高く高くお月さんが夜を航っていく
私たちは照らし出された深夜の球場で、祭りのあとを踏み均している
車通りの少ない道を夜更けに歩き
夜明けには球団の応援歌を歌って、お菓子を食べて
それぞれ目を擦りながら、電車に揺られ、再び日常に溶け込んでいったのです
お月さんは、気づけば足下に潜っていってしまって
目を刺すような朝焼けに、静けさが勝っていました
お日さまが高く高く昇る頃
私はひとり
夢から醒めたかのようでした
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►高く高く
はじめまして
お題の言葉を使っただけのはじめてのもの書き
とあるイベントのお片付けをしたときの話
10/14/2023, 2:08:44 PM