香水』の作文集

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香水』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

8/30/2024, 12:58:28 PM

大学の講義の間、所謂空きコマ。君と話しながらそれぞれ課題を進めていると鼻腔を擽る知らない香り。
「香水変えた?」
「うん、変えた。……前のとどっちが好き?」
「どちらも好きだけど……」
一度言葉を切って君をちらりと窺い見る。四人掛けのテーブル席の斜め前に座る君。尋ねた声音こそ神妙だったものの特に変わった様子は見られない。
「今の君には、今日の香りが似合うと思うよ」
君は目を瞠って息を詰めた。察したけれど、察したが故に課題に視線を落とす。
「ずるいなあ」
 狡いのは君だろう。何も気付かないと思っているのか。君の少し腫れた目元は隠しきれていない。普段この曜日のこの時間は専らひとりで過ごしていて、君と一緒なのは初めてだ。
 君が恋人と過ごしていたことを知っている。

 君がずっと纏わせていた香りも好きだった。けれど、前に進む君に贈るには相応しくない言葉だろう。
 新しい香りを纏ってまた君らしく輝いて。

8/30/2024, 12:58:22 PM

ナオトインティライミじゃなくてなんだっけ
エイト?そんな雰囲気の名前の人が歌ってたよね

8/30/2024, 12:57:48 PM

『言葉なんていらない、ただ』
「偉い」「すごい」「天才」「優等生」「さすが」
テストの点数を取ったり、スポーツでみんなの役に立てば皆こんな言葉を並べる。だから、認めてほしくて、褒めてほしくて今日も頑張る。運動なんて大嫌いだし、勉強よりもゲームがしたい。でも、頑張らないと。もっともっと、今よりずっと良くなるように。じゃないと、「僕」を見てくれない。僕を見て。僕を褒めて。僕を認めて。
…本当は、褒め言葉や称賛なんて薄っぺらい言葉はいらない。そんな言葉よりも、抱きしめて欲しかった。撫でてほしかった。甘やかしてほしかった。
―ただ、愛して欲しかった

『香水』
今日は…これ。
大人な雰囲気のほろ苦くいコーヒーの香り。
ちょっぴり甘くて癖になるこの香りが最近のお気に入り。
「今日は、この前言ってたカフェに行ってみようか。」
また別の日は、弾けるようなフルーツの香り。
甘酸っぱくて、元気になれるの。
「さて!じゃあどこ行く?」
…ふふふ。まるで香水のように私の人生をより素敵にしてくれる。"恋愛"って素晴らしいのね。

8/30/2024, 12:57:12 PM

中の人は男ですが

たまに香水をかけます

だって恋人がくれた物ですもの

大切に使わなくては、ね

8/30/2024, 12:53:00 PM

・香水

私、恋人の前では1番お気に入りの香水はつけたくないの。
大好きな香りを、いつ嫌な思い出に変わるか分からない人にあわせたくないの。
もちろん死ぬまで貴方の一番でいたいし、貴方の一番が私であって欲しい。
でも私の一番は嫌でも私。貴方だってそうでしょう?
だからこの香水は貴方の前では一生纏ってあげない。
せいぜい五番目くらいで我慢してね。

8/30/2024, 12:51:58 PM

1,2年くらい前に、ツアーでヨーロッパに行ったことがある。1,2年前、なんて言っても、この世界の時間の進みがもとの世界と同じなのか甚だあやしいものだけど。
 そのツアーの合間、私はあちこち街を観光していた。そのあたりは香水瓶が有名で──大通りに面した立派なショーウィンドウも、路地の奥の小さな露天も、どの店もところ狭しと硝子の小瓶を並べていて、歩くたびに小さな光のかけらがキラキラと目に飛び込んできたのをよく覚えている。


 そして、いま。
 もとの世界で歌姫と呼ばれていた私はライブ中に倒れ、目が覚めると異世界、もといあの世とこの世の狭間にいた。元の世界へ帰るため自らを魔法雑貨店の店長と呼ぶ青年とともに、隠された「心」とそれを開けるための「鍵」を探す旅に出た私。

 数々の困難を乗り越え進み続けた私たちの目の前に現れたのは──、ずらりと香水瓶の陳列された棚だった。

 いつから迷い込んでいたのかはわからない。この棚の終わりも見えない。
 置かれた小瓶はどれも微妙にデザインが違っていて、きっとひとつとして同じものはないのだろう。そんな瓶の並んだ棚が両側に広がり、ひたすらに一本道になっている。

「なにこれ。瓶? 中身は入っていないみたいだね」
「──これ。これしかない」

 話しながら瓶を手に取る店長さんの後ろで、私は目の前にみっちりと並ぶ小瓶からひとつを手に取った。途端に他の小瓶は揺らめいて棚ごと消える。
 店長さんが振り返る。

「早かったね。ま、決めるのはきみだ。きみがそれだと思うなら、僕から言うことはなにもないよ」

 私は確信を持って頷いた。

 丸っこいフォルムの瓶に、中心にはめられた深い深い青の石。それを囲むような繊細で美しい金細工。
 間違いない、あのツアーの時に一目惚れして買った香水瓶だ。

 買った、って言っても、これは単にお金を支払ってこの香水瓶を手に入れた、なんて簡単なものじゃない。
 あのとき路地の奥の小さなお店に入った私は、レジ横に置いてあったこの香水瓶に引き寄せられた。どのお店のどの小瓶もとっても素敵だったけれど、これはひときわ目を引いた。
 私はすぐさま財布を取り出した。その小瓶には値段が書いていなかったけれど、なにせ私は世界ツアーを敢行するくらいの歌姫だ。お金で買えないものなど存在しないのだ。

 通訳の人に値段を聞いてもらい、ドヤ顔で札束を叩きつけようとして──私は叩きつけるはずだった札束で扇をつくることになった。
 困った困った。どうやらこの香水瓶、売り物ではないらしい。いまは亡き先代が作った最高傑作で、記念として飾っているけれどいくら大枚はたかれたって売る気はないらしい。札束の扇をチラチラとあおいでみたけれど、どうやら店主の気が変わることはなさそうだ。

 通訳さんと店主さんの押し問答をしばらく眺め、私はある提案をした。
 私は世界を股にかける歌姫だ。いまここで歌うから、感動したらその香水瓶を譲ってくれないか、と。

 店主のおじいさんはそれを承諾し、私は歌い──そして手に入れたのがこの香水瓶なのだ。

「へえ。きみ、本当に歌姫だったんだ」
「疑ってたんですか!?」
「日頃のきみの口の悪さを見てるとね。歌姫って言ったらもっと清楚でおしとやかなのを想像するだろ」

 うるさいなこのポンコツ店長は。あの香水瓶屋さんのおじいさんを見習ってほしいもんだ。

 私の歌を聴いたおじいさんは感動し涙し、この香水瓶だけでなく他の瓶も好きなのを好きなだけ持っていっていいと言ってくれた。死ぬ前にあんたの歌を聴けてよかった、この瓶を通してきっと先代もあんたの歌を聴いたはずだと、何度も何度も繰り返し言ってくれた。

 ……むかし、歌い始めの頃はそういうこともあった。私の歌で目の前の誰かが感動して泣いて、そのまま握手をしたり抱き合ったりするようなこと。
 けれど徐々に会場が大きくなり、ステージの段差が高くなり……世界で歌うころには、いくらライブをしたって観客の顔はもう遠く見えなくなっていた。

 ──だから、そういうのは本当に久しぶりで。
 しまいには私たちだけでなく近所の人も出てきて、みんなで泣いて笑って、ちょっとしたお祭り騒ぎだった。

 持って帰ったら綺麗な宝石のカケラでも詰めようと思っていたけれど、結局ずっと空にしてある。

 透明な瓶を透かしたら、あのおじいさんの顔がまた見えてくる気がするから。




20240830.NO.38.「香水」

8/30/2024, 12:50:39 PM

あなたの横で、ふと香水が漂って

そばにいるって、ドキドキして。

雨に濡れてもあなたの香りは、

僕についてる。

どうやっても、離れたくない。
そんな僕と、あなたはいつまで
いてくれるだろうか?

8/30/2024, 12:47:53 PM

私の母は香水があまり好きではない。
まぁきつい匂いが苦手だとか、、w
いい匂いでも付けすぎると臭くなる。

色々なことに例えられる気がする。

人それぞれだけど、恋愛とか、容姿とか、、いっぱいある。

いい匂いっていいよね(?)

8/30/2024, 12:46:23 PM

まだ香水はつけたこと無い。
香水は匂いがキツいから、嫌いな人もいるからって…そう周りが言っている気がするから、なんとなく流されて、つけてない。つまり、つける勇気がない。
けれど、ふと街中で人と通り過ぎる時にふわっとほのかに香ると、この人大人っぽいなとおもう。単純に香水の香りがオシャレなのもあるけど、周りに流されずに、周りに迷惑をかけずに自分を出せるのは素敵だって感じる。香水は社会人の嗜みというか,素敵な大人+αというか、そんな感じだと勝手に思ってるから。
香水が似合う素敵な大人になれたらいいな。

8/30/2024, 12:45:47 PM

香水

死んだ、と連絡が来た。どうする?とギルドの仲間に連絡する。死んだ理由はダンジョンやなんかには関係なく単なる肺炎らしいとみんなに連絡する。それにしてもこんなに早く死ぬなんて。まだ三十代じゃない。私は追悼の言葉をとりまとめてネットにあげて、それでもまだ死んじまったあいつを追悼するには何か足りないと思う。死んじまったあいつに私はほんのりと香水を垂らす。この場合ムスクよね。絶対ムスクだと思う。狩人の香りは絶対これよ?

ちょり追悼で書きました。ちょりは私にとって若いあんちゃんで、酒とタバコをたしなもうとしながらそれが全然似合わないにーちゃんでした。ちょりも3 9歳になってたのだなあ。ちょりはもっと長生きしてほしかったよ。

8/30/2024, 12:43:20 PM

【香水】


自身もまわりも含めて

あまり馴染みがないから

それにまつわる記憶もあまり無い

香味野菜はだいたい好き

でも

一番記憶にあるのは

魚の酒蒸しを作った時に

香り付けに使おうと刻んだ

柚子の皮

トントン刻む度に広がる香りに

仕上がりの成功を確信した

味しなかったけど

8/30/2024, 12:42:48 PM

香水なんか付けないで。

貴方の本来の香りを忘れてしまうでしょう。

8/30/2024, 12:41:43 PM

・香水
私は香水の匂いは少し苦手……
匂いがきついのがあるんで……
でも、それで好きな人が
自分を見てくれたら…幸せですよね

8/30/2024, 12:40:14 PM

香水


いつもバッグにしのばせてるのが1つ。それは使い初めてまだ1ヶ月も経ってないもの。お試しで手に入れた、小さな15mlのガラスボトル。

香水は好きなくせに、つけ過ぎると酔ってしまう。
すれ違った時に、ふわっと香る程度が理想的と言われるが、これが案外難しい。

コロンなら多少つけすぎても短時間で消えるからまだいい。トワレやオードパルファムは持続性があるから、つける時は慎重になる。

ヘアフレグランスも好きだ。
こちらは香水のように気を遣わない。気軽にシュシュッと振りかけて、出掛けられる。


香水はどうしてもないといけないものでは決してない。寧ろつけない人も多いかと。なのにどうしてこうも好きなのかと考えた事がある。

すれ違う誰かに“いい匂いだな”と感じてもらえるのもいいが、出先でふとした時、自分の好きな匂いを感じられると心が和らぐ。
それが1番の理由かもしれない。

あとは、香水をつけると自分がほんの少しだけ、女性としてワンランクアップするような気がするのだ。

“気がする”だけだが。

今現在、どうしても欲しいのが3つ。いつかは手に入れようと企んでいるが、いかんせんお値段が可愛くない。

お試しサイズ、なんて気の利いた販売戦略もしておらず、誠に上から目線の商いをしてくれている。

庶民を舐めるでないぞ、いつかカウンターにて、
「これ、くださいな」
なんて上から目線でお買い上げして差し上げますから。

なんてことを妄想して、楽しむ一庶民の私であった。

end

8/30/2024, 12:35:23 PM

『香水』

自分を美しく見せる香水。
私はつけてないけど、洋服と同じ、大切なもの。
それを大切に出来る人になりたい。
             終

8/30/2024, 12:34:40 PM

なびく黒い髪。
自慢の黒髪にシュッとひと吹き、花を纏う。
よく手入れされた爪の間にも。

貴方は知らない乙女の努力。

8/30/2024, 12:33:36 PM

彼女はいつも桃のような香りがした。すれ違う度にふわっと香るので、私はいつも香水を付けているのだと思った。しかし私の周りで彼女の香りに言及する者はいない、まして彼女が香水らしいものを振りかけている姿は見たことがなかった。
「私ね、春になったら拐われるの」
どうにか原因を探ろうとしていた最中、彼女は終業式の帰りにふと思い出したように言った。まるで恋人ができたとでも言うような口ぶりで。それがあんまり嬉しそうだったので、何に、とは聞けなかった。
それから私は彼女の香りについて探るのをやめた。

「また新学期に」と言って彼女と別れる。
その時の彼女は石鹸の香りがした。私の貸した制汗剤の香りだ。涼しい風。頭上の青葉がざわざわと揺れる。
私は心の中で、渡さないよ、と呟いた。

8/30/2024, 12:33:35 PM

「香水」


昔から香水が好きで、沢山集めていた。
拘りが強いから、いいな、と思っても100%気に入る物はなかなかなくて。
でもやっと出会えて、それからずっと愛用してた。
これ以上のお気に入りに出会えないだろうな、って思って何年も経ったけど、遂に出会っちゃいました。

旅行で行った小樽のオリジナル香水のお店で、自分のイメージに合わせてオリジナル香水を作ってもらった。何種類か作ってもらったけど、ビックリする事に外れが一つもなかった。全部が100%以上のお気に入りになった。

今は昔からのお気に入りも含めて毎日楽しんでます。
何だか生活に潤いが出たようで、朝から気分上がります。
自分の為のちょっとした贅沢って必要だな、って思う今日この頃です。

オリジナル香水のお店のお姉さん、有難う!!

8/30/2024, 12:31:53 PM

もう走る場所は見失った。

俺は人とは違う趣味をしていて、よく子供の頃は親や祖父母に注意されていた。

それは、誰にも言ったことが無いような森奥をただボーッとしながら1人で歩き続けること。

少しでも人が作ったような物があれば俺は直ぐに其処から引き換えした。

「次は何処に行こうか…少し遠くでも良いな……」

俺は部屋で膝付きの付いている椅子に少し体勢を楽にしながらそんな事を呟いた。

カタッ、と椅子の音がした。

その時に俺は思い付いてしまったのだ。

「……あ、彼処の森奥、言ったこと無いな。」

何気に行ったことのない近所の森を思い出した。

俺はそれが思いつくと、直ぐに向かった。

「熊よけの物は持ったし……よし、行くか。」

俺は歩き出した。

数時間ぐらい、ずっと続いていそうな森奥をただ進み続けていると、とある看板を見つけた。

あぁ、これは誰かが作った物だ。と思った俺は直ぐに引き返そうとした。

だが、何となくの勘が働いてしまったのか、いつもとは違う目で自分自身を誰かが見ている気がした。

「…………仕方ない、見てみるか。」

仕方ない程度で俺はその置いてあった看板を覗いてみた。

その看板を見た瞬間に、俺はもうその場から動くことが出来なくなってしまった。

"もう歩く道は見えない。
そして、帰り道も見えなくなってしまった。
ただ見えるのはお前の姿だ。"

8/30/2024, 12:30:15 PM

香水

香水の匂いは嫌いだ。

私を作った女の匂いがするから嫌いだ。
ろくに子育てもしないくせに、子供を作る。避妊の仕方も分からないのに快楽だけ求める。子供は親を選べないとか、親ガチャはずれなんて可愛げのあるものではない。

家の中に私は存在しなかった。だれにも「おはよう」も「おやすみ」も言われたことはない。当たり前だ私は存在しないのだから。ご飯は作って貰ったことない。1ヶ月分のお金を渡されるだけだ。仕事から酔って帰って来る女は、いつも機嫌が悪く、良くて怒鳴り散らす、悪くて髪の毛を掴まれて投げ飛ばされる。そんな毎日だ。

そんな女が死んだ。仕事の帰りに増水した川に落ちて溺死した。

私はこれからは自由だ。
でも、私はまだ1人で生きて行ける年齢ではない。誰かの庇護のもと生きて行かなけれはならない。私を必要としてくれる人はこの世界にいるのだろうか。

あれから3年。
私はフランスの片田舎に養父母と暮らしている。フランス語はまだ完全に理解できないことも多いが、私はここで必要とされている。何もない田舎町だが、町一面に小麦畑が広がり優しい風に小麦の穂が揺れ町だ。私はそんな町に住んでいる。この町は小麦の匂いがする。
どんな高級な香水の匂いでも勝てない温かくて優しい匂いだ。

私は私を必要としてくれる人たちと優しい匂いに包まれて生きている。
ありがとう。
私を見つけてくれて。私に幸せの意味を教えてくれて。いま幸せです。

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