめないで。

10/14/2023, 1:17:35 PM

高く高く

全部なくなった。
家も家族も友人も。
お金もなにもかも。

どこで間違えたのかなぁ。
親の言う通り、小中高と女子校で、大学もそれなりな学校に入って、腰掛けで就職して、親の持ってきた見合いで結婚した。

順風満帆だと思ったのになぁ。

結婚して3年目に男の子を出産して両家とも初孫フィーバーとはこのことかってくらいに可愛がってくれて私も嬉しかった。
夫は仕事で忙しいらしかったから、両家から手伝いをしてもらえて私はなんて幸せなんだろうって思ってた。
息子も両家両親になついていたし、みんな笑顔で幸せだった。

夫はそれが辛かったって。
朝早くから仕事に行き、息子が寝たあとに帰宅する夫に息子は人見知りするようになった。
一時的なものだしって夫以外、あまり気にもしなかったけれど、夫はそうじゃなかったみたい。

夫はこっそり新しい彼女。不倫相手と恋愛を楽しんでいたみたい。
しかも、彼女が子供を産んだ。男の子。
DNAの鑑定までして立証した。

夫の両親は今まで溺愛していた息子と私に申し訳ないと過分なお金を差し出して離婚して欲しいと。
私の両親は、息子を独り占めできると喜んだ。

人って、みんな自分都合なんだなって感じて、私は?って考えたら、私、なんにもない。

親が、喜ぶように過ごして、みんなが幸せならそれでいいって考えで。
私の意思ってないなって気がついた。

息子を実家に置いて1人当てもなく電車やバスに適当に乗り込んで、適当な名前で泊まれるホテルに泊まって、また移動して。

場所がバレたら嫌だな。って程度に持ち合わせた現金だけで動いていたら、当たり前だけどすぐにお金はなくなった。
カード使って家に戻る?
友達に助けてもらう?

また、元通りになるような気がして、怖くて動けなくなった。
じっとバス停で何本もバスを見送りボーっとしたり考えたり。

なんとなく高いところから地上を見てみたいと思って、近くのビルの最上階に上がった。

飛び降りようなんて気はサラサラなくて、私がいた場所はどんなとこ?って子供じみた感じで見てみたいだけ。

住んでた家は、あぁあの辺かってわかるくらいに、意外に近かった。

逃げようと思ってもこんなもんか。
そっか。そんなもんか。
って思って、家に帰るのもなぁって思って、久しぶりに公衆電話を使って幼馴染に電話した。
事情を話して助けてもらえないか。それが無理でもしばらく留守にした両親との相仲をとってもらえないかとお願いするつもりで。

幼馴染に電話したらすぐに出てくれた。
でも、思いもよらない事になっていた。
私を探しに両親と息子が乗った車が、事故にあい、亡くなっていた。

急いで実家に帰ったら親族から罵詈雑言。
私…そんなに悪い事したのかな?
みんなが言うならそうなのかも。
しかも、義理の実家に張り合って、外車を買ったり、孫部屋を作ったりしていたのは親族からの借金だったみたいで。
葬儀代程度の保険しか入ってなかった両親と、まだ保険に入ってなかった息子。

私を私立の学校に通わせるために貯金がまともにできてなかったみたい。

私は親族たちに、義理両親からいただいた過分な慰謝料を取り上げられた。

幼馴染には、生まれたばかりの可愛い子供を置いて一人旅なんて、事情があっても信じられないと絶縁された。

家はまさかの賃貸だった。
叔父の家に格安で住まわせて貰ってたって知った。

なーんにもなくなった。
今週中には出て行けという叔父に置き手紙。
『今までありがとうございました。家具家電の処分をお願いしてしまう事、心苦しく思っております。』

ちょっとコンビニに行く程度の荷物で家を出た。
必要なものって案外少ない。
空っぽの通知と印鑑。パスポートや保険証。
これから家のなくなる私には必要ないかもしれない。
とりあえずは。
どんなに高いところに行っても私の住んでいた町が見えないところに行こう。
どうやってとか何をしてなんてなんでもいい。
だからなるべく高く高く。
息子とは離れ難いから。

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